2025年のマツダ2とロードスターの純正ナビとCarPlay連携
2026年度から新車取得時の環境性能割が2年限定で廃止ということですが、2025年に新車を2台も購入した自分としては残念すぎる。しかし、2025年度までは課税ということになると、年度末である3月末に新車の買い控えが起きるのでは?。
ちなみにマツダ2のガソリンエンジン車は1%課税なので、約3万円の減税になります。ロードスターは2%課税なので8~9万円ぐらいの減税ということになるそうです。まさか車の取得時の税金が下がるとは予想もしてませんでしたが、新車取得時の税金だから財源としてはあまり大きくないのでしょう。
マツダ2が活躍する時期が来た
冬の装備を優先して購入したマツダ2なので、やっとそれが活躍する時期になりました。詳細については以下の記事をご覧ください。

ハンドルヒーター、そして最強にすると暑すぎるシートヒーターが活躍してくれてます。革シートのロードスターのシートヒーターよりもファブリックの素材のシートであるマツダ2の方がシートヒーターは暖かいです。座面だけでなく腰や背中も暖かくなります。
そしてハンドルヒーターはエンジンが温まる前にハンドルが温まるという極楽装備です。マツダ車はオートエアコンの送風モードをAUTOにしていると、エンジンが暖まってきてもあまり上半身や手が温まりません。これはロードスターも以前に乗っていたBMアクセラでも同じでした。

ハンドルを握る場所の近くに送風口があるのに、なぜに手や上半身に温風が当たらないのか?と不思議だったのですが、送風モードをAUTOの位置から時計回りに1ノッチ目、2ノッチ目に動かすと上の写真の丸い送風口から温風が出てきます。ちなみに1ノッチ目の方が強く送風されます。
オートエアコンは送風モードや風量をAUTOにしておいて、温度だけを変更するという使い方をしていましたが、あまり機械任せというのは駄目なこともあると分かりました。しかし、マツダ2はエンジンが冷え切った状態から走り出すと温風が出るまで時間がかかりますから、やっぱりハンドルヒーターはあると嬉しいです。

ロードスターもマツダ2を同じところにエアコンの送風口があります。同じようにエアコンの送風モードをAUTOから変更することで、ハンドル近くの送風口から温風が出て手を温めてくれます。ロードスターはすぐにエンジンが温まるので、温風が出るまでの時間も早いです。そのためハンドルヒーターがなくても我慢できています。
ちなみに温風はマツダ2よりもロードスターの方が暖かいです。基本は同じエンジンなのですが、使用燃料がレギュラーとハイオクで異なりますし、エンジンの熱量も違うのでしょうね。
マツダ2とロードスターのマツダコネクト2はディスプレイは同じだけど中身は異なる
ロードスターは2024年の年次改良でND2になってから、マツダ2も同時期ぐらいからオプションで「マツダコネクト2」と言われている横長のモニタが装備されるようになりました。これは以前乗っていたBMアクセラの古いマツダコネクトから大きく進化しています。

上記はロードスターのマツダコネクト2の画面です。Apple CarPlayでNAVITIMEの地図画面をワイヤレスで飛ばして表示させています。ロードスターは2025年モデルからワイヤレスのCarPlayに対応になりましたが、2024年までは有線接続しか対応してなかったそうです。
ロードスターのマツダコネクト2ですが、液晶モニタのサイズと見た目は後述するマツダ2のものと同一ですが、中身のソフトウェアが異なります。ロードスターの方が世代的に新しいソフトウェアが搭載されていて、例えば発話によるAmazon Alexaを呼び出すことが出来ます(自分は使ってないですが)。
ちなみにマツダコネクト2はタッチパネルには対応しません。安全を配慮して、センターコンソールのダイヤルなどでしか操作出来ないのですが、これは正直に言うと不便です。サードパーティーのAIボックスなどが殆ど使い物にならないです。
新型CX-5からのマツダコネクトは、更に大型モニタ化&タッチパネル対応になったようです。タッチパネルでなくとも、純正のSDカードによるナビやバックモニターとしてしか使わないのであれば困らないのですが、CarPlay連携では不便だと思うことは多いです。

上記はマツダ2に純正のSDカードを挿して、マツダ純正のナビの画面を移しているものです。ロードスターの地図と表示は異なりますが、BMアクセラのマツダコネクトのナビよりは使いやすくなりました。
マツダ2とロードスターでは純正ナビのSDカードの世代が異なります。マツダ2は「マツダコネクトナビアドバンス」という地図のデータをPCで更新するタイプのもので5万円、ロードスターは「マツダコネクトオンラインナビ」というタイプのSDカードで、地図データは車載通信機経由でコネクテッドサービスにて更新されるらしい?
【マツダコネクト】購入した地図更新用SDカードには、何年版の地図データが収録されていますか?
ちなみにマツダコネクトオンラインナビのSDカードは8万円もします。マツダ2用のマツダコネクトナビアドバンスのSDカードですが、自分は新品2万円で入手出来たので使ってます。しかし、ロードスター用にマツダコネクトオンラインナビは安価に入手することが難しいので、Apple CarPlayを使ってナビを表示してます。
マツダ2でのCarPlayは有線しか対応してないので無線アダプタを買ったんだけど…
ロードスターのマツダコネクト2は無線でのCarPlayに対応しているのですが、マツダ2は有線接続しか対応していません。有線接続には「音楽の転送レートが高いので音質がよい」「動作のレスポンスが早い」という明確なメリットがありますが、いちいちスマホにケーブルを抜き差しするのが面倒です。

そんなマツダ2ですが、5000円前後で市販されている有線接続を無線に変換するドングルがあるので、それを使うことで無線化できます。自分は3製品を試しまして、上記のOttocast社のドングルが一番安定していたので数カ月は愛用してました。それでもエンジン始動から無線でCarPlayが接続できない、という現象が5回に1回ぐらいの頻度で発生しました。他の製品ではもっと高い頻度で、これが発生します。
こうなるとドングルを抜き差しで回復するときもあれば、エンジンを再始動しないとCarPlayを認識しないこともありました。色々と試行錯誤したのですが、この現象は解決しません。コンビニに立ち寄ってエンジンを再始動したときに、たまにCarPlayが接続できないというのはストレスでして、地図は出ないし音楽も再生されません。特に知らない土地で地図が出ないのは非常に困るのです。
この不具合ですが、サードパーティーの製品を使っている以上、解決は望めないでしょう。なのでマツダ2は純正ナビのSDカードが安く購入できたこともあって、CarPlayの利用を諦めました。ナビとしての性能は有償版のNAVITIMEの方が優秀なのですが、純正のナビもマツダのアプリからコネクテッドサービス経由で目的地をスマホ転送できるようになりましたし、コマンダーのダイヤルで地図の縮尺も変更できます。
CarPlayの良いところと悪いところ
自分はBMアクセラに乗っていた頃、ナビとしてはスマホのナビをメインに使ってました。BMアクセラのマツダコネクトには前オーナーが買った地図のSDカードがセットされていたのですが、地図データが古いのと旧世代のマツコネのナビは性能が悪かったのです。

スマホアプリのナビですが、無料でCarPlayで利用できるGoogle Mapやアップルのマップアプリのナビゲーションが日本のきめ細かい案内をしてくれるナビに比べて性能が悪いです。しかしNAVITIMEの有償版、パイオニアのCOCCHiの有償版は日本のカーナビに慣れた人でも満足できる性能です。ただ有償版にしないとCarPlay連携が出来ないため、その性能を知らない人が多いのでは?
スマホのナビアプリは東京都内の山手トンネルなどでは使い物にならない、という弱点があります。しかし、それでも安価に利用できるナビとして、自分はNAVITIMEを5年以上使い続けています。ロードスターでは純正の地図のSDカードは買ってませんので、地図は常にNAVITIMEの地図をCarPlayで表示しています。
2025年からのロードスターはCarPlayの無線接続に標準で対応したので、マツダ2+変換アダプタによる無線接続とは異なり、エンジン始動時にCarPlay接続を失敗することはありません。なので、ストレスなくCarPlayを無線接続できています。マツダ2も標準で無線接続に対応してくれれば…と本当に思います。

CarPlay連携での地図表示の問題ですが、これがマツダコネクト2のタッチパネル未対応の問題と関連します。地図の縮尺の変更ですが、CarPlay連携の地図アプリでは、液晶の左側に表示されている+と−のアイコンをタッチすることで縮尺を変更することを想定しています。
マツダコネクト2はタッチに対応していないので、センターコンソールのダイヤルを操作して、カーソルをアイコンに移動してボタン押下する、という周りくどい操作が必要になります。先日、CarPlayがアップデートして、地図の縮尺アイコンにカーソルを持っていくアクションが少し減って楽になりました。
しかし、マツダコネクト純正のナビアプリのように、コマンダーダイヤルを回すことで縮尺を変更できるCarPlayのアプリは今のところありません(一通り試しました)。他にもCOCCHiとアップルのマップだけが、ヘッドアップディスプレイに次に曲がる交差点の案内が出る、などの微妙な動作の差はありました。
自分はNAVITIMEに2年先まで課金していますが、今から使うのであればCOCCHiと契約するかな。COCCHiの有償版はなかなか優秀です。流石カロッツェリアのナビを作っていたパイオニアのアプリだな、と感心しました。NAVITIMEは機能的に他のアプリに先んじていたのですが、最近は進化が止まっている上に課金体系が値上げされているので、これからはおすすめしにくいです。
CarPlayの無線と有線の違い
BMアクセラの頃、音楽をBluetoothでスマホから飛ばしていたのですが、音楽のコーデックがかなり古い規格のもので音質は悪いわ、明らかに音が遅延していました。ハンドルのスイッチで曲送り出来たりするのは便利だったのですが、音の悪さと遅延が許容できなかったのでスマホ連携してませんでした。
結局、マツコネのAUX入力に他社のBluetoothドングルからケーブルで出力し、スマホとドングルをBluetooth接続して音楽を鳴らしていました。これだと遅延もないし音質も良かったのです。CarPlayでは無線でもWiFiの帯域を使うので、高音質&低遅延を期待していました。
しかし、CarPlayでもスマホで有線接続した方が音質もいいし、音の遅延も明らかに少なかったです。やはり有線の方がデータ帯域が広いので、音楽の転送にも圧縮コーデックを使わないようです。CarPlayを使って無線接続すると、iPhoneの場合にはACCという圧縮コーデックになるそうです。カーオーディオでも、この2つの音質の違いは聞き取れました。
少々の音質劣化と無線接続という運用の楽さを天秤にかけて、自分は無線接続を使うことにしました。そんな訳でロードスターはCarPlayを無線で使っています。純正のSDカードを購入したマツダ2ですが、CarPlayでの接続は諦めたので、普通にBluetoothでスマホとマツダコネクトを接続しています。
流石にBluetooth接続であれば、マツダ2のマツダコネクトとスマホの接続に失敗するということはありません。BMアクセラの頃とは、音楽をやり取りしているコーデックがSBCからACCに変わっていて、音質や遅延は無線のCarPlay接続と同じぐらいになりました。
これらの話はマツダの私が所有していた車での話なので、他メーカーや他のマツダ車とは異なる可能性があります。しかし、自分が今年マツダ車を2台購入するときに、いくら調べてもマツダコネクト2とCarPlayについての正しい情報が得られず、実際に購入して試行錯誤するしかなかったので、拙い内容ですがまとめておきます。



