ちょうど一ヶ月ぶりの更新となります。ちょっと仕事が忙しいことや、表題のこのブルベ開催のための作業に追われていたので間隔が空きました。
帯広のブルベ以降、苦しめられていた首の頸椎ヘルニアを原因とした神経痛ですが、前回の更新で述べたように処方された薬を飲み続けていたら症状はかなり軽くなりました。現在は左指のしびれぐらいに収まってまして、日常生活に支障はなくなりました。
とはいえ、まだ自転車に乗れる状況ではないのですが、自分がオリジナルで引いたコースのBRMの開催はヒタヒタと近づいてきていたわけです。
なぜ越後湯沢を開催地に選んだのか?
2017年は1月の曽我梅林200と9月の新潟棚田200の2本を開催しました。 コース申請は前年のウチに済ませますから、2016年の7月ぐらいに下見に行ってます。その節は新発田のT氏、ありがとうございました。
越後湯沢を開催地に選んだのは、新潟在住の自転車乗り、首都圏在住の自転車乗りのどちらからも交通の便が良く、新潟らしさをアピール出来るコースが引けるかな?と思ったのが最初でした。
越後湯沢は新幹線で1時間30分で到着する上に、越後湯沢からは22時過ぎまで東京方面への新幹線があります。更に21時40分の越後湯沢始発の「たにがわ」なら自由席でもガラガラなので輪行もしやすいです。
上越新幹線に乗り慣れると分かりますが、新潟駅まで行こうとすると越後湯沢はだいたい中間地点でして、新幹線のチケットも新潟まで行くと片道1万円ですが、越後湯沢であれば6000円ちょっとです。
新潟方面から参加する人も6時スタートなら、高速道路を使って当日の朝に家を出てギリギリ出走に間に合うかと思います。丁度、3連休の中日に開催することにしたので、前泊するもよし、後泊するもよし、観光も絡めて遠征してきてくれれば幸いです。
コース案ですが、2013年の9月に十日町の峠の釜めしを食べに行った時、棚田の美しさがとても気に入っていたので十日町周辺を通過する事をベースにコース設計することにしました。
見所として、魚沼スカイライン、星峠の棚田、柏崎の海岸線、松代までの復路をどう通すか?など色々と検討して、獲得標高は多いものの私のようなメタボでも完走できる事を目標としたコースを引きます。
トンネルが多い事から危険なトンネルを回避し、最短距離でなく迂回路的になってしまうルートを外して、試行錯誤してブルベのレギュレーションに合うコースを考えました。
そして出来上がったのが以下のコースです。獲得標高は3000m弱に収まりましたが、200kmブルベとしては少し多めですね。
以下にコースのRide with GPSのリンクを貼っておきます。後述しますが、実際に開催した迂回路を通るコースのVersionを貼っています。
https://ridewithgps.com/routes/22697250?privacy_code=STQAzffUnC3HOSvD
9/2(土) 事前の下見はしっかりと
2017年の5月にコースの一部を自転車で走ってきました。この時は山に残雪もあり、桜もまだ残っていてとても綺麗でした。GWの時期の越後湯沢もいいなぁ、と思って走ってました。
スタートの越後湯沢から松代あたりのアップダウンの区間を自転車で実走して、私のようなメタボでも登れるんだから、この位の上りなら普通のブルベ出走者なら大丈夫だな、と判断します。
実際に開催する二週間前の9/2(土)に、コースチェックということでレンタカーで下見してきます。この日はとても天気が良く開催日もこんなだったらいいのになぁ、と思うんですが、なかなか都合良くいかないのが常ですね。
この日は10時に越後湯沢に到着する新幹線に乗車して、越後湯沢駅前のニッポンレンタカーでレンタカーを借ります。この営業所はとても良い感じの接客でして、この時はピカピカの日産ノートが借りられました。一人でコースを巡回してくるので、要所要所で車を停めてメモを取ったり、写真を撮ったりします。
コースとして往路、復路も通す十二峠トンネルで工事をしているとか、松之山から先の細い道でも工事をしてて一部がダートだったりと、5月に通ったときとは状況が異なります。最近、雨が多かったこともあって通行止めも多そう。
一番の影響は獲得標高を減らすために、星峠を通さないルートにしていたのですが、なんとそちらが通行止め。迂回路が星峠を通るルートになっており、星峠は必ず通るルートとなりました。
結果的には、みんな星峠の棚田を見たいわけですから、強制的に通すルートになってよかったかもしれません。
そういえばゴール地点である湯沢町公民館にも書類提出と下見に行ってきました。広い会議室が22時まで借りられるので、200kmのゴール受付場所としては申し分ないです。
9月といえば台風シーズンですから、ゴール受付に屋根があるのは重要です。今回は午後と夜間の枠を借りました。
下見で楽しみにしていたのは「日本一うまいトコロテン」という名前のお店がコース沿いにあるので、そこでトコロテンを食べる事です。
ほくほく線の大島駅の近くで、とても素敵なロケーションにお店はあります。ちなみに春から秋までしか営業してません。
300円のトコロテンを1本箸で食すのがトコロテンを食べる流儀なんだそうです。カラシを付けたり、紫蘇醤油を掛けて頂きます。
水が良いからなのか、ツルンと雑味のない味でスルスル食べられました。真夏の暑い時期だと更に美味しそう。
この辺は日本一美味しいと言われる魚沼米の産地ですが、250円で売っているタダの白米のオニギリがとても美味しい。塩味が効いた白米のオニギリが絶品です。
このお店9時オープンなんで、早い人だとオープン前に通過しちゃうでしょうが、是非これは味わって欲しいと思いました。
岩清水と称している水が飲み放題です。飲みましたが、なんかとても美味しい。もし真夏に来たらガブガブ飲んで、ボトルにも水をみっちり詰めていくことでしょう。
向こうに見える池には錦鯉が泳いでまして、風流で居心地のよいお店でした。
そこから直江津までのコースは特筆することもなく、お目当てにしていた「きときと寿司 上越インター店」でお昼ご飯を食べます。
直江津といえば、2014年にランドヌ東京でめざせ日本海という200kmブルベを2本連続で走って直江津にゴールする、というブルベを開催してまして、そのときのゴール以来かな。
麺屋あごすけっていう全国区で有名なラーメン屋さんもこの近くですが、大変行列してたのでパスです。
きときと寿司は富山の回転寿司チェーンなので、新潟県にあるのは糸魚川とこの直江津の店舗だけ(追記:新井インターあたりにもあるそうですw)。新鮮なネタがリーズナブルに食べられるので、とても楽しみにしていました。
青魚系が新鮮で美味しいです。お腹いっぱいに食べても2000円強で収まるというお値段も嬉しいです。
この後は、柏崎に向かうわけですが、ここも途中で通行止めがありまして、急遽迂回コースを検討します。その結果、海沿いを通してから国道8号に戻るコースに変更となりました。
国道8号は幹線道路だけあって、車の交通量が多いです。あまり走っていて楽しくなさそうな区間はできるだけ側道に逃れるようにコースを引きました。
この側道、実際に通ってみると非常に景色が良くて狙い通りのルートが引けました。ただし、あまり幹線道路を避けすぎるとキューシートが煩雑になるので、走行に危険のない区間は普通に8号を通します。その方がコンビニやお店も沢山ありますしね。
ちなみに今回PCに設定したコンビニはどこも綺麗で新しいお店を選びました。実際に行ってみると、トイレはどこもピカピカなお店ばかりでございました。
10時に借りたレンタカーですが、18時には返却して19時の新幹線で帰京するという強行軍だったので、その後も慌ただしく復路のコースをチェックして越後湯沢に戻ってきます。
ゴールとなるセーブオン湯沢インター店。スタート地点である湯沢カルチャーセンターの駐車場の近くなので、スタート時にチェックしておけば見逃すことはないでしょう。
そして無事に下見を終えて、帰りの新幹線内でノートPCを取り出し、通行止めポイントの迂回ルートを引いてキューシートに反映します。
これで9/2(土)は下見は完了。越後湯沢は都内から日帰りで行って、ドライブして回ってくるのに丁度良いロケーションですね。
9/16(土)開催の前日
下見から2週間後の開催前日です。下見の時のような好天を期待していたのですが、残念ながらこの3連休は台風が日本列島を直撃するという天気予報になっています。
もともと出走者はあまり多くはないのですが、そういう予報にも関わらず越後湯沢にやってきた自転車乗りはそれなりに多かったです。
特にこの日はVCR横浜あおばがBRM916日本海600というブルベを開催してまして、土曜日のうちにこの湯沢から棚田方面、そして直江津を走っているブルベライダーを多数見かけました。
自分は13時頃に越後湯沢に到着し、先に現地入りしていたZushimiさん、まーりんさん、IGAちゃんの3人と合流します。お昼を食べてレンタカーを借りたら、ちょっとドライブに出かけましょう。
星峠の棚田はごらんの実りっぷり。台風の影響は今のところは感じられず、天気は曇り時々晴れという感じ。レンタカーでドライブしているときに、前述の日本海600を走っている自転車乗りに沢山出会いました。
ランドヌ東京からはS田さんと、K監督の2人が出走していて、S田さんとはすれ違った事に後で気がつきました。
とりあえずトコロテンでも食べに行くぞ、ということで、またやってきました。
GWから体育の日までの営業ということで、今年もそろそろ営業が終わりだそうです。たしかにトコロテンを食べるには、もう涼しすぎますね。でも、美味しく頂きましたよ。
この辺は錦鯉の産地としても有名でして、立派な錦鯉が池で泳いでおりました。
涼しいのでホットコーヒーを頂きます。このコーヒーがしみじみ美味しかった。ホント、水が良いと何でも美味しいのですな。
久しぶりにブルベに登板の田村編集長に遭遇しました。今回は事前認定走行ということで、前日に新潟入りして実走してくれていました。「久々のブルベですが、このコース良いですよ」と喜んでいたので一安心。
その辺の顛末は田村編集長のBlogのエントリーをごらんください。編集長、ありがとうございました。
帰り道の松之山にあるAコープに寄ったら、新潟のご当地パンであるカステラサンドが売っていたので、懐かしくて買ってしまいました。他の県では見ないこのパン、発祥は佐渡らしいですが、山崎パンからも発売されているため、子供の頃よく食べたなぁ。
さて、夕方にはドライブから戻ってきて、無事ゴールした田村編集長とゴールのコンビニで挨拶して一旦解散。1時間後の18時半からの前夜祭が開催です。
総勢10名ほどの前日入りしている人が参加表明してくれまして、名幹事Zushimiさんが手配した越後湯沢駅前の焼き肉「さかえや」さんに集合です。
200km走りきって、ひときわビールが美味しそうな田村編集長。R東京の常連のI上さんは、米屋さんということでブルベ後に契約農家さんに寄ってきます!という趣味と実益を兼ねた遠征だそうです。
AJ群馬の走行会の主催だったWさん、ブルベ初参加のトシさん、2013年に一緒に走ったYUKI隊長、そして遠征好きないつものR東京スタッフで、大変美味しい焼き肉を頂き、楽しいひとときを過ごせました。
ここの焼き肉、肉が美味いのは勿論なんですが、米がとても美味しい。呉からやってきたまーりんさん、おかわりしまくってました。
盛り上がった前夜祭の記念写真でございます。みんな良い感じに出来上がってますね~~。
さぁ、今のところは台風の影響で明日の予報は雨に強風。安全に楽しく走りきって欲しい、という私の思いは叶うのでしょうか?
(つづく)