Cervelo R3のRATスルーアクスルをネジ切りに交換する


ディスクブレーキのロードバイクが増えてきて、ホイールの固定がクイックからスルーアクスルのシャフトを採用しているバイクが増えていると思います。

このスルーアクスルのシャフトですが、クイックと違って規格が統一されていません。一般的にはネジ切りになっているシャフトが多いんですが、ネジのピッチがメーカーで異なってまして1.5mmピッチだったり、1.75mmピッチだったりします。ちなみにCerveloは1.75mmです。

このシャフトを家に忘れてくると、出先で入手するのは現状ではほぼ不可能です。クイックはホイールの付属品でしたが、スルーアクスルのシャフトはフレームの付属品という扱いです。

RATスルーアクスル

ネジ切りのスルーアクスルでも慣れればタイヤの脱着に時間がかかるということはありませんが、クイック並みに素早く交換出来るようにとFOCUSが提唱したRATスルーアクスルという規格があります。

シャフトの先端が上の写真のような形になってまして、下の写真のシャフト受けに差し込んで90度回転させれば抜けないようにロックされるというものです。

こっちは受け口。スルーアクスルはネジ切りでもそんなにがっちり締める必要はありませんので、抜けないように引っかかってれば機能は果たすんですよね。ちなみにクイックは挟み付けるので、強い力でレバーを倒して固定する必要があります。

このRATスルーアクスル、提唱したFOCUSは勿論、MERIDA、Cerveloの一部のバイクが採用しています。確かに脱着は楽なんですが、シャフトの先端を見て貰えば分かるとおり、このシャフトの両端を延長して何かを取りつける…そう、Tailfinのパニアを取りつけるフレームを固定するためのシャフトなどが構造的に取りつけられないのです。

実はTailfinのラインナップにはスルーアクスルのアタッチメントとしてネジ切り用シャフトがネジピッチに合わせて三種類+スルーアクスル用というのがあったので、スルーアクスル用を買ってみたんですが、上のシャフト受けの部分をネジ切りに交換する部品が付属してまして、あとはただのネジ切りのシャフトが同梱されてました。

このフレーム側のRATシャフト受けの部分はメーカー毎に作りが違うようで、Tailfinが送ってきたネジ切り交換用パーツはCerveloのフレームには取り付け出来ませんでした。形状を調べるとFOCUSのバイク用ならこのパーツでネジ切りに改造出来るっぽい。つまりTailfinは「RATのままじゃウチの製品取り付けできないから」という事のようです。

Cerveloはネジ切り、RATの両方を採用

今年の1月に落車した時にこのRATスルーアクスルのシャフトが写真のように削れてしまって機能しなくなりました。これは2018モデルのCervelo R3のものですが、まだあまり部品として出回って無くて海外通販で在庫を持っている所は殆ど無し。




サイクルキューブさんで取り寄せようとしたら、国内の代理店に在庫はあるみたいですがお値段が一万円もします。ちなみにRATの提唱元のFOCUSのRATスルーアクスルのシャフトなら海外通販で5000円程度で入手出来て互換性はありそうなんだけど、使えない可能性もゼロじゃないので人柱になることは止めました。

ちなみにもう一台所有している2017年モデルのCervelo C5はネジ切りのスルーアクスルです。ネジ切りのシャフトは少ないながらもサードパーティー製の品物もありますし、Cervelo純正のシャフトが海外通販で5000円ほどで入手可能です。純正のシャフトはアーレンキーなどの工具無しで取り付け出来るので優れものです。

RATとネジ切りのシャフトの使い勝手ですが、確かに少しRATの方が脱着は楽だとは思いますが、別にネジ切りシャフトでも工具無しで脱着できるシャフトなら作業性が悪いわけじゃないです。

クイックの場合、軸に噛ませて泥よけとかキャリアとかを付けるという発展性がありましたが、ネジ切りシャフトなら同様な発展性があります。でも、RATはホイールの脱着のみのことしか考えてなくて、そういう発展性がなありません。現にこのCervelo R3にはTailfinが取り付け出来ず、C5にしか取りつけてませんでした。

ディレイラーハンガーを交換すればR3もネジ切りシャフトが使える

というわけで1万円出して純正のRATスルーアクスルのシャフトを買い直すよりも、ネジ切りシャフトを使えるようにしたいな~と思いつきます。

ちなみに2017 Cervelo C5と 2018 R3のディレイラーハンガー部は互換性がありまして、ディレイラーハンガーにシャフト受けの部分が一体化しています。実際に2台のバイクからディレイラーハンガーを外して交換出来ることを確認しました。

C5用の部品ならばBike24で並行輸入出来るので、ディレイラーハンガーが3000円、シャフトが5000円ほどで入手出来ます。というわけでウチのR3は前輪のシャフトがRAT、後輪のシャフトがネジ切りという改造をすることにしました。

R3から取りはずしたRAT対応のディレイラーハンガー(左)と今回取り寄せたC5用のネジ切りのシャフト受けのディレイラーハンガーです。

クイック時代のR3のディレイラーハンガーとか、輪行のためにディレイラーを外そうとしてちょっと力を掛けるとハンガーが折れるというぐらい脆弱でしたが、このディレイラーハンガーはちょっとやそっとじゃ折れそうもありません。むしろディレイラーハンガーとしてフレーム保護の役割を果たすのか?と不安になる丈夫さです。

取り付けはちょっと口の広いスパナ、自分はハブを分解するときに使うスパナで回してあげれば簡単に脱着可能です。

R3のフレームにネジ切りのディレイラーハンガーが取り付け出来ました。これでTailfinをR3にも取り付け出来るようになります。

スルーアクスルについては、やっぱりクイックのように規格統一して欲しいです。RATはアクセサリの取り付けなどの発展性がないので主流になって欲しくない、と個人的には思っています。あとネジ切りのネジのピッチぐらい各メーカーで統一して欲しいですね。



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