ブルベに出走していた頃はハンドル周りにはライト2灯、GPSサイコン2つにキューシートホルダーなどを取り付けていたので、下の写真のような賑やかな状態でした。

現在はブルベは引退しているし、あまり長距離を走らなくなったのでライト1灯、GPSサイコン1つにスマホを取り付けているだけです。スマホは画面が大型化して電池が長持ちするようになったので、最近は地図はもっぱらスマホを頼っています。
ロードバイクにスマホ固定が実用的な時代になりました
2010年に自転車を趣味にしてから、ハンドル回りの道案内のデバイスを試行錯誤してきた当blogですが、現在はスマホ1台でほとんどのことが出来るようになって、少し感慨深いです。

ここ4年ぐらいは、上記のようなハンドル周りで過ごしています。左側に小型のライトを必要に応じて取り付けるため、キャットアイ社のライトマウントを付けています。音楽再生は骨伝導イヤホンを愛用しているので、スピーカーの設置は止めました。
この前までスマホはiPhone15 Pro Maxを取り付けていましたが、現在は17Proにしたので、一回り小さくなりました。以前は音楽再生の操作にBluetoothリモコンをハンドルに設置していたのですが、現在はスマホ本体を操作するようになったので、リモコンは使わなくなりました。
またGPSサイコンの地図画面を表示することはほとんどなく、道が案内が必要なときにはスマホの地図アプリを頼っています。事前にルートを作って転送しておいて、それをトレースするというような使い方は、ルートが決まっているイベントに出なければ必要ないんですよね。

それから自分はGarmin Variaレーダーを取り付けていて、これ無しだと走る気にならないぐらいに依存しています。なので、こまめにGPSサイコンの画面で後方車両を確認しています。見やすい前方にGarmin Edgeを取り付けて、ステムの上にスマホを取り付けています。
ちなみに一度、スマホを前方、Garmin Edgeをステム上に位置を変えたことがあったのですが、これが自分の使い方と全くマッチせず、すぐに元に戻しました。スマホの画面を走行中に見ることはほとんどないのですが、Garmin Edgeの画面は想像していたよりも頻繁に見ているというのが自覚出来ました。
QUAD LOCKの純正ステムマウントは使いにくい
スマホ用のマウントとして、自分はQUAD LOCKを長年愛用しています。自転車だけであれば似たような互換マウントもあるのですが、自動車にもスマホを固定するニーズにも応えられるQUAD LOCKがお気に入りです。

QUAD LOCKからステムの上にスマホを取り付けるマウントとしては、上記の写真のステムマウントという部品が発売されているのですが、ちょっと使いにくいと思っています。スマホを取り外す時に青い樹脂パーツの部分を押し下げるのですが、その操作がちょっとやりにくいのです。
自転車は走行時の振動や衝撃があるので、自動車用のマウントのように磁力だけで固定するMAG Safeマウントは使えません。なので45度捻って取り付けるという、昔ながらのQUAD LOCKマウントを使わざるを得ません。
QUAD LOCKの爪の固定を解除する操作ですが、他のQUAD LOCKのマウントでは横に出たレバーを押し下げる方式というのもあって、そちらの方が操作しやすいです。コンビニに寄ったりする休憩時には必ずスマホを車体から外しますので、この少しの使い勝手の違いが気になるのです。
ちなみにQUAD LOCK社について少し語りましょう。オーストラリアの企業でして、同じオーストラリア出身のF1ドライバー、オスカー・ピアストリの個人スポンサーを下位カテゴリを走っている時台からやっています。今でも国際映像でピアストリのヘルメットの前面が写ると、口にあたる場所にQUAD LOCKのロゴが目立ってます。
円安の影響で日本国内で正規品を買うと非常に高いのですが、QUAD LOCKのアジアのサイトから購入すると少し安く入手出来ます(それでも高いですが)。この記事ではステム上にQUAD LOCKケースに入れたスマホを、互換品を使って安価に自転車のステムの上に取り付ける方法を紹介します。
AmazonにもQUAD LOCKの互換品が溢れている
スマホを自動車、オートバイ、自転車に取り付けるマウントとして、QUAD LOCKは全世界でデファクトスタンダードになっているようです。その宿命として、Amazonで検索すると互換品がたくさん見つかります。

今回は互換品であるオートバイ用のマウントを流用して、自転車のステムの上にQUAD LOCKマウントを取り付けてみます。上の写真の右の箱のものがそれでして、自分が買った時はセールで1760円と非常に安価でした。

Amazonのアフィリエイトです
ちなみに上の写真の左のモノはGarmin純正のアウトフロントマウントです。Garmin Edgeのアウトフロントマウントの正規品は高いので、これも互換品が多数存在します。自分も色々と互換品を使って見ましたが、やっぱり純正品が一番使いやすくて信頼できます。
Garmin純正のアウトフロントマウントはEdge本体を買うと必ず同梱されるので、純正のこれを手放す人がそれなりにいます。今回はオークションで未使用品を送料込み2600円で購入したものです。自分はEdgeを買うと手放す時の事を考えて、同梱されるマウントは未使用のまま保管してます。

話をQUAD LOCKの互換品の戻しましょう。
上野写真のようにこんな感じでハンドルバーのクランプとアーム、マウント部の3つの部品と、QUAD LOCKのユニバーサルアダプタの同等品が付いてきます。これをスマホケースに貼り付ければ、QUAD LOCK純正のスマホケース以外でも、このマウントに固定できます。
取付作業を進める
まずは先にGarminのアウトフロントマウントを取り付けて仮固定します。ネジは仮止めにとどめておいて、スマホマウントの取付が終わった後に位置と角度を微調整して本締めします。

アウトフロントマウントにGarmin Edge 850を取り付けたところ。このくらい前方に突き出していたほうが、走行時にサイコンの画面を見る際の視線移動が最小限に抑えられます。

互換品のバイクハンドルマウントの中身を確認します。クランプ&アーム&マウント、振動を吸収するダンパー、ユニバーサルアダプタが2枚も付いてきます。1760円とは思えない豪華な内容です。

クランプ、マウント、アームのネジを外して分解します。ステムの上に取り付けるのでアーム部は使いません。使うのはクランプとマウント部のみです。

マウント部は樹脂パーツで柔軟性があります。このマウント、現在主流の31.8mmのハンドル径に適合するのですが、ステムは通常はもっと直径が太いです。なので付属のネジではクランプ固定できません。

横から見るとこんな感じ。ウチは2台のロードバイクでこのマウントを使っていますが、こちらの3Tのステムの方が直径が細いようで、もうちょっとマウントのクランプ部が大きく作られていたらネジ止めでの固定が可能だったと思われます、残念。
ごらんのように付属のネジではクランプを締め付け出来ませんので、他の方法で締め付けて固定するというのが今回の作業のキモです。

クランプ部を固定する前に、マウント部を取り付けして、スマホも固定して位置合わせしておきます。本締めをする前に、仮固定で位置合わせをしておくことは非常に重要です。
結束バンドで締め付ける
某アニメ以来、この固定具の呼び名は「結束バンド」が覇権を握りそうですが、インシュロックとかタイラップとかケーブルタイなどの呼び名で呼ばれるアレで強引に固定します。

あまり太いバンドはネジ穴を通らないので、細めのバンド2本を前後方向でネジ穴に通して結束固定します。この結束バンドは別途調達する必要があります。サイズは現物合わせしてください。
固定位置とバンドの締め付けを確認しながら、ペンチで思いっきりバンドを引っ張ってマウント部を固定します。ガッチリを引っ張れば、樹脂のマウントパーツがステムの上部にフィットするように曲がって、強力な固定力が発揮されます。

最後にスマホを取り付けて微調整。左右の傾きやGarmin Edgeと干渉しないか?水平は出ているか?などを確認して納得したら、余ったケーブルをニッパーでカットして作業完了です。
安価に取り外しがしやすいQUAD LOCKマウントの完成
最初に紹介した純正のステムマウントと異なり、このマウントであればスマホの右側の押し下げレバーが見えるので、これを押し下げてスマホを45度捻れば取り外しが可能です。

純正部品の組合せでも、これは実現出来るのですが、揃えるパーツ代でこの互換マウントの数倍が必要になります。このやり方であれば、純正のステムマウントよりも使い勝手がよいものを安価に実現できます。
今回使った互換のバイクマウントですが、余った部品は使っていません。オートバイでは、ダンパーを挟まずにスマホを車体に取り付けると、振動でカメラの手ぶれ補正ユニットが壊れるという話があるので、ダンパーを挟んでスマホマウントを取り付けるのが正式な使い方です。
製品の本来の取り付け方としては、ハンドルバーにクランプ部を取り付けて、アームでスマホの固定位置を決め、ダンパーを経由してスマホマウントを取り付けます。ロードバイクでもダンパーを使ったほうが良いかもしれませんが、自分はシンプルさを優先して使ってません。その辺はat own riskということでよろしくお願いします。
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買い物によるお金と時間の無駄遣い
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