BRM323埼玉300kmアタック霞ヶ浦北浦涸沼は気合いでクランクを回した

BRM323埼玉300kmアタック霞ヶ浦北浦涸沼に出走してきました。スタートはいつも通り東浦和駅からすぐ近くの神根運動場駐車場(川口北高校の前)でございます。今回は最寄り駅である横浜の二俣川駅を始発で出ると東浦和駅に7時前に到着できるので、8時スタートにエントリーしました。

東浦和の駅では何人かのブルベライダーが自転車を組み立ててました。2年ぶりですが、場所は覚えてましたので7時20分には現地に到着。途中で自販機でアクエリアスを2本買ってボトルに詰めます。

受付を済ませてブリーフィングを待ちます。知り合い居ないかなーと探してみましたが、どうも自分は人の顔を覚えるのが苦手で自転車とセットでないと分からないー(泣)。KOMAさんとかなーちゃんさんとか出走しているはずなんだけど…

自分の自転車をチェックしたら、フロントタイヤの空気圧が落ちている。今回は一番最近組んだR585リムのホイールに12-25のカセット+チューブレスタイヤを選択しましたが、よく考えたら100km以上の走行実績がない組み合わせだわ。

携帯ポンプで空気を足して、取り外す時にまたもやバルブコアが外れそうになる問題が発生。そーっと携帯ポンプのバルブを外して事なきを得ましたが、嫌な汗が出たのも事実。これはやっぱりなんか対策しておかないとダメだわ。

この辺で焦った事もあって、知り合い居るかなーとゆっくりと見て回る時間がなかったんですよねー。

ブリーフィング中。今回が初出走の人もいるようですが、300kmのコースでこれだけ超平坦なのは珍しいので難易度は普通の200kmと変わらないでしょうね。ちなみに今回のコースは自分が初めて走ったアタックビーフラインと途中まで一緒なので、噛みしめて走りましょう。

さて、今回は2つの目標があります。一つはアウター縛り、もう一つは最寄り駅まで楽に輪行出来る時間にゴールすることです。アウター縛りはコンパクトクランクということもあって、12-25Tのカセットでもそんなに難しくはないでしょう。

問題は後者の目標でして、14時間を切る必要があります。信号の多い神奈川エリアのブルベでは自分の脚力ではちょっと難しいですが、久しぶりの埼玉、千葉、茨城エリアの走行で土地勘もバッチリですから、頑張っていきましょう。

そんな訳で最初の方で車検を受けて、さっさと出走して最初から飛ばして行きます。

いつもならブルベライダーで行列になっちゃう越谷市役所の通りに出る前の歩道橋の交差点も自分だけ。最初の方にスタートして、ハイペースで進んだ方が一人で走れるから自分としては楽だなー。

もっともこの後、早い人がきっとトレインで追いかけてくるのでしょうが…

野田市駅前にあるキッコーマンの工場の前では相変わらず大豆の臭いで充満してました。

大学時代が野田在住でしたし、越谷にはしょっちゅう遊びにいってました。大学時代はコカコーラの配送助手のバイトをしてましたので、この辺の土地勘はバッチリ。更につくばにも住んでた事がありますから、野田の友達を訪ねて何度もクルマで走りました。

今回のコース、霞ヶ浦の先から涸沼方面に向かう道を除けば、全て大変馴染みが深く、地元を走っているような安心感がありますナ。

野田線の踏切に引っかかる。この古い東武の車両って今度リニューアルされるんでしたっけ。野田周辺は桜も綺麗ですね。清水公園あたりとか賑わっているでしょうな。

このアングルの写真は以前も撮影したことがあるぞ(笑)。さんざんアルバイトで通った利根コカコーラの本社&営業所前のR16と交わる交差点で黒澤軍団にパスされます。

あとから分かったのですが、この中になーちゃんさんが居たそうで…全然気がつかず(スミマセヌ

我孫子在住時代にさんざん走った利根川サイクリングロードを経由して、芽吹大橋を目指します。この時期だとサイクリングロードを先に進むと菜の花が一面に咲いているエリアがあって菜の花の香りで満たされるんですよね。

芽吹大橋の自歩道を通って、埼玉ブルベではおなじみの小川鉄工所の看板の前を抜ける裏道を通ろうとしたら、工事中でしばらくダートに迂回することに。ちなみに帰りは工事も終わってましたので普通に通れましたが、相変わらず暗くて分かりにくい。

今は坂東市になりましたが、以前の岩井市、水海道市を通って、R294を横切ります。ここで角の生えた宇宙最高神とかいう謎の団体の建物が見えたら、つくばの市街ももうすぐです。つくばは電車が出来る前に3年住んでましたが、あの頃は自転車ではなく自動車に夢中だったなー。

豊里のカドヤがいつの間にかヨークベニマルなってました。ここ、よく通ったんですよね。この先のローソンがPC1です。

8時スタートだと50kmも走るとかなり気温も高くなってきましたから、ここで半袖ジャージとアームウォーマーを取り出して長袖ジャージから着替えます。今回はsuewサドルバッグのブルベデビューでしたが、着るモノの選択が難しいこの時期には嬉しい収納力でした。

そういえば小貝川の橋を渡ったところで、他のブルベライダーの方に「suewのサドルバッグ、実物初めて観ました。格好いいですね、写真撮らせてください」をお声がけ頂きました。このバッグ、書籍「ランドヌール Vol.2」に取り上げられたから認知度が高いようですね。

我孫子時代に筑波山の不動峠アタックの時に通った「筑波りんりんロード」の桜が見頃になってました。ここまでは風もあまりなく、晴れて暖かくて絶好のブルベ日和です。

りんりんロードは線路の廃線後に作られたので名残としてホームがあります。桜が綺麗って事で他のサイクリストも多数居りました。

昔通ったときに「止まれ」という道路標識が文字の形に数センチ凹んでまして、とても走りにくかったのですが、現在は凹みがアスファルトで埋められていて走りやすくなってました。

りんりんロードの終点は土浦です。ちょっと市街をかすめるように走って、霞ヶ浦の湖畔沿いに出ます。ここで強い向かい風が常時吹いてまして、20km台前半でしか走れません。

ここんところのブルベでは足が思うように回らなくなる事がありましたが、どうも明らかに補給が足りてないようです。自分は滞在時間を少しでも短くするために、コンビニで買う物は最低限とし、食べるのに手間がかかるものは買わないようになってます。

どうも以前より走れないなーと思ったのですが、今回は割と早め早めの補給を心がけて、霞ヶ浦の向かい風区間では買って置いたカレーパンを走りながら食べたら足が回るようになりました。この区間で3,4人抜きましたが、向かい風のカロリー消費は半端ないようで、ハンガーノック気味に足が回らなくなってペースが落ちる人を多数見かけました。

トレイン組むのは苦手なので単独で淡々と走りましたが、信号もなく足を休められないので太腿がパンパンに張ってきます。PC2の手前で、湖畔沿いの道が工事中で通れない所がありましたが、GPSのおかげで最低限の迂回でコースに復帰出来ました。

100km地点に設けられたPC2は有人チェックです。ここでBRM120伊豆200kmの時に一緒にゴールしたYouTubeに動画をUpしている方が写真撮影などしておりました。

ここに到着したときでスタートから丁度4時間でした。丁度、平均25km/hで進めているのですが、向かい風区間でグッとペースが落ちたようです。やはり信号などが少なくて停止することがないと良いペースで走れますね。

霞ヶ浦大橋を越えて対岸に渡って、対岸沿いに南下しますが向かい風は相変わらず。ちょうどしをみ食堂の裏を通ったのですが、今日は14時間以内にゴールするという目標がありますから、巨大カツカレーはパス。

あとでオダックス埼玉のTwitter見てみたら、スタッフの方が寄って食べておられたようです。うーん、また食べに行きたいですね。

この後、北浦大橋を渡るべく霞ヶ浦を途中で離れますが、気がついたら日もかげってきて気温がドーンと下がってきました。半袖ジャージ+ウォーマーに着替えた時には22度あった気温が、いつの間にか13度ぐらいまで下がっているじゃないですか。

そんな訳でPC3(136km地点)のセブンイレブン鹿嶋和店で長袖ジャージに着替え直します。早め早めの防寒対策は重要ですね。

北浦大橋から北上して涸沼で折り返すまでのエリアは未体験ゾーン。この区間は僅かですが登り下りがあります。いつもならなんてこと無いのですが、本日はアウター縛りです。ダンシングでグイグイ登っていく感じ。

気温はどんどん下がってきてまして、176km地点のPC4 ファミリーマート水戸下入野店では長袖ジャージの下に化繊のTシャツを着込みます。これで体感的には随分暖かくなりました。

175km地点でちょうど8時間経過です。残り125kmを6時間で走れば14時間切り達成です。大きなアクシデントが無ければイケる!と思ったのですが、体の消耗度は結構なレベル。こういう時はちゃんと食べなきゃダメだ!と補給しつづけます。

今回のコースは完全折り返しではなく、涸沼からつくばあたりまでは別コースとなります。石岡とか千代田を通って、つくばの富里あたりから折り返しと成ります。

水戸の郊外で出ていた御老公の湯の看板。昨年DNFしたBRM1006関東一周ではお世話になりました。ここでDNFして風呂入ったら、それはそれで極楽だな…というような考えが一瞬浮かびました(笑)

信号待ちで足下を見てみると真新しい大福が落ちてました。信号待ちで大福を取り出すのは自転車乗りぐらいしか考えられません。落とした人の無念を思いつつ、先に進みます。

信号待ちで路地の花を観賞しつつ、今回のハンドル回りの紹介。トップチューブバックは邪魔なので、今回は外しました。リクセンカウルのミニマップケースにコマ図を挟んで使ってました。

今のところ、これまでで一番快適なハンドル回りでございました。

石岡の道ばたにあった巨大な獅子頭。茨城は自分が住んでいた頃に比べると市町村統合で地名が変わりすぎて、ピンとこない地名が増えました。

そろそろ夕暮れです。ここからはライトオンして注意して進みます。

PC5の途中からPC6までの25kmほどをPBPベストを着たベテランの方と先頭交代しつつ、後ろに3人を引き連れて走行。自分は重いので登りが遅く、下りが速すぎるのですが、この辺を考慮してペース配分してくれるベテランの方の配慮に感謝です。

この方、信号の大きく手前から速度調整して出来るだけ信号で止まらないとか、下り坂の先の信号が赤の場合には、信号が変わるまで下らないなどの省エネ走法も慣れた感じで実践されていて、こういうのはやっぱり経験なんだな、と思う。自分が単独走が好きなのは、こういう省エネ走法をすると他の人とペースが会わなくなるからなのですが、トレインを引っ張る人が同じようなポリシーで進んでくれると非常に快適でした。

全区間でここだけ集団走行しましたが、それ以外は殆ど単独だったので楽しゅうごうざいました。それから、自分のデカイ体は風よけにはピッタリのようです(笑)

PC5のココストア千代田中志筑店では栄養補給でコーラと焼きそばパンを買いましたが、店で食べず信号待ちで食べるつもりでコーラに一口付けたらさっさと店を出ます。これが時間短縮のポイント。

モンベルのフロントバッグの中央部はジッパーが空いていても、底にあまり物が入っていなければ、上の写真みたいにパンやペットボトルを指して走行可能です。リアにデカイサドルバッグがあるから、フロントバッグの真ん中は物を詰めずに補給食入れとして活用します。

んでもって、信号停止時にコーラをゴクリと飲んだり、パンをかじったりします。今回、思いついて実践してみたのですが、とても有用でした。PC6でも炭酸水とハムカツパンを同様にフロントバッグに入れて、信号待ちの合間に食べてました。

上記のフロントバッグ作戦でPC滞在時間が今までより短縮出来ましたから、最後のPC6 セブンイレブン水海道大生郷店からは単独で残り50kmをひた走ります。もう知っている道ばかりですからアウター縛りは無事実現出来そう。

PC6の出発時点で時刻は19:30でした。スタートが8:00ですから、11時間半でございます。あと2時間ちょっとで50kmを走りきれば14時間切りは達成出来そう。更に言うと、22時半の地元最寄り駅まで輪行可能な終電時間にも間に合いそうです。

野田市街や越谷の市街では信号でペースが上がりませんから、稼ぐなら茨城エリアや利根川サイクリングロード沿いです。ただ、利根川は向かい風でまたもや20km/h台前半ぐらいの速度しか出ません(笑)。あー、もう足がパンパンだよ。

野田は地元パワーを発揮して激走しますが、このあたりから後続の方が1名付いてきました。自分はこの辺から先は道もバッチリですし、とにかく急ぐのでひたすら引きまくります。

野田橋を渡ったあたりで雨がポツリと落ちてきて嫌な感じでしたが、これはパラリと降っただけで終わりでした。後は油断なくひたすら回し続けて、ゴールを目指します。

最後のコーナーを曲がるときに後続の方からお礼を頂きまして、気がついたら後ろは2人になっておりました。

ゴールしたのは21時46分、トータル時間は13時間46分でゴールです。うむ、頑張った甲斐があったな。スタッフの人に感謝を告げると共に、輪行する時間ギリギリなのでそそくさと受付を済ませて、お礼を言ってゴールを後にします。

さぁ、家に帰るまでがブルベですよ!(笑)

22時前に東浦和駅に到着して、自転車を輪行袋に詰め終わります。時計を見ると22時10分と、当初よりかなり余裕があります。NAVITIMEで帰りルートを検討すると、東浦和→南浦和→浦和と乗り継ぎをすると、浦和から湘南新宿ラインの最終に間に合うことが判明!偉いぞ、NAVITIME!

湘南新宿ラインは休日料金だし、もちろんグリーン車でしょう!ってな感じで、当初の予定よりも30分以上速く横浜まで戻って来れました。おかげで横浜からの輪行も、非常に混雑する終電の時間帯より前に乗れたので、自転車を置いてゆったりと座って最寄り駅まで帰ってこれました。

もしこれがもう30分遅いと、土曜日の夜にも関わらず通勤ラッシュみたいな混み具合になることがありまして、とても輪行出来る状態じゃなくなるのですよ。流石にこのヘトヘトな状態で横浜駅で自転車組み立てて、あと12kmを走るのはイヤだったので頑張れたという事でしょうか。

そんな訳で輪行で楽をしたい!という一念のみでクランクを必至に回していたら、予想より早くゴール出来たという、久々の超平坦ブルベでございました。


 

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