お手製軽量輪行袋 縦置きとCBP謹製軽量エンド金具を試してみる

2月の頭にPEKO様謹製のお手製輪行袋シリーズが通販で頒布されました。そのときに注文した輪行袋とエンド金具が本日届いておりました。詳細はリンク先を見て頂いたほうが分かりやすいと思います。

というわけでタイトルに「お手製」と記載してますが、自分で作ったわけではありません。そういう品物の名前として表現したほうが、頒布している方のハンドメイド感が伝わると思いまして。

輪行袋はニッチな製品ということで、オーストリッチの製品のシェアが高く自分も愛用しています。オーストリッチで一番軽量な輪行袋であるSL-100は、7000円近いお値段がするだけあって、非常によく出来ていています。もう3年以上使っていると思いますが、未だに現役です。

とはいえ、ブルベなどのロングライドで「輪行する予定は無いけど、トラブル等でDNFしたときに輪行袋使うかも」という時には持っていくか悩むサイズであることは事実。このお手軽輪行袋シリーズはもっとコンパクトかつ軽量に作られています。

製品ではなく個人的に作った物を頒布頂いているというものなので、製品と比較すべきではないでしょうが、とても良く出来ています。しかも、使い方に合わせた色々な輪行袋がラインナップされていました。

エンド金具を使わない超軽量な輪行袋の方が人気なのでしょうが、自分はやっぱり従来からあるエンド金具を使って縦置きする輪行袋の方が好きです。という訳で、今回は「縦型軽量輪行袋」「CBP謹製エンド金具」「肩紐」を購入してみました

縦型軽量輪行袋と手元の付属品を組み合わせる

縦型軽量輪行袋ですが、滑りのよいペラペラな生地です。SL-100の生地よりも更に薄いですね。それでいてしっかりしています。

縦型の輪行袋には肩紐とホイールとフレームに止めるための3本のストラップが必要です。肩紐は今回購入した物を組み合わせますが、かなり長さに余裕があります。縦型で使うなら短か目にカットした方が嵩張らないので、更にコンパクトになります。

3本のストラップはSL-100に付属していた軽量なものを組み合わせます。このストラップ、ストラップ部が薄く軽量で、ワンタッチで脱着出来る金具がついているのですが、ストラップそのものが薄いせいで金具の取り付け部でよじれてしまって、締め付けにくいのが気に入らないです。

と言うこともあって、普段使いのSL-100にはサイクルベースあさひオリジナルの輪行ストラップ(廃盤)を組み合わせて使ってます。こいつはワンタッチ脱着の金具の強度があり、しっかりと締め付け出来るところが気に入っています。

という訳でSL-100に付属してたストラップは、この輪行袋で使いましょう。ちょっと使いにくいですが、軽くて嵩張らないのは事実なので。

袋も同じ素材で出来ています。写真では袋の紐の部分に緩み止めの金具が付いてますが、これは私の手持ちの物を取りつけたもので付属しません

袋の大きさからして超コンパクトです。この輪行袋より軽いモデルとかになると、もっと袋は小さくなるようです。それこそ袋に輪行袋を入れた後に、ジャージの背中のポケットにも入るサイズになるそうな。

3本のストラップと肩紐を輪行袋の中に包んで、付属の袋に入れてみました。窮屈さもなく丁度入るサイズでして、普段常用しているSL-100よりも圧倒的にコンパクトです。

エンド金具については、SL-100ではマルトのエンド金具を使っています。ちょっと剛性と高さが足りないのがマルトのエンド金具の弱点です。今回、CBP謹製エンド金具を購入してみましたが、軽量でその辺の弱点がカバー出来ているのでは?と思ったからです。

重量など

縦型軽量輪行袋+肩紐+SL-100付属のストラップ+CBP謹製エンド金具で261gです。袋単体なら180gですが、使う時にはストラップと肩紐は必須なのでセットにしておきます。

縦型ではない倒立して自転車を置くエンド金具が要らない輪行袋だと120~160gのモデルもあるので、本当に緊急用で使うなら、そちらの方がよいですね。

ちなみにSL-100+肩紐+CBあさひの輪行ストラップ+マルトのエンド金具だと355gです。こちらは普段愛用しているセットです。実はL-100も持っているのですが、最近は殆ど使わなくなってSL-100ばかり使っています。

マルトのエンド金具は軽量なのですが、ちょっと固定力が弱くて、輪行中に気がつくとズレてしまってディレイラーが気がついたら地面に接してたりという事故があるので注意です。

そんな訳でCBP謹製エンド金具はちょっと期待しておりました。

CBP謹製エンド金具の重量は44gと軽量です。シャフトと本体は輪ゴム等で止めてあります。このシャフトがないとエンド金具が固定出来ないですからね。

マルトの樹脂のエンド金具よりもCBP謹製エンド金具の方が軽いです。オーストリッチのアルミ製のエンド金具も愛用していますが、あれはちょっと嵩張るんですよね。

CBP謹製エンド金具を試してみる

ロングゲージのRDを使っていると、エンド金具の背が高くないとディレイラーが地面に接してしまったりします。なので、最近はロングゲージ専用のエンド金具がオーストリッチから発売されていたりします。

自分としてはこの前導入したロングゲージのeTapのリアディレイラーが、このエンド金具で使えるか?が少々心配でした。

早速取り付けて見ました。チェーンのたるみが出ないようにシャフトをチェーンに通してエンド金具に取りつけます。このエンド金具、ボックス構造になっているので軽量なのにしっかりしています。

ディレイラーを一番ローギア側に移動すると、チェーンにテンションがかかってディレイラーが持ち上がってごらんの通り、エンド金具の高さよりも上にディレイラー本体が移動しました。

実際に縦置きにしてみると、ご覧の通りエンド金具でディレイラー本体が保護出来ています。

ただし、eTapはシフトワイヤーがないのでロングゲージでもギリギリ高さが足りましたが、シフトワイヤーがある普通のディレイラーだとロングゲージののディレイラーだとワイヤーが地面に接してテンションが掛かるかもしれません。

もしワイヤー引きのロングゲージのディレイラーを使っている場合、以前紹介した変速バナナを取りつけるなどして保護した方がいいかもです。

余談ですが、eTapの場合、飛行機輪行ならディレイラーを外してエンド金具にベルクロなどで固定しておけばよいですね。

試しに袋に入れてみましょう。ストラップでホイールをフレームに固定します。本来ならばフレーム保護用のクッションを巻いてから固定しますが、今日は割愛。

BBあたりに肩紐を取りつけたら、試しに袋に入れてみましょう。オーストリッチの縦型輪行袋はサドル位置とディレイラー位置を表す布が貼り付けてありますが、この袋にはありませんので、肩紐を通す穴の開いたほうをディレイラー側にするのを忘れないようにしましょう。

袋本体のサイズは余裕があり作業性は良好

袋ですが、サイズ自体はSL-100よりちょっと大きいみたいで余裕があります。滑りがよい素材かつ余裕があるので、サイズ56の私の自転車でもスルスルと入ります。

特に引っかかるようなところもなく作業性はよいです。エンド金具の取りつけ剛性もマルトの樹脂のものよりも優秀でして、安定して作業出来ます。

ちゃんとフォークとハンドルまでしっかり入りました。写真ではやってませんが、フォークの先には輪行袋の収納袋を被せて、袋の紛失防止&フォーク先端から輪行袋本体が裂けるのを防ぎます。

BB周辺に巻き付けた肩紐を取り出す穴はちゃんと合皮で保護されてました。ここは力が掛かるので、裂けるのを防止するこういう処理は必須ですね。

このストラップの先端をヘッドチューブ回りに巻き付けるのですが、ここでもブレーキケーブルしかないeTapの場合にはスッキリしてて作業しやすいです。

eTapは輪行作業が楽だろうな~という予想をしていたのですが、予想通り楽ちんだったので輪行好きな私としてはニヤリとしています。

袋に全部入れてみました。サイズ56のやや大きめサイズのフレームでもキッチリと袋に収まりました。サイズに余裕がある袋は作業しやすいですね。

SL-100は上の巾着袋上の紐を2カ所から出せるので、その紐を蝶結びにして緩み止めをしたり、輪行時に電車内の手すりに巻き付けて縛るという用途に使いやすいのですが、この袋は紐は一カ所だけで絞る様になっています。ここは2カ所から紐が出せるようになっている方が使いやすいですかね。

4/3 追記&訂正

紐と袋が同色なので気がつきにくかったですが、オーストリッチの輪行袋と同様に2カ所から紐が出せるようになってました。という訳で訂正致します。

マニュアルには袋が緩む場合には付属の安全ピンで止めてください、という記述がありました。実際に試してみると、私の自転車の場合にはその必要はなさそうです。

とはいえ、絞った紐自体は長く余りますので、これを車内の手すり等に巻いて縛って使うことも可能でしょう。エンド金具の取りつけ剛性が高いこともあって、しっかりと縦置きで安定します。

これはイイモノです

輪行大好き人間として、輪行袋が届いたらすぐに試してみたくなりまして、早速レポートを書いてみました。実際に輪行をしたわけではないですが、今のところはこれはイイモノだなぁ、と思っています。

今日は輪行の予定は無いけどひょっとしたら必要になるかも、というようなサイクリングでは、この縦型軽量輪行袋を持っていく事になるでしょう。頒布に感謝して大事に使わなければならないですね。

今回の頒布では、あまり普段慣れていない輪行方法はストレスになりそうなので縦型を選んだのですが、今度頒布される時には「緊急用ウルトラ軽量輪行袋」を買ってみようかな。

CBP謹製エンド金具も取りつけ後にズレることもなく、非常にしっかりしていて軽量です。ただ、自分みたいに「シャフトにチェーンを通す派」にはクイックのシャフトを通す穴は切り欠きではなく、普通の穴のほうが使いやすいかも?と思ったり。

自分はホイールについていたクイックをエンド金具にも使うので、紛失防止にタケノコバネを付けたまま作業してるのがよくないのかもしれません?。もうちょっと作業工程を工夫すると、この切り欠きの部分が便利に使えるのかもしれないです。こっちのエンド金具はSL-100で使う時にも活用しようと思いました。

これと一緒に注文した布製ツールボックスもお洒落でして、いやぁ、どれも実用的で素晴らしいです。ありがとうございました。