2017/4/29 ランドネきたかん 要素満載の楽しいブルベ?

今年で3回目となるAJ宇都宮ランドネきたかん400kmに参加してきました。ボランティアでの運営が殆どのブルベにおいて、宇都宮市、水戸市、前橋市、高崎市などの北関東の都市を通るということで、自治体の協賛もあって華やかなブルベです。

GW初日ということもあり、エントリー者も200名以上。7時スタートの東回り、8時スタートの西回りのどちらもブルベの規模としては大変大きいイベントです。

前日入り~スタートまで

宇都宮に朝7時スタートだと受付には6時に行かないといけません。となると前泊しなければなりませんが、28日(金)の宇都宮のホテルは安かったので問題なし。

ランドヌ東京スタッフのadiasさんが「自分も行くので、行くならハイエースに乗せていきますよ」とオファー頂いたので、私と兼定さんがお言葉に甘えて同乗させてもらうことに。

金曜日は普通に定時まで仕事して、帰宅してすぐに準備をします。20時過ぎにadiasさんのハイエースに拾って貰って自転車を積んだら、高速道路で宇都宮へ向かいます。

22時には宇都宮に到着して、自転車は積んだままホテルにチェックインしてさっさと寝ます。土曜日は4時半起床です。

起床して着替えたら、集合場所の宇都宮駅の西口方面に移動します。流石、自転車と餃子の街、宇都宮。秋に開催される自転車イベントのジャパンカップの案内が出ています。

adiasさん、兼定さんと合流してスタート・ゴール地点である宇都宮郊外にある道の駅ろまんちっく村の駐車場に車を止めて、自転車を下ろします。

流石ハイエース、3台の自転車がほぼそのまま積んでも大丈夫です。うーん、自転車乗りに取って一番羨ましい車、それがハイエースです。

道の駅ろまんちっく村には温泉施設やいろいろな体験施設もあり、単なる道の駅の領域を越えてますね。

スタート受付では、一番最後のウェーブにさせて貰って実走スタッフのはじ~さんと一緒に最後尾からスタートです。今回はあまり急がずにはじ~さんが調べたグルメポイントを回って、時間ギリギリでゴールする予定です。

私はゴール後に宇都宮に一泊するので、チェックイン時間を考えるとギリギリのゴールの方が嬉しいのです。ちなみに400kmなので制限時間は27時間であり、スタートが7時なら翌日の10時が制限時間となります。

今回は最終ウェーブでのスタートなので、7時半スタート、翌日の10時半が締切となります。

ブリーフィング。ブルベ界のビッグイベントだけあって、知り合いも沢山出走していました。Hideさん、ひであさん、シンさん、たくさん、ばるさん、など、色々とご挨拶を致しました(名前挙げていない人ごめんなさい)

ブリーフィングはきんぢさん、はじ~さんが担当。流石に400kmだと初心者はいないですね。コースは平坦基調ですが、赤城の登りと八郷から真壁に抜ける上曽峠(うわそとうげ)があります。

ただ、天候が不安定で雷を伴う夕立がありそう。まぁ、今回は雨具もフェンダーもフル装備で来たので、準備は万全。ただ、雨の中の走行って久々なので何かあるかも知れない…という不安がある。

とりあえずスタートからしばらくは先々週も通った水戸から宇都宮に抜けるコースですw。つまり、関東一周の逆回りですな。

今回の装備はこんな感じ。今回からデータ作成にはルートラボではなくて、Ride with GPSを使っています。こちらも色々と面白い発見があったのですが、これは別な記事で紹介しようと思います。

キューシートの裏にははじ~さんがまとめたグルメスポットの情報が印刷されています。そんな訳で、今回ははじ~さん、兼定さん、adiasさんと4人でグループ走となります。

あまりグループ走の経験がない私としては、今回とはメンバーは違うとはいえ、GW後半に待っているフレッシュの練習にもなると思います。ちなみにはじ~さんと兼定さんは別のチームでフレッシュを一緒に走るそうです。

素晴らしい天気の中で快調な走行

スタートしてしばらくは、周囲の道に詳しいはじ~さんが前に出て引っ張ります。天気はとても良いし、風向きも悪くないし暖かいし、良いコンディジョンです。

作戦としては向かい風が来たら、私が前に出て引くというパターンを取ります。今回のコースは登りが少ないので、登りは各自のペースで登って、平坦はグループ走かな?と勝手に思ってましたが、この辺は意思を確認しておいたほうがいいですね。

とはいえ、スタートからはコンディションもよく、普段はスタートから信号多めのブルベばっかり走っているランドヌ東京のメンバーからすると、走っていて大変楽しい序盤のコースです。

早速、11km地点にはコースを外れてグルメポイントがあります。流石にスタートから30分も走らないウチに補給は初めてだなぁ。

グルメポイント1 ブーランジェリー ア・ランシェンヌ

最初のグルメポイントであるブーランジェリー ア・ランシェンヌです。ここは兼定さん曰く、キッシュが最高に美味しいんだそうな。

そして開店直後のお店に嬉々として群がるランドヌール達。

お店の前のテラスに自転車を止めて、美味しく頂きます。自転車乗りとしてはこういう構造のお店は本当にありがたいです。

軒先には昨日降ったと言われている雨の跡がしっかり残ってます。かなりの降りだったようですが、天気予報でも今日も同じような雷雨があるとのこと。装備は万全です。

私はポテサラパン、焼きカレーパン、キッシュを頂きました。このポテト入りのキッシュが実に美味しかったですし、カレーパンもポテサラパンも絶品です。

東京も美味しいパン屋は沢山あるんですが、郊外でないと自転車で気軽に行ってその場で食べられるお店は少ないんです。宇都宮が羨ましい!

グルメポイント2は道の駅もてぎのおとめミルクソフト

関東一周では深夜に通るテクノパークは朝だとこんなに爽やかなのですねw。関東一周の場合には、朝方に寒さに震えながら通過する事が殆どなため、こんなに綺麗な風景だとは思いませんでした。

爽やかな朝の雰囲気の中、最後尾を走っている我々を後ろから抜いていくランドヌールが!。遅刻でスタートしたはるさんでした。

30kmしか走っていないのに第二のグルメポイントに到着しちゃいました。なんか二週間前にも居たような気がする「道の駅もてぎ」です。しかも目的にお店の開店時間である9時半ピッタリです。

ここで先ほど我々を抜いていったはるさんがアイス休憩にご一緒したいということで、我々と目的のアイスを食べに行きます。

イチゴをふんだんにつかった「おとめミルク」ソフトを頂くのです。これは二週間前も実に美味しかったので、ランドネきたかんでも必ず寄るぞ!と決めていました。

寄り道ランドヌールが整列!。冷凍したイチゴをその場で潰して、ソフトクリームと和えて提供してくれるので、少々お時間がかかるのです。とはいえ、GW中ということもあり店員さんも総動員でイチゴを潰していました。

おとめミルクは相変わらず美味しかったです。イチゴの季節だけの限定メニューなので、夏場はブルーベリーになります。

さぁ、ロクに走っていないのに二回目も休憩しちゃいましたよ。でも、このアイスは美味いからスルーするという選択はあり得ません。我々は認定よりグルメですから!とか冗談で言っていたのですが、これが後ほどシャレにならなくなってきます。

ツインリンクもてぎの南ゲートでadiasさんが記念撮影。このGWに開催される7時間エンデューロにも出走するそうな。

もてぎのアップダウンの区間は宇都宮側からだと緩いので、登りで少し遅れても下りになれば余裕で取り返していけるぐらいです。やはり登りは遅れてしまうのは、自分の体重だとどうしようもないんですが、その分下りも速いですからね。

水戸の手前のあかずの踏切に掴まったので、電車が来るタイミングに合わせて記念撮影!いやぁ、元気だねぇ、このころのグルメ隊は(笑)

我々は東回りの最後尾なので、遅刻で来て我々を追い抜いていった はるさん以外は後ろからやってくる人は皆無です。

水戸の偕楽園の中を徐行気味に走ります。八重桜が大変綺麗でした。

西回りの人はここは真っ暗な時間だったらしく、寂しい見た目だったそうです。全般的に見所が多いのは、我々が走っている東回りの方っぽいですね。

またもや記念撮影でございます。こういう時にガーミンのレーダーがあると後ろに車が来ないことが把握出来ているので、便利でした。

ガーミンのレーダーは今回も後半、大活躍をしてくれます。本当に便利で良い製品ですし、ライトをOFFにすることがEdge側から設定可能でして、そのおかげで外部給電のバッテリーライフも大幅に伸びました。

第三グルメポイントは水戸市街のドイツパン エッセン

水戸の市街にて第三のグルメポイントである、ドイツパンのエッセンへ。ここは実に美味しいらしく、午後になると品切ればかりになってしまうそうな。

ここのパンは実に美味しかった。とにかくパンの生地が美味しい。あまりにナイスなグルメポイントが続くので、今後もこの感じが続くのかな?と期待しちゃうんですが、実はこの後はあまりグルメは出来ず…

このグルメにより胃が「今日はコンビニ飯じゃなく美味しい物が食えるぞ!」と勘違いしてしまいました、コンビニでいつも食べるような補給食的な食品を取らずに進んでしまうことになります。

やはりいつののブルベとかなりペースが違うということは意識しておくべきだったでしょう。美味しいものを食べるときと、そうでないけど食べなきゃいけない時は分けないとダメです。

ドイツパンのエッセンからPC1がある大洗までの10kmは強い向かい風。こういうときは自分が前に出て隊列を引っ張ります。まだまだ元気ですよ。

12時過ぎに90km地点のPC1の大洗に到着しました。3件のグルメ立ち寄りをしたわりには、1時間半の貯金は上出来でしょう。ただし、お昼時に到着となってしまったため、海鮮系のお店はどこも一杯です。

更に大洗のPCではトイレがなかなか空かなくて、結果的には大休止となってしまいました。グループ走だと、参加メンバーの意識付けが出来てないとコンビニでの停止時間がどうしても長くなりますね。

ここで腰を落ち着けてゆっくりとご飯を食べるのは無理だな、ということで先を急ぎます。

PC1からPC2まではちょいとアクシデントあり

気を取り直して、ここから挽回するぞ~と数km進んだところで、兼定さんが「PCにレシート忘れてきた!」ということで引き返します。

我々はゆっくりと20km/hぐらいのペースで走って、兼定さんの隊列復帰を待ちます。

ここからの道は写真の通り、のどかな感じで走りやすかったです。兼定さんが追いついてくるまではノンビリしたペースですしね。とはいえ、この後の上曽(うわそ)峠をクリアするだけの貯金は欲しいです。

兼定さんが30分ぐらいで復帰してきたのですが、全力で走っていたのでかなり暑そう。この日は気温が25度前後と高めだったのに、兼定さんは厚手の長袖ジャージだったのです。

しばらく走ってて辛そうなので、次のコンビニで休みましょうということにして、石岡のセブンイレブンが峠越えの前にあったので立ち寄ります。

兼定さんは熱中症になりかけだったので、ここでクールダウンしてもらいます。自分もちょっと暑くて辛かったので、この休憩は助かりました。

このPC1から2の区間は峠以外は平坦にもかかわらず、あまり貯金出来なかったのは想定外の暑さの影響がありました。自分は暑いより雨の方がマシ、というぐらいに暑いのが苦手です。今年初めて、水を体にかけながら走りました。

ゴール後に聞いたのですが、熱中症でダウンした参加者も居たそうです。体が慣れていない時期の寒暖差のある暑さというのは非常に体に堪えます。

この休憩の後、3kmで300m登る上曽峠を登ります。平均斜度が高めの苦手な峠道ということで、隊列から離れてマイペースで登ります。

この登りで遅れる分を、平坦ではできるだけ稼ぐようなペースだと、グループ走としては速すぎるのでその案配が難しいですね。ここは課題です。

上曽峠は木々が多くちょっと曇ってきたおかげで、汗をかきながらもなんとかクリアできました。さて、下りで何とか隊列に復帰しなければ…と思ったのですが、この峠は下りの斜度もそこそこあり、ブレーキを掛けつつ安全に下ります。

という訳で登りで苦労した分、下りで取り返すのが常の私のスタイルの場合、斜度がある峠は下りで取り返せないので苦手だったります。

第4グルメポイント つくばぷりん ふじ

第4のグルメポイントである「つくばぷりん」のポイントにて何とかメンバーに再合流。あまり待たなかったとのことですが、やっぱり遅れちゃいますね。メンバーの足が揃っていないと、なかなか難しいなぁ。

で、ここはPC2の手前なんですが、なんか店員さんが会計にやけに時間が掛かってしまい、想定よりもタイムロスでしたね。グルメはこういうのがなかなか難しい。

ここではプリンじゃなくてソフトクリームを頂きました。そしてソフトクリームの向こうに見える黒い雲、急激に下がる気温と強くなってくる風に、この後の嵐の予感。

正直、ソフトクリームの味はあんまり覚えていないというのが本音でございます。PC1~PC2までであまり貯金が出来ず、予想通りの悪天候が心を弱気にします。

PC2から先は北関東の不安定な天気に翻弄される

150km地点であるPC2桜川飯塚店には16時半に到着でして、貯金は2時間に届かず。このままだと、晩御飯をお店で食べたり、夜の仮眠時間が取れるかが怪しくなります。

振り返ってみると、これまでのパン、甘味といった即効性のある食べ物は食べてましたが、腹持ちがよくカロリー効率のよい油ものやご飯をあまり食べていません。

そういえば水戸まででパンを食べてましたが、大洗から先でまとまった固形物を食べてなかったのですが、GI値の高い食品を取っちゃうと、食べた瞬間の満足度は高いんですが、血糖値が下がるのも速くて弱気になっちゃうんですよ。

私はコンビニでブルベ中に食べるものは、できるだけカツカレーを食おうと決めています。燃費が悪い私としては、意識的にハイカロリーで腹持ちのよいものを食べてないとハンガーノックになっちゃうのですね。

実はこの3日前にウイルス性腸炎で胃腸の調子を崩していたのですが、3日で回復して食欲は普通にありました。。

夕方になって急激に天候が悪化

天気予報通り、強い雨が降っていそうな雲が行く手に見えます。ここで、雨具を着ていくか、それもと準備だけに止めるか?で悩みます。これがグループになると悩みも各自ということあり、装備の装着にも時間が掛かります。

よく考えるとこのPCは雨対策で頭がいっぱいで、飲み物しか買っていません。後は手持ちのパワージェルを飲んだだけでした。

このPCでは各自で判断してこの後の装備を決めます。自分はレッグカバー、アームカバーを装着し、シューズカバーのみを装備します。非常に判断が難しく、滞在時間が長くなってしまいました。

自分が愛用しているカバーはモンベル製のペラペラなもの。足はそれでも素足よりは温かいのですが、腕は濡れてしまうと気化するタイプのカバーだったので、腕は少し寒かったです。

先行きが不安になる雲だけで無く、時折、雷光が光るのです。次の折り返しのPCまで50kmなのですが、絶対どこかで雨が降られるでしょうな。

雨も怖いですが、風が強く吹き出してきて、更に気温が急に下がって、肌寒くなってきました。

怪しげな雲がどんどんちかづいてきますよ 。時間は17時台でまだ明るい時間なのですが、不気味な暗さがありますね。

一緒に走っている3人と「なんで俺たち、あの怪しげな雲を目指して走っているんだろうねw」と声を掛けながら、いつ降ってくるかな~と先に進むのです。

本当に怪しげな雲、そしてたまに雷光で光る空。幻想的といえば、幻想的ですが、これからあの中に突っ込んでいく自分達としては、気乗りしません。

最近雨天での走行をあまりしていなかったので、雨具は持ってきていますが若干の不安はあります。なので雨具を使わずに済めば、それに越したことはありません。

しかし、この写真から10分後に急に大粒の雨が落ちてきました。丁度、雨が避けられる場所がなかったので、慌てて引き返して、雨が逃れられる軒先に4人で待避します。

大粒の雨でモンベルマンに変身!

何とか濡れる前に軒先で雨宿りが出来たので、スマホにて雨雲レーダーをチェックすると、この強い雨雲はもう少しで過ぎ去ってしまうようだ。

とはいえ、完全にやり過ごすだけの時間の余裕はないですし、この先もかなりの水たまりが出来ていそうなので、雨具を着込むことに。

自転車乗りの雨具と言えばモンベルの製品の率が非常に高いです。という訳でみんながモンベルの雨具を装備したモンベルマンに変身です。

ただし、自分は上はパタゴニアのレインウェアで、自分も下だけはモンベルのスーパーストレッチレインパンツを使っています。このパタゴニアのレインウェア、脇のベンチレーションが快適なのですが、もう4シーズン目に突入して透湿性能が落ちてるっぽい。

つまりは雨は防げるんですが、ちょっと蒸れるんですね。そろそろ買い換え時かなぁ。

雨の中の幻想的な風景

この後、雨が弱くなったタイミングを見計らって再スタートするのですが、夕暮れの幻想的な景色と相まって、非常に綺麗な写真が沢山撮影出来ました。

防水じゃないリコーのGRIIを雨がかからないようにステム脇に付けたポケットに入れて、たまに取り出しては撮影してました。

逆光は正義!、っていう漫画の台詞が昔ありましたね…

背後には大きな虹が出てました。西回りの人だともっとくっきりと見えたそうです。

この幻想的な風景でテンションが上がり、風も弱くなったので俄然走る気になってきました。自分はフルフェンダーを取りつけているので、前に出てガンガンと引っ張ります。

雨も徐々に弱くなってきているのですが、何せ酷い雨でしたので水たまりがかなりあるので、フェンダーを付けてきて本当に良かったと思いました。

ここは調子良く30km/h近くで巡航出来ましたが、やはり雨をやり過ごすための時間のロスは大きく、折り返しである196km地点のPC3まで食事で立ち寄りは難しそうです。

古河で寄りたいなぁ、と思っていた丸満餃子は夜の営業が始まっていましたが、貯金的に立ち寄りは無理だな、ということでスルー。かなり行列していました。

無理なのは分かっていたのですが、個人的にはこれを楽しみにしていたのでテンションがガタ落ちだったりします。前半のグルメトレインは何処に行った?という余裕のなさです。

餃子は前橋にホワイト餃子の前を通るのですが、こっちは営業時間的に普通に走っていても無理なんですよね。いやー、グルペ(グルメ満載のブルベ)は難しいな~と、しみじみ思うのでした。

古河の市街の交差点で右折待ちをしている時、対角線には西回りのランドヌールが居ました。時間やばいんじゃない?的なやり取りをしたんですが、赤中心の装備ということで、あとからキャノンボーラーばるさんであった事に気がつきます。

まぁ、確実我々のトレインが東回りの最後尾でしょうね。この後もできるだけ飛ばしてPC3に向かうんですが、PC3の手前の区間の川沿いの道が走りにくい。

路肩に水たまりが多いので、ガーミンのレーダーで後ろから車が来ていない時には大きく水たまりを回避するのですが、車が居るときには水たまりに突っ込むしかありません。

ザバーーー!、ガツン!

水たまりに隠れて見えなかった穴に前輪を落としてしまって、その衝撃でキューシートホルダーに挟んでいたキューシートが全て吹っ飛んでしまいました。

私が先頭だったので慌ててブレーキを掛けるわけにもいきませんし、交通量の多く路肩のない道ですのでUターンして回収するのも困難です。他のメンバーも居るし、ルートはGPSにも入っているので回収せずにキューシート無しで進む事にしました。

PC3で大休止…個人的に心に暗雲垂れ込める

198km地点の群馬県藤岡市のPC3に到着したのが、19時30分で貯金は1時間強となります。頑張って前を引いたんですが、雨のやり過ごしでロスした分までは取り返せずに苦しい展開です。

ここは西回りも東回りも折り返しのPCとして設定されていて、大変賑わっていました。ただ、回りを見てみると西回りの人ばっかりです(配布した反射ベストの色で分かる)

今回のブルベですが、実質的には412kmと12kmのオマケが付いてきます。東回りだとここは198km地点なのですが、西回りだと214km地点になっています。つまり西回りの人はこのPCでは1時間以上、東回りより先に進んでいる計算です。

東回りの人は我々4人以外には数名しかおらず、ここでDNFすると宇都宮に戻りやすいので、ここでDNFの決断をした人も居ました。

このPCに到着した時には既に雨は上がっており、雨具を脱いで片付けるならばこのタイミングがベストでしょう。雨具として上着を脱ぐと…濡れてて寒いです。

雨の後、結構な強度で前を引っ張ったので汗をかいたのですが、その汗が雨具の中でジャージを濡らしてしまったようです。途中から雨具の前を空けて湿気がこもらないようにしたんですが、腕などはジャージとウォーマーがじっとりと湿ってしまってました。

やっぱり雨具の透湿性能がかなり落ちているのが明らかです。ここで予備のジャージに着替えて、防寒具として雨具を羽織ります。乾いたジャージは快適ですね。

このコンビニにはランドネきたかんのパンフレットが置いてました。まさに今、我々が走っているイベントです。

「きたかん」は北関東の略称なのですが、後日、新潟で飲んだ同級生は新潟県北蒲原郡(きたかんばらぐん)のきたかんの事?と私のSNSの投稿を見て不思議に思っていたそうなw

adiasさんが、この先はご飯食べられそうな場所がないので、このコンビニでしっかり食べましょうという提案をしてきたので、ここでコンビニ飯で腹を満たす覚悟をします。

思い通りの物が食べられないと調子が狂う

丁度、西回りの人の多くがPCに立ち寄るタイミングだったため、店内にも店外にもランドヌールが一杯(20名ぐらいは居た)ということで、レジも長蛇の列。

店員さんが一人で会計とレンジでの暖めをこなしていて、なかなか会計が進みません。雨具の片付けや着替えで時間がかかったこともあり、少しでも早く食事してPCを出たいんですが、気だけ焦ります。

カツカレーがベストだったんですが、カレーしかなかったのでそれを購入。後はホットスナックのウインナーやら唐揚げ棒でボリュームを増すか、と思ってたのですが、あまりにレジの人が大変そうで、ホットスナックを頼むと時間が掛かって可哀想です。

という訳でここで晩ご飯としてカレーライスのみを食べます。久々のしっかりした食事は大変美味しくて、しっかり補給が出来たな、とこの時点では思っていました。

PCを出て15kmぐらい先を引いたんですが、あまりペースが上がらずに20~25km/hで巡航するのがやっとです。先頭をはじ~さん、adiasさんに変わっていただいて、最後尾をついていきます。

しばらくは25km/hの巡航についていけたのですが、段々と付いていくのが辛くなってきて遅れがちになってきました。これはヤバいぞ、と。

そして230kmぐらいを走った所でどうにも力が出なくなります。ハンガーノックっぽい症状なんですが、PCではカレーライスも食べたし、なんでだろう?と首をかしげます。

やっぱりウイルス性腸炎からの復帰明けということもあり、食べたものが栄養になってないのかな?と思ったのですが、今考えると午前中にパンは沢山たべたものの、その後はカレーライスぐらいしか固形物を食べてない…つまりは単なるハンガーノックと気がついたのは後になってからでした。

そしてDNFへ

はじ~さんに「どうも足が回らないので先に行って」と伝えて、自分は隊列から離れます。となると、やっぱり急に辛くなってきました。この後の赤城の山中の通過を考えると、山中で立ち往生は避けたいです。

単独走になると、やはり痛いのはキューシートを失っている事です。ルートと主だったポイントはGPSにセットしているし、各PCのクローズ時間もブルベカードを見れば分かるんですが、キューシートに色々と情報を書き込んでいたので、これを失うと走行中にあれこれ考える事が出来なくなるんですよね。

この辺の心理的な不安と、現在の力の入らない状態ではどこかで食事をして回復したとしても、赤城の山道を越えた先にあるPCには間に合わない可能性が高いです。

結果的にはPC1の大洗以降の食事量が全然足りてなかったな、っていう事なんでしょうね。あとグループに迷惑かけちゃいけない、と停止して小まめにクリームを股間に塗るなど、自分一人ならば普通にやってた事を先送りにしたりとグループ走での課題が見えてきました。

後は雨具の透湿性能の低下で、防寒具として着込んだ雨具なのに蒸れてジャージが濡れて寒いというのもありました。3年使ったし、そろそろ買い換えですね。

PC3以降、雨具は羽織るだけで前のファスナーを止めずに脇のベンチレーションを空けていても、腕が濡れて寒かったなぁ。これ、この前の関東一周DNFと同じパターンじゃないか。

そんな訳で赤城の山中に入る前の大きな都市である桐生の市街でDNFを決意しました。走行距離は240kmぐらいで、時間は夜22時30分でしたから、丁度。前半の順調なグルメっぷりと比較すると、非常に情けないです。他3人は無事ゴールしているだけに、本当に自分の不甲斐なさが際立ちます。

なんか今年は北関東の寒さにやられてしまっていることが多いですね。寒いとカロリーを余計に消費するので、自分とかあっけなくハンガーノックになります。

どうやって宇都宮まで帰りましょう

桐生でDNFするのはいいですが、問題はこのあとどうするか?です。健康ランド的なものはありませんし、ホテルに駆け込むか、漫画喫茶を探して朝まで泊まって宇都宮まで輪行して戻るかです。

今回のブルベはゴール後に宇都宮に泊まって、 会津若松まで走って輪行して新潟に帰省する予定なので、荷物を預けています。荷物を回収するためにDNFしても宇都宮まで戻る必要があります。

駆け込み出来そうなホテルが見当たらず、初めて漫画喫茶に泊まってみることにしました。幸い、桐生の駅前から4kmぐらいのところあります。途中、すき家で牛丼を食べたらかなり元気になりましたが、時間的にはもう赤城の山越えを出来る時間的な余裕はなくなってました。

漫画喫茶には23時半ぐらいに到着。主催者のきんぢさんにメールにてDNF連絡し、荷物は取りに宇都宮まで戻るとと伝えます。桐生からは両毛線→宇都宮線と乗り継げば1時間半ぐらいで、宇都宮に到着出来ます。

初めての漫画喫茶での宿泊ですが、このお店は体が横になれるスペースで夜8時間過ごしても1500円ぐらいと格安です。お風呂に入れないことを除けば健康ランドより安上がりなんですよね。個室ブースはちょっと寒かったですが、着替えも出来ますし、耳栓をすれば睡眠も余裕。飲み物も飲み放題でこの内容なら十分でしょう。

なるほど、ジーパン刑事様が武蔵中原の漫画喫茶と自宅というのが理解出来ました(笑)。これならブルベ時の前泊、仮眠に使うのも余裕でしょう、今度、ルートを引く際には積極的に検討しようかな。

DNFにも色々と学ぶ物があるのだな、とよく分からない反省をしつつ0時には寝入って4時頃起床しました。ここから桐生の駅に戻って、輪行して宇都宮を目指します。

SNSでadiasさん、はじ~さん、兼定さんの様子をチェックすると、まだ走っている様子ですが、赤城の山の向こうのPC4はかなり時間ギリギリだったようで、隊列もバラバラになっているようでした。

輪行で宇都宮に戻るよ

家に帰るまでがブルベですよ、が合い言葉ですが、家に帰れるのはGW後半です。まずは宇都宮に戻って荷物を回収しましょう。この9連休ですが、自転車に積める物以外ではドイターのレースXという小さめのリュックに入る荷物が全てです。

このリュックを宇都宮のスタート地点である、ろまんちっく村まで受け取りにいきます。朝の桐生の風景は渡良瀬川の美しさも相まって、とても綺麗でした。

 

桐生駅までは4lmほど。自走して駅前にたどり着いて輪行の準備です。両毛線って初めて乗るんだよね。DNFで広がる鉄道乗り潰しの旅!、っていう不名誉な記憶が増えますね。

今回のGWは輪行多めで計画されていましたので、輪行袋はPEKO様謹製の縦型輪行袋の生地が厚いVersionを持ってきました。重さ的にはSL-100と同じぐらいなのですが、袋のサイズがSL-100より大きめで袋に詰めやすいんです。

最近のお気に入りはホイールとフレームを固定するストラップを紐にしたことですね。タイヤのゴムの上に結び目を持ってくると摩擦でしっかりと締められて、かつ緩みにくいです。

輪行袋についてくるバックルがついたストラップよりも軽量かつコンパクトで作業も早いので、非常に気に入っています。

生地が丈夫な方の軽量縦型輪行袋は色がグレーです。あまり他に見ない色であるところも気に入っています。急いで輪行するときは、この少しの袋の大きさの差が、自転車の入れやすさに大きく影響してくるのです。

そういえばPEKO様も今回のブルベに出走されていて、多分PC3で見かけた方がそうだったと思うんですが、無事完走されたようです、凄いです。

いや~、自分のヘタれ具合がほんと嫌になりますな~。でも、しっかりご飯食べて寝たら、回復しました。元気に宇都宮に戻りましょう。

宇都宮駅前には7時半ぐらいに到着。駅前で自転車を組み立てますが、流石に昨日の雨でドロドロです。うーん、どこかで綺麗にしないと、GW後半がキツいな。

駅からろまんちっく村までは10kmちょっとですが、平坦基調なのであまり辛くはありません。天気も良くて走りやすかったです。昨日の雨はなんだったんだw

ろまんちっく村の八重桜が出迎えてくれましたが、残念なことにDNFなんですよね~。今日はここでサイクルピクニックという自転車イベントが実施されていて、もの凄い賑わいです。

ブルベの受付はどこかいな?と探していると、ちょうどサイクルピクニックのスタートゲートでした。もの凄い沢山の参加者がウェーブで出走していきます。

このゲートの左側の前にAJ宇都宮のスタッフが誘導してくれていて、側道を通ってサイクルピクニックの会場内に設営されたゴール受付に向かいます。

なんとこんな立派なブースが出来ていて、受付していました。adiasさんは、その後、ペースが上がったようで丁度帰ってきたところでした。

他にも参加者が無事に完走して続々と帰ってきます。主催のきんぢさんにご挨拶して、リュックを引き取りって、参加賞の無料温泉券とブルベ鍋(!)の引換券をいただきます。

うーん、今頃になって悔しさがこみあげてきましたが、今の自分に色々と課題が見つかったのと、グループ走での注意点が分かったので、GW後半のフレッシュで活かしましょう。

チームで走っていたはじ~さん、兼定さんは合流して走行しているようですが、パンクの神が降臨してかなりギリギリになりそう。adiasさんとブルベ鍋を頂いて、ブース内を見学します。

ウォームアップで400km走ってきました!というPRをしつつ、スプリントにチャレンジするadiasさん。丁度、TVのレポーターの人が来ていて、400km走ってこれは凄い!と驚いてました。

ブルベ鍋を頂いてブース内を見ますが、サイクルピクニックというビッグイベント開催だけあって、屋台も沢山あって賑やかでした。まるでブルベとは思えない華やかなゴールですね。

既にゴールしてたシンさん、ばるさんとお話しつつ、東回りの殿を走るはじ~さん、兼定さんが帰ってくるのを待ちます。

なんと残り時間9分で2人が一緒に帰ってきました。兼定さんのタイヤが前後パンク、しかもサイドカット有りということでかなり苦しんだそうですが、無事にゴールしたその姿は晴れやかです。

3人ともおめでとうございました。いや~、最初にヘタれちゃった自分が情けないなぁと思う物の、いろいろな要素てんこ盛りのブルベだったので、総じては楽しかったです。

3人にはホントお世話になりましたということで、来年もぜひ一緒に走れれば走りたいですねぇ。

 

スタッフ業務のあるはじ~さんと分かれて、3人で温泉に入りに行きます。いやぁ、ブルベ後の温泉は本当に最高ですわ。

この後、adiasさんはハイエースで東北に旅立つそうなので、私と兼定さんで宇都宮駅まで自走する途中で餃子を食べようというになりました。

途中100円ショップで洗車用シートを買って、ドロドロになった自転車を2人で洗車します。兼定さんは輪行で帰りますし、自分はホテルの部屋に入れても問題ないように綺麗にしたいです。

綺麗になった自転車で、宇都宮餃子の有名店「正嗣」に向かいますが、ゴールデンウィークの昼時は無理だよね、っていうぐらいの行列が出来てました。こりゃ駅前で空いているお店で食べることにしましょう。

駅前のPARCOには弱虫ペダルの大きな看板が。宇都宮はほんと自転車乗りが多くて、びっくりです。東京のゴミゴミした道と違って、快適に走れますしね。

駅回りに沢山ある宇都宮餃子館に自転車を止めて、兼定さんと餃子を食べます。裏通りだと余計に空いていて良かったです。

そそり立つ餃子の林をビールで流し込み、ああ、最高!と2人でニヤニヤしながら宇都宮のブルベは終了です。

湘南新宿ラインでで川崎に帰る兼定さんを見送り、自分は今日の宿であるチサンホテルに14時半にチェックイン。流石宇都宮のホテル、部屋への自転車持ち込みは勿論OKでした。

部屋に入って撮影した写真を整理し、当日のうちにBlogに走行レポートを公開しようと思ったのですが、写真がこの通り膨大でして、加工だけで眠気の限界が来ました。

ああ、キューシートホルダーにはもっと工夫をしないとダメだねぇ。関東一周でも走行時jに一度脱落したんですよね。反省点まとめなくっちゃ。

早めにチェックインはしたものの、翌日の準備やら晩ご飯にまた餃子を食べにいったりして、ホテルでまったりどころか、大忙しでした。気がついたら目覚ましも掛けずに気を失うように寝入っていました。

さぁ、明日は予定通りの時間に会津若松にたどり着けるか? という訳でGWの1日目と2日目は終了です。

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