さぁ、これもサングラス専門店のフィッティングの話を聞いたときに「スタッフの私物なんですが、ノーズパッドにゴムを盛って高さを合わせているんです」というJawboneを見せてもらった。このJawboneの掛け心地が素晴らしく、自分もその加工をお願いしようかと思ったが1週間ほどかかる&費用が2000円強ぐらいかかるんだそうです。
うーん、元モデラーとしては何かそういうのにピッタリくる素材があるんじゃないか?と調べたところ、ありましたよ、塗れるゴム!。早速amazonで購入しました。ゴムを塗るための筆は100円ショップで絵筆を調達してきました。うーん、何かと便利だ100円ショップのアイテム。この塗れるゴムですが、乾くとちゃんとゴムっぽく仕上がりますし、通常のゴムよりもベトベトした感じになるんだそうな。サングラスのノーズパッドの素材として言うことない性質ですし、重ね塗りすることで厚くできるんだそうな。
まぁ、こういったものって半永久的には持たないと思うんで、自分で加工出来るのが一番だわな。しかし、この塗れるゴムって応用範囲広そうだな。特に滑り止めに向いているっていう性質はなかなか便利そうだ。
さて、ノーズパッドの表面をディグリーザーで軽く脱脂します。ディグリーザーは樹脂には相性悪いので注意して使うように。もちろん、レンズは外した状態で、可能ならノーズパッドをフレームから取り外して作業したほうがいいでしょう。とくにレンズのコーディングとかディグリーザーのせいで曇ったり、という悲しい事態が起きないように注意ですが、そもそもディグリーザーを使わずにアルコールティッシュとか洗剤など他の手段で脱脂をオススメします(今気がついた)。
筆で塗れるゴムを広げていきますが、粘度が高いためムラが凄いです。まぁ、見た目を気にせずに厚く塗っていきましょう。塗れるゴムは乾く前なら水溶性なようで、水で薄めると綺麗に塗れるのかもしれませんが、モデラーの血が「この手のヤツは水で薄めるのはNG」と言ってます。水で洗えるけど塗料を薄めるのに「うすめ液」が必要な水性塗料に似てるかなぁ。
かなりムラがありますが、十分に時間を掛けて乾燥させましょう。数時間で乾燥するみたいですが、中まで完全に乾燥を目指すなら一昼夜おいてもよいかも。週末しか使わないから、ゆっくりと時間を掛けて重ね塗りしましょう。
乾くと真っ黒になります。かなりベトベトした仕上がりで、これは乾いてもベトベトです。これでノーズパッドを高くすると、鼻が低い日本人顔の私もオークリーがピッタリ顔にフィットするようになりました。早速、ロングランで使ってみましたが、ダウンヒルポジションで体を伏せるように低くして、目線だけ水平に向けるという極端な前傾姿勢でもアイウェアが全くズレません。
思えばフィッティング&ノーズパッド改造以前の状態だと、定期的にズレて下がってきたサングラスを奥に押し込む動作をしていたんですよねぇ。ま、ハードな運動しているんだらそんなもんだ、と思ってましたが全くズレない快適な視界がこんなに素晴らしいものだったとは!と感激しております。
自分は日差しが強いときはサングラスが欠かせない人なので、御徒町のショップとの出会いは非常に有益でしたヨ。