iPad Proが水没したのでAppleCareで修理
今年の秋に2年ほど使ったiPad 10.9インチ(第10世代)をiPad Pro 11 M4に買い替えたのですが、そのiPad Proを自分の不注意で水没させてしまいました。
風呂にiPad Proを持ち込んで悲劇が待ってました
防水であるKindleやiPhoneをお風呂に持ち込んでよく読書しているのですが、ある日、どうしても大きな画面で漫画を風呂で読みたくなったんです。お風呂の窓の前にタブレットとかを置くスペースもあるので大丈夫と判断し、高価なiPad Proをお風呂に持ち込んだんですよ。これまでiPadを浸水させたことはなかったので、油断もあったと思います。
のぼせるほど風呂で漫画を読んだ後、窓の前のスペースにiPad Proを置いて湯船から出たら、置いていたiPad Proが落下し、湯船の水面に落ちていくスローモーションが目の前で展開されます。とっさに手を伸ばし、iPadが湯船の水面に電源ボタン側を下に半分ぐらい浸かったところでキャッチしたので、完全水没は免れました。
すぐに本体をタオルで拭いて、電源を切ってしばらく放置します。しばらくしてから電源を入れてたら無事に起動し、見てわかるような不具合はなくて一安心です。しかし、電源ボタンを押すと長押し判定されることがたまにありした。この辺のスイッチの誤動作は水没の影響でしょうね。水分が蒸発して乾燥してくれるように、翌朝まで防湿庫で保管します。
翌日、電源ボタンは正常に動作するようになりましたが、フロントカメラ周りに内側から結露した水滴が見えます。これでフロントカメラは曇ってしまい、使い物になりません。日光の当たるところで乾燥させてみたら、一時的に水滴の跡は消えましたが、しばらくするとまた結露してしまいます。
フロントカメラとか殆ど使わないので当面は困らないのですが、本体に侵入した水分の影響で、故障してしまうと非常に困ります。今回もiPadが使えないだけで非常に不便な日々が続きました。思わずバックアップとして断捨離したばかりのiPad miniをすぐに買い直すという愚行に走ったぐらいです。
中古で購入したiPad ProにApple Careが残っていた
iPad Proは高価です。自分のようなラフな使い方をする人間にはノーマルのiPadで十分なのでは?と反省してしまいました。おりしもAmazonのブラックフライデーセールが開催中で、ノーマルの最新iPadが49800円という安価な価格で販売されていたので、予備としてノーマルiPad買い足すか?と惑います。
iPad Proを水没からの故障の発生に怯えつつ使い続けるのか、それともちゃんと修理するか?などを考えます。このiPad Pro M4 256GBは、セルラーモデルを中古で123000円とお安く入手したのですが、Apple公式の修理に出すと、水没は交換扱いとなって修理費が10万円ほどかかるそうです。

接着剤を剥がして、自分で分解し、内部の水分を拭き取り修理もできなくもないですが面倒です。Appleのサポートに頼るのではなく、修理業者に出して安価に水没修理対応をしてもらうという手もあるでしょう。いずれにせよ水没の場合、早めに修理するに越したことはありません。
最良の方法は、AppleCareというAppleの有償のサポートに加入していることで、これならば安価に交換対応してもらえます。この端末は中古購入でして、新品購入時でないとApple Careには加入できません。もし新品購入だったとしても、加入はしてなかったでしょう。これまでApple Care加入したことが3回ほどありましたが、自分は一度も利用しなかったのです。なので、先日購入したiPhone 17 proも加入してません。
しかし、このiPad Proは前の購入者がAppleCareに加入していたようで、それが現時点でも有効であることにあとから気が付きました。AppleCareって製品を手放した後、それを申し出るとAppleが残りの期間に応じて返金してくれるんです。なのでAppleCareが残っている中古品が存在する、とは夢にも思いませんでした。
Apple Careの保証は端末のシリアルに紐づけられているので、所有者が変わっても適用されるんだそうです。普通、この手の保証って所有者が変わったら無効になるのが通常なんですけどね。前の所有者がApple Careの返金手続きにこれから気がつくこともないと思いますが、AppleCareの契約がなくなる可能性もあります。なので契約が有効なうちに、Appleのサポートに修理を依頼することにしました。
家の近くにAppleの修理店がなくても配送で対応が可能
Appleのサポートは簡単です。Appleのサイトにログインし、自分の所有している端末の一覧から修理の依頼をする端末を選び、あとは症状や状態や修理の進め方などをWebで回答するだけでOKです。最後に端末の受け渡しをApple公式の修理の店頭窓口で行うか、配送でやり取りするか?を選ぶことになります。
新潟県にはAppleストアの実店舗はありませんから、Appleから公式に委託された業者に予約して持ち込むことになります。うちの最寄りだと新潟駅に隣接したビッグカメラですが、こちらのお店は数日後でないと予約枠が空いてませんでした。新潟駅まで行くのも面倒だし、修理の着手が遅くなるのも避けたいです。
結局、配送業者に回収をお願いして修理を進めることにしました。修理依頼をするとAppleが手配した業者が回収に来るので、それでサポートセンターに発送して修理してもらいます。
なおWebで修理を申し込むとき、水没という選択肢がなかったので「フロントカメラの異常」という選択肢を選んで修理依頼をしました。集荷から数日が経過した12月1日のお昼ぐらいにAppleからSMSで「製品が到着したので検査する」という連絡があります。ちなみに基本的にやり取りはSMSとメールで進みます。
やり取りの詳細について
ちなみに故障が発生したのが11月25日の夜で、26日の午前中にWebでAppleサポートに連絡し、回収で修理依頼をする際に、回収希望日時を確認されます。同日の夜にはヤマト運輸が回収可能ということなので、当日の夜に回収をお願いしました。これは早いなぁ、と感心しました。
iPadは修理後にリストアできるようにiCloudにバックアップをしてから、工場出荷状態に戻しておきます。そして集荷時には電源を切り、本体だけをヤマト運輸の配達員の方に渡します。その場で業者の方が専用の梱包材で梱包し、回収してくれます。ちなみに送料などの費用の支払いの必要はありませんでした。
12月1日の昼にAppleから「品物が到着したので検査に着手する」という連絡があります。同日の夜にAppleから「検査を実施したが確認したいことがあるので、サイトにアクセスして確認の上で回答が欲しい」という連絡が来ます。
サイトにアクセスすると「水没した痕跡があるので、修理ではなく交換対応になるが、それでよいか?」という内容でした。これは予想していた内容だったので承諾し、交換対応で進める旨でOKとします。このとき費用として12900円がApple側から提示されていました。AppleCareに入っていないと、水没の交換は10万超えるという話なので、Apple Careでの交換金額が適用されて一安心です。
AppleCareによる1回目の交換対応とします、という記載がAppleサポートとのやり取りのサイトにあったような記憶があります。このときのやり取りの記録ですが、あとから参照できなかったので、参考までに見たときにスクリーンショットを取っておけばよかったです。参考になれば幸いかと思いますが、この手のやり取りの手順は今後変わる可能性がありますので、ご了承ください。
週末を挟んでも1週間で交換品が届く
12月1日の夜に前述の回答を行い、翌日の12月2日の午後にはAppleから交換品を発送した、という連絡がありました。交換品のシリアル番号、セルラーモデルなのでIMEI番号も変わるということで、変更後の番号も発送時の連絡に記載がありました。

12月2日の夕方には新潟の我が家に交換品が届いてました。週末を挟んでも1週間で修理が完了するっていうのは、流石はAppleのサポートです。そういえば今年はAsusのノートPCが壊れたとき、同じような交換対応をしてもらいましたが、こちらも同じような待ち時間で対応してもらえました。下手に修理するよりも、交換の方が時間も手間もかからないのでしょうね。
そんなわけで店頭予約で持ち込みたい店の予約が数日後になるぐらいなら、自宅回収を頼んだ方が早いと思います。ちなみにiPad Proを修理に出した翌日にはiPad mini7を調達していたので、日常生活には支障はありませんでした(笑)

梱包材の段ボールを開けて見ると、iPad本体だけを送るための専用の梱包材が存在するみたいですね。手放すときのことも考えて元箱は残してますが、なんかこっちの箱もカッチリしてていい感じなので残しておきます。

交換された本体です。新品が元箱に入っていたときと同じように、保護シートを貼って梱包されていました。水没させてしまった交換前の本体ですが、中古で入手した時から少し傷があったのですが、それが綺麗に無くなったのは嬉しいです。交換だから新品同様になるのは当たり前ですが、かかった費用が12900円だけで済んだのでAppleCare万歳!ってところです。
最終的に請求書&納品書&領収書のPDFがメールで送られてきて、金額は12900円で確定です。送料を別途払う必要はありませんが、交換前のPadに貼っていた保護ガラスなのは再調達する必要があります。自分で加入したAppleCareを利用することはありませんでしたが、他人が加入したAppleCareで保証されたのは、なんとも皮肉な話ですね。
手元に届いたiPadの再セットアップですが、iCloudにしておいたバックアップからリストアして、FaceIDなどを設定を行えば完了です。最後にiPad miniに移動させておいたPOVOの通信用のeSIMを戻して、すぐに以前のように使えるようになりました。iOSのeSIM転送は非常に簡単で、物理SIMを差し替えるのと同じぐらいの手間で済みます。
今回のiPad Proの水没で、一週間iPadが使えないだけで非常に不便に感じました。あまりにも不便なのでiPad mini 7をすぐに買ってしまったぐらいに依存しています。手元に戻ってくると、iPad Pro M4はやっぱり画面が明るく鮮明なのがよいです。ノーマルiPadだけを使っていたとき、あの画面に不満があったわけではないのですが、一度Proの綺麗な画面に慣れると後戻りできません。



