- トレーニング
- 2025 年 12 月 22 日
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可変ダンベルを導入してから、筋トレ熱が高まっております。ダンベルで重さを簡単に可変できることから、限……
以前、iGPSPORT SR miniを買ったという話を日記に書きましたが、200kmブルベで実際に使ってみましたので、Garmin Varia RVR315と動作を比較してみましょう。以前、ガーミンのLED付きのレーダーであるRTL510も所有していましたが、RVR315との違いはLEDライトの有無だけで、レーダーとしての動作に違いはありませんでした。
ちなみにSR miniのバージョンはV1.06です。GarminのRVR315は最新ファームですが、既にかなり古い製品ですし、ファームウェアが上がっても動作が変わることはほぼありませんので、バージョンは気にしなくても良いと思います。
なおSR miniは2026/5/13現在、V1.07が出ていますが、この評価時には1.06を使っていました。1.07の主なアップデート内容は接続の安定、レーダー表示の不具合修正という感じで動作に影響するような修正ではありません。実際、アップデート後に1回使ってみた限りでは差は感じられませんでした。
先に結論を書いておきますと「価格とスペックを考えると導入する価値は十分にあるが、Garminのレーダーと細かい動作が異なっている」というのが私の感想です。
なお自分はSR miniはリアライトは常にOFFにして使っていますので、リアライトとしての評価はしていません。ご了承ください。

自分が使っているRVR315とiGPSPORT SR miniの比較です。大きさ、厚さ共に非常に似たような感じですが、RVR315はLEDがないのでリアライトとしては使えません。SR miniの方がちょっとだけ長いです。
ちなみに自分はガーミンのLED付きのRTL510も所有していましたが、自分はリアライト機能はレーダーに求めていません。LEDライトはOFFにした方が電池の持ちは良くなりますので、SR miniもスマホアプリからライトをオフにすることが出来ます。
GarminのRTL510はEdgeサイコンのメニューからOFFに出来たのですが、SR miniはスマホアプリからでしか設定出来ないようです。ちなみにRTL510は意図せずにLEDがONになってしまうことがあって、このLEDが眩しすぎると自分は感じてたので手放し、RVR315を2つ買い直して運用しています。
SR miniは200kmブルベの走行中に気がついたらLEDがONになっていることがありましたが、それ以降は再発していません。SR miniはアプリから設定できる項目が多いので、まだ設定が煮詰めきれていない可能性もあります。

背面の構造、本体ボタンの位置などはそっくりですが、RVR315は充電端子がmicro-USB、SR miniはUSB-Cと時代の差を感じます。以前はRVR315のmicro端子が許せなかったのですが、USB-C端子をmicro端子に変換するコネクタを使ってたら気にならなくなりました。
電池の持ちですが、RVR315は4年以上使っているので電池も弱ってきて、現在の実働時間は6時間ほどです。SR miniはLED OFFで12時間の使用でも電池が10%以上残っていました。SR miniはスマホアプリから確認すると、正確に電池残量が分かるのがよいですね。
この電池の寿命という長所だけでSR miniを導入したのですが、これに関しては期待通りでした。

iGPSPORT SR miniとGarminのレーダーとマウントの角度が90度違うということです。少し斜めから撮影しましたが、このようにマウントの爪の位置が90度ずれています。
これが私のようにGarminレーダーと併用したい人間にとっては大きな欠点ですが、世間に出回るGarmin用のマウント互換品が使えないことがあるという欠点にもなります。
ちなみにVaria RCT715というGarminのリアカメラ付きのレーダーが2022年に発表されて、発売時に購入しましたが、カメラ内蔵で重量が増えたためマウントが独自のものになっていました。これだと複数の自転車で既存のレーダーとマウントが併用できません。なので1度も使わずに返品しました。

自分はトレーニング用の自転車にはサドルバッグは付けないので、サドルレールの後ろに取り付けるマウントを愛用しています。Garminのレーダーにはこのタイプのマウントは付属しませんので、これはサードパーティーの品物です。

このマウントですが、Edgeマウントの受け側の取付位置を変更できるのですが、Garminのレーダーの方が使用頻度が高いのでGarmin用の設定にしています。サドル後方であれば、SR miniは上記のような取付方法でも動作することは確認しています。
ちなみにSR miniの製品に同梱されているマウントは、このサドルレール後方に取り付けるタイプのモノです。自分はサドルバッグをあまり使わないので、このマウントでもOKなのですが、一般的にはシートポスト等に取り付けられるマウントを付属させた方が良いと思います。
シートポストに取り付けるマウントですが、Garmin純正のアダプタは爪の角度問題もあってSR miniは取付出来ません。以下のようなシートポストに取り付けるタイプのアダプタを購入する必要があります。

自分は写真のアダプタを購入して、サドルバッグと干渉しないようにシートポストの根本に取り付けたのですが、シートポストに固定するためのネジの取付部が横に出っ張っていて、これがペダリング時に内股に干渉するのです。というわけですぐにお蔵入りになってしまいました。
という訳でマウントアダプタの導入については、慎重にしましょう。ちなみにグロータックが販売代理店をしているManageのレーダー用のシートポストマウントがピッタリという情報がありましたが、自分が購入しようとしたときには欠品で入手できませんでした。

サドルバッグに干渉しないようにシートポストの根本の方にレーダーを取り付けるなら、結局はGarminに付属しているゴムのシートポストマウントが優秀です。これを改造してSR miniを取り付けられるようにしました。
SR miniは200kmブルベ用に購入したので、大型のサドルバッグとセットで使うには、どうしてもこの位置に固定したかったのです。そしてGarminのマウントはゴムバンド固定なので、横方向のはみ出しもなく、ペダリングで脚に干渉しません。

単純にアダプタの表面に90度回転させたGarminマウントを重ねて、それをインシュロックでガッチリ固定しただけです。これで200kmブルベは問題無く走れましたし、ゴムでの取付なので、使わないときの取り外しも容易です。
版権的な問題でマウントの爪の位置をGarminと変えているのかもしれませんが、他メーカーのレーダーではGarminと同じ爪の向きのレーダー製品があります。自分のようにGarminとのレーダーと併用したり、取付位置を走り方に応じて変えたい場合、互換性がないことは悩ましい欠点となります。
もっともSR miniしか使ってない人には問題ではないかもしれません。サードパーティー用のGarminレーダーマウントでも取付部の角度を変えることでSR miniでも利用できる製品はありますが、この辺のアダプタの選択肢の多さはGarminに一日の長があります。
そのガーミンも前述したVaria RCT715というカメラ付きのレーダーで、マウントの形状を変えるという失敗をしています。その証拠に今年発表になった日本未発売のVaria 820という新型では、以前のレーダーと同じEdgeマウントに戻しています。という訳でマウントの互換性は守ってほしいです。
さて実際にGarminレーダーを使い続けている自分が、SR miniをしばらく使ってみて評価してみました
まずGarmin EdgeサイコンとSR miniのペアリングはGarminのレーダーと同じように行えました。ただし、Garminのサイコンと初ペアリングすると「この製品はガーミン製ではないので○○・・・」的なワーニング文言が出ました。ただ、二回目以降のペアリングでは警告は出ません。
Garmin以外のレーダーを使うのは初めてですが、レーダーの動作についてはANT+規格で定義されているようです。レーダーの動作警告ついてはレーダー側で計算して発信しているようで、サイコン側での計算処理はないようです(素人の推測です)。
実際のレーダー動作時の警告通知について説明しましょう。ちなみにGarminもSR miniもスマホアプリでレーダー画面が表示出来ますが、そちらは全く使っていませんので、Edgeサイコンでの評価となります。

まず車が近づいてくるとオレンジ色で警告が出ます。この意味がGarminとSR miniでは違っています。
Garminでは「車を検知したが、後方車両のスピードがあまり速くない」ときにはこの表示となります。SR miniでは「後方からの車を検知した初回の警告」でこの表示となります。

そして赤色で警告されるときですが、Garminでは「検知した後方の車の車両のスピードが速い」ときにこの表示になります。SR miniでは「初回の通知(オレンジ色)の後、車がこちらに近づいてきた」時に、この赤い表示になります。
Garminでは後方からの車を検知した時にオレンジ色か赤色で1回だけ警告音を鳴らすのに対して、SR miniでは車が通過するまでオレンジ色と赤色で2回の警告音を鳴らすのです。
Garminと併用していると、SR miniのこの仕様は少し戸惑います。そして車が多い所では、通過までに2回も警告音が鳴るという仕様はうるさいと感じてしまいます。これはGarminに慣れていた私の感じ方ですので、SR miniしか使っていない方は気にならないかもしれません。

2台で共通しているのは、車が過ぎ去って後方に検知している車がいなくなると緑色で知らせてくれることです。これらの通知はレーダーから信号を飛ばしているようで、Garmin Edgeサイコン側は信号の指示に従って表示や警告音を表現しているだけだと思われます。
海外の比較レビューなどを見ていると「レーダーの誤検知の精度はやはりGarminが優秀」という意見が多いです。実際に使ってみると、確かにそれは感じます。レーダーでは検知してなかった車が後ろから通過していった、という頻度はSR miniの方がごくわずかに多いです。
特に同じ速度で付いてくる車をロストする、というのはGarminでも起きます。SR miniの方がその頻度はほんの少し高いと思います。ただし、比較すれば違うという程度の差しかありません。SR miniしか使っていないのであれば「こんなもんか」という感じで気にならないでしょう。十分に実用レベルです。
なお車が居ないと思われるところで反応することは、私が走っているコースや環境では起きませんでした。「車はいないけどレーダーが検知する」というのは高頻度で後ろを確認しない限りは気がつきませんので、この性能の精度を気にする必要は低いと私は思います。
1台の車が通過するときにSR miniは2回通知してくるのですが、1回目の車検出はGarminのレーダーよりも若干遠くでも検出してくれます。また自転車などの小さなものでの反応は、SR miniの方が少し敏感だと思います。これはGarminより優れています。
ただし、2回目の通知が交通量の多い所では冗長に感じます。実際、Amazonレビューなどでも「2回目の通知が遅くて、通過する直前すぎる」という意見がありました。それ以前に複数台の車が常に後ろから迫ってくる交通量の多い場所では、常に警告音が鳴りつづけるので、警告の意味がありません。
以前に書いたGarminレーダーの記事でも「車が後ろにいないことが分かるのがレーダーの価値」と書いてますので、Garminのレーダーでも交通量の多いところではあまり役に立たない、というところは同じです。SR minihもそこは同じですから、交通量が多いところで乗るのが中心の人はレーダーにあまり期待しない方がよいでしょう。
あとバックミラーを付けているかどうか?で感じ方が変わると思います。自分はCervelo R3はロングライド用なのでバックミラーを付けていますが、WINSPACE M6にはバックミラーは付けていません。ただ、これまでは殆どの自転車にバックミラーを付けていましたので、レーダーの警告音がしたらバックミラーで後ろの車両を確認する癖が付いています。
この癖の影響もありまして、SR miniの2回目の警告音でミラーを見ると「すぐ後ろに車が居る」ということになって、ちょっと慌ててしまいます。これで「警告が遅い」と感じてしまうようです。ミラーがないM6では積極的に後方を確認しませんから、2回目の警告が遅いとは思いませんでした。
自分が走る道の交通量、バックミラーの有無、後方確認の癖などで感じ方は変わってくるかと思います。あとは長年Garminを使っていた自分の慣れによる感じ方もありますので、SR miniの2段階通知が、人によっては“安心感”にもなりうる可能性もあります。
為替の影響もあって高騰するGarmin製品に対して、SR miniは実売が13000円というのは非常に安いです。 RVR315はもう古い製品でスペックも劣るのに、現在の実売23000円のプライスは高いと思います。自分は2020年にRVR315を22000円で調達していますが、このときはポイント還元が5000ptほどありましたので安かったんですよね。
2020年ぐらいにはGarminに近い精度で車を検出してくれるレーダーが存在しませんでしたが、現在は優れた精度のレーダーが安価に購入できます。なので初めてのレーダーを購入するのであれば、SR miniは十分に推奨できると思います。
もっと精度アップしたいのでGarminに買い替えたいと思っても、新型のVaria 820はまだ日本国内の値段は出ていませんが、4万円前後の値段になると思われます。ごくわずかな差のために、この価格差を許容できるか?と問われたら、自分でもNoと回答します。
SR miniを導入したことで、2台のRVR315をお蔵入りに出来るか?という期待はあったのですが、残念ながらこれは併用することにしました。バッテリー持ちが気になるようなロングライドの時だけSR miniを使う、という感じで併用することにします。
Edgeマウントの互換性については、Garminレーダーと併用するのでなければ問題ではありません。一番の改善ポイントは「車が通過するまで2回警告してくる」という動きを止めてほしいということですね。慣れもあると思いますが、警告は1回だけというGarminの方が理にかなっていて、自分は使いやすいと感じています。
とはいえ13000円と手元のサイコンの組合せで、レーダーの機能が提供されるというのは素晴らしいことです。もしレーダーを使ったことがない自転車乗りの人は、ぜひ導入してみてください。価値は十分にあると思います。