グロータック GT-Roller Q 発射防止ローラー
11月にGT-Roller Q1.1を導入してから、固定ローラーそっちのけで回しています。正しくは四本ローラーなのですが、世間的には三本ローラーと言われるタイプのトレーニング機材なので、このブログ内の表現でも三本ローラーで統一することにします。

オークションで購入したGT-Roller Q1.1には、グロータック社のブルカットという防振マウントが8個付属していました。これだけで十分なほどに振動は吸収してくれます。あとは足置き台を置いて、三本ローラーを回すときだけ扇風機を回して風を当て、日によっては窓を開けて漕いでいます。
三本ローラーですが、2012年(13年前!)に横浜に住んでいたときに導入したことがあります。このローラーは樹脂製でして、乾燥している冬場の関東地方の天候も相まって、ものすごく静電気が体に貯まりました。降りたときにどこかに触ろうものなら、「パリッ!」っていう音が聞こえるぐらいに放電で痛かったのです。
いまのところGT-Roller Q1.1ではローラーが金属製なので、静電気が体に貯まる感じはありません。ただし、常に湿度が高い新潟県の天候のおかげかもしれませんけど。それから横方向への脱輪を防ぐローラーベアリングのお陰で、脱輪のトラブルも未然に防げています。高価な買い物でしたが、いまのところは満足して使っています。

導入直後の日記をかいた頃は、発射防止ローラーというオプションが公式サイトでは品切れしている状態でした。旧型のローラー台のパーツなので再販は無理かな?と諦めていたのですが、先日ふと公式サイトを見ると、この発射防止ローラーの在庫が復活していました。
16500円とオプションパーツとしては高価ですが、購入しました。ローラー本体の精度から考えても品質は十分に高いと思うので、作りに対して高すぎることはなく適価だと思います。ついでに切れたときの予備として、ウレタンバンドも1本購入しておきました。頼んだら翌日には出荷されて、速攻で手元に届いたのでした。

早速開梱して部品を取り出します。説明書で取り付け方を確認しますが、GT-Roller Q1.1は当初からこのオプションをつけることは想定されていなかったようで、フレームの角パイプを鉄板で挟み込んで上記のローラーを取り付けます。もし、このようなオプションを想定していれば固定用のネジ穴などをフレームに設けておくと思うんですよね。
このオプションの企画は後付でしょうが、それでも固定方法はよく考えられています。しかし、既存の前側のローラーの取付部品のクリアランスがシビアで少し面倒でしたが、15分ほどで作業は完了です。

後ろのローラーの取り付けは簡単だったのですが、前のローラーは前述したようにウレタンバンドが通る場所のギリギリに取り付け金具が位置します。ウレタンバンドは走行中は回転しますので、取り付け金具と接触すると切れてしまいそう。

写真のように、フレームのパイプを挟んだ取付金具とウレタンバンドのクリアランスはギリギリです。この写真ではこれでもクリアランスを目一杯取るようにしてますが、最初に取り付けたときは金具とバンドのクリアランスが不十分だったようで、回しているときにウレタンバンドが切れてしまいました。
その後、写真のように金具を取り付け直して、問題は発生していません。切れたウレタンバンドですが、溶着部が千切れただけだったので、追加購入したウレタンバンドに付属してきた治具(なくても作業は可能)とハンダゴテを使って融着しなおしました。

肝心の発射防止ローラーの働きですが、後輪が接している2本のローラーから前後方向に外れたときに発射防止ローラーに当たって飛び出しを抑えてくれるようです。発射防止ローラー自体もベアリングが仕込まれていて、軽く回転するようになっています。ちなみに現在販売されている新型のGT-Roller Q2では、発射防止ローラーは標準装備となっております。
グロータックのGT-Roller Qシリーズは普通の三本ローラーよりもローラーの直径が小さいです。ローラーの直径が小さいと回転数が増えるのですが、ローラー自体の加工精度とベアリングの品質がよいので騒音はあまり発生しません。ローラーが小さいと本体が軽量化されますので、携帯性はよくなります。
GT-Roller Qシリーズは前輪を2本のローラーと接地させているので、前後方向に飛び出しやすそうな構造という印象があります。YouTubeでの紹介動画などでは、GT-Roller Qにこの発射防止ローラーをつけている人が多く、ほぼ必須な装備なのでは?と思っていましたので無事に入手できて良かったです。
実際にこのローラーが役に立った、という事故はまだ発生していません。なもんで保険みたいなものと考えてます。ちなみにこのローラーを回しているときにスマホを触っていたら、バランスを崩して横方向に落車するというアクシデントがありました。ローラーの右側には厚手のマットとトレーニングベンチを置いているので、それに支えられて怪我もなく機材に傷一つ付くこともありませんでした。
この落車でハンドルにつけていたGarmin Edgeが、事故を検出する機能を初めて体感することになりました。一定時間のうちにEdgeを操作すると、連携されているスマホから緊急連絡先(うちの場合は家の固定電話に設定してある)に電話する機能を止めることが出来ます。なるほど事故の際はこういう風に動作するのですね。
まさか家で安全にこの機能を試すことができるとは思いませんでした(笑)



