9年目のEscape R3の整備

2010年の6月に購入したEscape R3

自分にとっては自転車にハマるキッカケになったモデルですが、色々と弄って未だに現役で日常利用で毎日使ってます。むしろロードバイクより稼働頻度は高いですね。

ですが、2012年に横浜に引っ越して以降、屋根が無い場所にずーっと置いてます。なので雨が降ったらずぶ濡れですし日光にも晒されるので痛むのが早いですが、アルミフレームは錆びることもなくシマノの駆動系も浸水しません。

ハブダイナモで組んだフロントとリアライトも問題なく点灯しつづけていますし、ロードに比べるとメンテの手間はそんなには掛かりませんが、半年に一度ぐらいは気になる部品を交換したりしています。

交換する部品と在庫をチェック

フロントのブレーキのアウターケーブルは交換が簡単なので、以前実施したのですが、今回はリアのアウターブレーキアウターがそろそろ限界なので交換することにします。動作自体はまだ問題なかったですが、流石に見た目が悪いですし。

ちなみに前に交換したのは3年前ぐらいだったかな。シマノ純正のブレーキアウターは丈夫だなぁ、と思った次第です。

チェーンも半年ぐらい前に交換したような記憶があるのですが、やはり雨ざらしだと錆びますね。小まめに注油すればいいんでしょうが、日常使いだとついつい放置しがちになってしまいます。

チェーンチェッカーで伸びを測定しましたが、そんなに距離は乗ってないのでチェーン自体は大して伸びてません。錆を落として注油すればまだまだ使えますが、チェーンのローラー内の油脂は完全に抜けきっていると思うので、交換しちゃいましょう。

ディレイラーをハンガーから外して、ついでにプーリーも外して綺麗に洗浄してグリスアップします。ついでにRD自体も綺麗にしてワコーズのメンテルーブで再注油しておきます。

リアのブレーキケーブル、アウターケーブル、10速のチェーンは在庫がありました。10速のチェーンは数年前にシマノの値上げする前に11速、10速のチェーンを買いだめしておいたのですが、10速はこれで打ち止めです。まぁ、何か通販するときに送料合わせに注文しておこう。

ブレーキインナーケーブルはシマノ純正ではなくて、MTB用のタイコがついた互換品の在庫がありました。正直、ワイヤーを引いた時にグニャっていう感触がするので、数百円の違いもないのですからシマノ純正にしておけばよかった。シマノ純正と感触が違うというだけで使用自体は問題ないですが。

ブレーキアウターケーブルも買い置きがありましたが、そろそろ手持ちも少なくなってきました。というのも、ロードバイクが全て油圧ブレーキと電動変速にしたもんですから、アウターケーブルを使う自転車はこいつだけになっちゃったんで追加購入してないんですよね。

手持ちを使い切るころには、このバイクをリニューアルするかどうか悩むところです。ただ、10速のチェーンもホローテックIIのBBなど、この自転車で使っている部品の供給が途絶えるという心配はまだまだ不用でしょう。

チェーンを切って外します。いやー、見事に錆が出てますね。ちなみにこちらは外側面です。写真に移ってない内側の面は黒い汚れがビッシリ。流石にもうこいつは交換ですね。

エンド修正工具で曲がりを修正

チェーンを外した後、ディレイラーを外してディレイラーハンガーの曲がりを専用工具で修正します。この工具はパーク製のエンド修正工具ですが、海外通販で8000円ぐらいだったかな?

年に数回は出番があるので、自分のように複数台の自転車を持っていてメンテは自分でやる人間は持っていると便利な工具です。知り合いに貸したりすることもありますし。

駐輪場でよく周りの自転車に巻き込まれて自転車が倒れているので、変速が不調になったらエンドの曲がりを測定して直します。この工具をディレイラーハンガーに取りつけて、ホイールのブレーキ面との当たりから、ディレイラーが車輪の向きに対して並行になるようにグイグイと曲げて直します。

ついでにスプロケットも綺麗にします。こいつはMTB用の10速カセットで11-36だったかな。フロントは34Tのシングルなので、一番軽くすると都内の坂でも何とかクリア出来ます。

ディグリーザーをかけてウェスをカセットの歯と歯の間の隙間に差し込むようにして、中に貯まった泥を掻き出します。表面は綺麗なのですが中がドロドロでした。ちなみにあまり距離はのらないのでスプロケットは4~5年持ちます。今まで1回だけ歯の山がすり減ってきて交換しました。

ブレーキアウターケーブルを交換する

青いのが使っていたブレーキアウターケーブルで皮膜が露出した場所が錆びてますね。手持ちにあった黒いブレーキアウターケーブルに交換します。

同じ長さにカットして切断面をヤスリ等で平らに仕上げれば完了です。この手間を惜しむとブレーキをフィーリングがグニャっとした感じになってしまいますからね。

大量に在庫があったブレーキアウター受けの金具もそろそろ手持ちが無くなってきました。ロードバイクで使わないから在庫は減る一方なんですよね。

自転車に取りつけてインナーワイヤーを通す前にシリコンスプレーをアウターケーブルの中に吹いておきます。ブレーキ本体にワイヤーを取りつけて、初期伸びを取ってから再調整してブレーキアウターの交換は終了です。

チェーンの交換と注油

チェーンですが、交換前のチェーンと並べて長さを比較して、新しいチェーンも同じ長さに切ります。この時作業をミスったのか、それとも元々の長さがイマイチだったのか、ローに入れたときにディレイラーのプーリー部がちょっと苦しそう。もう少し長くした方が安定しそうだな、ということで継ぎ足します。

一度、チェーンピンで固定してから継ぎ足ししたもんだから、新しいチェーンピンが2本必要になります。11速のシマノのチェーンはチェーンピンが2本付属するようになったので、交換していると1本ずつストックが貯まっていくのですが、10速のチェーンはピンが一本しか付属していません。

なので、作業をミスると別途チェーンピンを買わないといけません。単なるピンなのですが買うとちょっとだけ良い値段がするので、以前、ランドヌ東京の無料交換会で何本かGetしていて在庫があるかな…と思ったら、この2本で打ち止めでした。なんとかチェーンの延長は出来ましたが、次からミスらないようにしないとね。

自分はこのバイクにはAZの耐水性の高いルブを使ってます。かなりネットリとした油脂でして、注油して拭き取る前には回転させるとプーリーとチェーンで糸を引くぐらいの粘度です。ロード用としては重すぎるので使いませんが、雨ざらしで保管するこのバイクの場合は、このくらい重いルブじゃないとすぐ油切れをします。

自分は最近はロードバイクのチェーン用の油脂はAZのものばかり使ってます。ワコーズのチェーンルブを使っていた時期もあるのですが、正直コスト髙なので…。ワコーズのロードバイク用のドライルブで十分かな。

後は全体的に注油したり、各部の取り付けを見直したりして作業は完了です。ディレイラーハンガーのゆがみを直したので変速がスパスパと決まるようになりました。

次にメンテするとしたら、そろそろリアホイールのブレーキ面の減りが気になります。かなりデコボコになってきてますし。前輪は1年ほど前に組み直ししているのですが、後輪も来年ぐらいには組み直しですかね。

手組みホイールは丈夫ですし、自分で弄りやすいので次も手組みです。そろそろハブ自体も交換したいところ。シマノの10速のハブとか、入手できるなら1個ストックしておこうかと思います。