TVメディアと音声メディアについて思うところ

  • 2024 年 9 月 27 日
  • 日記
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雨が降ったり風が強い日が続いている新潟地方です。水曜日の朝に久しぶりに平日朝練で自転車で走ってきたんですが、いつものコースに五頭山からの強い吹き下ろしの風が吹き付けました。今年の朝練の中では最も風が強い日でして、下りでスピードが出ているときに横風が吹いて前輪が取られて非常に怖い思いをしました。

前輪のブレーキローターはブルベで雨天の下りなどを走らないといけなかったので、その対策として160mmにしています。でも、現在の自分の使い方では160mmはややオーバースペックです。ローター径が大きいと横風には弱くなるので、交換する機会があったら140mmに変更しよう。もっとも水曜日の横風は、車体全体をまっすぐ走らせるのが難しいレベルでしたので、そもそも危ないから乗らない方が賢明です。

民放TV局のCMの多さとテンポの悪さ

今朝は8時前に朝食を食べながら、NHKのローカルニュースを見ようとTVをつけたらチャンネルがフジTV系列のNSTになってました。地デジになってから、チャンネルの表示の下に現在放送している番組の文字情報が表示されるようになっていますが、そこに以下のような文言を見つけました。

12年半つとめた三宅正治アナが番組を卒業!

「めざましTV」って草野さんが司会をしていた大昔の首都圏在住時には見ていたのですが、15年ぐらい前から朝はNHKのおはよう日本ばかりを見ています。今回卒業する三宅アナといえば、F1をフジの地上波が無料放送していた頃の看板スポーツアナウンサーでしたが、もう60歳を超えているのですね。

現在のめざましTVに思い入れはないのですが、三宅アナの雄姿は見届けたいなと思いまして、いつもならNHKに変えるチャンネルをそのままにしておきました。自分は普段、NHKのローカルニュースしか見ないので、民放局のニュースを見ることは殆どありません。そもそも民放の番組は殆ど見ないので、普段CMを見ることもありません。久しぶりに見るCMですが、こんなに長かったっけ?と感じました。そしてCMが終わったのですが、興味のないスポーツ選手のMVPコーナーが1分ほど放送されたのち、またCMになってしまいました。

ここまで5分ほど民放のチャンネルのままにしておいたのですが、これがもう我慢の限界でした。結局、三宅アナの姿を見ることはなく、NHKのおはよう日本のローカルニュースの時間になったのでチャンネルを変えました。いつも通りにNHKの新潟放送局の5分のローカルニュースを見終えて、その後はTVを消しました。

民放TV局ってこんなにCM多かったっけ?という驚きと、あまりのテンポの悪さにビックリしました。CMが入らないNHKのニュースでも、まどろっこしいなぁと思うことがあるのですが、民放のそれは我慢の限度を超えていました。YouTube動画(自分はPremium契約しているので広告は出ません)を飛ばしながら視聴するのが、自分の中で当たり前の体験になっています。民放TV局のフォーマットが自分に全く合わないのは以前から分かっていたのですが、改めてリアルタイムで見てみると「これをじっと見続けるのは無理」と再認識しました。

民放TV局はオワコンなのか?

うちのリビングには65インチのTVを置いているのですが、主に使っているのは両親です。自分はYouTubeやAmazon Primeの動画配信、円盤メディアの再生時のモニタとして使うことが大半です。TV局の放送でリアルタイムで見ているのは、NHKの毎朝7時55分からの5分間と平日18時台に放送しているNHK新潟のローカルニュースのだけなのです。しかも、これも必ず見ているわけではなく、この時間にリビングにいたら見るぐらいでして、休日はTV番組はリアルタイムで見ることはないです。

そもそも首都圏に住んでいたころからNHKばかりを見るようになったのは、NHKはCMがなくて静かなこと、放送のくくりが関東甲信越だったので首都圏でも新潟がニュースに取り上げられる事が多かったからです。

大学生で上京したばっかりの頃は日本テレビの「ズームイン朝」を見ていました。これはオープニングで地方ネット局の生中継があって「今日は新潟の情報があるぞ」と故郷を懐かしむ気持ちがあったからなのです。しかし、現在は手間のかかる地方局の生中継はNHK以外では見掛けなくなりまして、民放の朝の情報番組のニュースソースはVTR中心になり、情報も東京になってしまいました。

東京に住んでいる地方出身者にも「地元が嫌いで嫌いで仕方ない」という人もいるでしょうし、自分のように「仕事の都合でやむなく東京で働いている」という人もいるわけです。自分のように地方移住を実現させた人間にとって、現時点で東京を中心とした情報に触れる必要はないので、興味深くみることはないのです。ちなみに唯一の例外は首都圏の大雪のニュースでして、あれは雪国在住者には最高のエンタメです(笑)

実は新潟に移住した当時、新潟ローカル局の制作した新潟ローカルの番組は全部チェックしていたのです。これらの番組で流れるCMは地方色が豊かでCMも退屈しないのです。しかしですよ、新潟でやっている情報番組はどれもこれも「グルメ」と「お出かけ」のことばっかりなんです。しかも、県内ニュースの主だったものは各局のYouTubeチャンネルで興味のあるニュースだけが見れますので、自然とリアルタイムでローカル民放局の番組も見なくなりました。

NHKだけは良質なドキュメンタリーや音楽番組を継続してくれているので、よろこんで受信料を払って見ているのですが、民放テレビ局はなくなっても困らないのが正直なところです。

映像メディアと音声メディアの使い分け

自分は新潟に移住してから、音だけのメディアの聴取時間が増えています。ラジオ、Voicy、ポッドキャスト、YouTubeで音声だけで楽しめる長時間の生配信などです。これらは在宅勤務で仕事しながら、車を運転しながら流しておけるからなのです。映像メディアは視聴している時に他のことが何も出来ません。にもかかわらずCMのような自分が好みでないものに時間を割り振ることが嫌なので、視聴時間が更に減っています。

自分はBluetooth接続したスピーカーを家の中で持ち歩いて、音声コンテンツを聞きながら生活しています。車の洗車や自転車のメンテナンスなどをするときに、このスピーカーやイヤホンでお気に入りの音声コンテンツを聞きながら作業すると非常に捗ります。

先日の長距離ドライブではKindleアプリで書籍を読み上げさせながら、それを聞きながら運転していました。流石に2日で10時間以上運転すると、お気に入りの音声コンテンツも枯渇してしまったので、試しにKindleアプリのアシストリーダー機能で文章を読ませてみたのです。流石にアシストリーダーでAIに文章を読ませると誤読だらけでしたが、何とか頭に入ってくるレベルで読み上げてくれまし。本を読むよりは遙かに時間がかかりますが、車を運転しながら本は絶対に読めないですからね。

映像コンテンツや書籍などは視界を占有するコンテンツなので、公共移動機関での移動が多い人には向いています。しかし車移動が中心で、家で作業をしながら音が出せる環境で生活を送っている人間には、音声メディアとの親和性が非常に高いんです。音声メディアのメインはVoicyなどのポッドキャスト、ラジコなどのインターネットラジオ放送など自分の好きな時間に聴くことができます。

ちなみにAmazonがAudibleという本を読み上げた音声コンテンツを提供するサービスをやっていますが、日本ではイマイチ普及していないですよね。これは日本のように公共交通機関での移動が多い人だと、わざわざ音声で聞かなくても映像や書籍を直接視聴するほうがてっとり早いからだと思います。ただ、アメリカのような車社会では非常に重宝しているのではないでしょうか?

この辺は地方で生活してみないと見えてこない視点だなぁ、とBlogを書くようになって考えをまとめていて気がつくようになりました。民放のTVメディアは暇している高齢者、公共交通機関で移動する都市生活者をターゲットにしているから、今の自分に合うハズはないのだ、というのが再認識出来たのでした。

世の中と自分の変化を受け入れて対応していく

結局はめざましTVの三宅アナの卒業を見ることはなかったのですが、F1ブームだった90年代初頭とF1の視聴方法も大きく変わりました。自分もF1のフジの地上波放送で1988年から見始めたのですが、ロズベルグとハミルトンが争っていた前後の5年間以外は、何かしらの方法でF1は視聴し続けています。

現在はDAZNでフリー走行から楽しんでおりますが、フリー走行などは映像はロクに見ないで音声だけを聴くだけの「ながら視聴」することが殆どです。有料ではありますが、中継はリアルタイムでノーカット放送が当たり前になり、現在はF1の視聴体験としてもっとも恵まれていると思います。

それこそ三宅アナが中継したころのF1も面白かったとは思いますが、あの頃のF1しか見てなくて「今のF1はつまらない」とかいうオッサンが私は一番嫌いですし、未だにモータースポーツとなるとT-SQUAREのTruthが再生されたりすると、もうそのコンテンツや人には関わりたくないと思うぐらい苦手です。

やはり時代は変化しているので、それに対応出来ずにあーだこーだ文句をいうのを見るのが大嫌いなのです。民放TVが昔に比べてつまらなくなったのは、お金が投入されていないんだから当然でしょう。むしろ予算がかかっていないからこそ、現在においても工夫の余地があった音声メディアの方が世の中の変化に対応出来ているように思います。

そして自分の考え方の変化を受け入れて、それに合わせた生活に改めていくのがもっとも不満を感じにくいのです。コロナ禍で一変した生活も、また徐々に元に戻ろうしているように変化しています。その変化にどうやって向き合っていくか?を柔軟に考えていくことは重要なのですが、日本では同じ事を継続することを良しとし、考え方を変えることは悪いことと捉える風潮があるんですよね。

自分もちょっとそういう価値観が顔を出すことがあるので、こうやってBlog等に書くことで自分の考えをまとめて自戒しているのでした。

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