今週は丸ごと年休でお休みであり、本来であれば新潟方面に自転車を持って行って現地でも乗りまくる予定だったんです。しかしながら天候不順により、ずーっと天気が悪いようなので見送りました。という訳で天気が安定している関東周辺で遠出することにします。目標はマッタリと群馬県渋川市のソースカツ丼の名店であるニコニコ亭です。
ニコニコ亭までは約150kmの道のりであり、お昼の営業終了の14時までに余裕を持って到着しようとしたら早朝に我孫子を出た方がよさそうだ。5時半に準備して出発するが、この日はとにかく朝から寒いのであります。行きはやや向かい風っぽい予報もありましたので、下はdhbのロングタイツ(内側が起毛の暖かいヤツ)、上はパタゴニアのキャプリーン2長袖+モンベルのジオライン長袖を重ね着して、その上に更に半袖のサイクルジャージを着てウインドブレーカーを羽織る。これだと流石に寒くないッス。
かなり長目のレポートなので、残りは続きに掲載しときます(写真多数)
夜明け前なので、まだどんよりとした空です。サイクリングロード(CR)は遮る物がないから寒いんだよね。いつも通り大利根大橋から利根側CRに乗ります。
この辺は右岸しか舗装されていないので、利根運河から福田小学校あたりまで一般道を通ることになります。利根運河沿いを通って江戸川CRを経由して関宿で利根川CRに戻るという手もありますが、一般道を走る途中にあるいつも利用している野田のコンビニで補給食を買い込むことに。いやー、寒いから暖かい肉まんとか凄く旨いネ。夏も冬もコンビニは神ですわ。
あっという間に夜も明けて関宿城に到着。ここまで38kmほどですが、まだまだ先は長いので休憩は取らずに先を急ぐ。
関宿城の隣の中之島公園の水門を越えて、埼玉県に突入かな。流石に平日の早朝だけあって人が居ません。
この辺で足が寒さで限界となりペースがあがりません。心拍数も上がってこないし、こりゃ対策しないとダメだな。サイクリングシューズは蒸れないように、つま先に通気穴が空いています。ここから冷気が入ってきて指が冷えるんだ。シューカバーとか早く買わないとなぁ。
手持ちのアイテムで何とかしないと行けないんで、まずは修理時の軍手代わりに積んであるドライビング手袋(100円ショップ。軍手より嵩張らない)をつま先に履きます。どうせ誰も靴の中なんて見れないからね。
定番の防寒方法であるコンビニのビニール袋を履く。こういう時のためにコンビニの小袋は常備しておいた方が良いな。これで何とかつま先の冷たさはしのげました。
利根川CRは野田から先はほぼ全区間舗装されているのですが、たまに片側しか舗装されていない場合があるので、状況に合わせて右岸と左岸をチェンジする必要があります。ちなみに関宿までは右岸(千葉県側)を走り、関宿を越えて最初の橋(新4号バイパス)で左岸に移ります。この後、しばらくは左岸を走りますが、上の写真の埼玉大橋で右岸に戻ります。この橋は歩道が非常に狭いので車道を走る必要があります。路肩も狭いんで、今回渡る橋の中では一番難易度が高いです。今度、迂回ルートを探してみようと思う。
加須の未来館の手前にあったポスター。11/7は鈴鹿行きの予定なので、これが無ければ見に来てもよかったなー。加須のうどん、食ってみたいッス。
右岸をマッタリと上流に向かっていくと、宣伝用の飛行船が係留されていました。
この前、焼きソバを食べに行った時に通った刀水橋の先のCRは整備が非常に行き届いてます。舗装状態も良好であり、右岸、左岸ともに舗装されていないエリアのある野田市とか、危険地帯のわずかな部分の舗装をする気のない我孫子市とは雲泥の差があるね。
便利なのは定期的に手前と奥の橋の名前と距離が表示されること。橋の名前が分かると、地図見るときに便利なんだよね。
かなり変化に富んだルートをダラダラと走っていると、あっという間に高崎市に突入です。この辺はずーっと道はあまり広くないし、地元の人がよく散歩しているので飛ばせません。マッタリと進みましょう。
川とCRの間に木が植えてある区間が増えるのが、この辺のルートの特徴です。川っぺりを走っているとは思えない景観の良さ。住宅街の脇を通ったりととにかく景色がクルクル変わります。至る所に休憩場も多いですし、ちょっとCRが途切れるところもありますが、ごくわずかな距離であり一般道にちゃんとCRの方向を示す矢印があるため、全く迷うことなく通れます。高崎エリアの利根川CRは素晴らしいですな。
たまに川が見えますが、利根川もここまで来ると上流ー中流の雰囲気を醸し出してます。夏場とか気持ちよさそうだなぁ。
ここまで約140kmほど走ってきましたが、ちょうどお昼時となりお腹も空いてくる。ナビにニコニコ亭の場所をセットして、もうすぐ利根川CRの起点に近づいていることが分かる。
これが利根川CR右岸の起点となる箇所(大正橋)でございます。これで銚子の終点と合わせて利根川CRは全線制覇ですな。総距離だと250km近いんですが、頑張れば1日で走破できそうですな。加須あたりから上流はひたすら快適な道が続いていました。これに比べると関宿から下流については、芽吹橋周辺の何も無さやその先の一般道を通らないと行けないエリア、国道6号周辺の未舗装エリア、突然舗装が途切れる栄町周辺など千葉県エリアの未整備っぷりが目に付きます。
茨城県は小貝川CRやつくばリンリンロード、霞ヶ浦CRなど比較的整備された道が多いんですが、これに比べると千葉県(東葛地方)の整備状況はよろしくない。江戸川CRも松戸から南はゲンナリするような作りだし、利根川CRは東葛エリアだけ酷いし。手賀沼CRはあの辺にしては行き届いたほうで、サイクリストが集まるのも理解できるよなぁ。
さて話題を戻して、利根川CRの起点から渋川市街に向かいます。CRから市街はすぐそこなんですが、肝心のニコニコ亭の場所がナビで現地まで行っても全然見つからない。住宅街のど真ん中で、駐車場はこの辺?というのが見つかるのに店が見つからない。香川のさぬきうどんのお店探しのレベルである。
サイクルジャージ+ビンディングシューズに派手な自転車という明らかに怪しげな風体で歩いていると、回りの人も心配してくれたのか、ちょっと声掛けて道を教えて貰った。いやぁ、親切にありがとうございます。という訳で無事ニコニコ亭が見つかりました。平日の13時ぐらいということもあり、待つことなく利用出来ました。店内は市街のサラリーマンが遅いランチを食べに来ているという雰囲気ですね。店内は4人掛けのテーブルが5席ほどでございました。
さっそくソースカツ丼(3枚)とおみやげ用のカツ3枚を頼む。カツ3枚のカツ丼で3枚で670円とは安いね。おみやげは170円x3枚なので、合計1180円でございました。
さっそく出来てきたソースカツ丼にテンションがあがる。肉はソースをくぐらせてあるが、あまりしつこい味ではなく、あっさりとしたソースだ。新潟のタレカツ丼と肉質は似ているが、あっちはもっと小振りなもも肉だし、こっちはちょっと薄めとはいえ脂少なめなロース(脂の量からして肩ロースか?)である。いやぁ、サクサクした味が実に美味しゅうございます。
カツ3枚というと入間の古都っていう大盛り店を思い出しますが、ニコニコ亭の方が流石に味で圧勝でございました。ついでに値段でも圧勝であり、こんな店が近くにあったら通いすぎてしまうので、自転車でやっと来れるぐらいが丁度よいのだと思いました。
そんな訳で満喫して13時半ぐらいにお店を出る。帰りは輪行の予定でございまして渋川の駅から帰る事も出来たんですが、まったりと漕いできた関係でそんなに疲れていない。太田まで戻って、焼きそばの「たこきち」でおみやげでも買って太田から伊勢崎線の特急りょうもうで帰ると快適そうだなぁ。しかし「りょうもう」は1時間に1本であり、ここから大田までは一般道で57kmである。となると、お店の寄る余裕を考えると3時間は欲しい。16時半の特急で北千住に戻ると、ちょうど帰りのラッシュが始まった常磐線にあたりそうなのでやむなく見送り。
流石に渋川の駅から乗るのはやめて、高崎まで25kmの道のりを移動して高崎駅から輪行することにした。これなら上野まで一本だからね。高崎駅までは一般道でしたが、あまり路肩に余裕がない上に上り下りでスピード出るから怖いですね。
高崎駅では自転車をバラして輪行袋に詰める作業を10分ほどで終える。自分はオーストリッチのロード220 輪行袋を使ってます。教訓としてはエンド金具はガッチリするぐらいしっかり留めておくことだね。手で押してちょっと動くようだと固定不足です。
14:58高崎発の上野行きはまだガラガラだったので端っこを陣取る。上野到着は16:46とたっぷり2時間近くあるので、早速寝ます。ヘルメットやら汚れても良い軽いものは輪行袋の中なので、手荷物はサドルからハズしたリクセンカウルのマグナムのみ。このバッグは遠出の際には便利ッスね。
大宮周辺で通学の学生が来たため、若干混んできました。回りの目もあり、あまりマッタリできず疲れが取れない。うーん、もう少し全体的に行軍を早めて太田から特急の方が良かったなぁ。ちなみに高崎から上野までの普通運賃と太田から北千住までの特急料金は同じぐらい(約1900円)です。こうやって考えるとJRは少々割高やね。
幸い上野からは8分の乗り換えで常磐線快速の始発で再び端の席を陣取れた。17時半には無事帰って来れたのであります。朝5時半からの行軍だから、ちょうど12時間でございました。我が家が駅前徒歩1分っていうのはこういうときに便利でして、輪行袋に入れたままの自転車で徒歩で帰宅できます。カーボンのロードだと持ったときはそんなに重くないなーとは思いますが、徒歩5分でもしんどくて嫌になりそうなので、通常ならば駅前で再び組み立てて自宅まで帰るというプロセスが省略出来るんです。
組み立てだけならばそんなに手間ではないんですが、ドロドロに汚れた自転車を触るのは萎えますし、輪行袋をキチンと収納するのが非常に面倒だったりします。袋がギリギリでないとボトルゲージに入るサイズにならないのは分かるんですが、もう少し袋に余裕があってもなーと個人的には思いまする。
帰宅したら、すぐジムに風呂だけ入りに行って一汗流して、ドロドロになった自転車を整備して一息ついたら、おみやげのカツを取り出してみます。揚げたては揚げたてでうまいけど、しっとりとソースが染みたお土産カツも美味しゅうございました。