2015/1/23 自転車で讃岐うどん 1日目

お正月に青春18切符で往復してきた高松に一泊二日で行ってきました。今度はうどんの食べ歩きがメインである。もう何度目の高松か自分でも分からん。

同行者はYUKI氏であり、もう10年ぐらい前からずーっと高松のうどん食べ歩きを定期的に一緒に行っている。当時はレンタカーでうどん屋を巡っていたのですが、二人とも自転車乗りになった。2012年の自転車によるうどん巡りが非常に良かったので、そのときは単独であったが今度はYUKI氏も誘って自転車である。

正月は飛行機が高いので、青春18切符+サイクリングヤマト便で高松まで移動&自転車を運んだのですが、今回はJetstarのセールのチケット。自転車手荷物込みで往復11,000円という安さである。

成田までの交通費が往復で3000円ぐらいが追加でかかるのですが、それでも安いよなぁ、の一言です。今回は10時半に成田を出る飛行機でしたが、金曜日発という事もあってラッシュを避けるために都心は早朝に横断したので、成田では2時間近く待つことに。

飛行機が飛んでしまえば、お昼過ぎには高松に到着である。正直を言えば、もっと早い時間に高松入りしたいのであるが、残念ながらJetstarの高松便はこれより早い時間に飛ぶのがこの時期は無かった。

サイクリングヤマト便でホイールがゆがむという破損があったが、それに比べると国内線の飛行機輪行は気楽である。ディレイラーとペダルを外すのだけが電車での輪行と異なるが、後はオーストリッチのL-100を使って輪行した。もっと生地が薄いSL-100でも大丈夫だと思うんだけど、横倒しにする関係で袋と出っ張った所が擦れて穴が空くことが多いので、こういう時はL-100で安定である。

ブルベでは荷物を減らすためにSL-100を持っていくが、普段のツーリングならばL-100の方が気兼ねなく使えて気楽でよい。この使い分けはかなり気に入っている。

輪行でツーリングとなると、最近のお気に入りはケストレル号。650cのタイヤとシートチューブがないことから輪行時の自由度が高くてパッキングが楽。今度、別に記事にしようと思っているけど、輪行時の安定感、運びやすさは我が家の自転車の中でも一番優れている。

ちょっとしたものを入れるためのフロントバッグがないと辛いので、モンベルの新型のフロントバッグを取り付けてある。以前のモデルと違って、ハンドルに取り付ける部分のストラップが改良されているので緩みにくい。

アタッチメント無しで円形シートポストにパチンと取り付け出来るオルトリーブのサドルバッグもツーリングでは便利である。ただ、取り付け金具部の破損の話や、留めているピンが抜けるなどのトラブルも良く耳にするので注意が必要だ。

今回のうどん屋巡りのルートはYUKI氏にお任せした。高松空港は標高が高い場所にあるので、そこからどこに向かうにも下り基調である。やや風は強いが、天候にも恵まれた。

一軒目はうどん一福さんへ。時間は14時に近いので、すっかりお腹が減っている。まずは最初の一杯として、冷えた体を温めるために、暖かいかけうどんを頂く。

ここはダシが旨かった。いりこがよく効いたダシで、さらっとしたさりげない甘さを感じる。ネギと天かすだけを入れて、トッピングにちくわ天を頂いた。やはり一軒目でうどんを食うとスイッチが切り替わって、うどん巡りモードになるのだ。

うどん巡りをする際にネックとなるのが、炭水化物ゆえ連食が厳しいところである。現地ではうどん1玉の小とかを頼むのは、食が細い人かうどん巡りをやっている人ばかりだ。価格的にも量的にも、食事としてうどんを一杯だけたべるのであれば、男性なら二玉は食べたいところだ。それをグッとこらえて1玉にするのである。

レンタカーであれば狭い香川県は、すぐ次のお店に着いてしまう。しかし、ロードバイクで回ると距離的にも丁度良く、お腹も減るという一石二鳥である。レンタカーの場合、腹ごなしのためにムダに遠回りとしたり寄り道をしたりする必要があるのだが、自転車ならそんな心配は無用だ。

ちょっと自転車を走らせて、善通寺の長田in香の香が二軒目である。言わずと知れた超有名店なので、10年ぐらい前に初めて香川に来たときにも寄っている。

ただ、その時はうどん巡礼のペースが分かっていなかったこと、初めてということで欲張ってしまい満腹状態にも関わらずこの店にやってきたのだ。長田in香の香は熱々の釜揚げうどんが名物であり、満腹状態で熱々のうどんの味はちっとも分からずという、大変失礼な状態だったのだ。よって今回、再度訪れることにしたのだ。

長田in香の香は幹線道路沿いで駐車場は広いお店ですが、小さな店でも自転車なら停める場所に悩むことは無い。「がもう」のような奥まった所にあるお店もスイスイ行けるのである。

お店の回転も早いので盗難のリスクも減るし、お店によっては外で立ち食いも可能なので施錠しなくても良い店もある。ロードバイクでうどん巡礼は理に適っているのである!

ちょっとここまで距離があったのでお腹が減っているが、10年前の記憶から恐る恐る釜揚げの小にしておいた。おにぎりなどのご飯類も充実しているが、うどん巡りでこれらを食べるのは孔明の罠です。

このお店は広い店内にテーブルが沢山有るので、落ち着いて食べられるのだ。もっともお昼時には沢山のテーブル席が埋まって行列が出来る有名店なのである。

釜揚げうどんを付けるダシが入った徳利。これが超熱くて重い。上を縛っている紐みたいなのを持って入れるにしても徳利本体が熱くて傾けられない。前回も「これってどうやってお猪口にダシ注ぐんだ?」と悩んだ記憶が。

そこれYUKI氏が取り出したのだ冬用のサイクルグローブ。これで徳利を支えれば問題はクリア。いりこダシが多い香川であるが、ここは鰹のダシが効いていて濃口である。

うどんマニアには釈迦に説法かもしれんが、通常の讃岐うどんはゆであがったら水で締める事で強いコシを出す。それをそのまま冷たく頂くか、再び湯をくぐらせて温めて食べる(湯だめという)。しかし、釜揚げはゆであがった麺をそのまま水で締めずに、暖かいまま提供するのである。

コシというよりはふんわりした食感で、うどんのエッジもあいまいでシャープな感じではない釜揚げを避けていた俺であるが、普通の胃の状態で食べる長田in香の香の釜揚げはチュルンととても美味しい。YUKI氏と二人で「小では物足りない、もっと食べたい!」と思ったのであった。

水で締めてないからコシがイマイチかと思いきや、ちゃんと噛みしめるとコシがあり、ふんわりとした食感が濃いダシとバッチリ合う。このダシ、超うめえ ヽ( ´¬`)ノ ワ~イ

店内に貼ってあったポスター。正直、うどん県という表現はあまり好きじゃないんだけど、うどん巡りはまだまだ楽しいなぁ~と久しぶりに思ったのであります。

一息ついたので、善通寺から琴平に移動する。信長書店と尽誠学園の脇を通って、琴平駅に到着。折角だから記念撮影をしておいた。

目的は香川に来るといつも買っていた悦凱陣っていう日本酒を買うことである。いつも利用していた酒屋さんにいってみたら、悦凱陣は全部品切れ。あれ~、これまではいつでも買えたのに…最近、あまり来てなかったから人気出ちゃったのかな?

いつもお土産に悦凱陣を買っていたYUKI氏曰く、なんか「美味しんぼ」に紹介されて人気が出たのでは?とのこと。そういえば最近、たまーに耳にする機会も増えたし、人気が出ちゃったのね。

酒蔵に行けば帰るかも?ということだったので、近くなので行ってみることに。

酒蔵である丸尾本店に到着。こういう時は自転車だと機動力が高くて便利である。まぁ、予想はしてましたけど販売できる日本酒の在庫は無し。

もうしばらくすると出荷しますから、という事であったが、首都圏じゃあまり買えないんですよね。

残念なので記念撮影だけしてきた。悦凱陣を買うのをかなり楽しみにしておりましたので、ちょっとテンションが下がる。

時間は16時を越えており、めぼしい美味しいうどん屋さんは閉まる時間である。夜に骨付き鶏を食べることを楽しみにして、この日のうどんは2杯で切り上げた。

後は高松市街に取ったホテルまで走って18時過ぎにチェックインした。この日の走行距離は約80kmほどで、午後から回ったにしては結構走ったな。

うどん2杯しか食べてないからお腹が減っているが、その分、夜の骨付き鶏への期待は高まる。正月にもお会いしたえーじ紅さんと合流の連絡をして、とりあえず先に飲みに行くことに。

目的にしていた骨付き鶏の店である蘭丸は一杯で入れず、なんとなくリズムが悪い。元祖骨付き鶏の一鶴はダメかな?と行ってみたら、タイミングが良かったようで、少し待つだけで入れた。その後は行列になっていたので、やはり人生タイミングだ。

エビス黒ビールで乾杯である。たっぷり入った大ジョッキで900円弱だから、なかなかリーズナブルじゃないか!

YUKI氏は柔らかい「ひなどり」、自分は噛みしめもあって美味しいですのコピーで有名な「おやどり」を注文する。

そしてやってきたおやどり。写真を載せるとSNSの反応がいい。みんな大好き骨付き鶏 ψ(`∇´)ψ

前回来たときはひなどりを食べたので、おやどりはこれが初めて。かなり堅いが噛みしめると旨味がジワーっとにじみ出てくる。要所要所に包丁が入っていて、かみ切れるようにしてくれているのがニクイ。

うむ、うまいではないか、おやどり。ここにおにぎりとスープを追加で頼んで、鳥の脂をまぶして食べるという業(カルマ)の高そうな食べ方が推奨らしい。悦凱陣が買えなくてガッカリしていた心が少し癒やされたのであった。

20時半ぐらいにえーじ紅さんと合流して、そば屋で二次会。えーじ紅さんは、2012年の私の高松自転車旅行でガーミンシャープのジャージにCerveloというのを見かけて、非常に目立つので検索してみたらこのBlogを見つけたんだそうな。

昨年の高松400のスタートでお会いして、今年はついにブルベデビューで400kmをあっさりと完走してしまった。うーん、素晴らしいです、どんどんブルベにハマってくださいませ。

そして三次会でバーに移動して、23時ぐらいまで飲んで解散である。また高松に行った際にはよろしくお願いしまーす。