地方移住とリモートワークで変わる価値観





金曜日の夜から出張で上京しています。この記事は宿泊した日本橋のホテルで口述筆記で更新を試みています。※その後、PCからキーボードで加筆修正をしています

昨晩はIT関係の友人と六本木で飲んでいたのですが、私も含め全員がリモートワークで仕事をしています。私のようにコロナのおかげでリモートワークが実現した人間もいますが、他のメンバーはコロナ以前からリモートワークをしていた人ばかりです。

完全リモートワークの地方生活を始めてから5年が経過し、東京で出社して仕事していた時と比べると生活が一変しています。そんな中、東京で生活や仕事をしていた時の価値観では重要だったアイテムが、今の暮らしでは出番が激減しています。

昨年ぐらいまでは迷いもあったのですが、今年に入ってから今の生活に合わせていこう、と吹っ切れました。今は出番がなくなったグッズ類をせっせと断捨離していますが、一度ここで現状を振り返っておこうと思います。

一番の変化は公共交通機関での移動が減ったこと

もっとも大きい変化は、公共交通機関による通勤や長距離移動が激減したことです。首都圏では通勤時の電車移動の時間が生活の中に占める割合が高く、自宅にいる時間よりも外出している時間の方が長かったのです。

外出先でも便利&快適に過ごしたい、という想いから、買い漁っていたものがとにかくたくさんあるのです。これらは未だに需要が高いことから、売却しやすいので助かってます。

これらのグッズの筆頭に挙げられるのが、モバイルバッテリーや充電ケーブル、USBコンセントです。公共交通機関での移動が減ったので、スマホで時間を潰す機会が減りました。そしてUSBで電源が取れるところが公共の場所にも増えましたし、クルマ移動では車内でスマホを充電できますから、モバイルバッテリーの需要が特に激減しています。

それから、出先で何かアウトプットするという機会も激減したため、ノートPCやキーボードを持ち歩くこともなくなりました。外出して人と待ち合わせの前後に何か書いたり、打ち合わせ後の議事録をまとめたりという機会がリモートワークで失われたのです。

キーボードがなくてもスマホに口述筆記でメモぐらいなら取れますし、試しにこうやってブログの記事を口述筆記で試してますが、思ったより精度が高くて十分実用になっています。生活の変化だけでなく、技術の進歩の影響もありますね。

モバイルキーボードやモバイルバッテリー、USBコンセントなどは機会があるごとに気に入ったもの以外を手放しています。それでも写真の通り、相当数がまだ手元にあります。現在の生活でこういったものが必要ではないと言うことを自覚し、これ以上は不必要に買わないようにしてます。

次に不要になったものは鞄です。自分は鞄を集めるのが好きで、用途に合わせて色々と購入していました。しかし公共交通機関での移動がなくなると、鞄の出番は自然と減ります。機能に合わせて色々な鞄を所有していても、そもそもの出番がなくなってきました。

公共交通機関での移動では、移動中に鞄から物の出し入れをするので機能的なものが求められます。しかし自動車での移動の場合、運転中は鞄は触らないので、鞄は物が入ればOKなのです。

現在は機能的な鞄は手放して、見た目重視のカバンだけ残している状態です。電車通勤等では物の出し入れのしやすさ、持ちやすさなどを重視していたのですが、そういうこだわりが必要なくなってしまったのです。

次に数を減らしたのが靴です。地方でのリモートワークだと確実に歩く距離が減ります。出社しないことで革靴等のビジネスシューズの出番が特に激減したため、これらも断捨離しました。ご覧のように靴箱の中は自転車用のシューズと普段使いのスニーカーなどが大半を占めています。

以前なら靴は1年もすると、すり減ったり痛みや汚れでダメになったりしてました。今はクルマでの移動が中心のため、まず靴底が減りません。通勤みたいに止むなく出かけないといけない用事がなくなると、雨の日は出かけなくなるので靴も汚れません。おかげで靴の寿命が倍以上になりました。

なので、きれいな状態の靴はオークションなどで売却したり、気に入った靴の予備なども全て手放しました。物価高騰の影響でスニーカーなどは以前より高い値段で売れますし、特に高くなったのが自転車シューズです。自転車シューズは手入れして大事に使っていきます。




ビジネス用の服がいらない

2020年位まではお客さんのところに出社することもあったので、スーツやネクタイ、ワイシャツ等も複数揃えていました。しかし現在はそれらの服の出番がなく、ダイエットでサイズが合わなくなったことから、断捨離して数を減らしています。

かっちりとしたスーツは2着+冠婚葬祭用の礼服の3着だけで、それ以外ではセットアップで上下の色を合わせたジャケットで用が足りてしまいます。日常的にワイシャツを着ないのでクリーニング代が掛からなくなったのも嬉しいです。とにかく服にお金がかからなくなりました。

特に長持ちするようになったのが、スラックスです。以前はもっと太っていたこともあり、通勤で使うと内股が蒸れて湿った状態で歩くと、擦れてしまってすぐに穴が空いてダメになるのです。在宅勤務だとユニクロのジャージのパンツを履いてますし、そもそも歩かないので消耗しません。

他に生活で変わったところ等

新潟に移住する前はキャンプにハマっていました。都市生活でのストレス発散では、自然の中で活動することで気晴らしになっていたのです。しかし、地方での在宅勤務だと刺激がないため、週末は自然に触れるよりも、街に出て都会的なサービスや情報の多さに触れることで気分転換しています。

そんなわけで、以前は楽しくやっていたキャンプやバーベキューに興味がなくなりました。色々と集めたアウトドアグッズを定期的に断捨離しています。これまででも結構な量を手放したのですが、まだ沢山あります。幸い、これらはそれなりの値段で売れるため、手間ではありますがお小遣い稼ぎと割り切って売却しています。

以前の生活でよく集めていたものとして水筒、弁当箱、持ち出し用のデジタルグッズの収納ポーチなどがあります。これらも出番がなくなったしまったので売れるものは売って、売れなそうなものは処分しています。また再び使うこともあるかもしれない?と手元に残しておいても、結局使わないんですよね(当Blogにしつこいぐらいに書いている)。

外出が減ったことでファーストフードなどの利用も激減しています。ハンバーガーチェーン、牛丼チェーン、かつや、ラーメン店、ファミレスなどですね。出先でやむなくご飯を食べる、という機会が減ったからなのですが、自分はこういうファーストフードが大好きで以前はよく通っていました。それが太っていた一因だと思います。

今はこれらのお店も物価高騰の影響で価格が上がりまして、気軽に利用しにくくなったことで更に足が遠のいてます。なんか外食の開拓を趣味にしていたのが嘘のように外食しなくなってしまいました。その中でもファーストフード系は習慣性があると思っているので、足が遠のいたままの状態を維持しようと意識しています。

出張中に読んだ本と電子書籍のメリット

さて、少しは話題が変わります。

今回の出張では、読書用のタブレットとしてiPad miniだけを持ってきてます。モバイルキーボードやPCを持ってきていないで、このブログは音声入力で口述筆記しています(流石にあとで加筆修正しまくりましたが)。口述筆記でも記事の元ネタぐらいは十分に書けるもんだ、と少し驚いてます。

今回の出張中では、移動時間はYouTube動画などは見ないで落ちついて本を読む時間に当てました。図書館で借りてきた上記の本を新幹線やホテルで読み終えました。やっぱり自宅で読むよりも気が散らずに集中して読めるのです。

以前の日記で書いた通り、かつては電子書籍を非常に便利だと思っていました。紙の本は重くてかさばるため、通勤等の移動中に持っていくのが大変だったのです。電子書籍であれば、端末1つですべての本が持ち出せるという優位性がありました。

しかし、移動が減ることで在宅時間が長くなると電子書籍のメリットが薄れます。紙の書籍の方が読書体験や所有欲を満たせるので、最近は気に入った本は紙で買ってます。電子書籍でも紙で買い直した本がチラホラあります。

移住からの5年で色々と変わりました。コロナ禍という大きな強制イベントがあったので、特に変化の大きな5年だったと思います。この変化に対応していくことは大変ですが、それを積極的に楽しむようにしていきたいです。