ツールドブルベ6日目は福井の花はす温泉から石川県七尾市の和倉温泉までを走るBRM924和倉200です。今日は平日なので、金沢市街もそんなに混んではいないだろう。
昨晩、K氏と代表に予備チューブを譲って貰ってパンクを修理したが、チューブレスは出先でパンクすると色々と面倒。普段使いにはいいけど、遠方まで走って時間制限のあるブルベとは相性はあまりよくない。
しかもあまりパンクしないものだから、パンク修理の経験値が上がらない。いざパンクした時の修理に手間取るのも事実。今回は何度もタイヤの付け外しをしたのでかなり経験値は上がったが、ブルベは素直にWOタイヤがいいね。
5時半過ぎからブリーフィングが開始。T氏は既に始発に乗るために出発していた。Fさんも今日は帰宅ということで、朝のブリーフィングに見送りで来ていた。
連続出走のK氏、U氏、そして今日から参加の富山在住のこれまたKさんと私の4人が出走である。膝の調子は連日の湯治と昨日自重したおかげで、かなりマシになった。今日はコースの難易度も低いので無事走りきれるだろう。
心配なのは天候。朝焼けが出ているのは今後天気が崩れる前兆である。朝焼けは高気圧が通過した後なので天候が崩れる、夕焼けはこれから高気圧がやってくるということで天候は好転する、という。
予報でも昼過ぎから石川でパラリと雨が降るかも?となっていた。何とか雨に降られないウチにゴールしたい。
今回の装備はこんな感じ。eTrex30Jと先日導入したEdge1000Jである。ライトはVolt1200と300を取り付ける。
バーテープは中にフィジークのゲルシートを入れている。これを入れてから長時間走行後の手のしびれがマシになったし、安物のバーテープでもそれなりにクッション性が確保される。ゲルシートは使い回しが効く。北海道1200の時から使い回している。
スタートからPC1の永平寺までは、快調快調。たっぷりと休んでいたので足は良く回る。膝も走り出しは問題なかったが、左膝の裏がズキンと痛むという喜多方600のPC1の手前で出た症状が発生する。これが出るとペダリングは大きく乱れる。
これ、どうも膝関節がちょっとズレて痛みが発生するようだ。膝を外側から内側に向けてトントンと叩くと、ズレが治るのか痛みがピタリと止む。今日は100kmぐらい走るまで定期的にずーっとこの対処で乗り切った。
これ以外はかなり調子が良くて30km/hオーバーで巡航していたら、三船さんが走った日以外は毎日トップゴールのUさんに追いつく。流石に6日目ともなるとペースは押さえ目なのかな? こっちは休養十分なので、追い抜いて先に進んでいく。
信号も交通量も少なく、走りやすい道が続くので非常に快適だった。20km走ったあたりにある最初の登りが急で、ノロノロとペースダウンしていたらU氏が追いついてきた。2人でたまに話しながらノンビリと登りをこなして、この後は2人で走る事に。
標高290mの低い峠を越えたら、有名な永平寺である。PC1はここの前で写真を撮影することになっている。山間のとてもよい雰囲気であった。
PC1 永平寺には8時前に到着。早朝ということあって人は少なく、やはりお寺は朝が一番だな~と思う。
U氏と並んでPC通過写真を撮影する。代表も既に車で先着してくれていた。
永平寺前の参道のお店はまだやっていない。歴史を感じさせる建物が多く、大好物のゴマ豆腐のお店が沢山あって寄りたかったけど、そもそも朝早すぎて営業してませんでした。
ここからはU氏の前に出て、ゴールまで終始引っ張った。元実業団で走っていたというだけあってU氏の追走は見事でピッタリと付いてくる。こうなると引っ張っている方も気持ちよく、頑張って前を引ける。
宗谷600でもそうだけど、自分は誰かを引っ張ったりした方がペースは良いみたい。
福井県ももうすぐ終わりで、東尋坊への案内看板が出てくる。この辺は曇ってはいたが、雨は大丈夫そう。涼しくて走りやすい。
石川県の加賀に向かって走るが、恐竜博物館も見てみたかったなぁ。17km先じゃ寄り道するにもちょっとキビシイけど。
石川県に入りました。人生初の石川県です。そういえば昨日の福井県も人生初でしたな。県境にはちょっとした峠があるのがお約束。
石川には行ってすぐにPC2のサークルK山中温泉店に到着。時間は9時ぐらい。お腹が減ったのでおにぎりと70円セールをやっていたおでんをがっつく。
もうおでんが美味しい涼しさになってきたな~と思う。コンビニのおでんとか昔は食べなかったが、自転車に乗るようになってからは時間が取れるときは割と利用するようになった。
まぁ、ブルベ中ということもあって大急ぎで食べて、ダシも飲んで塩分補給。
このPC2があったのは山中温泉という温泉街の中。丁度、秋祭りの準備中で非常に綺麗で雰囲気のよい温泉街であった。今度はここをゴールにするのが良いのでは?
トイレをお借りするために公共施設っぽいところに立ち寄ると、その前に錦鯉が泳いでいる池?があった。あー、しばらくゆっくり見ていたいけど、今日はU氏を引っ張って、さっととゴールして和倉温泉を満喫したい。
U氏と信号待ちの時に話したりしながら、金沢市街を目指して走って行く。やっぱり誰かと話しながら進むのは楽しい。雰囲気のよい街路樹の通りでは、つくばの研究都市っぽい雰囲気だな~と思ってたら北陸先端大学があった。
後ろから私のペダリングを見ていたU氏にも、多くの人から指摘されたように左膝が外側を回るペダリングになっているそうだ。これは昔、左膝を怪我したことが原因なのだが、U氏の知り合いの競輪選手でも同じように怪我をして、私とそっくりなペダリングなんだそうな。
私も30歳ぐらいのときに左膝を怪我してから、治った後も左膝をついつい庇うような癖がある。やっぱり怪我は色々なところに影響を及ぼすから、まずは事故らないことが一番だ。
ここを越えるといよいよ金沢の市街である。124km地点のPC3のセブンイレブン金沢泉野店には11時半ぐらいに到着。残りは80kmを切っているから、こりゃ今日はペースが早い。もう大きな峠はないし、10時間切れるかも?
金沢市街で回転寿司でも探して、ノンビリ食事しようかと思ったけど、10時間切りも魅力である。よし、ここは10時間切りを目指してみよう。そんな訳でコンビニフードで我慢して、先に進むことに。
10時間切りを目指すとはいえ、金沢市街の名所をまったく素通りしてしまうのは勿体ない。「ツールドのと」に出走したこともあるU氏から金沢の名所を教えて貰いつつ先に進む。
人生初の兼六園で記念撮影…って看板の所で撮影しただけですが(笑)
この坂の上に兼六園があるそうな。平日の午前中ということもあって人は少なかった。こういう名所、ブルベでちょこちょこ通るけど、ゆっくり見たことはないなぁ。
そもそもブルベじゃなかったらこんなに遠征して出かけないように思うので、あんまり後悔はしてないんですけどね。また来ればいいや、っていう感じ。
市街の観光している人が多いエリアを抜けて、能登半島を海岸線の一本内陸よりの道を通って内灘にむかって走る。
海から近いはずなのに、一本内陸の道なだけで風もないし走りやすかった。ちょっと雨が気になる。
内灘は別荘地のような綺麗な家々が並ぶ。道の駅もデカイし、いろいろとリッチな町並み。どうも石川の中でもリッチな人が住むエリアなのかな?
この先も走りやすく、たま~に緩い丘っぽいのが続く。あまり経験したことのない地形だが、走っていて気持ちイイし、メリハリがついて完全なフラットコースより楽しい。
七尾に入る手前で見つけた交差点の地名。自転車乗りなら止まって撮影してニヤリとしてしまう。
15時近くなって、雨がポツポツと来たが濡れるほどではない。雨具は必要なさそうだ。この日の雨が本格的に降ってきたのは17時過ぎ。出走したみんなも本格的に雨具を着込む必要は無かったようだ。
今日は私の後ろで休んでもらったU氏は、今日の平均心拍が100を越えなかったそうです。流石アスリート!ですな~、でも、今日はおかげで楽しくサイクリング出来ました。
ゴール20km手前でシュークリームを食べて最後のひとがんばり。まぁ、10時間は切れそうである。U氏はゴールの隣のホテルを予約しているそうで、ゴールしたらドロップバッグがすぐ受け取れるかな?と気にしていたけど、この先で代表の車が先行していったので問題なし。
15時42分にセブンイレブン和倉温泉に到着。獲得標高が200kmで1300mぐらいしかないというコースの難易度が低かったこともあって、膝に無理を掛けないように走りつつも、ブルベで初めて10時間が切れた。
ゴール受付を済ませてコーヒーをすすっていると、富山在住のK氏、連続出走のK氏も17時前にゴールしてみんな無事に完走である。お疲れ様でした。
自分は平日仕事の弟がまだ帰宅していないので、預けておいた荷物を代表から受け取って和倉温泉の外湯につかって、弟に迎えに来て貰うことにした。
和倉温泉の外湯「総湯」は440円という安さながら、中の施設の充実度はピカイチ。とにかく建物が豪華であり、城崎温泉とは違った現代的な豪華な温泉街である。
和倉温泉から弟の家までは自転車で20分だが、18時過ぎには雨が本降りだろうから車で向かえにきてもらうことに。それまでノンビリと温泉に浸かることに。
今日は雨ということもあって、移動が大変なので反省会は無し。ちょっと残念だったが、和倉温泉には居酒屋みたいなお店が少ないのだ。
18時半ぐらいに弟が迎えにきた時には予報通り本降りの雨。自転車を車に積ませて貰って、弟夫婦の家にやっかいになりました。
自分のツールドブルベ出走の完全同行はここまでですが、明日の最終日の富山200には弟の車に乗せて貰って、途中まで車で追いかけることにした。
というわけで、まだまだ続きます。