保冷ボトルの決定版 サーモス JNL-600

【追記】2017/2/1 サーモスから自転車専用のボトルがついに発売されました。最速レビューはこちら

今年の夏は暑かったですね~。本格的に暑いときのロングライドにはハイドレーションパックが大活躍しましたが、お手入れが大変です。

やはりお手軽なところでは保冷ボトルが一番ですが、自転車用ボトルとして売られているものは保冷力がイマイチです。

かといって保冷力の高い真空断熱のモデルは重いし、量が入らないし…と思っていたら、サーモスから出た今年の新型はいい感じです。

比較のための並べてみました。一番左からEliteの普通ボトル、ポラールの保冷ボトル(大)、サーモスの旧モデル、そして今回紹介したいサーモスの新モデル JNL-600である。

600mlも入るのに、軽いし、自転車乗車中でも使いやすいワンプッシュで開くタイプです。先週のやっちゃばフェスでアキバに出たときにアキバヨドバシで2500円ほどで購入。

以下に、重量比較とインプレッションを書いておきましょう。

まずはEliteのノーマルボトル 750ml。お値段数百円で買えます。保冷機能はないので、真夏には水があっという間にぬるま湯になりますが、流石に軽量で750mlも入る大容量です。

Eliteのボトルは素材が柔らかくて使いやすいですが、ちょっと使うとボロボロになります。まぁ、お値段も安いですから消耗品ですね。

ちなみに真夏だとガチガチに凍らせて持って行っても、1時間ほどで水になります。冬はこれ一本あれば十分過ぎる感じ?

お次は保冷ボトルの定番 ポラールの保冷ボトル(大)で、710ml入ります。お値段は1200円前後です。他にもEliteのCamelbakの保冷ボトルも使ってみましたが、保冷力はこいつが一番です。

量もそこそこ入るし、炎天下でも2時間ぐらいなら保冷力があります。もっとも、真空断熱のボトルみたいな性能をイメージしていると期待は裏切られるでしょう。重さも141gと軽量な割に保冷力あるよ、程度ってことで。

自分、このボトルをこれまでに3本使いましたが、どうもキャップのパッキンがイマイチのようです。使い込んでくると横倒しにしていると水漏れが発生するようになります。

この水漏れが冷凍庫でボトルを凍らせる時に困るんですよね。あと黒カビが発生しやすいので、使い終わったらすぐに洗う必要があります。

正直、やっぱり真空断熱ボトルの保冷力に慣れていると「まぁ、安いし軽いし、こんなもんかな?」と我慢して使っておりました。無いよりマシっていう感じで。

そんな訳で今年の夏は真空断熱ボトルを使ってみました。まずは旧型のボトルで500mlで265gもあります。

炎天下でも冷たさを維持してくれる性能は素晴らしいのですが、やはり500mlしか入らないのは量が少ないです。でも、ステンレスボトルはカビが生えにくくて衛生的ですな。

このモデルは一応ワンプッシュでオープン出来るのですが、ロック機構が使いにくくて苦手。これをメインボトルで使うには容量的にちょっと不安かなぁ~という感じでした。

そして今年の夏に出たのが、600ml入るのに236gしかない新型。この新型は持った感じからして「おっ、軽い!」という感じです。

バラしてみると以前の同タイプのモデルよりも大幅に軽量化されているのが分かります。そして+100mlの容量増は正直うれしい。この+100mlがロングライドでは非常に重要なのです。

ロックをしなければ片手で簡単にオープンできますので、信号待ちなどでサッと取り出して飲むのに困らないです。うーん、夏場が始まる前に買っておけばよかったな。

ただし、問題はこのモデルは軽量な反面、塗装が非常に軟弱なので、そのままボトルケージに挿したら一発で塗装が剥げそうです。

以前紹介したネオプレン製のペットボトルケースに入れておくと、直径もボトルゲージにぴったりなサイズになります。この手のボトルは落下させると大変なことになりますから、しっかりと固定しないと危ないです。

サーモスの真空断熱ボトルの性能は素晴らしいので、こうやって汎用品を自転車で使ってます。もし、サーモスが本気で自転車向けの真空断熱ボトルを作ってくれたらなぁ~と思うわけです。

もうちょっと直径を太めにして容量をUPし、飲み口を自転車向けにして、傷防止のためのカバーが同梱っていう製品が3000円ぐらいでサーモスから出たら決定版になるかもしれないね。

サーモスには自転車乗りと同じぐらい重量にこだわる登山家向けに1万円でチタンボトルを出してますが、自転車向けにもチタンモデルあってもいいんじゃないですかね~(たぶん、がんばって買うよ、俺は)

それまではこのボトルをメインに使っていこうかと思います。