以前、Bluetoothスピーカーの裏にGarmin Edgeマウント用の金具を取りつけて固定するっていう工作を紹介しましたが、今回はその延長です。
この工作は非常に実用的でして、半年ほど使っていますが安定して利用出来ています。レックマウントなどから色々と汎用性の高い固定金具が出てますが、マウントおよびマウント金具を揃えると結構なお値段になってしまうので、やはりGarmin Edgeマウントの方が安くて汎用性が高いです。
DOG EARSの新製品が出た!
私みたいな工作派は世界中に沢山いるみたいでして、Garmin Edgeマウントの爪折れの補修パーツを出しているDOG EARSから新しいEdgeマウント金具が発売されました。
それがIndoor Accessory Platesってうヤツでして、裏面が平らになっています。これはGarmin Edgeの爪がかけた時の補修パーツではなく、Edgeサイコン以外にマウント金具を取りつけるためのアクセサリです。
違いは裏が平らになっているだけですが、Edgeサイコン以外にマウント金具を取りつけるのであれば、この方が工作はしやすいです。軽いモノものなら両面テープや接着剤で固定できます。
アルミ製でしっかりしたものなので、送料を考えると1個2500円と高価なのがネックです。私はとりあえず4つ買いましたが、現在品切れ中みたいですね。名前にインドアが付いている理由は「走行中に脱落しても責任とれないから室内用」っていうことだと思います。
AliExpressでもっと安いEdgeマウント金具を発見!
自分は2台の自転車にGarminEdgeマウント(Edgeサイコンを取りつける側のマウントの方ね)を沢山付けているので、サイコンに付いてくる2個だけでは足りません。国内で買うと2個のマウントで2000円近いお値段がするので、AliExpressで買うと安いよとGuile親分から教えて貰いました。
ちなみにこちらのショップで2個入りのマウントを3セット買って送料込みで$24でした(リンクはすぐ切れると思います)。Garminのサイコンを買うと付いてくる2個のマウントと輪ゴムのセットが2週間ほどで郵送で届きました。国内で普通に買うより絶対安いです。
そのときにたまたま見つけたのが、前述のDOG EARSのINDOOR Plateと同じようなマウント金具でした。
スマホケースの裏などに貼ってGarmin Edgeマウントに取りつけるというコンセプトの商品なのですが、マウント金具部だけなら1個5$ほどです(いずれリンクは切れます)。
DOG EARSのマウントの1/4のお値段ですから、2個ほど購入してみました。AliExpressは中国からの送付なので小物なら送料無料なのが嬉しいです。ただ、届くまで順調なら2週間ほど、1ヶ月ほどかかる事もあります。
届いてみるとやや厚みのある硬質プラスティックのマウントが届きました。DOG EARSより大ぶりで裏側が両面テープになっています。両面テープで貼り付けるにはこちらの方が面積がありますから、軽量なものならば両面テープで十分固定できるでしょう。
キューシートホルダーも自作しましょう
軽くてEdgeマウントに取りつけられたらなぁ、と思っていたモノにブルベ時のキューシートホルダーがあります。
上の写真の右側にある大ぶりなマウントはリクセンカウルのミニマップケースを取りつけるマウントです。汎用性がありませんし、キューシートを取りつけないときには無骨なこの見た目が格好悪いと思っていました。
なので、コイツを取りはずしてキューシートをEdgeマウント金具で取りつけるようにしましょう。そんなわけであとで紹介しますが、プロトタイプを作ってテストしていたのです。
最終的にはコスト1000円以下を目指す
プロトタイプはDOG EARSのマウントとアルミ製伝票ホルダーで作ったのですが、第二弾は100円ショップで売っている伝票ホルダーとAliExpressで購入した両面テープで貼り付けるマウントを使ってみます。
100円ショップを色々と探しましたが、キャンドゥで売っているMDF(集積材)の伝票ホルダーがピッタリでした。1mm厚ぐらいの木材で出来たしっかりした伝票ホルダーが100円で買えました。
プロトタイプはアルミ製だったため、走行中の振動で音を立てて五月蠅かったのです。これ以外にもドライカーボンの板をヤフオクで1000円で落札してあったのですが、いつの間にか部屋の中で行方不明になっちゃいました。
アルミとかドライカーボンは加工が大変ですが、MDFは木材なので簡単に切ったりできます。それなりの厚みもあってしっかりしています。
キューシートですが、自分はGPSがメインなのでキューシートは補助的に使っています。なので、サイズ的には小さめに印刷して、A6のハガキサイズのラミネートシートに挟んで加工しています。ホルダーもそれに合わせたサイズにカットしましょう。
角を丸くしているのは怪我防止もありますが、マウントに取りつける時に90度回すので干渉しないようするためです。
糸ノコでゴリゴリとかっとしてヤスリで丸く仕上げます。集積材は加工が簡単で助かります。
んでもって裏側を綺麗に脱脂して、両面テープでマウントを貼り付けます。不安であれば接着しちゃったほうがよいでしょう。
DOG EARSの場合、ネジ留めも出来て強度的に安心なのですが、キューシートぐらいなら強力な両面テープでも行けるかな? 実はまだ工作したばかりでこのキューシートホルダーで実走していません。
取り付けてみたらサイコンと若干干渉したので、もう少し角をカットしてみました。マウントはGarmi純正のアウトフロントマウントに取りつけます。
このアウトフロントマウントですが、旧型では下のほう取りつけるタイプでしたが、Edge520からサイコンの手前がにボタンが付いたのでマウント部が上部に移動しました。
下の方に取りつけるタイプのマウントの場合、この伝票ホルダーを90度横にして取りつけることが出来ない場合があります。
キューシートを伝票に挟みます。サイコンのEdge1000側の裏面と伝票ホルダーが干渉するので、Edgeマウント金具をやや左にオフセットして伝票ホルダーにを貼り付けました。
この辺のクリアランスは割とギリギリなので、各自のハンドル回りの環境に合わせて加工するなどの取りつけ工夫をしてくださいませ。長時間の振動で擦れたりするとサイコンの裏側とかに傷が付いちゃいますから。
そんな訳でこのキューシートホルダー、コストは100円の伝票ホルダー+600円のマウント金具で済みますから、1000円以下で済みます。
ちなみにプロトタイプでブルベを何本か走りました
プロトタイプはアルミ製の伝票ホルダーの裏にDOG EARSのマウントをネジ留めしたもので作成しました。200kmブルベをこれで4本走ってみました。
厚さがやや足りず走行時にちょっと振動してしまうのが欠点。キューシートだけで走行するには、こいつは字が読み取りにくかったです。なのである程度の厚みのある素材でないと辛いと思います。アクリル板なんかも良いかもしれません。
今回はハンドルの先にキューシートホルダーを取りつけていますが、ステム上などでないと見にくくて辛いと言う場合には、Edgeマウントをステム上に固定して、その上に伝票ホルダー製キューシートホルダーを取りつけるというのも考えられます。でも、ハンドル上のサイコンなどと干渉しないようにするには、かなり工夫が必要そうです。
プロトタイプは2ヶ月ほどの使用でちょっと歪んできてます(一度、自転車倒した時に曲がったりした)。その反省から、ギリギリのサイズに仕上げたのが今回作った新型です。
新型の実戦投入はこれからですが、出来上がりはなかなか良い感じで、課題は両面テープで貼り付けただけの強度で大丈夫か?というところです。
重量もプロトタイプよりも軽く仕上がりました。単なる木材をカットして、クリップは別付けだともっと軽くお手軽に作れますかね。
単なる板の裏にEdgeマウント金具を取りつけて、目玉クリップなどで板と一緒にキューシートを挟めばよいので、伝票ホルダーでなくても板さえあれば簡単に作成できます。
ついでにアクションカムマウントも作ろう
夏場にソニーのアクションカムを買ったんですが、取りつける際のマウントがどうにも不格好で気に入らなかったので、これもEdgeマウント金具で取りつけたいな~と思ってました。
Amazonで500円ほどで売っていた自由雲台を購入して、この裏にINDOORプレートを取り付けて見ます。丁度良いことにこの自由雲台の裏にはネジ穴がありました。
INDOORプレートの穴の位置と合わなかったので、ドリルで強引にINDOORプレートのネジの取り付け穴を広げて自由雲台の裏のネジ穴に合うように加工します。
INDOORプレートのネジ穴を広げたところからネジを入れて完成。手持ちのネジ、頭の大きい皿ネジしかなかったので、とりあえず削ってマウントとツライチになるようにしました。
ここは素直に頭の小さい皿ネジを調達してきたほうがよかったですね。ちなみにかなり穴を広げないとネジ穴の位置があいませんので、それなりの工具が必要です。
この自由雲台の三脚穴にアクションカムを固定します。ちょっと重量がありますが、ちゃんとボールを固定するにはこのくらいの重量は必要なのでしょう。
ちなみにウチの自転車のハンドル回り。Garminマウントが3つあるので、Edgeサイコン以外にもBluetoothスピーカーやキューシートホルダーを走行目的に合わせて、自由にレイアウト出来ます。
アクションカムの場合にはステム上のマウントにさっきの自由雲台を固定します。ちょっとプラスティックのマウントだと強度的に心配かな?
これだとカメラの位置の高さも稼げますし、サイコンの表示も映り込むので丁度良いです。自由雲台なのでアングルは自由にいじれます。
アイディアで無限に広がるGarmin Edgeマウント
DOG EARSのマウント金具、AliExpressで買った貼り付けるタイプのマウント金具などのおかげで可能性が広がりました。eTrexの裏蓋にDOG EARSのマウントを付けて、Edgeと同じように取りつけできるように改造した例もSNSで見たことがあります。
アイディア次第でいろいろなモノが自転車に気軽に自由な位置に取りつけて、不要なときは外すことでハンドル回りがスッキリする。このコンセプトは自分でも非常に気に入っています。