SplashtopでAndroidにZwiftの画面を映す

ZwiftはANT+のUSBドングルさえ入手出来れば、多くの人は手持ちの機材でプレイ出来ます。ただし、PCでの実行にはそれなりのマシンパワーが必要となりますし、3Dグラフィック機能が搭載されている必要があります。

デスクトップPCであれば後からビデオカードを増設することで3Dグラフィック機能を強化できますが、その画面をローラー台の前に持ってくるのは結構大変です。やはりノートPCやタブレット型のPCでZwfitが実行出来れば設置が楽ですが、ノートは3D性能がイマイチでZwiftを実行するには荷が重いです。

更にいえば、AndroidのタブレットなどでZwiftが実行できれば更に設置の自由度は高くなりますが、今のところZwiftはAndroid OSの上では動きません。ならば、デスクトップPCで実行して画面だけ別の端末で映すのはどうでしょうか?

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それを実用レベルで実現してくれるのが、Splashtopというソフトです。デモ的に実行して撮影してみましたが、右側のTVにはデスクトップPCが繋がっています。ローラー台の前にある左側のモニタにもディスプレイケーブルが繋がっていて、TVと同じ画面が表示されています。ここまでは普通です。

TVの左下に7インチのAndroidタブレットがおいてますが、ここにPCと同じ画面が映っているのが分かるでしょうか? Splashtopを使って、PCの画面を無線LANで繋がったAndroidの画面にZwiftの画面を写しているのです。

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Zwiftを実行しているのはこのデスクトップPC。TV番組を録画するサーバーとして構築したもので常時電源が入っています。このPCには強力なビデオカードを挿していますので、Zwiftの実行に問題は全くありません。

このWindowsのPCにSplashtop Streamerというサーバーソフトをインストールします。Splashtopは非商用で自宅LANで使う限り、無料で利用することが出来ます。

ソフトのインストールは簡単で、ここからStreamerをダウンロードします。StreamerはWindows、Mac、Linux用がありますから、これらのOSの画面を他の環境で表示することが出来ます。

Splashtopが優秀なのはゲームや動画など、動きが激しい内容であってもLAN経由でスムーズに他の端末で再生できることです。また画面を写すクライアントソフトはPC系のOSだけでなく、iOSやAndroidなどのソフトが準備されています。

なお有償となりますが、年間$17でインターネット経由でStreamerがインストールされたPCの画面を操作できるようになるそうです。インターネット経由でどれだけ使い物になるか?は試してませんので、あしからず。

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ちなみに我が家ではPCからディスプレイケーブルを引き回して、携帯用の15インチのモバイルモニタに前述のPCの画面を写しています。こいつは軽量なので、吸盤で支持出来ることが出来る上に、USB電源で駆動出来てタッチパネルも搭載という非常に便利なものです。

別の用途で購入したものを転用しているのですが、正直Zwiftをやるだけに買うには少々高いです。持ってなかったらSplashtopを使ってZwiftをプレイしていた事かと思います。

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さて、リモートで画面を写す端末の設定をしましょう。Splashtop Personalというクライアントソフトをインストールします。無料で利用する場合でも会員登録は必要となりますので、会員登録したらソフトを起動すると同一のLANの中にあるStreamerをインストールしたPCが表示されます。

ここに接続することで、この端末にStreamerが入ったPCの画面が表示されるようになります。無線LANでも遅延を感じることのない早さで画面は表示されます。設定自体は非常に簡単です。

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上記はノートPCにデスクトップPCの画面を写したところ。デスクトップPCでは普段は録画した番組を圧縮するソフトが常時起動しています。

これで普通にデスクトップPCのOSをノートPCから操作する事が出来ます。ちなみにPC版のSplashtop Personalを使うと、そのPCのキーボードやマウスの操作でウインドウ内に表示したデスクトップPCの操作がそのまま出来ます。Androidなどタッチ画面搭載のOSの場合、タッチでマウス操作、Splashtop Personalのソフトウェアキーボードでキーボード入力も出来ます。

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Android4.4を搭載したSHARPの7インチタブレットにZwiftの画面をフルスクリーンで表示してみます。まるでこのOSの上で動いているかのような滑らかさです。

実行自体はこのタブレット端末ではないので、画面を写しているだけならばタブレット自体のCPUは殆ど使わないようで消費電力が増えたり、端末が熱くなったりすることもありません。

Splashtopが優れているのは、接続したクライアントの解像度に合わせてデスクトップPC側の解像度を自動的に変更してくれること。おかげでにじみのないクリアな解像度で画面が表示されます。タッチパネルとソフトウェアキーボードでちょっとした操作もできるので、Zwfitの起動、ログイン、設定の変更などは十分に操作可能です。

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動作の遅延もあまり感じられないのでPCで実行したZwfitをAndroidタブレットに表示して、これを見ながらプレイすることは十分に可能です。これなら設置の自由度は高いですね。なお画面が小さくて辛いですが、スマートフォンでも同じ事は出来ます。

Zwiftを実行出来るデスクトップPCはあるんだけど、画面をローラー台の前に画面を設置するのにお困りの方は試してみる価値はあるかと。


 

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