ドイツのJEDI SportsからCervelo C5とeTap HRDを買ったお話

ドイツのJEDI SportsからCervelo C5とeTap HRDを買ったお話

Cervelo Cシリーズが気になる

7月の帯広がきっかけなのか、首のヘルニアになってしまった私です。薬による治療で何とか回復はしましたが、やはり北海道の舗装だと25cのタイヤでもまだ細いと感じます。

更に田村編集長が「油圧ディスクブレーキは最高!」と煽ってくることもありまして、Cerveloマニアな私としては俄然として気になるのがCerveloのグラベルロードであるCシリーズです。これであれば太いタイヤも履けるし、ディスクブレーキ対応だし、あんまり他に乗っている人も見たことないので希少感があります。

丁度、2017年の10月ぐらいに、Cervelo C3がBドイツのBike24にて17万ぐらいでフレームがセール販売されておりました。しかし、これはなんと私のジャストサイズである56だけ欠品。完成車なら56は在庫があるんですが、Bike24のポリシーで完成車は日本には販売してくれないのです。

C3の完成車はHEDの専用ホイール、シマノのアルテグラの油圧ディスクコンポ、ROTORのクランクとなかなかお買い得感のある構成なので、完成車でも構わない…むしろ完成車が欲しいと思ってました。駄目元でBike24に問い合わせてみたが、フレームの56サイズはサイトにあるとおり在庫なし、完成車は日本には出荷しないというドイツ人らしい真面目な答えが返ってきました。

ちなみにBike24はSRAMの部品も現在は日本には売ってくれない。eTap HRDという油圧ブレーキのグループセットも勿論日本への出荷はNGだ。値段付けが安いだけに残念である。

そんな訳でCervelo C3の完成車を売ってくれる業者を探すところからスタートでございます。国内の正規品だと目が飛び出るほど高いので、ハナっから検討外です。

その名はJEDI SPORTS

まずは意外と掘り出し物が出てくるeBayをチェックしてみますが、どうも価格がイマイチだし、日本に出荷してくれない出品者や送料が馬鹿高いものばかりだったのでパスです。

自分がこれまで利用した海外通販でのCerveloフレームの入手先は、イギリスのEvans、Slane Cycle、eBayとかですが、2017年の10月時点でメジャーな通販先となるとスイスのベラチ、ドイツのBike24あたりとなる。

Bike24が前述のような状態でしたので、ここはベラチさんを初利用してみようかな、と思ったんですが、ベラチさんよりもリーズナブルな価格で完成車を送ってくれそうなサイトを見つけたのです。

それがドイツのJEDI SPORTSっていう聞いた事もないショップでございました。

始まりはシモンからのメールだった

欧州のサイトは18%の消費税込みで価格表示されているので、実際の購入価格を見るときに注意が必要だが、このショップは会員登録して日本の住所を入れておくと欧州の消費税抜きで価格表示してくれる。

フレームとかコンポにDiskブレーキのカテゴリーがあるように、妙にディスクブレーキに力を入れているショップである。見てみるとeTap HRDもあるし、Mavicのホイールもあるし、ROTORの油圧変速のコンポみたいな最新パーツも日本への出荷をしてくれるようだ。

価格的にも結構安いんだが、このJEDI SPORTSという業者を利用したことがあるという記事がWeb検索で殆ど引っかからない。1件だけ日本人がここからフレームを苦労して購入したっぽいBlog記事を見つけたが、それ以外は殆ど記事無し。英語圏では利用者も居て、普通のショップっぽい。

まぁ、Paypal払いにも対応してたから詐欺サイトってことはないだろうし、詐欺だったとしてもPaypalが対応してくれるから大丈夫だろう。問題はこのサイト、ちょっと分かりにくくて取引完了までの流れが分かりにくい。

とりあえず送料を知りたかったので、カートにC3の完成車とeTap HRDのグループセットを入れてみたら送料は450ユーロ(6万円ほど)と表示されたのである。完成車としても相場よりも送料が高いなぁ、ということでサイトを離脱したのでございました。

そしたらですね、ショップのSymen(サイモン?シモン? ここではシモンで統一)という店員からメールが届いたのである。メールの文面をそのまま公開するのはアレなので、私がテキトー飜訳したメールでのやり取りを乗せておこう


シモン「私はドイツのJEDI SPORTSっていうショップのスタッフなんだけど、今、オンラインショップを改良して、よりお客様に魅力的なサイトを作ろうってしているところなんだ。そこで、ちょっと教えて欲しいんだが、Googleのアクセス解析の情報を見るとあなたはカートに物は入れているが支払いのプロセスで止めているね。支払い方法が分かりにくかったか? 理由を教えて欲しい」

私「他のヨーロッパの業者と比較して、送料がとても高かったから止めたんだよね。価格そのものはとても魅力的だったので残念です」

シモン「なるほど、いつもなら送料っていくらぐらい払っているんだい? 箱にもよるけど、完成車とeTapのグループセットなら300ユーロが送料の上限なはずだよ。システムは送料いくらで表示したか教えてくれ」

私「私が完成車とeTapをチェックアウトしようとしたときには450ユーロだったが、今同じことを試してみたら300ユーロになったよ」

シモン「そうなるように設定を変更しておいたからね。他に細かい欲しいものがあったら同じ送料で箱に押し込めるよ。たまにこういう計算間違いがあって、Webサイトの裏側は簡単じゃないのさ。」


Webサイトの裏側は簡単じゃない…まぁ、仕事柄、よく理解出来る話である。アクセス解析もECサイト構築もこっちは本職だし(笑)

という愉快なやり取りが始まったのが10月12日である。ここから実際に品物が届くまでのやり取りが長いのであるが、今日はBlog復活記念ということで読者の方にも付き合って貰おうw

届くまで1ヶ月のやり取り

結果から先に書くと、ちゃんと届いたのである。11月17日に受け取りました。まぁ、ここにいたるまで紆余曲折があったのです。

まずCervelo C3の完成車を買う。ホイールは手元に残すけど、油圧ディスクのコンポであるeTap HRDを一緒に購入して、手持ちの部品と完成車の部品を組み合わせて不要品は売却する。これでも十分に元が取れるぐらい完成車についてくるパーツが良いのである。

HEDのCシリーズ専用のホイールはグラベルロード的な頑丈なものなので、軽快に走るホイールも欲しかったので、Mavicのキシリウムプロのディスクブレーキモデルのホイールも一緒に買うことに。これもUSTというチューブレス対応の最新ホイールがJEDI SPORTSで安かったからである。
(現在だとベラチさんも安いですが)

完成車、eTap HRD、ホイールとかなりの高額な買い物になりそうである。しかし、ヘルニア治療で自転車に乗れないストレス、仕事が大変でなかなかノンビリ出来ないストレスもあって、ここは一気に買うことにした←ダメ人間

んでもって、JEDI SPORTSのサイトで全部をカートに入れて、送料が300ユーロであることを確認し、Paypalで支払おうとボタンを押すと…

Paypalでの支払い画面が開かねぇ…!

よし、さっそくシモンにメールだ。


私「今、購入しようとしたらPaypalで払えないんだけど」

シモン「むむむ、それは奇妙な…でも、問題無い。Paypalへの支払いのリクエストは手動でも出来るからちょっと待て」

私「カートの中身のスクリーンショット送るから、この内容でPaypalの支払いリクエストを送ってくれ」

シモン「家からログインして対応してるよ。ドイツ国内からの注文だとPaypalの支払いは正しく動作しているようなんだが。注文内容を見たが、この内容だと送料はもう100ユーロ追加になってしまう」

私「送料については了解した。それじゃ、C3完成車じゃなくてC5の56サイズのフレームに変更したら金額と送料はいくらになるんだい?」





C3じゃなくてC5!

上記までのやり取りに一週間以上掛かってたので、私にも迷いが出る。特に田村編集長やらYUKI隊長から、

どうせ高い方が欲しくなるんだから、廉価グレードのC3じゃなくてC5にしとけ!

というアドバイスが発生していたのである。これは確かにそうだ。迷いつつももう後先考えずにC5に心変わりしていたのであります。

まったく人の財布の中身だと思って、酔っ払いは好き勝手言ってくるなぁ…、まぁ結果オーライだ


シモン「C5のフレームにチェンジするのか。それじゃ完成車にするんだろうから他のパーツ指定してくれたら見積出すよ。ただ、送料としては400ユーロってのは変わらないと思う」

私「自分で組むから、別にフレームとeTap HRDとホイールだけでいいんだが。組み立て工賃とかかかるでしょ? 手持ちのパーツも流用したいからさ」

シモン「組み立て工賃は掛からないよ。購入するものが決まって見積が出たら支払いはtransferwiseっていうサービスで送金はどうだろうか?。クレジットカードやPaypalよりも手数料もずーっと安い。検討してくれ」

私「transferwiseっていうサービスを調べてみたけど、これって補償とかないんだよね。あなたの事は信用しないわけじゃないけど、JEDI SPORTSを利用するのは初めてだしね。Paypalとかクレジットカードで払えるなら、本当に欲しいのですぐに決めるんだけど」

シモン「どうしてもPaypalがいいっていうのであれば、なんとかするよ。うちのお店はドイツでは有名だし、アジア圏の取引でもポジティブなフィードバックを貰っているよ。」


ここでTransferwiseっていう送金サービスについて、すこし調べてみた。P2Pの銀行取引のサービスで、何せ手数料が安い。今回の金額は50万を超える取引になるんですが、その送金手数料は数千円程度。クレジットカードの手数料よりも安い(まぁ、補償ないけどね)

JEDI SPORTS自体の評判も問題はなさそう。このシモンってのが実はショップのスタッフじゃなくて詐欺師だったら…という不安はあるが、提示される銀行口座はショップの物かWebサイトで裏が取れるので問題は無いだろう。

うーん、Paypalでいくか、Transferwiseを使ってみるか…

もっと面倒くさい組み替えをお願いしてみる

文通のように1日2通ほどのメールのやり取りをシモンと続けていた私。色々と時間が経つうちに悩ましくなってきてところがある。

C3の完成車のパーツ、特に専用ホイールはとても魅力である。でも、フレームは上位モデルのC5が欲しい。そして不要品は取りはずして、eTap HRDを取りつけた最強マシンに仕上げたい。

このへんをシモンに丁寧に伝えてみた


シモン「よし、そういう事であればC3の完成車の内容をそのままC5のフレームに無料でコンバートして納車するよ。これでどう? あとeTap HRDとMavic キシリウム プロで見積だしたから、これで良ければ返信ちょうだい」

私「OK、ありがとう。この内容で決めるよ。支払いはそちらを信用してTransferwiseで行う。ちょっとTransferwiseの本人確認に時間が掛かるので入金まで一週間かかるよ」


ということで、ここでTransferwiseにアカウントを開設するが、送金するためには本人確認が必要なのでハガキが送られてくるのを待って、それから支払いの手続きが完了するまで数日かかった。

その間にIBANコード(世界の統一銀行コードみたいなもの)をシモンに教えてもらって、そちらに代金と送料をユーロ建てで支払った。ユーロ建てで支払う場合、Transferwiseはレート合わせのため、先にちょっと多めに金額の振り込みを要求する。

結果的に余ったお金は自分の登録口座に戻ってくるので無駄はない。しかし、相手がドロンしてしまって品物が届かなければ、何の補償もないのがちょっと怖い。

支払い~出荷まで

Transferwiseの送金手続きが終わり、送金が確認されるまでもシモンとはメールのやり取りが続く


シモン「ドイツは日に日に寒くなっていって、冷たい雨で落ち葉が落ちていって、冬への明らかな兆しだ」

私「日本も寒くなってきてるが、東京は冬でも自転車に乗れる良い場所だぜ」

シモン「なるほど。できるだけ状況は小まめにしらせるので待って欲しい」

私「Transferwiseからは送金完了って連絡がきた。そちらはどうか?」

シモン「こちらでも今日、送金完了が確認出来た。丁度オフィスの簿記担当が教えてくれた。明日と明後日、ドイツは祝日なので組み上げ完了までちょっと待って欲しい」


この後、ちょっとした期間の間、シモンから連絡が無かったときは冷や汗が出たが、結果的には一週間ほどでバイクを仕上げてくれて、Fedexで完成車、eTap HRD、ホイールはドイツから出荷された。こりゃ消費税の支払いも結構な額になりそうだ。

この後、11月8日にシモンからFedExで今日ドイツから出荷したという連絡が来た。FedExは高いけど早い。この後、受け取りまではあっという間だろうと思っていたのですが…

FedExは色々と分かりにくい

ここからは毎日のように荷物のトラッキングをチェックする日々が続くわけですが、流石にFedExは早い。数日のうちに日本の税関に入ってきた。ですが…なかなか通関手続きが完了しない。3日ほど税関で荷物が止まっていたら、家にハガキが届いた。

なんでも通関で確認したいことがあるので、電話が欲しいというハガキであった。なんでハガキなのか? と思ったが、どうも連絡先電話番号が間違ってらしく、私の電話が通じなかったらしい。

このとき丁寧にシモンからも「FedExが電話くれって言っているよ」とメールが来ていた。律儀なドイツ人だなぁ、とホントに思う。

で、ハガキを見て電話をしてみると「高額商品で税金の支払いが3万円を超えると、先払いの必要がある。クレジットカード番号を教えてくれれば電話で手続きできる」とのことなので、すぐに支払手続きをする。

これが金曜日の朝である。月曜には日本の税関についていたのに…うーん、今日のウチに通関はちょっと厳しいだろうから、週末に受け取るのは無理っぽい。仕事でイライラしていた時でもあったので、こういう所でFedExにもイライラさせられるとは思わなかった。

週明けの月曜日、FedExからまた電話。通関中で荷物の中にディスクブレーキが含まれるようであるが、アスベスト(石綿)が使われていないことの確認が出来るか?という内容だった。うーん、自転車のディスクブレーキにアスベスト使ってる製品なんてないと思うけど…と伝えてみる。これで通関できなかったらまた連絡するとのこと。

結局、この説明でOKだったようで、その後電話は掛かってこなかった。

という訳でシモンとのやりとりが開始してから1ヶ月以上掛かって、やっとCervelo C5とeTap、キシリウムプロ ディスクが私の手元に届いたのである。

この後、組み替え編があるのですが、シモンとのやり取りだけでかなりの分量になってしまったので記事を分けます。

ちょっとドキドキしたけど海外通販の経験値が上がった!

自転車マニアの間ではWiggleやPBKなど、日本の通販サイトと同じ感覚で使える海外のショップはすっかり地位を築いていると思います。

ただ、少々マニアックな内容をお願いしたり、日本に出荷規制のあるメーカーのものを手に入れようとすると、大手のショップでは対応できないこともしばしばあります。

今回はその辺を解決するために、初めてのショップと長期にわたってメールでやり取りして希望通りの品物を納得の価格で入手出来ました。支払い方法でちょっとドキドキしましたが、全ては結果オーライですね。

という訳で、海外通販は相変わらず楽しい。ただし、これを見て色々と試す場合、あくまでも自己責任でお願い致しますネ!