二回目の自転車キャンプは伊豆大島
1月にキャンプ道具を揃えて自転車キャンプ&林道デビューしたのですが、その後、色々と忙しくて第二回目になかなか行けなかったのでございます。
暖かくなる前にもう一度キャンプに行きましょうということで、3月に入って少し仕事も落ち着いてきたこともあり、田村編集長とトシさんにお声掛け。メールでのやりとりであれよあれよ、と伊豆大島行きを田村さんが計画してくれました。
新調したキャンプ装備をCervelo C5にパッキングして、土曜日の始発で熱海まで輪行して、そこから伊豆大島入りでございます。
前日までの雨が上がって晴れた熱海駅前に7時過ぎに到着。新幹線でやってきた田村編集長と、私と同じく東海道線の鈍行でやってきたトシさんと駅前で合流します。
トシさん曰く「この沼津行きは週末の通勤電車みたいなもんでして…」何のことかと思いきや、ラブライブ二期の聖地巡礼で沼津に通いまくっているトシさんらしい発言です。
熱海港からのジェットフォイルは輪行袋に自転車を入れないといけないので、電車での輪行は解除せずにタクシーに積んで港まで移動します。
ちなみに路線バスにも自転車は乗せられるのですが、この朝の便に間に合うバスが走っていません。バスだと230円で済みますが、タクシーだと1300円ぐらいかかりますね。
熱海港に到着。伊豆大島では椿祭をやっていることもあって、観光客は多め。田村編集長がチケットは予約してくれていたので、席の心配はいりません。
生まれて初めての伊豆大島が楽しみすぎます。うーん、これはきっと楽しいだろうな、と言う予感がします。
ならんでチケット(往復で1万円弱)と手荷物券(1000円)を購入します。乗船の15分前にはチケットを入手しておかないといけないので、時間の余裕が必要ですね。
ちなみにツアー的な割引チケットも存在するようなので、今度行く時は活用したいものですね。
いよいよ乗船…伊豆大島に上陸
モンベルのゴアテックス シェイクドライのジャケットに輪行袋を担ぐ田村編集長。
このシェイクドライっていう生地は保護層がないので、リュックとか背負うのはNGなのですが、田村さんはあまり気にせず担いでました。流石だw
いよいよ乗船。風があって海が荒れているので、タラップを歩く時も揺れる。自転車を係員の指示に従って荷物置き場に置いたら、指定の座席に着席します。
ジェットフォイルは佐渡汽船で何度か乗った事があるので、走り出してしまえば揺れない&早いので快適です。まぁ、その分お値段は高めですが、伊東港に寄っても1時間強で伊豆大島の岡田港に10時前に到着です。
ちなみに風向きとかで到着する港が変わったりするそうです。
我々以外にも自転車を載せていたお客さんが4人ほど居ましたが、殆どはMTB。我々はグラベルロード&クロスバイクという組み合わせでございます。
伊豆大島は日が出ているととても暖かいので、この日は一番下にミレーの網シャツ、その上にモンベルのジオライン M.W. サイクルアンダーシャツを来ていたので、ジオラインを脱いで走ってました。
このアンダーウェアの重ね着というのが温度調整という意味でも非常に優れてまして、最近の自分の中でのヒットです。どちらもお高いアンダーウェアですが、冬でも大汗をかくメタボな私でも汗冷えを感じさせない組み合わせですね。
いきなりの登りと絶景
岡田港を出るといきなりの登り。とりあえず今日は島の中心に三原山周辺を目指すので、最初はずーっと上りです。いきなり雰囲気のあるスポットの脇まで来たので、写真を撮りながら進みます。車少なくて大変に走りやすいです。
ただし天気は予報が少しハズレまして、曇天が多かったです。たまに日が出ると暑いので日焼け止めをしっかり塗っておきました。
今日のハンドル回り。Edge1030J+拡張バッテリーとEdge520Jの二台を取りつけておきました。
この二台で同時に斜度を表示させていたんですが、表示される斜度に若干の違いがありますね。520Jの表示する斜度がちょっとおかしいのは相変わらず。
椿祭中ということでしたが、かなり椿の花が落ちてしまってます。
我々は椿目当てではないので、淡々と走ります。いやー、お腹いっぱいになるぐらい登れそう。
この日は15時ぐらいに島の南端のキャンプ場に入ればよいので、そうこうスケジュールにはかなり余裕があります。ところどころで停車して記念撮影です。
ブルベとかばっかり走っていると、こういうノンビリとしたサイクリングには癒やされますね。
あじさいレインボーラインという綺麗そうな道ですが、淡々とした斜度の上りが続きます。
伊豆大島は上りばっかりだぜ!という印象です。私は生まれてはじめて来たのですが、田村さんとトシさんは何度か来たことがあるので、頼もしい限り。
まぁ、あまりコースの概要も理解していないので、私はひたすらお二人に付いていくだけなんですけど。大島温泉まで登ってきたので、ここで少し休憩。島内にはコンビニとかはなく、自販機もあまりないので家から補給食を沢山持ってきてます。
お二人は岡田港のターミナルで買ってきた明日葉おにぎりを頂いてましたが、私はスニッカーズとかをかじってました。伊豆大島グルメの要素が1日目には全くありません。
「あのコンクリート、何だと思います?」と田村編集長に聞かれましたが、全然分からず。火山が噴火したときの避難場所なんだと教えて貰いました。
島の外周を走ってキャンプ場に向かう
この後は下りでして、一気に標高が下がります。こういう長い下りは油圧ディスクだと楽ちん。もうリムブレーキには戻れないです。私のような重い人間は油圧ディスクはメリットばかりでございます。
島の外周は普通に快適なサイクリングロードですが、海岸線とはいえ東伊豆のようなアップダウンが何カ所かありました。観光名所にもなっている地層が観察出来るポイント。ここでちょっと記念撮影などしながら、南端のトウシキ野営場を目指すのでありました。
もう心の中は「どんなキャンプ場だろう」「回りでビールは買えるかな?」ということで一杯です。
トウシキ野営場に到着
島の外周を大島一周道に沿って走っていると、トウシキ野営場の入口が見えてきました。お二人もここを利用するのは初めてということで、どんなキャンプ場だろうという期待と不安に心が躍ります。無料ですが予約は必要という事で田村さんが既に予約を入れておいてくれました。
事前のチェックでは立木が少なそうなので、ツエルトの設営が難しいかな?と思ったので、トシさんはポールを持参してました。私もワンポールテントを新調したので立木は不要です。
キャンプ場の中を見回してみると、無料で使えるのが申し訳ないほどに整ったトウシキ野営場でした。洗い場、かまど、トイレ、ゴミ捨て場などがちゃんと揃っています。
我々が到着したのは15時ぐらいでしたが、既にいくつかのテントが貼ってありました。無事、ツエルトを貼るのに利用出来そうな立木がある回りを陣取りました。
ゆるキャン△の影響でHelinox(ヘリノックス)の折りたたみチェア、SOTOのテーブルなどを持ってきて寛ぐ田村編集長。
私も座らせて貰いましたが、実に座り心地のよい椅子です。SOTOの折りたたみテーブルも欲しくなってしまいまして、帰宅してから買いました。
椅子はAmazonとかで売っているパチもんをセール価格で買ってみたんですが、流石に4倍以上の値段がするHelinoxのチェアほどコンパクトにはならないですね。ブルベのスタート受付とかに持っていこうかしら。
3F UL Gear のワンポールテントテントのデビュー
3F UL Gearという中国のアウトドアメーカーの軽量ワンポールテントを今回試してみることにしました。自分が買った時は送料込みで1万円弱ぐらいでしたが、今はセールやっててもっと安いですね(リンクは多分すぐ切れると思います)。スペック的には740gでテント本体、それとは別にグラウンドシート、ペグなどが付属します。カーボンポールは別途AliExpressで2本で3500円ほどで売っている店を見つけたのでそちらで購入。
ISUKAのコンプレションサックにテント本体を入れて圧縮すると、大変コンパクトになります。ただ、ツエルトの圧倒的なコンパクトさには敵いません。
なおカーボンポールなどはテント本体には付属しませんのでご注意ください。
設置はまず専用のグラウンドシートを敷いておきます。ちなみに金色のアルミポールはテント本体の付属品です。
実はこの写真、撤収の時に撮影しました。なので前室に当たる場所にエマージェンシーブランケットを敷いて荷物置きにしています。撤収時にはこのグラウンドシートの裏が結露してますので、真っ先に乾かさないとダメですね。
テントの底の形に合わせたグラウンドシートが付属してこのお値段ってのは、かなりのコストパフォーマンスです。今なら送料込みで$80だから恐ろしく安いです。
初の設営でしたが、YouTube等にこのテントの設営のやり方をアップされている人が何人か居るので、それを一度見ておけば不安はありません。
グラウンドシートにテント本体を重ねて、ペグダウンしていきます。ちなみにペグは全部で9本必要です。付属のペグは重いので、自分はアライテントのアルミペグを持っていきました。
このテント場もペグが手で差し込める柔らかい地面でしたので、特に難なくペグダウン出来ました。9本もペグダウンするのは面倒だな~と予想していたんですが、実際に設営してみると手間ではないですね。
最後に真ん中にカーボンポールを立てて完成。メッシュの入口やフライシートを巻き付けたまま固定出来るトグルがちゃんとテント本体にあります。この辺もちゃんと気が利いてますね。
見た目もなかなか格好いいです。中は流石にファイントレックのツエルト2ロングよりは狭いですが、前室が使えるので荷物置き場などは問題ないです。
なんとなくツエルトより文化的な感じで落ち着きます。広さと寝ることだけを考えるとツエルト2ロングでも問題は無いですし、中はもっと広いです。
頭側の方の側面に通気口が開けられるようになっています。空けておいても寒いということはなかったですが、3シーズンテントですから真冬は辛いかな。
背面側からの写真。見た目が格好いいです。通気口の所はテント本体に取りつけられているガイラインをペグダウンしておきます。ちなみに上の写真は通気口を閉じた状態。
ベルクロで開口部を支えるパーツを固定するだけで、通気口が出来ます。夏はこれがないと暑そうですし、冬場も開けておくことで結露が防げるのかな?
足元側はこんな感じ。見えにくいですが、テント本体からのガイラインがペグダウンされてます。ここはよく足を引っかけてしまうので、途中から布を巻いてガイラインがあることを目立つようにしてました。
この足元の所を支えるのが、前述のテントに付属するポールです。
愛用のマットを入れてみました。寝るだけなので狭いと感じる事は少なかったですが、開放感はツェルト2ロングの方が上かな。
ちゃんと前室があるので、何となくツエルトよりも文化的。一人でウダウダするなら前室があるのは非常に便利です。テントの中に入って前室でコーヒー沸かしたりとか出来ますね。
ツエルトは寝るだけなら問題はないんですが、テントに入ったまま何かするのは苦手ですし。
このテント、メッシュは出入り口だけなので、基本的にはシングルウォールのテントに分類されますし、メッシュではない面はやや結露します。自転車キャンプでいけるような幕営地では問題にはならないでしょうが。
という訳で、このテントを大変気に入りました。自立式ではないですがポール一本持っていけば何処でも設営できるのがいいですね。
いい感じだ!
マクロスΔ劇場版にハマったおじさんでのキャンプでしたので、ことある毎に「いい感じだ!」と主人公のハヤテのセリフを連発しつつ、寝床の設営を進めていきます。2人はいつもの装備なので、設営が早い早い。旅慣れているお二人は流石ですな。「ここをキャンプ地とする!」という訳で本日の寝床の設営完了です。
近くにテーブルと椅子があるので、そちらで宴会をすることにして色々と準備をしたら買い出しに行きましょう。
炊事場で持ってきたお米を研いで水に浸しておきます。やはりお腹が減ってるときは米です、コメ!
買い出しは楽しいひととき
自転車の機動力を活かして、トウシキ野営場の周辺の商店とかを探します。伊豆大島にはスーパーやコンビニはありませんから、こういう商店が頼りです。
キャンプ場の近くの商店でビールやら宴会の食材なども全て揃いそうです。これはラッキーです。
伊豆大島のサイクリングの経験はあっても、キャンプは初めての田村編集長とトシさん。目論見通り、キャンプ値の近くに商店があってよかったです。宴会の食材を物色するキャンプおじさん。
調理器具も3人居れば分担して色々と調理が可能です。自分は玉子10個パック、焼き鳥の缶詰とかを購入してテキトー親子丼をつくることに。あとは定番のウインナー、翌朝に食べるパンとかを色々と買い込みます。
伊豆大島で楽しい宴会開始!
近所で食材が買えたこともあって、早い時間から宴会開始。日が落ちてくると寒くなるので、防寒装備をして飲み始めますが、流石に正月の大洗に比べたら暖かいです。
明るい時間から飲み始めて、誰も咎めないのがキャンプツーリングのよいところです。距離にして40kmしか走ってないんですが、獲得標高は1000m近くありました。なので、程よく疲れていたのでビールとご飯が美味しい。
よく考えたら伊豆大島のグルメに全く無縁な1日目でしたw
久しぶりに引っ張り出してきたプリムスの折りたたみトースターで練り物とか野菜を焼きます。
ちなみにお二人は固形燃料なので、ガスは私だけ。でもガスボンベは嵩張るので、次回以降見直しですね。色々と料理したい自分としては火力は弱くても2口の火が欲しいです。
今回は自分が一番無駄な装備が多かったように思うのですが、今回使わなかったものは次回置いていこうと思います。
このトースターはウインナー、ベーコンを焼いたりと終始大活躍でした。
田村さんは固形燃料を小さなチタンのカップと小型のクッカーのみ調理していきます。すき焼きのタレを沸かして、肉をしゃぶしゃぶするという必殺技を繰り出しますが、これが美味しいw
トシさんはトランギアのメスティンがメイン。ジェルの固形燃料で玉子を焼いたり、パスタを茹でたりと、器用に調理していきます。
ジェットボイル好きな私は何とか装備に加えたいんですが、嵩張るのでいつも最後に装備からはずしちゃうんですよ。あれは結局お湯しか沸かせないじゃん!っていう話もあるんですが、お湯を沸かすケースって、キャンプでは本当に多いんですよね。
今度はジェットボイルとアルコールバーナー or 固形燃料の組み合わせにしてみようと画策中です。
ご飯を炊きましたが、家では失敗しない炊飯も何故か屋外ではあまり上手く炊けません。やはり火力が足りないのでしょうか。
田村さんも固形燃料で炊飯してましたが、やはり炊き上がりには課題があるようです。もっとも外でお腹が空いていたら、十分に美味しく頂けましたw
そんな感じで暗くなるまで3時間ほど屋外で宴会は続きます。いやぁ、バカ話に花が咲いて楽しい。たいした物を食べている訳ではないんですが、なんでこんなに楽しいんだろう?
いやぁ、伊豆大島最高ですね!と酔っ払いはひたすら盛り上がります。
キャンプ場は他の利用者も居ましたが、広いこともあり、大変居心地のよいキャンプ場でした。ただ、海が近くということもあって普段は風が大変強いんで苦労しますよ、と島民の方に教えて貰いました。この日は全然風がなくて、とてもいいコンディションだったみたいです。
ちょっと早いですが、20時過ぎにテントに引っ込んで寝ます。早い時間かたタップリと寝れるのもキャンプツーリングの楽しみです。
テント内での装備
ナイトランは予定してなかったんですが、自転車に付けていったVolt1600を取りはずして、モンベルのクラッシャブルランタンシェードに入れて、テントのランタンハンガーに引っかけておきます。
一番くらいモードでも一晩中付けっぱなしでOKという電池の持ちは素晴らしいです。という訳で自転車キャンプ時のオススメ装備ですね。まぁ、コンビニのビニール袋でも十分といえば十分なんですが、一番暗いモードじゃないと発熱でヤバいみたいです。
今回の寝袋はモンベルのアルパインダウンハガー800 #7という夏用のシェラフを持っていきました。着込んで寝れば寒いという事も無く快適に眠れました。ただ、私の体格だと着込んだ状態でアルパインダウンハガーはちょっと狭いです。
ノーマルのダウンハガーのほうが伸縮するのですが、#7というモデルはノーマルのダウンハガーには存在しないですからね。かなりコンパクトになるので、これからのシーズンでは重宝する寝袋ですね。
ニーモのマットは今回も素晴らしく、寒さを感じることもなく寝れました。半身モデルから私と同じ全身モデルに買い換えた田村編集長も「やはり全身モデルは快適!」と絶賛してました。
この日は夜中にトイレで一度目が覚めたのですが、あいにくの曇りの天気で星が見れなかったのが残念でしたね。
という訳で伊豆大島での一日目が終了でございます。