Garmin Edge 850の導入&レビュー
2022年6月にGarmin Edge 1040 Solarの日本語版をGarminの公式サイトで購入しておりました。レビューはしていませんでした、3年ほど使ってみたので振り返ってみましょう
1040 Solarを3年前に購入した時の話
Garmin製品はYahooショッピングに出店している公式ストアが割と狙い目です。価格はあまり安くはないのですが、PayPayの還元率が異常に高かったです。あれから3年が経過しましたが、未だにポイント還元率は高めです。
ちなみに1040 Solarの本体のみで109,800円で購入してますが、約2万円分のPayPay還元がありました。この頃のPayPay還元のポイントは普通にどこでも使えるPayPayの残高とイコールだったので、実質2万円のキャッシュバックみたいなものでした。だから89,800円で購入したようなものです。
その後、Garminは製品の値上げしましたので、1040 Solarは129,800円になりました。YahooショッピングのPayPay還元も、規約が変更になって、一部の還元ポイントがYahooのサービスでしか使えないものになってしまいました。
1040 Solarの今さらレビュー「とにかく電池が持つ」
3年遅れですが、当時は自転車に関する熱が冷めまくっていたので、このBlog内でも1040 Solarのレビュー記事は書いてなかったと思います。なので、手放すタイミングでの今さらレビューです。

3年間 1040Solarを使ってみての一番の印象は「アホみたいに電池が持つ」ということでした。本体が大きくて電池も大きいということもあるでしょうが、この世代に搭載されたソーラー電池の威力もあって、自分の乗車頻度ならば1ヶ月に一回充電すれば十分でした。

ソーラー充電は十分に実用的でして、日中であれば2時間ほどのツーリングならば、電池の減りは10%以下でした。購入時の私は既にブルベから引退状態でしたが、これなら600kmブルベでも電池が持つかも?というスペックは、一部のユーザーには非常に魅力的だったと思います。
その驚異的な電池の持ちは太陽電池を搭載したモデルだけでなく、ソーラー電池を搭載しない1040や下位モデルの840、540でも実現されていたようです。自分は840や540は所有していませんでしたが、ソーラー電池が搭載されていないモデルでも十分すぎるバッテリーライフを実現していたようです。
しかし、ソーラー電池を搭載したモデルは液晶部がやや見にくくなるという意見もあって、ソーラー電池に否定的な意見が発売当初にはありました。ソーラー電池を搭載してないモデルはもう少し液晶が見やすく、十分なバッテリーライフを実現していて価格も若干安かったからです。
しかし、自分の記憶では、有名な自転車乗りの人(確か六本木エクスプレスの高岡さん)が「充電という面倒な作業から開放されて、バッテリーライフが伸びるならソーラー電池搭載モデル一択」と発言しておりました。自分も3年使ってみて全く同感です。
とにかくバッテリー残量を気にしなくても運用できるGarmin Edgeはこれが初めてだったのです。
液晶部が見にくいからソーラー電池は廃止されたのか?
これまでGarmin Edgeシリーズではバッテリーライフの長さを実現するために、半透過型MIP液晶という外部からの光があればバックライトが要らないという液晶を使っていました。スマホのようにバックライト必須のTFT液晶や自らが発光する有機ELの鮮やかな画面に慣れていると、半透過型MIP液晶は鮮やかさで劣ります。

特にソーラー電池を搭載したモデルは、液晶面にソーラー電池を透化して重ねているようで、ソーラー電池を搭載しない1040からは当然ですが、前モデルの1030と比較しても画面の鮮やかさという意味で劣りました。特に画面サイズが非常に大きいため、余計に液晶面の鮮やかさで劣っているように感じられたのです。
これは特に夜間走行が多い一部のブルベユーザーから非難されていたという記憶があります。しかしながら夜通し走るという使い方が異常なのであって、日中に使う限りでは十分な視認性は確保されていました。今の自分の使い方なら、これで不満に思ったことはありませんでした。
結局は単三電池で動くeTrexが一番信用できて、Edgeは電池も持たないのに高すぎる!と言い張る保守的なユーザー相手を相手しても商売上がったりでしょう。自分はGarmin様に多大なるお布施をしている信者なので、Garmin様の方針には従います(笑)
2010年からGarmin Connectのクラウドで15年分の走行データを無料で預かってもらってますし、もしこれにアクセス出来なくなったら困ります。私はGarmin Connectへの依存度が極めて高い人間なので、他メーカーのサイコンへの乗り換えは無理です。
ソーラー電池対応モデルがなくなった新世代のGarmin Edge
昨年、Garmin Edge 1050という大画面ハイエンドモデルの新世代Garmin Edgeが発売され、今年になって普及モデルの850と550が発売になりました。過剰すぎる程の電池寿命のソーラー電池を搭載したモデルは無くなりました。ソーラー電池は1040 Solarと840 Solarの2機種だけで姿を消しました。
私の中でサイコンに求める要求がブルベを走っていたころよりは下がっているので、ハイエンドモデルである1050は126,800円と高価なので見送りました。しかし1050は1040 Solarよりも定価は下がってますね。
そんな訳で、今回は画面は小さくなりますが、ほぼ1050と同等の機能を持つ850を購入しました。

850と1040 Solarを併用して、これを比較して悩もうと思っていたのですが、一発で850が気に入ってしまし、さっさと1040 Solarは手放しました。1040 Solarは大事に使ってましたので、キズもなく綺麗な状態でして、付属品も未使用だったので69,800円で売却出来ました。
ちなみにEdge 850は85,800円ですが、今回はコジマ Yahooショッピング店で購入しました。これはGarmin公式ストアよりキャンペーンで還元率がよかったからです。Yahooショッピングの「獲得ポイント等今すぐ利用」を適用して約12,000円がマイナスされ、73,800円で購入出来ました。これに8000ptのPayPayポイント還元が適用されるので、実質65,000円で購入出来ました(ただし利用先はYahooのサービスに限定)。
1040 Solarが高く売れたことで、今回の850の購入は売却金でほぼ賄えました。約3年使った1040 Solarですが、費用負担が無しで新型の850に買い替えできたのは、Garminが1040 Solarの定価を値上げしたお陰です。
補足ですが、1040 Solarは本体同梱物にシリコン製のバンパーが同梱されていました。なので、保護ケースを買う必要はなかったですが、850は同梱されなくなりました。全体を覆うタイプのカバーは互換品が存在するのですが、側面をカバーするだけのスタイリッシュなバンパーケースは純正にしかないので3000円で購入しました。保護フィルムはいつものミヤビックスさんのオーバーレイ プラスです。
次の買い替えの事を考えると本体ケース+液晶保護フィルムは絶対に必須です。下取り額でケースと保護フィルムの代金以上の差が出ますので、綺麗に使いましょう。
Edge 850の良いところ
これまでGarmi Edgeについては、500、800、810、1000、520、1030、1040 Solarと買ってきましたが、大きな進歩があったと思うモデルは1000、1030ですが、今回の850も世代が変わったと思うぐらい進化しています。
まず液晶が普通のTFT+バックライト液晶になりまして、その鮮やかさが段違いです。画面サイズが1040よりも850は一回り小さくなるので老眼な私としては不安だったのですが、鮮やかになった液晶表示のお陰で、画面サイズが小さくなったことがカバーしてくれました。

液晶サイズが1040の3.5インチから2.7インチになりましたが、解像度は282 x 470ピクセルから420 x 600ピクセルにアップしています。画面は小さいですが、地図の文字などは1040より読み取りやすくなりました。
また液晶がバックライト必須なTFT液晶になったことで、どの方向から見ても一定の視認性が確保されています。

半透過型MIP液晶の1040 Solarは画面は大きいのですが、写真のように鮮やかさと視野角で850に劣ります。これと同じ画面サイズで解像度も上がった新型の1050の画面は更に綺麗だと思いますが、流石に高くて手が出ません。

液晶が高精細化されたことで、項目の表現力がアップしました。ケイデンス、心拍、パワーなどは現在の数値だけでなくグラフが同時に表示されます。上の写真ではグラフは灰色の単色で表示されていますが、心拍とパワーは一定の閾値を超えると、グラフのバーの色が変わってカラフルなグラフになります。
走行中に「さっきの少し登りになっているところで通常よりパワーを出したから心拍が上がったな」というのが、過去の履歴としてグラフから読み取れるのです。ちょっと前の数値の履歴がグラフ形式で見れるのは、使ってみると便利ですよ。
自分の使い方だと、表示させる情報は1040も840も変化はありません。ただし前述した通り、その表現力には大きな違いがあります。850はタッチ操作とボタン操作の両方が可能でして、自分はタッチ操作をメインに使っています。私は走行中にボタンをポチポチと押して、画面を切り替えるのは苦手です。
タッチパネルの反応、画面表示の切替の速さですが、1040しか使っていないときはあれでも不満はなかったのですが、850と比較してしまうとモッサリした印象になってしまいます。そのくらい850はキビキビと動くのでで、一度これを使ったら1040にはもう戻れないです。
とはいえ、1040 Solarの電池の持ちは未だに最高レベルで、電池の持ちを優先させたい、というニーズはあるでしょうし、現在のラインナップであの電池の持ちを越える機種はありません。もっとも1040 Solarはメーカーでは製造を終了しているので、ほしい人は急いで入手しましょう。
スピーカーが搭載されたメリットが大きい
Edge 850と同時に550という下位機種も発売されました。違いは550はタッチ操作に対応しないこと、スピーカーを搭載しないことです。なので、550は「ピッ!」というこれまでの機種と同様にブザー音しか鳴りません。
自分はVariaレーダーがないと自転車に乗る気になれないというぐらい、レーダーのヘビーユーザーなのですが、レーダーを使っている人であれば、絶対にスピーカーを搭載した850(や1050)を買うべきです。スピーカーから再生されるレーダーの警告音が非常にキャッチーな音になりまして、音の違いによる車の検出状態の通知が分かりやすくなりました。

ちなみにスピーカーが搭載されたことで、ベル音もEdgeから鳴らせるようになりました。ホーム画面に戻るとベルのアイコンが出るので、これをタッチすると「チリン」というベル音が大きく鳴り響きます。このベルを鳴らすには2アクションが必要なので、実用的かどうか?は一旦置いておきます。
このベル機能を実現するために、それなりの音量でベル音を再生出来るスピーカーが搭載されています。今までのGarminデバイスで使い続けられていたビープ音よりも、大きく明瞭な様々な音が鳴らせるようになったのです。これによりナビゲーションや危険箇所の通知時で様々な音を鳴らせるようになり、キャッチーな音での通知が出来るように進化しています。
自分の場合、骨伝導イヤホンを装着して音楽やポッドキャスト配信のラジオなどを再生しながら、自転車に乗っています。耳の穴は塞がっていないので外部の音はよく聞こえるのですが、Edgeのレーダーが車を検出したときのビープは小さくて分かりにくいと思っていました。音色も他の警告音と同じなのも残念でした。
850になってスピーカーから再生される車の接近音が専用の音になり、明瞭に聞こえるようになりました。接近音を聞いてから、Edgeの画面に目を落として車との距離や台数を認識するので、音による通知というのは非常に重要なのです。今回、スピーカーになったことでライダーへの音での通知の機能が大きく改善されたのです。
このスピーカー搭載の良さを述べている人がいないので、この記事を書こう!と思ったぐらいに評価しています。特にレーダーを使っているユーザーであれば、スピーカー搭載の新型機種に買い替える価値はあると思います。
骨伝導イヤホン+Garmi Variaレーダーを導入している人なんて多くはないと思いますが、自分には大きく刺さりました>スピーカー搭載
YouTubeのレビュー動画&電池の持ち
Garmin Edge 850のレビューですが、YouTubeで探してみると日本人のYouTuberで紹介している人がほとんどいません。どうもGarminの日本法人はYouTuberへの案件プロモーションを積極的にやっていないようで、1050の時に「すくみずログ」ぐらいしか案件動画を見掛けません。ちなみに850の日本人の案件動画は今のところ発見できてません。
すくみずさんは自腹で私と同じぐらいEdgeサイコンを買い続けているので、案件で声がかかる事も納得で、尊敬すらしております。しかし、自腹で買ったというレビュー動画も、新型のEdgeに関しては850では見掛けておりません。海外の大手サイトのレビューは見つかりますし、自動翻訳のお陰で普通に参考になるので、そちらを見ておりました。
しかし日本人の自転車YouTuberの動画で見掛けるGPSサイコンは他社の案件ばかりで、Garmin Edgeと比較して大量に出てきます。たまに新型Edgeのレビュー動画がある!と思ったら、買ってすらいないスペックから想像される架空レビュー動画とかでゲンナリ。
おっと、日本の自転車YouTuberへの不満はこの辺にしておきましょう。
海外のレビュー動画では「1040よりも電池の持ちが圧倒的に悪くなった」という指摘が一番目立ちます。確かに常にバックライトが必要な液晶を搭載し、CPU等が高速化された1050や850の電池寿命が前世代のEdgeより持つはずがありません。ソーラー電池という走りながら充電するという飛び道具もありませんし。
ソーラー電池搭載機種は異常なほど電池が持つ、というのは事実なので、それを最優先する方は新型に買い替えの必要はありません。特にブルベ界隈では、あの電池の持ちは需要があるでしょう。しかし、自分はレーダーを常時しているので、Edgeの電池の消費量が多い使い方をしていますが、日中帯のサイクリングであれば十分なバッテリーライフです。
前世代の840 Solarの電池の持ちと比較してみましょう。840 Solarはカタログスペックで32時間ですが、850は12時間と半分以下になっています。世代が変わっただけで電池の持ちが半分以下になるというのは、現代ではなかなか受け入れられないと思います。
810とか1000のころの電池の持ちも12時間持てば上等でしたし、1030で20時間+拡張バッテリー対応になって「おー、Garmin Edgも随分と電池が持つようになったあなぁ」と進化してきました。そして1040、840、540のソーラー電池モデルが軒並み30時間以上のバッテリーライフまで進化したのですが、1050や850、550で過去モデルよりも電池が持たなくなったのです。
新しいEdgeシリーズの弱点らしい弱点は電池の持ちと価格の高さでしょう。そこを許容出来るかどうか?が買い替えの判断基準になります。
レーダーを併用するならEdgeはハンドル前につける
ここから先はオマケです。Edge 850の話ではなく、自転車へのEdgeの取付方法についてです。
別の記事でも書いたのですが、Garminのレーダーを使うとEdgeの画面を見る頻度が大幅に増えます。なので少しでも視線移動の距離が短くなるように、アウトフロントマウントでEdgeを前方に設置してます。昔のようにハンドルバーの上に、Edgeを取り付けたりはしなくなりました。

Garminの純正のアウトフロントマウントも地味にモデルチェンジされています。本体が大型化されたEdge1000が発売されたころから、アームが長いモデルがラインナップされるようになりました。以前はアームの長さの違いでアウトフロントマウントが二種類存在しましたが、現在はアームが長いものに統一されてます。その代わりにMTB用の短めのアーム+途中で角度が変えられるマウントが存在します。
またEdgeマウント部の高さも変化してます。空力を考慮してハンドルバーの高さにEdgeがツライチになるように、Edgeマウント部が少し低くなっているのが最近のアウトフロントマウントです。このEdgeマウント部が、ハンドルバーの上面と同じ高さに位置するようなアームの構造をしているモデルがありまして、これはEdge1000の頃の少し古い製品です。
拡張バッテリーを下に付けられるように、下部がくり抜かれているモデルが1030の当たりから採用されています。アウトフロントマウントの他社の互換品もたくさん見つかりますが、この拡張バッテリー対応に対応した互換品を自分は見たことがありません。他にも理由はありますが、結局Garmin純正のアウトフロントを自分はオススメします。

850に付属してきたアウトフロントマウントは1040と同じものでした。1030のころから変わってません。最新の空力を考慮したバイクの場合、Garmin Edge本体が完全にハンドルバーと水平になる高さになるマウントが付属していることもあるようです。
自分の場合はスマホみたいな巨大なものを付けているので、空力もへったくれもありません。

iPhoneを15 Pro Maxから17 Proに機種変して一回り小さくなったのですが、Edgeが1040 Solarから850になって、こちらも一回り小さくなってしまいました。なので少しアンバランスではありますが、走行中はスマホはほとんど見ませんので問題はありません。
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QUAD LOCKの互換マウントをステムに取り付ける
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