お正月に大洗に寒中キャンプに行ってきた話

2018年の年が明けてまだ数日というタイミングで、田村編集長からのお誘いで大洗に寒中キャンプに行ってきました。

ちなみに田村編集長のBlogでは、このサイクリングの後にすぐ記事が公開されてますので合わせてごらんください。

道具を揃えましょう 最初は寝袋

もともとアウトドアグッズは好きなので、自転車を始める前に色々とアウトドアグッズを持っていたのです(活用はあまりしてませんでしたが)。寝袋、テント、マットなどは一度手放して、現在持っていなかったので田村編集長に事前に相談して、アドバイスに素直に従って購入する事にしました。

写真がなくて恐縮ですが、まずは寝袋。これはモンベルのダウンハガー800 #3にしました。#3だと快適温度は3℃で真冬用だから、他のシーズンでの利用は難しいしお値段も高いので、最初は#5にしようかと思いました。正直に田村さんに相談したところ「#3じゃないと寒いし、3シーズン用なら#5よりももっと他の選択肢もあるよ」というアドバイスを頂き、それに従って#3にしました。

正直、これは正解です。真冬の大洗は#3でもある程度着込んでいないと寒かったです。逆にもう少し暖かい時期だったら着込まずに利用すればいいわけで、晩秋から真冬、春先までは#3で対応できそうです。

マットの選択はどうしましょう?

マットですが、寝袋と同様に嵩張るのですが、薄手の物は地熱が伝わって寒いです。昔、モンベルのインフレータブルの物を使ってましたが、正直薄くて寒かったですね。

ここも田村さんのオススメに従います。NEMO(ニーモ)っていうメーカーのテンサーっていうエアマットがコンパクトなのに十分なエアボリュームがあって暖かいとのこと。田村さんも半身モデルを持っているそうですが、全身モデルにしておけばよかったということなので大人しく全身モデルを買います。

これはエアマットタイプなので、空気を入れたり抜いたりは大変なんですが、かなりしっかりと膨らむ割には袋に収納するととてもコンパクトになります。表面がそんなにツルツルしていないので、寝ている時に寝袋がズレることもなく非常に快適に寝れました。これは高いけどいいマットです。田村さんのアドバイス通りに買っておいてよかったです。

最後はテント or ツェルト?

クッカーやバーナーなどの小物は持っていたので、残りの大物のアウトドアグッズの購入はテントのみとなります。ここも田村さんのアドバイスにしたがってファイントラックのツエルト2ロングを買いました。氏は1人用のツエルトを使ってますが、大柄な私には2人用のこのロングの方がよいだろうというアドバイスです。

ツエルトを買うのは初めてですが、1枚物の布が2万円以上するのか…と思いましたが、ここは田村さんの色々とな体験からの推薦なので、あまり考えずにサクっと購入。Amzonでもファイントラックさんの公式Webサイトでも同じ値段だったので、後者で購入。一緒に貼り糸であるガイラインも一緒に購入しました。

という訳で準備段階で、ツエルトとガイラインで2万6000円、モンベルのシェラフで3万円、マットで1万6000円が飛んで行きました。あとは小物を揃えたのでトータルでは8万円ぐらい、うはははは。

まぁ、アウトドアグッズは不要になったらオークションで高く捌けますし、今回は性能的には妥協しなかったので、最終的にはアドバイス通り揃えたおかげで快適な寒中キャンプが出来ました。

あと一式で揃えるとかなりお金の掛かる自転車に取りつけるバッグ類ですが、これは田村さんからAPIDURAのバッグ類一式をお借りしました。

土浦駅に9時に集合

当日は土浦駅を9時に集合で、ゆるゆると大洗のキャンプ場を目指します。メンバーは田村さん、トシさん、そしてキャンプ宿泊はせずに大洗から帰宅するYUKI隊長の4名です。

今回は私が初の自転車キャンプということもありまして、田村さん、トシさんが勝手知ったる大洗のキャンプ場にして頂きました。大洗のキャンプ場は近隣にスーパーもあり、使い勝手が良好なんだそうです。

お二人が出てくる田村さんのバイクパッキング本は、このキャンプの後に更に読み返すと「なるほどなぁ」というところが沢山有りました。興味がある方は是非に。

品川から上野東京ラインで土浦までは一本の電車で到着です。うーん、便利になりましたね。更に駅を出たところにサイクリストが自転車を組み立てたり着替えたりするスペースが出来てました。

ここに輪行袋を持ち込んで自転車を組み立てます。うーん、便利なスペースがありますね。土浦駅からは霞ヶ浦やサイクリングロードが至近にありますから、駅としても自転車客を呼び込みたいんでしょうね。

寒い冬場に屋内で輪行袋から組み立てる作業が出来るのは大変助かります。4人で談笑しつつ自転車を組み立てたら、土浦駅をスタートして、まずは最初の目的地である百里基地まで走ります。

百里基地といえばファントム無頼

私、新谷かおるの大ファンでして、殆どの作品を読んでいるのですが、子供の頃はやはりファントム無頼とエリア88あたりが鉄板でしたね。

その舞台となった百里基地ですが、ファンにもかかわらず初めてきました。周辺にはダートの道も通るのですがグラベルロードであるC5と太めのタイヤも相まって快適にはしれます。そんな訳で昼時に茨城空港&百里基地に到着。展示してあるF-4ファントムを見て大興奮でございました。

天候もよく快適なサイクリングでして、お昼はこの近くのセイコーマートで食べようとトシさんがルートを組んでくれていました。何度も何度も大洗に通っているトシさんは、この辺のルートを自在に組み立ててくれるので頼もしい限り。明日の林道ルートもトシさんのルート設計です。

セイコーマートで4人でお昼。YUKI氏がホットシェフの名物である豚丼やカツ丼にありつけたことがない!と言ってましたが、この日も残念ながら品切れ。

自分は海苔弁と100円パスタを頂きます。全国チェーンのコンビニの弁当はあまり食べる気にならないのですが、セイコーマートのホットシェフはコンビニ弁当というよりはホカ弁寄りなので好きなんですよ。

この後も淡々と大洗を目指して進みまして、夜の宴会に備えての買い出しを考えると明るいウチに大洗入りしたいところ。キャンプ場は暗くなると出来ることが制限されるので、遅くとも16時ぐらいにはキャンプ場入りして、テントを設営して買い出しに行きたいですね。

14時半ぐらいに余裕を持って大洗に到着。流石に早いので神社に寄ってお参りしてきましょう。

参拝しようと思ったら、参拝待ちの列が階段の下の先までずらーっと並んでいたので、この日の参拝は諦めて翌日に回す事に。

キャンプ場は神社から近くなので、とりあえずキャンプ場入りして設営しちゃいましょう

ツエルトの設営は意外と簡単だった

ツエルトの設営は初めてだったので田村さんの設営を見せて頂いて、それに習って設営します。

今回は田村さん、トシさん、私の3つのツエルトがあるので、設営する場所を探すところからです。ツエルトは両側からガイラインで引っ張って貼る必要があるので、両側に立木があるところがベスト。3人のツエルトで囲むようなスペースが作れるところを探します。んでもって設営開始。「簡単ですから」という田村さんのコメントの通り、ツエルトの上部二カ所にガイラインを通して、左右にピンと貼るように木に結ぶだけ。

テントのグラウンドシートとしては、ヘビーデューティ エマージェンシーブランケットをカットして敷きます。このシートは嵩張らないのに丈夫ですね。1枚まるごとだと大きすぎるので半分にカットしておくのがいいですよ、というのも田村さんからの指導です。

後はペグを打ってピンと貼るようにするだけです。いやぁ、思ったより全然簡単です。大洗のキャンプ場は下が柔らかいのでペグは手でグイっと押し込むだけです。

見よう見まねで自分も張ってみました。手前のオレンジが田村さんのファイントラックの1人用ツエルト、左奥が自分のツエルト2ロング、右がトシさんのモンベルのツェルトです。

自分のツエルト2ロングは両側に出入り口があって、中も広いです。更にモンベルのツエルト用ポールを持っていって、中央部を膨らませるようにしたので更に広い感じになりました(写真がないのが残念)

思ったより十分に広くて快適でした。他のキャンパーが殆ど居ない事もあって、静かな一夜が過ごせました。それなのに収納サイズがとても小さい。これは確かにツエルトで十分ですね。

寝床が確保出来たらお風呂と買い出しです

真冬はお風呂が恋しくなりますし、夜のキャンプでの酒盛り前ということもありまして、まずは暖まりにいきます。

2017年のフレッシュのゴール後に利用したゆっくら健康館を再訪します。ここは夕方になると割引きになります。ちょうど際の時間についたら「もうちょっと待つと安くなるよ」と親切に教えて頂いて、リーズナブルに利用出来ました。館内にもちゃんとガルパンの立て看板があります。

土浦まで輪行でしたのであまり距離は走ってませんが、この位の緩いサイクリングもよいものです。タップリと暖まったら市場に夜のツマミを買いに行きましょう。

この辺の機動力は自転車パッキングの便利なところ。市場で何を買うのかと思ったら、大洗になれた2人は「あんこう鍋のセット」とメヒカリを購入。

自分は干物が食べたかったので、サンマのみりん干しを購入。他にもホタテとか酒のつまみになりそうな物を購入しますが、流石に安いです。

キャンプ場の近隣にスーパーがあるので、最終的にはスーパーで色々と買おうと思いますが、ウスヤさんで串揚げも買わなくっちゃね。

そんなわでウスヤさんに立ち寄り。お客さんが一杯でした。串カツを少し買っていきましょう。

キャンプ場近隣のスーパーには100円ショップも併設されており、炭とかもリーズナブルに調達可能です。焼き網、炭入れとしてのザル、炭の3点が300円で買えちゃうので、これで簡易バーベキューも可能です。

お酒、チーズ、ウインナーとか色々と酒のつまみになりそうな物も購入します。この時は自転車ですが、歩いても十分行ける場所にスーパーがあるなんで、大洗キャンプ場は最高だな。

4人の宴が開始

18時過ぎから宴会が開始となります。YUKI氏は輪行で帰るのでノンアルコールで、他はテントで寝るだけなのでひたすら飲みます。

自転車キャンプの場合、焚き火台とか持って行けないのでたき火なしでの寒中キャンプです。持っている服を全部着込んで暖を取らないと寒い寒い。

それでもお酒は美味しいな~と、色々と盛り上がります。買ってきた食材を調理しつつのバカ話に花が咲きます。

捌いてあるアンコウを買えば、後は適当な野菜をアルミの鍋で煮ればアンコウ鍋の完成。3人がクッカーを持ってきているので、バーナーには困りませんね。

最低限の道具でも3人揃えば何とかなるもんです。

100円ショップで買ってきたザルに100円ショップで買ってきた炭を入れて火起こしします。

これまた100円ショップで買ってきた網を乗せて、ここでメヒカリ、サンマの干物なんかを焼きます。炭の火力は流石でして、どんどんと焼けていきます。

メヒカリが油タップリで大変美味しかったですな。サンマも程よく焼けて大変美味しかった。

アンコウ鍋が煮えてきて、炭の上ではウインナーと牛肉が焼けていきます。

やはり肉があるとビールが進むなぁ。自分は食材をカットするのにレザーマンのナイフを使いましたが、刃渡りが小さいツールのナイフでも結構何とかなるもんです。

スーパーで特売してたスモーキなハムもワイルドにカットしてあぶってつまみにします。

これはなかなかのヒットでして、炭火であぶると大変なごちそうです。なんていうか贅沢な晩餐ですな。

ブリーチーズとかも半額になっていたので、これもあぶってクラッカーに載せて「これはインスタ映えするぜ!」とインスタに投稿もしない酔っ払いオヤジが大盛り上がりです。

楽しい宴もちょっと酔いが醒めると寒気が襲ってきます。YUKI氏もそろそろ撤収の時間になってきたので、〆のラーメンの煮て3時間ほどの宴も終了。

YUKI氏が帰宅と同時にちょっと後片付けをして21時過ぎには各自がツエルトの中の寝袋に潜り込みます。いやぁ、流石に寒くてしばらくはグッスリ。

夜中に目が覚めてトイレにいくんですが、気温は0℃ぐらいということもあって、寒い寒いとトイレ棟に駆け込むんです。でも、大洗キャンプ場のトイレはなんと温水便座付き。人生で温水便座にこんなに感謝したのは初めてです。

流石に気温が0℃に近いと、ダウンハガー800 #3ではアンダーシャツだけで寝るにはちょっと寒いです。というわけで持っていったダウンを着込んで寝袋にはいったのですが、流石にこれはヌクヌクです。やっぱり妥協しないで良かったわ~。

普段、21時に寝ることなんかない私ですが、この日は21時から翌朝7時半ぐらいまでグッスリとねました。いやぁ、快眠快眠。装備はケチっちゃだめだ!

起床から朝食

朝7時すぎに各自が起きてきました。起きる時間とか特に決めてなかったんですが、みんな同じような時間に起きるのが不思議です。

田村さんはこの日に備えて買ったというダウンのパンツを履いていて、これがとても暖かそうでした。朝は昨日買っておいたパン、そしてインスタントラーメンに鍋の残りの野菜を突っ込んで各自のバーナー&クッカーで煮ます。

この日は携帯トースターを持ってきてなかったんですが、今度はトースター持ってきて朝はトースト食いたいなぁ、と思いました。昨日残った食材とかあったので、それらも調理して胃に入れて荷物を減らします。

焼いたホタテにひかれたのか、ネコがやってきました。ホタテを進呈したのですが、結局食べずにいなくなってしまいました。

ちょうどツエルトを止めるペグが写ってますが、これはアライテントのペグ。田村さん曰く、これが一番軽量なんだけど、カットして更に軽量化しているとのこと。

ツエルトは結露することもなかったですが、朝日で少し干してからパッキング。

8時半ぐらいには何とか装備を全部押し込みます。自分は今回は不慣れだったこともあり、このパック+背中に12Lのリュックを背負ってました。

昨日、混んでいてお参りできなかった神社を再訪して、今年の安全を祈願してきました。

自分はお守りとかを持たない人間ですが、田村さん、トシさんはお守りをここで奉納しておりました。

昨日から甘酒が気になっていた私としては、甘酒は絶対に飲みたかった。という訳で3人で美味しく頂きました。

林道を目指して常陸大宮市まで北上する

今日はこの後、北上して常陸大宮手前の林道を通って輪行で帰るというルートになっています。

折角グラベルロードを買ったんなら、ばっきーさんもダート林道にデビューしましょう!ってのが、今回の趣旨でした。

上の自転車は田村さんのもので、メルクスのグラベルロードです。田村さんのBlogでお馴染みですね。

トシさんのルーベもディスクブレーキ。自分もC5で油圧ディスクブレーキにデビューしましたが、私のような重い人間には油圧ディスクブレーキはメリットがとても大きいです。

軽い力でガッチリとブレーキが効きますから、これに慣れてから300kmブルベで普通のリムブレーキの自転車に乗ったら、腕が疲れてダルくなっちゃいました。

北をめざすものの、北風強し

前日な穏やかな天候から一転して、この日は北風がとても強いです。思いっきり向かい風ということもあり全然速度が出ない。

結局最後まで走りきったんですが、北風強いから走るの止めない?って誰か言い出さないかなぁ~とみんな思いながら走っていたということが帰りの電車で判明しました。

北風に向かってエネルギーを使ったので、お昼はコンビニの牛丼で力を付けましょう。

補給が足りないと弱気になるので、ガッツリ食べないと駄目です>私

段々、ダート林道が近づいてきます。とても良い感じの林道なんですが、養鶏場の近くを通るので物凄い臭いがしました。

ダートに突入。28Cタイヤ(実質30Cぐらいありそう)のおかげで特に不安もなく走れます、下りは段差やらもあって最初は怖いのなんの。

とはいえ、すぐに慣れて楽しくなってきました。

田村さんとトシさんは林道のベテランですから、スイスイと走って行きます。

途中、染みだしが凍結していてテロンテロンになっているところがありました。ここは流石に降りて押し歩きですね。

ダート林道を無事クリアして、いやぁ~、興奮した~。お誘いありがとうございます。

今回、ダート林道に初デビューだった訳ですが、C5の性能のおかげもあって無事に走れました。うーん、これは良いバイクだなぁ。

家に帰るまで油断してはいけません

林道が終わったら常陸大宮の駅から輪行するべき、駅に向かいます。ここまでも結構距離がありましたが、明るいウチに駅に到着します。コンビニで雑巾代わりのタオルを買って、林道でドロドロになったフレームとかを少し綺麗にしてから輪行袋に詰めます。

後は水郡線で水戸にでて、水戸から常磐線に乗り換えです。3人でグリーン車を陣取って帰りますが、この日はちょっとダイヤが乱れていて特急の追い抜きが所々で発生します。

鉄郎がまだ戻ってこない!byメーテル

東京までの長い道のりですから、ここでも車内で酒盛りしていたのですが、お酒が切れました。神立の駅で特急の追い越しがあるということで、田村さんが「ちょっと売店行ってきます」と列車を降りて駅ナカのコンビニに向かいます。

そこから10分もしないうちに特急がゴーっと追い抜いていきまして「列車がそろそろ発車します」というアナウンスがあるのに、田村さんが戻ってきません。

銀河鉄道999でいつも発車ギリギリになって戻ってくる鉄郎を待つメーテルの気持ちを私とトシさんで味わってましたが、鉄郎は荷物を全て残したまま戻ってきませんでした。スマホも置いていったので連絡もつきません。トシさんと相談して、次の大きな駅で降りて待ってればいいや、ということで全部も荷物を下ろしてホームで待っていたら、次の電車で田村さんがやってきて無事に合流です。

いやぁ、焦りましたが何とか戻ってきて楽しい1泊2日の大洗寒中キャンプの終了です

翌日、家の狭いお風呂で自転車を綺麗に洗って、拭き取りと再注油。自転車がピカピカになるのは気持ちのいいものです。

あまりにこのキャンプが楽しくて、すぐ次に行きたい!と思っていたのですが、1~2月は仕事が多忙な上に、自分が主催するブルベが2本もありましたので、その準備やら開催で週末が潰れてしまって、その後、全く行けてません。

3月も400kmブルベの走行とか、月末にはこの時のメンバーも含むフレッシュの出走もあるので、次に行けるのはいつになることやら。


 

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