自転車で使うBluetoothスピーカーに適した製品がない!
この話題を取り上げるにあたって、自転車用スピーカーというタグを新たに作りました。3年ぐらい前から自転車のハンドルにBluetoothスピーカーを取りつけて、好きな曲をスマホで再生しながら走るという事をやっています。
直近のこの手のスピーカーについての記事は以下の物が最新ですが、ANKERのキューブスピーカーに変わる製品がなかなか見つからないという状況が続いてました。
Bluetoothスピーカー自体は音質も向上し防水の製品も沢山発売されるようになりましたが、自分の用途ではどれもしっくり来ません。ハンドルに取りつける為のマウントを貼り付ける位置がないとか、サイズが大きすぎるとか、音量が小さいなどの欠点が気になって結局使わなくなってしまうんですよね。
ANKERのキューブスピーカーは1個が落車で壊れ、残る1台も電池の持ちが半分以下になってしまいました。なので最近は音量が小さいのに目をつぶって52Speakerをメインに使ってましたが、この手のスピーカーはどんどん新製品が発売されるので、定期的にAmazonをチェックして良さそうな製品を探しているのでした。
今回、これは結構いいんじゃないか?という事で見つかったのが「DOSS Genie ポータブルワイヤレススピーカー」です。
早速、試しに購入してみました
これは買って試してみなければ…とAmazonで2699円で購入しました。立派な化粧箱に入っていて、質感は悪くありません。
スペックとしては非防水ですが、Bluetoothリモコンの機能も搭載しています。自分は使ってませんがMicroSDカードに音源を入れてセットしておくことで、スマホとペアリングしなくても音楽が再生出来るそうな。
前の記事で紹介したMAL-FWTVBS02BKというキューブスピーカーがリモコン付きでしたが、+-ボタンのアサインが長押しで音量調整、短押しが曲送りという「普通に考えたら逆だろう」というとても使いにくいものでしたが、このDOSSのスピーカーのリモコンは短押しが音量調整になっている事も確認済みです。
実際に使うと分かりますが、走行中は自分の場合は音量調整を頻繁に使います。理想を言えば外付けのBluetoothリモコンを設置して音量調整と曲送りが別ボタンになっているもののほうが望ましいのですが、スピーカー本体にリモコン機能があると色々とスマートです。
本体はGarmin Edge830と同じぐらいのサイズ。付属品はMicroUSBケーブル、外部入力のAUX端子用ケーブル、脱落防止用のストラップと説明書が付属していました。
上面に電源スイッチ、再生停止ボタン、+-ボタン(短押し:音量調整、長押し:曲送り)、モード切り替えボタンがあります。電源が切り替えスイッチなのは分かりやすいです。
側面にはMicroUSB端子、外部入力のAUX端子、MicroSDカードスロットがあります。MicroUSB端子の上にある穴がLEDインジケーターになってまして、充電中は赤、満充電になると緑色になります。
MicroSDカードを挿しての音楽再生は自分は試してません。マニュアルによるとMicroSDカードを挿した状態でUSBケーブルでPCを繋いでモードボタンで切り替えると、MicroSDカードの中身をUSBドライブとして読み書きできるようです。
音質は良好なれど、難点が2つ
さっそくスマホとペアリングして音楽を再生してみましたが、音質は自然な感じで自分としては割と好みです。肝心の音量ですが、52SpeakerやMAL-FWTVBS02BKよりは音量はあるようです。電池の持ちはカタログスペックだと8時間以上となっています。ANKERのヤツが大体10時間ほどでしたので、カタログ通りなら優秀です。
難点1.重量がある
大きさの割りにはずっしりとした重さを感じるので、計測してみたら158gもありました。これはボディを覆っているパンチメッシュの外装部分がちょっと肉厚の鉄になってまして、これのおかげで重量が増えています。
オーディオ的には重いことは音質面では良いことなのですが、流石にハンドルに常時取りつけておくには重いです。あまり重いとマウントに負荷が掛かって脱落しやすくなったりしますしね。
ちなみに質感や操作性は抜群なのに、音量が小さくて常用するのが辛い52Speakerの重量は81gです。こちらは見た目の大きさと実際に手に持った感じからすると「軽い」ですね。
ううむ、このスピーカーの音量がもうちょっと大きく出来たら、防水だし軽いし操作性は良いし…で万人にお勧め出来るんですけどね。今のところ唯一の自転車で使う事を考慮されたスピーカーですし。
ちなみにANKERのキューブスピーカーにBluetoothリモコンを貼り付けて、Garmin Edgeマウントを取りつけたモノは110gです。重さ的にこのくらいが限界かなぁ。
このモデルが継続して販売されていたら、現在悩むことは殆どないのですが…この話は何度目かな?っていうぐらい書いてますね。
2. 自転車に取りつける為の改造がちょっと面倒
DOSS Genie ポータブルワイヤレススピーカーは全体的に丸みを帯びた作りになっていまして、Garmin Edgeマウントを貼り付けるのに若干の工夫が必要です。
で、先ほどまでの掲載してたDOSSのスピーカーは後から購入したモノです。最初は白モデルを購入したのですが、改造前の写真を撮っておくのを忘れたので、後から予備で購入したものを撮影したのです。
スピーカー本体のメッシュパネルが重いので片側を外しちゃいましょう。メーカーロゴのある方のパネルは動作インジケーターのLEDが仕込まれているので、音が出る方の面の反対側のパネルを外してしまいます。マイナスドライバーをパネルの隙間に突っ込んで、こじるようにするとパネルが外れます。
外しました。パネルの下にゴム足が付いてましたが、裏側のパネルは外したのでゴム足も取れちゃいます。後からパネルを填めて使うつもりならばゴム足は取っておいた方がいいですが、自分は元に戻す気はないので、処分しちゃいました。
スピーカー背面はこんな風になっています。丸い部分はスピーカーユニットで、触るとちょっと可動します。ここは保護されるようにしておいたほうがいいでしょうね。
ちなみにこの背面部ですが、緩い曲面になっていて完全に平らではありません。平らだとEdgeマウントを綺麗に貼り付けできるんですが、このくらいの曲面で許容範囲かな。AliExpress等で入手出来る強力両面テープで貼り付けるタイプのGarmin Edgeマウントを使います。
前に記事で紹介したこともあると思いますが数百円で購入出来るため、自分は5枚ほど買いだめしてあります。かなり強力な両面テープが付いていて貼り付けるだけで十分な固定力が発揮できます。
他のスピーカーに貼り付けていたEdgeマウントを綺麗に掃除して、強力な両面テープでスピーカーユニットをカバーするようにマウントを貼り付けます。
微妙な曲面になっているのが、こちらの写真では分かり易いかもしれないです。ちょっと厚みのある強力両面テープでガッチリ張りついてます。ただ、やはり端の方から剥がれてくる可能性がありますね。
この貼り付けるタイプのマウントですが、AliExpressのリンク等を貼って置いてもすぐにリンク切れしちゃうのでAliExpressの検索ウインドウに「Garmin Edge Mount」などのキーワードを入れて探してみてください。1枚数ドルで売っているのが見つかると思います。
こういう時はエポキシ系の接着剤でマウントの周りを固めてしまいましょう。
そんな訳でマウントが浮き上がらないように、エポキシ接着剤を埋めるように充填していきます。見た目が悪くても、ガッチリとくっつける事が大事なのでしっかりと盛り上げます。
ここまでやっておけばかなりの固定力が発揮できます。このスピーカーは本体にリモコンのボタンが付いているので、それを押すときにスピーカーのマウントに横からの力が加わることあるので、しっかりと固定しておきましょう
片側のパネルを外してマウントを接着したら123gになりました。まぁ、この重さならば許容範囲でしょう。
実際に自転車でテストしてみる→合格!
結果から先にいうと、改造が必要ですが、今のところ自転車向きのスピーカーとしては理想的ですね。
なので、後から一個買い足しました。もうちょっと使い込んでみて気に入ったら、セールの時とかにまた予備を買おうかと思ってます。
自転車のハンドルの上に取りつけた所。大きさ的にはギリギリ許容範囲ですね。なお防水ではありませんから、雨天時には利用を諦めて取りはずすか、ビニール袋を被せて使います。
音量は申し分ありません。幹線道路など交通量が多い所や強風時でも十分に聞き取れる音量があります。やはり音量が一定より上げられないのは不満がありますね。52speakerやMAL-FWTVBS02BKは音量的な不満がどうしても残ります。
音質はANKERのキューブスピーカーと似てますが、個人的にはあれよりも好み。MAL-FWTVBS02BKは低音が強すぎてイマイチでした。
自分は左側に操作ボタンが来るようにマウントを貼り付けました。スイッチを入れるとペアリング設定してあるスマホと自動的に繋がります。で、上面の真ん中のメーカーロゴが青く光ります。
+-ボタンですが、これで音量が操作できます。ちょっと長押しすると曲送りできますが、長押しという操作の性質上、何曲先までスパスパと曲送りが出来ないのが残念ですが、あまりそういう使い方はしないので困ってないかな。何よりも本体だけでリモコンもあるのが便利です。
交差点の停止時とかに再生を止めたり、音量を下げたりも簡単にできます。周りの環境に合わせて音量って非常に小まめ調整するんですよね。もうちょっとボタンにクリック感があれば最高ですが、現在の使用でも走行中に操作することが十分に可能です。
USBケーブルで給電しながら使う事も出来ます。電池の持ちですが、実際に自宅でPCに接続してテストしてみたら8時間以上持ちました。7時間ほど経過して電池残量が減ってくると、警告音が定期的に流れるようになります。ただ、この警告音が鳴ってから1時間以上経過しても、再生は継続できました。ANKERのキューブスピーカーと比べても遜色ないですね。
接続も安定してますし、2699円という値段でBluetoothリモコン付きっていうのはかなりコストパフォーマンスが高いです。自分はiPhone11とペアリングして使ってますが、ATOKを使っているのでBluetoothリモコンを操作してもiPhone側にキーボードが表示されて困るという現象は発生しません。
この辺が改善されたら最高!
そんな訳で久しぶりに見つけた自転車で使いやすいBluetoothスピーカーであるDOSS Genieですが、メッシュパネルがアルミで軽量化されて平面になったら更に最高です。Bluetoothリモコンのボタンがもっと軽く押せてクリック感があると、自転車走行中に操作しやすくなります。あとネーミング…もうちょっと呼称しやすいと宣伝しやすいのに。
まぁ、若干の不満があるとはいえ、現在もっとも不満無くコストパフォーマンスも高い自転車用に使えるBluetoothスピーカーだと思いますネ。という訳でAmazonのアフィリエイトをまた貼っておきます。