ZwiftのiOS版がリリースされました。これまでWindowsが動くタブレットPCでZwiftをプレイしていたんですが、iOS版の方が滑らかに動くようです。
という訳でiOS版を試してみたいんですが、iPhoneやiPadで自転車のセンサー類を連動させるには、Windowsのように1000円ぐらいで買えるANT+センサーのUSBドングルを挿せばOKという訳にはいきません。
iOS版のZwiftを遊ぶにはBluetoothによる連携が必要
iPhoneは標準ではBluetoothでしか通信が出来ません。ですが、自転車用の各種センサー(特にパワーメーター)はANT+通信規格でしかデータが飛ばせないものが殆どです。知ってる範囲だとBluetoothでも動作するパワー計ってSTAGESぐらいかな。
なもんで、ANT+通信規格での自転車のセンサーをiPhoneに認識させるメジャーな方法は、今のところ以下の3つです。
- WahooのANT+ドングルを入手して、iPhoneに取りつける
- CABLEというANT+信号をBluetoothに変換してくれるデバイスを入手する
- ViiiivaのANT+信号をBluetoothに変換してくれる心拍計を入手する。
結論から言うと、自分は3の方法でiOSにスピードセンサー、パワーメーター、ケイデンスセンサーの情報をiPhoneに連動してZwiftから認識させました。
1)のWahooのANT+ドングルはかなり古い製品でして、現在のiOSのLightning端子ではなく、iPhone4の頃の昔の端子に挿すドングルとなります。なので、iPhone5以降に取りつけるには変換アダプタが必要です。更に言うと、端子が塞がってしまうのでモバイルバッテリーで給電しながら動作させることが出来ません。
しかも現在でも1万円近い値段がすることから、今からWahooのANT+ドングルを入手する方法はオススメしません。
ちなみに2)のCABLEというデバイスを入手するのが一番スマートな方法です。お値段も送料込みで8000円ぐらいです。
なので、リンクの張ってあるオンラインショップで購入してみたんですが、注文後にメールが来て「日本で使うための認証を得ていないので日本には出荷出来ない。今は北米で認証を得ていて、次はヨーロッパで認証を取って、日本はその次なので認証を得るまで待って欲しい。お金は返金する」ということで入手出来ませんでした。
結局、3)の方法であるViiiivaの心拍計が現在の日本では最良の方法でしょう。こいつはCABLEと同等の機能がありまして、ANT+信号をBluetoothにブリッジしてくれます。ProBikekitという通販サイトで9800円で購入しました。
Viiiiはスマートフォン用のアプリをインストールして、アプリから色々と設定を行います。まずはViiiivaのアプリを起動して、Viiiivaの設定を行います。
ブリッジしたいANT+のデバイスをViiivaのアプリを操作して検索し、Bluetooth信号にブリッジするデバイスを選びます。これで設定は完了です。
Bluetoothはペアリングという概念があるので注意
実は最初はZwiftにANT+にブリッジしたデバイスが認識されずに悩みました。Webで情報を漁ってみますが、あまり情報がありません。人柱感が高くて、たのしーーーーと、海外のレビューなどを漁ってみます。
レビュー等を見ると、あっさり使えたと言う情報が多いので、自分は故障品でも引いたか?と悩みました。で、海外のBlogで注意事項として「Zwiftで認識させる前にViiiivaのアプリとの接続を完全に切っておくこと」という記述を見つけました。
Bluetoothは通信機器の両側でペアリングさせるという概念があって、あるアプリと通信していると他のアプリでは通信できない仕様だから、という事のようです。
ANT+はセンサー側は単に信号を飛ばしているだけなので、受信側であるサイコンやUSBドングルを取りつけたPC側でだけ認識させれば、何台とでもペアリング出来るんですよね。この辺がBluetoothとANT+で決定的に違いますね。
そんな訳でViiiivaの心拍センサーと専アプリの接続を切って、アプリ自体も終了させてからZwiftをiPhone上で起動したら、あっさり認識してくれました。
なんかBlog等では「ANT+なんて時代遅れの規格は止めてBluetoothで統一して欲しい」とかいう意見を見る事がありますが、今回の経験からBluetooth規格はちょっと面倒だなと思いました。
ANT+規格だと、センサーの信号を複数台のサイコンで拾ったりということが可能ですが、Bluetoothだとペアリングという概念があるため、センサーとサイコンの通信は1組しか出来ないという事が普通にありそうです。
Bluetooth機器の中にはマルチペアリングの機能があるものもありますが、ペアリング情報の管理とかコストがかさむため、1組の機器としか通信出来ないものも多く、他の機器と繋ぎ直すには再ペアリングが必要だったりします。
ANT+規格は、その辺の自由度が高く、きちんと自転車向けに作られた通信規格なのだな、と感心しました。
準備が出来たので、いざ実走Zwift
完全に興味本位ですが、実際に走っている時にiPhoneでZwiftを起動して、自転車のセンサーの情報からZwift内の自転車も進ませるという実走Zwiftを試してみました。
Zwiftを起動しているとスマホの電池消費が激しいので、モバイルバッテリーとかを沢山持っていきました。となれば、フロントバッグが便利なマキノ号の出番です。
ただ、マキノ号はパワーメーターがついてないので、久しぶりにスピードセンサー+ケイデンスセンサーだけでZwiftを走ってみます。
ついでに言うと、この前、マキノ号に2セット目となるeTapを搭載しました。これでメインのロードバイクの2台はどちらもeTapになります。
1月末の花園200を走った時以来のマキノ号ですが、ポジションはCerveloよりもこっちのバイクのほうがしっくりきます。長い距離を走っても、体に変な痛みとかが全く出ません。
長距離ブルベ用に作った自転車なので、やっぱり長距離を走るのはコイツの方が楽だなぁ。
オーダーで作ったフロントバッグは適当に物を突っ込んでおけるのが便利ですね。具体的にどういう事なのか?は今度、別記事にまとめようかと思ってます。
ちゃんとフロントキャリアを付けて、その上にバッグを載せているとハンドル回りに変な重さを感じることもなく、走行時も安定しています。
ちょっと脱線しましたが、フロントバッグのマップケース内にiPhone6を入れて、モバイルバッテリーから給電します。
昼間だと走行中にZwiftの画面は見えません。信号で止まるとキャラが律儀に止まります。感想を先に書きますが、想像していたよりも全然つまらないです。
実走ですが、都市部を走っていると信号が沢山あるので、赤信号とかが先に見えると足を止めて空走したりするわけです。他にも下りなどで漕がずに進んでいる時間ってのが結構多いんですよね。で、Zwiftは足を止めるとZwift内のキャラもピタっと止まってしまいます。いやぁ、止まっている時間の長いこと長いこと。
この日は午後から横浜~横須賀~観音崎までの往路の60kmの実走距離に対して、Zwift内のキャラの走行距離は38km。走行時間も半分しか実際にに走った時間の半分しかカウントされてません。
逆にいうとローラートレーニングは時間効率でいうと、都市部での実走するより遙かに高いわけです。ローラーは辛い、飽きるっていう感想を多く耳にしますが、そりゃ辛くて当たり前だな、と改めて思いました。
結局、往路の60kmで試しただけで実走Zwiftは終了。Zwift内の経験値はとりあえず稼げますけど、それ以外にZwift的な楽しみは全くありませんでした。
やっぱり実走は楽しい
これを試した他3/4(土)ですが、朝までお仕事でした。帰宅してからちょっと寝て、お昼過ぎから出かけたのですが、やっぱり実走は楽しいです。
横浜あたりで折り返してくるつもりが、気持ちよくて観音崎まで足を伸ばしてしまいました。もう3月ということで暖かく、走っていて非常に楽しかったです。
途中から、帰りは輪行にしようかな?と思ったのですが、結局は自走で帰ってきました。
ちなみに走行中はトンネルにでも入らないと、Zwiftの画面は全く見えません。パワーメーターを付けた自転車で試すともうちょっと楽しいのかもしれないですね。
Viiiiの心拍計のANT+ブリッジ機能は安定して稼働してくれたので、これはカッチリした品物でした。リチウムコイン電池(CR2032)の残量とかもViiiivaアプリから確認できるのもいいですね。
ただ、久しぶりに胸に巻くタイプの心拍計を使ったのですが、やっぱりちょっと拘束感があります。値は腕時計型の光学心拍計よりも正確ですが、腕時計型の気軽さに慣れると胸に巻くタイプは面倒ですね。
我が家では自宅でのZwiftはiPadでプレイしているので、ローラーを回す時はViiiivaを胸に巻いてます。CABLEが早く日本に出荷出来る様になったら乗り換えですね。
心拍計って心拍を拾わないときは省電力モードに入ってしまうんですが、もしViiiivaが旨に巻かなくてもセンサーのブリッジ通信機能だけ使えればCABLEと同じ使い方が出来るんですけどね。これはまだ試してないです。
最後になりますが、iOS版のZwiftはよく出来てます。これまでのWindowsタブレットやSurface3よりも滑らかに動作します。電池の消費もそれなりにはありますが、実走Zwiftではトータルで4時間ほど安定して稼働してくれました。
ただ、かなり本体は暑くなるので夏場は熱暴走してしまう可能性が高いです。ちなみに4時間のiPhoneでのZwiftの稼働で、5000mAのモバイルバッテリーが1本空になりました。
走水の夕日を見て、いきなり!ステーキで肉食べて帰ってくる
さて、復路は実走Zwiftは止めて、走る事に専念します。折り返しの観音崎で17時半ぐらいになりまして、とても綺麗な夕日を楽しむ事が出来ました。丁度、美術館があるあたりに展望台的な休憩所があるのですが、ここから見る夕日が素晴らしかったです。
夕方の時間帯にこの辺を走ったことが無かったので、これは新発見でした。思わず、しばらく止まって写真撮影してきました。
この夕日でテンションも上がってきて、風向きも良かったこともありまして、結局は輪行せずに自走で横浜まで戻ってきました。
横浜まで戻ってきて丁度100kmほど走行です。残り20kmほどですが、これまであまり食べてなかったのでお腹も減りました。ちょっと寄り道して「いきなり!ステーキ」関内店に立ち寄ります。
自転車を駐車した場所が見える1Fの席をお願いして、乱切りカットステーキ300gを頂きます。うーん、肉は体力、精神力ともに大きく回復しますね。
ちなみに3/11(土)は満喫相模湾300kmをもう一回走る予定ですが、小田原店と関内店に立ち寄りたいな~と考えています(笑)
というわけで朝まで夜勤で働いた後に、午後から出かけてきて120km走って、家に帰宅したのは21時ぐらい。実走Zwiftは微妙でしたが、割と満足度の高いライドでした。
エナメル素材のシューズを除光液で綺麗にしましょう
日曜日は午前中に大井埠頭でトレーニングして、午後は家で音楽聴きながら、色々と家事をこなしてました。その中で、以前使っていたSIDIのSPEEDPLAY専用シューズを綺麗にしようと磨いてみました。
エナメル素材にはマニュキュアを落とすための除光液で磨くと綺麗になる、という情報を耳にしたので除光液を買ってみました。でも、ニオイから判断する限り、どう考えても「模型用のシンナー」と同じなんですよ。
結局、買わなくても手持ちのシンナーを使えば良かったみたいです。ちなみに除光液はアセトンフリーの肌に優しい物もあるようなのですが、今回の用途では不向きっぽいので普通のシンナーっぽい除光液を買いました。
除光液をウェスに染みこませて磨いていくんですが、流石に3年使い込んだシューズだけあって汚れは落ちません。このシューズ、昨年、全く同じものを購入していまして、今はそちらをメインに使っていています。でももし綺麗になるなら、こいつも予備に使いたいな~と思ってたんですよ。
上は色々と磨いた後なんですが、結局はあまり綺麗にならず。激落ちくんなどのスポンジ+除光液で磨いてもピカピカにはなりません。あまりこすりすぎると、エナメル表面の加工が落ちてツヤがなくなります。
うーん、やっぱり寿命かなぁ…ということで、やはり自転車シューズは2~3年ぐらいで買い換えしないとダメですかね。