今年のツールは女子の方が面白うございました





8月に開幕して、昨日で9ステージが終了したツール・ド・フランス・ファムですが、今年のツールは男子より女子の方が面白かったです。男子はやはりポガチャルが別格過ぎて、あまり駆け引きもへったくれもなかったです。

男子の方はヴィンゲゴーが落車DNFしてからは、カラパスの逃げ、マチューのパワー攻撃、ポガチャルとデルトロの仲良しサイクリング(でも総合1位と3位)でした。まぁ、面白かったといえば面白かったのですが、今年に関しては女子の方が確実に面白かった。

かつてのロードレースのような人間くさい駆け引きがある

そんな訳で総合優勝はFDJのデミ・フォレリングでした。これはもうチーム力、本人の地力なども考えると納得の二度目の戴冠でございました。昨年覇者のフェラン=プレヴォは明らかに調子がよくなさそうでした。

特に第7ステージのモンヴァントゥの駆け引きは昔のロードレースっぽい感じが非常によかったです。かつてのチームメイトだったデミ・フォレリングとマーレン・ロイサーマイヤーが維持の張り合いで牽制しているうちに、ニエウィアドマが山岳で大逃げをきめて勝利して、総合1位を奪取したのは実に面白かった。

それをステージ8でチーム力+自力で抜け出して勝ったフォレリングがニエウィアドマを逆転し、8秒差で最終日を迎えまして、まるで漫画ですか?という展開でございました。9日目の最終日はエズ峠を4回も登るコースでしたが、4回目の峠の上りでデミが抜け出して、そのまま独走で圧巻の勝利でした。

この最終日の中継なんですが、総合上位勢が残るトップグループに絞られた状態で中継が始まりまして「どういう展開でこうなったのか?」が分からずじまいでした。他の日でも中継が始まったら独走で大逃げが決まっていた日などもありまして「男子と同じように最初から中継すべき!」という意見が世界中で出たそうな。

今年は春先から見ていてもデミ・フォレリングが強い年でしたね。おめでとうございます!

推しのコッホの活躍が見れてホクホク

最終日の表彰台で喜ぶフォレリングを見つめる、ドイツチャンピオンジャージのフランチェスカ・コッホ。

思えば今年の4月から再びロードレースを見始めて、パリ・ルーベ覇者であるワウト・ファン・アールトとフランチェスカ・コッホの走りに魅せられております。ワウトとかコッホみたいなタイプの選手は大好きです。

今回のコッホは前半ステージではイマイチ目立ちませんでしたが、個人TTあたりから総合順位を上げて、ステージ5では逃げ集団での前待ち作戦を実行。その後、集団で追いついてきたフォレリングを機関車のように引っ張って先頭とのタイム差を詰めて、この日のフォレリングのステージ勝利に貢献しておりました。




他にもステージ8では最後の4級山岳の麓まで集団を引っ張って、次のFDJの山岳アシストに引き継いで力尽きるのも印象的でした。コッホは大柄なパワー系選手なので、上りはあまり得意ではないんですよね。引き継いだ山岳アシストのフランスチャンピオンジャージのジェリーも頑張りました。

最終日はジュリエットベルテがフォレリングを最後まで引っ張って、献身的なアシストをしておりました。本当にFDJはアシストが頑張って、リーダーのデミが期待に応えるという良い流れでした。

女子のレベルも上がっていて、来年は更に人気でそう

今回の女子は連覇を狙うフェラン=プレヴォを擁するヴィスマ・リースアバイクがイマイチぱっとせず、男子も含めてどちらのツールでも結果はいまいちでした。Cervelo乗りとしてはヴィスマには結果出してほしいんですけどねぇ。

UAEは男子も女子も強力メンバーでしたが、女子のUAEは逆に総合リーダーを取れる逸材が複数いたので、男子のポガチャルのような絶対的なエースが不在です。ブエルタと勝ったブラジをアシストに回したり、誰がリーダーなのか?が常に話題になってました。個人的にはスキバンの走りが印象的でしたね。UAEはチーム総合では圧倒的な1位でした。

今回はアシストとリーダーの役割がハッキリしていたFDJのチーム力の勝利でした。ヨーロッパチャンピオンジャージのフォレリング、フランスチャンピオンのジェリー、ドイツチャンピオンのコッホの3人のチャンピオンジャージが揃ってます。そしてフランスチーム&フランス選手多めで人気も抜群でございました。

そんなリーダーを表彰式で応援するメンバーが揃うのが女子のツールのよいところです。これは最終日の表彰台ですが、デミを支えたメンバーが嬉しそうにしていたのが印象的でした。壇上からフォレリングがZwiftのマスコットキャラのぬいぐるみをメンバーに投げて渡していたのが良かったですね。

そんな訳でグランツールは男子のブエルタ・エスパーニャが残ってますが、女子のグランツールはこれでおしまい。男子のブエルタにはポガチャルが久しぶりに出場するらしく、それで盛り上がっていますが、個人的にはあまり興味はありません。

そういえばポガチャルもパートナーのウルシュカ・ジガートの応援で、一般人の格好をして沿道で声援を送っていたとか。今回、唯一のメキシコ人の女子ツール出走者であるロミーナ・イノホサは、デルトロのパートナーだそうです。

4月にサイクルロードレースを再び見るようになって、女子レースの面白さを知りました。今年一番楽しみにしていたツール・ド・フランス・ファムが終わってしまいまして、内容がとても良かったので少し寂しい気持ちです。

この週末はスーパーフォーミュラも決勝もありましたが、こちらは内容的には面白くはなかったかな。最近、スポーツイベントを見ていると時間がいくらあっても足りません。F1まで見ている時間が取れないので、一旦FODを解約したのは正解でした。