「シュレディンガーの特売キャベツ」





この土日ですが、自転車は実走もZwiftもやらずに右膝を休ませていました。朝は6時ぐらいに30分ほど散歩しているのですが、瓢湖のハクチョウは2600羽を超えました。凄く賑わっているし、放射冷却で朝は寒かったです。

土曜日の午前中はブログの記事を2本書いて、母親を買い物に連れていったりしました。午後にいきなり弟が来て、自分に関係ない用事で時間を取られて気がついたら夕方でした。私の貴重な休日の時間が台無し。

キャベツがいきなり高騰していますね

関東地方の長雨の影響で葉物野菜が値上がりしています。自分は週に1つはキャベツを消費するので、近所のダイレックスというディスカウントスーパーで買っているのですが、100円ぐらいで安定して買えていたキャベツが300円近い値段になっています。

高くなったとはいえ、一週間で1個ですから、キャベツの購入を見送るような状態ではありません。ただ、少し安い店だとキャベツは品切れだし、残っているキャベツの質もイマイチです。以前もキャベツの値上がりはありましたが、しばらくすると価格は元に戻りました。

なので、今回は安売り店で買うのを諦めて、普通に並んでいる300円ぐらいのキャベツを買う事にしました。金曜日のお昼休みに、近くの農産物直売所みたいなお店で320円のキャベツを1個買ってきました。これで来週までキャベツは必要ありません。

128円の特売キャベツを観測してしまう

320円のキャベツを買った後、ふと新聞チラシを見ると、週末にダイレックスで150個限定で128円(税抜)でキャベツを販売するようです。他の店では300円を超えているキャベツが128円なんて、客寄せにしても安すぎるだろ!

ここで既に320円のキャベツを買ってしまった私の心はザワつきます。チラシさえ見なければ、320円でキャベツを買うことを受け入れていたのに。これならチラシなど見なければよかったなぁ、という気持ちさえ沸いてきます。

ここで自分の行動を正当化するために、色々と葛藤します。

この値段なら開店直後に行かないと売り切れるかもしれない
→ 行ったところで本当に買えるか分からない
→ 128円のキャベツの品質が悪いかもしれない
→ キャベツのついでに何かを無駄に買ってしまうかもしれない
→ だから、特売を見送ることには一定の理がある
→ しかし、買いに行かなかったら「行けたら買えたかもしれない」と思ってしまいそう
→ 買えないぐらいなら、特売が中止になってくれると安心できそう

という感じで、頭の中を無意味なロジックが駆け巡ります。320円でキャベツを買って納得していたのに、特売のキャベツのことを知ってしまったが為に、色々な可能性を考えてモヤモヤしました。




必要な時に必要な量だけ買うのが、結局安いのです

このモヤモヤで脳のリソースを使ったり、AIに相談したり、開店時間にお店に行くことで時間が拘束されたりします。特売で得た僅かなリターンなど、悩む事で時間と脳を無駄遣いしたコストをペイできるはずもありません。

これはキャベツに限った話ではなく、セールや最安値を追いかけること、そしてポイント還元を狙って買い物をすることが自分は好きですが、冷静になって考えてみると、これらの情報に振り回されているわけです。「もっと安く買える」という情報は、すでに終わった買い物を再評価することに繋がります。

だから自分は買い物した後には、その商品の価格はウォッチしなくなります。情報を得ることが、常に得になっているわけではないのです。納得して買ったなら、それでおしまい。死んだ子の年は数えないようにしたほうが、脳のリソースを使わずにすむのです。

実際に特売のキャベツを観測してみた

まぁ、色々と葛藤したのですが、日曜日の9時の開店を狙ってダイレックスに特売のキャベツを買いに行きました。2個までの購入制限なので、128円のキャベツを2個買ってくれば、3週間先までキャベツの値段を気にしないで生活できる!と思い直したからです。

9時5分に入店したとき、もうキャベツの残りは1/3になっていました。野菜売り場にはお客さんが大量に群がっていました。自分は何とか2個を買う事ができましたが、開店から10分も経たずにキャベツは売り切れたようです。

で、上の写真ですが、左のラップに包まれたキャベツは320円で買ったもので、右の2つは128円(税抜)で買ってきたキャベツです。品質は128円のキャベツの方が大きくて重かったです(泣)

キャベツは芯を見て良し悪しを判断しますが、やはり特売のキャベツの方がモノがよかったです。早速、芯をくり抜いて、濡れたキッチンペーパーを詰めて、新聞紙とポリ袋で包んで野菜室に入れておきました。

日曜日の9時ジャストにお店に駆け込むことが出来て買えたからよかったのですが、もし数分遅れて品切れを目にしていたら、もっとモヤモヤする結果になっていたでしょう。

最終的には320円のキャベツは買わずに、特売のキャベツを2個買うのが最適解だったわけですが、特売のことを知らなければ、320円のキャベツを買ってそれ以上は何も考えずに過ごすのも悪い選択ではないのです。

しかし、特売キャベツを知ってしまった「特売に行かないことを後悔する」「特売で品切れてキャベツが買えなくてガッカリする」という分岐も誕生しました。

なので、特売キャベツは、知らないうちは存在しない。これを「シュレディンガーの特売キャベツ」と名付けたのでした。しばらくはキャベツの値段のことは知りたくありません。