久しぶりのブルベでブランクは大丈夫か?
朝6時に起床して7時前にホテルを出る。スタートは8時からでブリーフィングは7時20分からと言うことなので、7時過ぎにはスタート地点である滝川郊外の「滝川ふれ愛の里」には到着したところだ。
昨日の前夜祭の帰りに買っておいた弁当とセコマの100円パスタを朝ご飯に食べてしっかり補給する。いつも通り糖尿病治療の薬とサプリメントを飲む。
ブルベは5月中旬に関東一周600の事前認定走行をDNFしたので約3ヶ月ぶりである。直近の走行状況はキャンプツーリングなどで結構登るコースは走っているが、距離自体は100kmそこそこしか走っていない。正直、かなりブランクがある状態である。
距離を走っていないとお尻が出来ていないので、おそらく今回はお尻が擦れて発生する痛みとの戦いになるだろうなぁ。あとは膝などに痛みが出ないか?とか、ハンガーノックでパワーが出なくなるのが怖いぐらいか。
北海道は補給ポイントが少ないので、今回は大型のフレームバッグの中は補給食で一杯だ。カロリーメイト3箱分、アミノバイタルのゼリー2袋、ウィダーインプロテインバー2本、ブラックサンダー2個、5個入りミニあんパンなどを入れておいた。これは意識的にちゃんと食べるようにして、ゴールまでに食べ尽くした。
7時 スタート受付~8時スタート
スタート地点に7時過ぎに到着すると、知り合いが沢山おりました。まるで関東のブルベのような顔ぶれっていうか、宗谷600は関東からの遠征者がとても多い。
山形のKOMAさん、久しぶりにお会いしたべがさん、電車で一緒になったキルハさん、monさん、がんちょさんに、K井さん、兼定さんなどなど。そういえば昨日の前夜祭で自己紹介したときに、すでに「ばっきーというハンドルネームです」と言った方が通じるということも分かりました。
受付を済ませてブリーフィング開始。100名以上の参加者がいるので非常に賑やかである。予報によると雨の心配はなさそうだが、今日は宗谷岬までずーっと向かい風の予報だという。
風自体はあまり強くないのが救いだが、30km/hで巡航するのは今の自分の走力では厳しいだろう。やはり今日はグルメはせずにコンビニ飯かな…でも、出来れば稚内の「うろこ亭」で3年前に食べたホッキ貝カレーが美味しかったので、あそこだけは寄りたいなぁ。
momさんから「cherryさんのDi2の変速がおかしいので見て欲しい」と言われる。多分、ケーブルの接触不良じゃないかな~とは思うんだが、自分はケーブルのないeTapを使っているので確証がない。
momさんが回りに声を掛けてDi2を使っているライダーが集まってきて、あーだこーだとcherryさんの自転車をチェックしてくれていた。いやぁ、正直みんな流石だなぁ、と思いますわ。
そんな訳で車検開始。今回のコースは608kmと若干600kmを越えてからのオマケ走行距離が多いので、さっさと車検を済ませてスタートをしたいところである。
とりあえずスタートからしばらくは、私がPIPIちゃんと兼定さんを引っ張る事にした。二人はしっかりグルメするでしょうから、そこから先は単独走になるだろう。
私のような塗りカベのように図体が大きい単独で走るのは、なんか勿体ないような気がするが、基本的には今回はマイペースを守る事にした。コンビニも知り合いを待ったりせず、自分のペースで出発する。自分は人の後ろに付くのは苦手だし、後ろに知らない人がついてきたりするのもちょっと気を遣うので、今回は意識的に単独走を心がけてました。
とはいえ、序盤は他の出走者と一緒になるもので、北海道在住のライダーの方はペースが速い。TTバーとかでズンズンと進んでいく。
私が引いていたPIPIちゃん&兼定さん列車ですが、緩い向かい風だったこともあり28km/hぐらいのペースで巡航する。北海道は信号停止が少ないので、これでも十分過ぎるペースである。
1日目は風向きには恵まれなかったが、風が涼しげだったで走っていると暑さは感じない。8月とは思えない爽やかな涼しさである。
長い直線道路で前が25km/hのペースで隊が出来ていたので、レーダーで後ろから車が来ないことを十分に確認した後、後ろに声を掛けて前に出る。そうすると更に後ろからもっと早い列車がやってきて抜いている、というような序盤だった。
信号待ちで後ろにカメラを向けてノーファインダーで撮影してみたら、PIPIちゃんの笑顔と青空がバッチリ撮影出来ておりました。
この後、気がついたら兼定さんが着いてきてなかったので聞いてみたらパンクだという。脚力はあるから気にせずに先に進めば、きっと追いついてくるでしょう。
そんな訳で前半はモリモリと貯金を作る事に専念した。仮眠所には1時過ぎには入って、4時間は寝たいという計画が最優先で、それには一日目は16時間で300kmを走る必要がある。まぁ余裕を見てアベレージ20km/hがキープ出来るのが理想だ。
北海道の場合、信号がないので20km/hで走れば1時間で20km進める。これが都内近郊だと30km/hぐらいで巡航しないとグロスで20km平均で進む事がが出来ない。やはり信号による停止や車の渋滞による速度低下の影響は大きいのだ。
そんな事を考えつつ前を走っていると雨竜のひまわり畑が見えてきた。毎年、この時期は綺麗なひまわりがみれるのであるが、例によって宗谷600に出走する時しかこの辺は走っていないのでゆっくりと見学することは敵わず。
PIPIちゃんは淡々と後ろを着いてくる。自分は先頭を25km/hオーバーぐらいのペースで無理しないように引っ張る。とりあえず50kmほど走って留萌の市街にあるセブンイレブンで一回休憩する予定である。これは3年前も全く同じ。
留萌のセブンイレブンでは半分ぐらいの参加者が止まって補給をしていました。ここでパンクした兼定さんが追いついてくるのを15分ほど待っていたんですが、残念ながらおいついてこない。
K井さんはここでは停止せずに、他のトレインと一緒に先に向かっていきました。とりあえずここで飲み物を補給して、自分とPIPIちゃんも先に進むことに。
コンビニを出てしばらくしたら兼定さんが追いついてきまして、ここからPC1のセイコーマートまでは3人がパックで進みます。
海岸線を走っていると、それに沿うように飛行しているパラグライダーがいた。上からみると反射ベストを来た自転車の隊列はどう見えるんだろうか?
実に気持ちよさそうで羨ましかった。まぁ、少々向かい風でもこういう天候の中で海岸線を走るのはこっちも同様に楽しいんですけどね。
PC1に貯金2時間で到着
PC1 81km地点 セイコーマート鬼鹿店には11時過ぎに到着。約2時間強の貯金である。PIPIちゃんと兼定さんはこの先、羽幌のグルメスポットでウニ丼を食べるらしい。
前回もここでPIPIちゃんに羽幌に誘われて、海鮮丼を食べるところからグルメ旅が始まっている。今年は向かい風がまだまだ続く事を考えると、あまり油断はせずに浮いた時間は休憩時間に当てて進む決断をしました。
今考えればこの決断が運命の分かれ道で、今回は「のんびりゆったりグルメコース」ではなくて「認定優先で完走するぞコース」を選択したのでした。
ここから先は100km以上、ほぼ単独走で進むことになります。PC2は168km地点なので85km先となります。そこでしっかりと食事することにして、ここでは軽く済ませます。
羽幌のグルメスポットである北のにしん屋さん、昨年は寄ったんですが、今年はあえなくスルー。ブルベ参加者が多数出入りするのを脇に見つつ、カロリーメイトをかじりながら先を急ぎます。
向かい風が続く事もあってペースがイマイチ上がりません。20~22km/hぐらいのペースがやっとですが、北海道はこのペースでも貯金が出来るのが嬉しい。
こういう長丁場では、いずれ調子が回復するタイミングというのがあります。とにかく致命的な遅れにならないように、淡々と我慢して進むのが良い、というのがこれまでの経験から得られた知恵です。
こういう状態になったときはとにかく単独の方が気楽です。回りを見回すと同じようなペースで進んでいる参加者も沢山いるので、休憩の度に声を掛けてお互いに励まします。
セイコーマートで癒やされるランドヌール
稚内に向けて北上していくのですが、緩い向かい風が続く上に気温がだんだんと上がってきました。たっぷりと水分補給をして、休みつつ進みます。
グルメをしているPIPIちゃんと兼定さんはずーっと後ろですが、グルメをせずに先に進んでいるK井さんにやっと追いつきました。氏も調子はイマイチっぽいですが、お互いにマイペースを守って単独走を続けます。
30~40kmほどを走ると市街地が現れて、そこに必ずあるのがセイコーマート。もう吸い込まれるように停車して、今回はタピオカミルクティーを沢山頂きました。
普段はこういう物は殆ど飲まない私なのですが、今回のブルベでは意識的にセイコーマートにあるあまり見かけない飲み物や食べ物を試してみて、今回のお気に入りがこのタピオカミルクティーでございます。
PC2のある天塩に向かうまでは何度もアップダウンがありますが、このくらいのアップダウンであれば中原街道で鍛えた俺の足には余裕すぎる。
というわけで音楽を掛けつつノリノリで走ってました。お、徐々に調子が良くなってきたじゃないか!
このモードに入ったら稼ぎ時です。丁度がんちょさんと前後して走っていたのですが、お互いに向かい風としてはいいペースで進めたなぁ、と思う訳です。
PC2 168km地点 天塩のセコマで腹ごしらえ
ほぼ単独走で天塩のセイコーマートに到着したのが16時20分ぐらい。貯金は3時間に拡大しました。向かい風でペースが上がらない割には良い感じ。
ここはホットシェフとイートインが併設された大型店です。3年前に利用した天塩のセコマとは場所が違いますね(後で通ったらそっちは閉店してた)。
ここでしっかりと食べてから、サロベツ原野を70km走って稚内のPC3を目指すことになります。
momさん、キルハさん、O崎さんもここでしっかりと休んでいました。
O崎さん、ここで痛恨の会社から仕事の呼び出しでDNF。え~、DNFで戻るにしたって電車が少なくて大変だろうに…うーん、残念ですね。
イートインコーナーに入るとAJ北海道の代表のNさんと、Nさんの従者として付き添って一緒に走っている方と談笑しながら豚丼を頂きます。
Nさんが「オニギリの塩が足りない」ってホットシェフコーナーのオバチャンから塩を借りてきて追加で掛けて食べていたのが印象的でした(そんなに掛けて塩辛くないの?的な意味で)
このお二人とはゴールまで何度も何度も休憩ポイントで前後するのでありましたw
ここでグルメしてたPIPIちゃんと兼定さんが追いついてきましたが、残念、自分はもう出るところです。今回は認定優先なので許されよ。
サロベツ原野で向かい風が弱くなる
天塩を出ると稚内までの70kmは殆どなにもないサロベツ原野を左手に利尻富士のある利尻島を見ながら走る事になります。
向かい風を覚悟していたものの実際に走ってみるとあまり風は強くありません。17時を回って気温も下がってきて、足もよく回ります。
ここはペースを上げていこう!ってな事で、調子良く飛ばしていきます。
AJ北海道のスタッフの方が待ち構えていて写真を撮影してくれました。いやー、メタボメタボw
道の反対側にはIshimaさんが待機していて写真を撮影してくれましたが、見事な利尻富士をバックにサロベツ原野という素晴らしい写真です。
Ishimaさん、ありがとうございました!
弱いとはいえ、向かい風が続くので25km/hぐらいで巡航して走って行きます。この区間は追い抜かれるより、私が他の人を追い抜くことが多かったですね。
今回のハンドル回り。実は真ん中のEdgeマウントに取りつける予定だったEdge520Jですが、マウントを固定するゴムが切れて固定に不安があったのでバッグの奥にしまいました。という訳で今回はEdge1030だけで走行しました。
ちなみにすぐ近くにVolt1700をマウントしていたので、夜間走行時にライトの明かりでEdge1030の画面が見えるのでバックライト要らずでした。今後もこの設置位置はキープすることにしましょう。
今回はキューシートもiPhoneで表示していたので、手元を照らす必要が無かったのでヘルメットに付けたヘッドライトは手元ではなく、道の先を照らす角度で使用できました。おかげで道が良く見えて走りやすかったです。
iPhoneでのキューシート表示作戦はなかなか成功でして、特に600kmで54行しかないという宗谷600では参照頻度も低いので、全くストレスなしでした。
いいペースで走っているのですが、景色が素晴らしいために所々で停車して写真を撮ってました。
この看板の前でCervelo R3を撮影するというのは先代のR3でもやりましたので、今回もやりたかったんですよね。
いつもは雲がかかっている事の多い利尻富士ですが、この日は途中から綺麗に雲が晴れてました。ニュースによると丁度、天皇陛下が利尻島を訪れていた日だったようです。
この辺は走っていて一番楽しい区間でしたが、この後はまだ400km以上の走行距離が残っています。久しぶりのブルベ距離ということもあって、気をつけていたのは以下の事です
- 膝と足の裏が痛くならないように、ペダルは回す事を心がける
- 弱気になってきたら、とにかく何かを食べて血糖値を上げる
- お尻が痛くなってきたら小まめにクリームを塗る
- 違和感があったら停車して確認する
ペダルを回すなんて当たり前じゃん、と思うんですが、自分は昨年の12月に目黒の自転車文化センターで受けた「やまめの学校」の高城さんの講座でこの重要性を一段と認識しました。
やはり常に意識して回すように回すように…という心がけを続けていると、膝をあまり痛めることもありません。
あと弱気なときは何かを食べると回復するのも、自分にとってはいつものパターンです。補給で普段食べないようなものを試したりして楽しみを見いだして、とにかく弱気にならないように注意してました。
しばらくブルベ距離を走ってないと不安なのはお尻の擦れによる痛み。とにかく小まめにメンターム(ほぼワセリン)を塗って擦れを防いでました。これも忘れたら止まって塗るぐらいのつもりで。
それから重要なのがちょっとバイクの変速がおかしいとか、何か膝が痛いとか違和感があったら停車して対策します。今回は普通サイズのアーレンキーを持ち歩いてサドルの位置やら高さを何度も弄りました。
こういうのは「次のPCで止まるときまで」とか思っていると、どんどん悪くなっていくものなのです。我慢して、次の停車タイミングを待っていると人間の体もバイクも状況も悪くなるものです。
今回、単独走を選んだのはこういう小まめな停車で回りに気を使うのがいやだったという事もあります。おかげで今回は気になる風景があったら止まって撮影したり、小まめにバイクをチェックしたり着替えたりして進めたのがよかったかな。
だんだん夕暮れが近づいてきましたが、この区間は頑張って飛ばしたので貯金も出来ました。緯度が高いんで日暮れが遅いんですよね。
この先の「こうほねの館」の自販機とトイレで一休みしましょう。
到着してみると大勢の参加者が休憩しております。丁度、ここで夕日が沈むタイミングを迎えたので、のんびりと写真撮影などしておりました。
流石、稚内というか、ここのトイレには夏でも暖房が入っていて快適です。回りの気温が下がってきていることを実感します。
気がついたらPIPIちゃん、がんちょさん、兼定さん、キルハさん、monさんたちも、ここで休憩してました。
3年前も8月ながらホットが売っていた自販機ですが、今回も暖かい飲み物が販売してました。自販機も3年前から新しくなっていて、なんとCoke ON対応!
Coke ONとはこの自販機で買い物をするとスマホにインストールしたアプリと自販機がBluetoothで接続されて、スタンプが貰えます。このスタンプが15個貯まると飲み物が一本貰えるチケットがGet出来るのです。
実は会社の自販機が全てこのCoke ON対応でして、ちょっと安い料金で飲めるので会社でスタンプを貯めています。で、チケットを4枚ぐらい持っていたので、この宗谷600でCoke ON対応の自販機を見かける度に使ってました。
こうほねの館から利尻島と海に沈む夕日を見ます。さて、稚内のPCのコンビニまであと24km。
ここからPCまではPIPIちゃん、兼定さん、がんちょさんを引っ張ってトレインを組みます。25~28km/hぐらいで引っ張って、20時過ぎにはPCのコンビニに着けるかな。
がんちょさん撮影のばっきートレイン運行中の写真。なかなかいい写真です。ありがとうございました。
自分以外の3人はノシャップ岬によってくるそうなので、20kmほど引っ張ってPCの手前で分かれます。
ノシャップ岬の分岐の手前で夕暮れを撮影してからPCに向かいます。そういえばこの辺で3年前に大きな鹿を見たなぁ、と思い出していたら、ノシャップ岬の分岐の所に今年も大きな鹿がたたずんでいました。
止まって写真に収めようかと思ったんですが、もしこっちに鹿が突っ込んできたらシャレにならん、と止まって写真に収めることは我慢します。
PC3 238km 稚内から宗谷岬を目指す
稚内のPC3には20時ぐらいに到着。これで貯金は4時間近くまで拡大しました。これならば今晩はゆっくり寝れそう。
前回と同様にコンビニの脇で北海道のスタッフの方が椅子などを設置していました。
稚内まで無事にこれたので、念願のうろこ亭に行こうかと思いましたが、折角作った貯金が減るのが切ない。サロベツ原野での風向きからすると北東の風だったので宗谷岬までは向かい風になるはずです。
という訳で今回はうろこ亭でホッキカツカレーを食べるのを諦めて、このコンビニでしっかりと先に進む準備を済ませます。
気温は15度ぐらいまで下がってきたので、ジャージを長袖に着替えて、レッグウォーマーを履いて気温の低下に備えます。
仮眠ポイントまではあと95kmありますから4時間半ぐらいかかるとして、深夜1時過ぎには到着できるでしょうか。意を決して単独で宗谷岬に向かいます。
稚内の市街にはコンビニが多数ありますので、走り出してすぐに別のコンビニでトイレタイム。ここで眠気覚ましのガムを買いますが、今のところはあまり眠気は出てません。
宗谷岬までは向かい風を覚悟していたのですが、走ってみると殆ど風はありません。これはラッキーです。1日目はこの後、あまり風に悩まされることはありませんでした。
しばらく走っていたら、AJ北海道の代表のNさんとその従者の方と一緒になります。ご挨拶して、ここでしばらく一緒に走ります。
ここは20~23km/hぐらいのペースを守ります。というのも、それより飛ばすと汗かきな私としては、汗冷えしちゃうからなのですね。稚内で折角着替えたので、ジャージを汗で湿らせたくありません。
その後、日本最北端のコンビニであるセイコーマートとみいそ店で列車運行は終了。自分は立ち寄らず、先に向かいます。ここからもひたすらマイペースです。
途中momさん達のトレインが私を抜いていきますが、ここは自分のペースを守って先に行ってもらいます。
折返しとなる宗谷岬には22時半ぐらいに到着。3年前よりも30分ほど早い到着です。ここではAJ北海道のスタッフのSHINYAさんが友人チェックとして待機していて、写真も撮影してくれました。
グルメしていたPIPIちゃんと兼定さんが追いついてくる気配はないので、単独で折り返そうと出発したところでやってきました。
折り返したところで先ほどスルーした日本最北端のコンビニに寄れるかな?と思ったら、丁度23時で閉店するところでした。
先行してたがんちょさんは利用出来たようです。まぁ、自分は補給食もありますが、この先、仮眠所のあるPCである豊富町のスポーツセンターまでは他に補給出来るところがないんですよねぇ。
みるみる気温が下がって夏とは思えない寒さに
宗谷岬で折り返して、稚内の市街に戻る手前のところで内陸に分岐して進んでいきます。ここから先は3年前とルートが異なっており、未知のルートです。
これまで海岸線で殆どフラットだったコースですが、ここから内陸になるのでたまに丘を越えるような登りがあります。深夜なんで回りの風景は分かりませんが、この辺は宗谷丘陵と呼ばれるエリアのハズです。
街灯もやや少なくなって寂しい道のりですが、仮眠所まで30km強ということで2時間頑張れば、仮眠所で寝て休むことが出来ます。あまり無理せずにマイペースで走ってきていたので、身体の不調もありません。
しかしですよ、内陸に入って時間が0時を過ぎてからどんどんと気温が下がってきました。
それでも走っているうちは身体が発熱するので寒くて走れないということはないですが、指切りグローブでは辛くなってきたので念のために持ってきたDefeetの軍手っぽい長いグローブにチェンジします。
他の人は雨具を着込んで防寒しているようですが、自分は雨具もウインドブレーカーも無し。寒くなったらジャージを重ね着すればいいや、ということで我慢します。
しかし、シューズのつま先が痛くなってきました。っていうか真夏でシューズカバーが欲しくなるとは。気温はGarminで5度ぐらいまで下がっていました。
日中との寒暖差がハンパない。今日の関東は35度ぐらいの猛暑が続いていることもあって、この画像をSNSにアップしたら「同じ日本なのにマジか?」っていう反応が多数ありました。
気温が下がってるのに湿度が高いので、息をするとそれが霧みたいになって白く見えます。この真夏で吐く息が白くなるのは、ちょっと想定してなかった。
寒くて段々ペースが上がらなくなってきます。いやー、この寒さは想定以上でした。回りに休憩出来そうな場所は殆どなくて自販機も殆どないです。
ただ、315km地点ぐらいにシェルターがあり、そこにトイレがあるという。そこで休憩して一息つくことに。
シェルターのトイレが快適過ぎた
道路脇のシェルターはトンネル上になってまして、中は明るいです。首都高のPAエリアみたいな感じ。出来たばかりなのかピカピカですし、サイクルラックなんかもおいてます。
他の参加者もここで一息ついている人が多かったです。同じようなペースで走っている訳ですから、休憩する度に顔を合わせるので、もう顔見知りですw
こんな何にも無いところにも関わらず自販機は最新型のCoke On対応型で嬉しくなります。貯めたチケットで飲み物でも飲むか!と思ったのですが、ホットが置いてません!
えー、ホットコーヒーとかがあったら絶対に飲んでいたと思います。ここはホットにしておいて欲しかったなぁ。
中は暖房が入っており、とても綺麗です。もしも「もう走れない」という状況だったら、ここで朝まで休憩したら快適だろうな…と思うような快適スペースでした。
momさんたちのトレインとは休憩する度に一緒になってましたw
ここから仮眠所まではもう20kmありません。寒さで大きくペースを落としていたのでここでしっかり休んだら、すっかり汗冷えしてしまったようです。
再スタートでシェルターを出ると、寒くて身体に震えが来ます。真夏で低体温症になったらシャレにならん!ということで、意識的にペダルを回して心拍130から140をキープして身体を温めます。
5分ほどで身体の震えは収まりまして、あとは仮眠室に駆け込んで暖かくして寝よう。宗谷岬から仮眠所までの折返しの区間はちょっと辛かったですね。
PC4 332km 仮眠所に貯金4時間強で到着
ほんとは貯金5時間作りたかったんですが、宗谷からの折返しはペースがあんまり上がらなくて貯金はあまり増えず、PC4には深夜1時50分ぐらいに到着。このPCのクローズは朝6時なので、4時間はしっかり休めます。
この辺は約2時間半しか休めなかった前回よりは良いペースです。グルメをせずに貯金した時間のおかげですが、2件のグルメをこなして同じ時間に到着しているPIPIちゃんは流石ですな。
既に多くの参加者が到着してまして、バイクはその辺に横に転がして着替えなどが入ったサドルバッグを外してPC4の豊富町のスポーツセンターに入ります。
前回の反省から仮眠する前には汗冷えしないように乾いた下着に着替えてから寝るようにしましょう。
友人PCなのでブルベカードを出して記入して貰います。AJ北海道のご厚意でパンやカップ麺などの軽食が頂けます。受付場所は暖房が入っていて暖かかったです。
ここでがんちょさん、PIPIちゃんと一緒になって談笑。兼定さんは稚内のホテルを取っているそうなので、そちらで寝てからこっちに来るとのこと。結果的にはホテル泊まりは大正解だったようです…
こういう時に食べるカップラメーンはとても美味しい。なんでこんなに美味しいんだろうと感動するほどに美味しい。今回はグルメなしでしたが、このカップ麺は本当に美味しかった。
トイレでボディーシートで身体を拭いて、乾いた下着とビブタイツに履き替えて仮眠所である体育館で朝5時まで3時間ほど寝ることにします。
寒い、寒すぎる
AJ北海道の掲示板に告知があったのですが、体育館は暖房がないので各自で防寒対策してくださいとのことでした。自分は着替え用のジャージでも上に掛けておけば疲れているし寝れるだろう…と思ってたのですが、甘すぎました。
回りはエマージェンシーシートなどで暖を取っていますが、ジャージを上にかけるぐらいでは寒くて寝れません。寒さでなかなか寝付けずに気が焦ります。いやー、エマージェンシーシートなんて嵩張らないんだから持ってくるんだったなぁ。
先に反省しておくと、今回持ってこなくて後悔したのが分厚い靴下、エマージェンシーシート、耳栓の3つでした。後は装備に過不足はなかったのですが…
さぁ、こんな状態でしっかりと朝まで寝て2日目の残り270kmを無事に走りきれるのか?
つづきは後編で!