3日目は今回の旅でもメインとなるしまなみ海道往復で、写真も沢山ありますので大変重いです。スタートは今治駅前のホテルで、5時半ぐらいに出発でございます。
どうも夜中に雨が降ったようで路面が濡れています。天候が曇りなのが残念ですが、走るにはいいコンディションですな。
市内のサークルKでしまなみサイクリングクーポンを購入。本来、片道500円かかる通行料が半額で済んでしまう。自分は往復なので2冊購入しました。50円の券が10枚ついてくるので、これを橋の通行料金に合わせた枚数を投入していきます。
なんと尾道まで通るべきルートにはずーっと青いラインが引いてあって、ナビ要らずですよ。
今回のハンドル周りについて説明しておきますと、左からGarminのFR60という時計、おなじみのGPSサイコンEdge800が真ん中で、右はライトです。ポイントはFR60でして、この時計、ジョギング用でGPSは搭載しない一番安いモデルなんですが、心拍とスピードおよびケイデンス(ペダルの回転数)の3つを表示出来ます。この3つのログも取れるんですが、ログ自体はEdge800で取れますからね。出先で電池の持ちを心配する必要もないですし、Edge800は地図表示に専念させて常時確認したい時刻、心拍、スピード、ケイデンスはFR60で表示します。
また旅先では自転車から外して普通に腕時計としても使えます。心拍センサー付きで海外通販で1万円しないですし、専用の自転車ハンドル用マウント(ただのゴム)もお安いです。Edgeシリーズに付いてくる心拍系やスピード/ケイデンスセンサーと互換性があります。Edgeシリーズと違ってあまり使っている人は見ませんが、かなり重宝してます。
今治市街から数キロでいよいよ来島海峡大橋のアプローチが見えてきました。
来島海峡大橋のアプローチですが、普通に最短ルートだと自転車乗りでない人には若干勾配がキツイので、勾配が緩いように回り道に誘導するようになってます。至る所がこういうポリシーで作られており、サイクリストに対するおもてなし度がハンパない。
いよいよ橋へのアプローチでございます。テンション上がってきますね。
眼下に広がる瀬戸内海。
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!!
上がるテンションを押さえつつ記念撮影。来島海峡大橋は3つの橋から構成されていて、非常に距離があります。
途中の料金箱に買っておいたチケットを4枚(200円分)を入れます。ちゃんと監視カメラもあるから無人でもごまかしたらダメよ。
橋を越えると大島となります。ここには道の駅もあって観光船も出ているのですが、まだ朝7時ぐらいじゃ何も営業してない…ぐー、お腹減ったなぁ。でも、コンビニ飯は嫌だしなぁ。
大島は造船所が多い。丁度、今治造船の朝のラジオ体操のタイミングで脇を通る。間近で大型タンカーに燃える。
いやぁ、カッコいいです。この前から宇宙戦艦ヤマトのリメイクである2199を見てから、大きな船を見ると涙腺が緩くなるという謎の症状が (´;ω;`)ブワッ
アプローチから次の橋へ。ちゃんと勾配を考えて歩行者&自転車と原付で途中からアプローチのルートを変えている芸の細かさ。これならママチャリでも大丈夫です。
伯方・大島大橋(50円)を渡る。流石に月曜日という事もあって空いている。世間では学生は夏休み明けの最初の登校日なんですな。
伯方の塩!で有名な伯方島へ。ただし、塩の工場はお隣の大三島でございます。
大三島橋を越えるぞ(*゜∀゜)=3!!
おなじみの料金所(50円)
大三島橋は綺麗なアーチ橋ですねぇ。
段々テンションがあがってきたので、今日のBGMはやはり宇宙戦艦ヤマト2199から元祖ヤマトのテーマ(アレンジ)
2199はマジで鳥肌モノのリメイクをしていますな。11月にサントラ発売も決まったし、コンサートも行くぞー。
天気もだんだん良くなってきてテンションが更に上がってくる。この辺から尾道方面からやってくるサイクリストとすれ違うようになってきたので「おはようございますー」と声を掛けるのがマナー。
生口島にかかる多々羅大橋(100円)が一番綺麗だと思う。斜張橋とかいう構造らしいんだけど、なんか全ての橋の構造が凝っていて橋梁マニアにはたまらんのだろうな。
俺はこういうのにもテンションが上がる派です?(;´Д`)ハァハァ
まさに趣味全開だな。イイヨーイイヨー ヽ(`Д´)ノ
生口島からは広島の尾道エリアになります。瀬戸田地区は海岸線にそって時計回りに北上するので、常に景観が味わえるのだ。
しかし、流石に腹が減ってきたが9時前という時間ではどこもまだやってないー。平日というのが更に悪条件だが、まったくリサーチしてない俺も俺だ。でも「水曜どうでしょう」とかじゃ、しまなみ海道沿いにあるレストランでタコの定食とか食べてたはずなのに…あ、あれは高速道路側のサービスエリアなのね?ヽ(`Д´)ノ ウワァァァン
で、瀬戸田の中心街を通る途中で何か肉を焼くような油の臭いが!
ここか?
それともここか?
まぁ、どっちにしろまだやってませんでした。記憶にとどめて先を急ぎます。
おりゃ、次の橋じゃい!ってことで生口橋が見えてきました。
ここも50円。実質はチケットのおかげで半額だから25円なんだよな。
これまた優美な橋でございました。因島は島の中心を進むので、比較的アップダウンがあります。この辺からすれ違う人が増えてきて、流石に平日でも人気あるんだなーと思った。
お腹減っているのに登り下りで疲弊したのですが、最後の因島大橋(50円)のアプローチロードが割と長いダラダラ登りです。
因島大橋だけは橋の上でなく中を通ります。長い橋でお金掛かってそうな割には50円なのはそういう事なのか?
無事渡りきって最後の向島に上陸。記念撮影ポイントを探してパチリと一枚。
しまなみ海道の終点を目指して海沿いを走りますが、綺麗な橋多いよねぇ。ほんと橋マニアだったら良かったのに>俺
向島と言えば大林宣彦監督の映画作品でございますが、そういえば大学の時にかなりハマったんだよ(石田ひかりのファンだったので)。でも、メインロードを通る限りでは割と普通に街でした。この先はもし本州側に渡るには船を使わないと行けないです。うーん、いろいろと面倒だからフェリー乗り場をゴールに折り返そうと決める。
大体10時半ぐらいだったんですが、なにせ今日はまだ何も食べてないのに片道80km走りきったので、フェリー乗り場の周りには飯屋ぐらいあるだろう、とゴールを目指す。しかしながらあるのはパチンコ屋…あれー間違えたか? でも、フェリー乗り場みたいなものって別に見あたらないけど。
ウロウロとしていると海の突端みたいなところで、いきなり船を発見。フェリーじゃなくて渡し船っていうのがピッタリ。映画で見たあれだよ(*゜∀゜)=3!!
気がついたら乗ってました。もうね、普通に手招きされて自転車で乗るだけ。お金も出港してから110円を現金で払うだけ。ああ、大林映画の世界だよ。
あっという間に離岸します。時刻表なんかないです。この船はひたすら往復しているだけなんですな。
向こうにはもう少し立派なフェリーが。とはいえ、普通の自動車はしまなみ海道でそのまま本州上陸だろうから、この渡し船は地元の方の足なんだろうね。
5分ぐらいで期せずして本州上陸。全く下調べ無し。筋書きのない30分一本勝負。
尾道の駅前。ミスタードーナッツとかファミレスで飯食うわけにもいかん。時間はまだ11時前で微妙なんですが、下調べしてないので尾道の名物ってなんだっけ? ラーメンとか有名だったよなぁ、と思ってもどこが旨いのが全然分からず。それにどの店も自転車どこに置けばいいんだヨっていう感じの作り。何か街自体が凄くこじんまりしているんだよね。
こっち側は数年前にNHKの朝の連続テレビ小説「てっぱん」で話題になったからお好み焼きのお店が多いのかと思いきや、営業してないよー(´・ω;`)
とりあえず非常に美味しそうだったアイスクリームのお店で補給。ここのワッフルコーンが凄く美味しかったです、ハイ。20分ほどウロウロしましたが決めきれず。よし、こうなったら朝見かけた肉屋で食おうとダッシュで戻ることに。またもや渡し船ですぐに向島に戻ります。
なんだ、普通に尾道側からくるとこんな案内図もあるんじゃん。完全に見落としていたよ。
しかし、折り返しはある程度タイムアタック的な要素も考慮して快速ペースで走ります。うーん、きもちいー。
補給はジェラートじゃ!
いよかんとマンゴーのジェラート(350円)。今日の俺はアイスで出来ている!
「コロッケか……何もかも皆懐かしい……」
1個80円なので2個購入。普通のコロッケなんですが、とにかく空腹なのですげぇ旨かった。おばちゃんと色々と話をして情報をもらうが、なんだもっと見るべきポイントは一杯あったっぽい。また来ればいいや、ということで今日は先を急ぎます。
天気がいいと原色が映えますな。
コンビニのトイレの鏡で自分の顔の日焼け見ると、ツール・ド・フランスの選手のようにサングラスの跡を残して綺麗に焼けてまして、これ社会復帰できるの?という状態になっちょります。日焼け止め? そんなものはどうせ汗で役に立たないんだヨ。腕はアームカバーをしますけど、足と顔と首筋なんかは始めから諦めてます。
帰りは4時間掛からずに折り返してきて、15時ぐらいに無事しまなみ海道160kmを走破しました。今回のツアーで一番沢山走った日ですが、変化に富んでいてあまり距離を感じさせません。一般道に飽きると橋が出てきてテンションUpしたり、メリハリが非常にサイクリング向けです。もっとも一般の方が真夏にママチャリで走るには、それなりの体力と対策が必要になると思います。
尾道側から最初の橋である因島大橋のアプローチで既にゼーゼーになっていたお爺さんとか大丈夫だったかな? 一応、この橋のアプローチが一番きつかったから、あとは大丈夫!とアドバイスしてんだけど、あとあと走ってみたら他にも同じぐらいの勾配はあったかも…とにかく無事を祈る。
最後は来島海峡大橋たもとにあるサイクリングステーション サンライズ糸山で記念撮影。宿泊費が安くてレンタサイクルも貸してくれるし、ゴハンも美味しいらしい。平日でも一杯で止まれなかったんですが、お酒飲む人はここから数キロある今治市街に宿泊した方が居酒屋が豊富で良いでしょうな。
途中、今治市街に戻る途中のドラッグストアでバンテリンの類似品みたいな奴と飲み物なんかを買う。基本的にはリュックとか背負わずに走る人なので、昨日あたりから腰にちょっとした張りを覚えたからだ(もっとも今日は宿にリュック置いてきてますが)。早速、宿で風呂に使って塗り込むと、気持ちよくて悶絶する?( ゚∀゚)アヒャ?
コロッケ二個とアイス2つで160kmちょっと走ったから、流石に腹が減ったぜということで、今日のお目当てである今治名物のB級グルメである焼豚玉子飯(ちゃんとドメイン取ってる!偉い!)を食べに行く。お店は今治市街の白楽天で、駅前から徒歩で5分ちょっとで綺麗な建物でした。
なるほど、こうやって食べるのか。
セットメニュー(900円)を頼む。なるほど、レンゲで食べるのだな。
久しぶりのちゃんとしたメシ ヽ(・∀・)ノ
焼き豚と甘辛いタレご飯が旨いのはわかりきっているが、ポイントはカリカリに片面焼きされた目玉焼きだ。この白身の香ばしさと固まりきらない黄身がご飯にベストマッチなのだな。家で目玉焼きを作ると、つい蓋をして白身および黄身の表面を固めて半熟にしちゃうんですが、ご飯に乗せるならこういう焼き方が旨いのだ。まかない飯から発展したと聞くが、意外に計算されているではないか!
さぁ、食通ごっこはこの辺にして、平らげたら飲みに行きましょう。実は先に飲みに行きたかったんだけど、お目当ての店が満席&他のお店も月曜休業が多く、出直ししたんだよね。
再訪したのは駅前通にある鳥林でございます。今度はカウンターに無事着席できました。勿論、大ジョッキ!
鉄板であぶった鶏皮キター。昨日の山鳥はいかにも鶏皮っていう部位だったが、ここのはちょっと違うな。甘めのタレが付いてくるのも一緒で一皿250円というコストパフォーマンスの良さ。キャベツが付くのも今治流みたいね。他にもせんざんぎを頼んだら、いろいろな部位が出てきて楽しめた。いやぁ、極楽極楽。
この店が発祥とされるレンコン。レンコンの穴に何か詰めてあって、それを香ばしく焼いたもの。シャキシャキの糸を引くレンコンが美味しゅうございます。おれ、レンコン大好きなんだよねぇ。
タマネギ焼きはポン酢かタレが選べます。ポン酢であっさりと甘く焼かれたタマネギを食べてビールをもう一杯。うーん、幸せだなぁ。お会計は1700円と非常にお安く、ここも東京にあったら通うレベルです。
こんな感じで今治の夜は暮れていきました。当初予定では宿泊擦るつもりは無かった今治ですが、小林可夢偉のおかげで予定変更したのが大正解でした。サイクリストで今治ツアーとか企画したくなってきたヨ。