リコー GR IIをメインカメラにして半年使ってみた

5月にメインのコンパクトデジカメをリコーのGR IIに変更しました。マップカメラで美品の中古を6万ぐらいで購入したのですが、GRはブランドが確立されていることもあって、半年ぐらい経過しても相場は変わっていないですね。

GR IIの特徴はなんと言っても、このサイズにASP-Cサイズのセンサーを内蔵して28mmの広角レンズを搭載しているところですね。デジタルカメラになってからのGRですが、以前所有していたことがありました。この過去の記録を読むと、初代のGR digitalも買ったけど気にくわなくてすぐ手放したと書いてある。

うーん、全然記憶に無いぞ…多分リコーのオートホワイトバランスの感じがどうも好みと合わなかったんだと思う。GR digital IIIは自分としては好印象だったはずなんだけど、わりとあっさり手放しているんだよね。うーん、全然記憶にない。

で、このGR IIですが、コンパクトデジカメとは思えない写りが大変気に入っておりまして、今のところ出かける時にはいつも持ち歩いています。

コンパクトでキッチリした操作系

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モードダイヤルにロックがあったり、多くのボタンの役割がカスタマイズ出来たり、露出補正専用のボタンが用意されていたりと、使い込んでいくと実に使いやすい。

コンパクトデジカメは高級機と廉価機に二極化してしまいましたが、その中でもこれだけ操作系が練られているのはGRシリーズならでは。さっと取り出せてすぐに撮影出来るという基本的な所をクリアしつつ、写りも素晴らしいというのが良いところ。

GR IIをサイクルジャージの背中のポケットに入れる

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自分の運用としては、裸でサイクルジャージの背中のポケットに入れるという、防水デジカメ以外にはちょっと厳しい環境で使っています。夏場は特に汗で蒸れますし、防水デジカメじゃないGR IIが故障する可能性もあります。

今までは防水を優先して写りと操作性を犠牲にしていたのですが、考え方を変えました。故障する可能性はあっても、写りと操作性は犠牲にしたくないです。流石に雨のブルベなどの場合には、ビニールに入れておきますが、そもそも今年はブルベを走れていないので、雨の中を走るようなケースはございません。

この夏、あまり自転車には乗りませんでしたが、裸のまま背中のポケットに入れて汗で蒸れ蒸れになってカメラの表面に水滴がついているというケースもありました。でも、今のところ故障せずに済んでいます。

防水デジカメは水中撮影が出来るようなモデルばっかりが生き残って、生活防水程度で写りがよいコンパクトデジカメが死滅してしまっているのが非常に残念。水中じゃ使わないけど、スポーツで使うから日常防水の普通のデジカメって需要あると思うんですけど。

以前、自転車向きのカメラとは?という記事を書きましたが、そこで紹介しているスタイリッシュで生活防水という最後の機種だったソニーのTX-30がプレミア価格で売れたのも今考えると納得です。

百名山一筆書きの田中陽希さんがTX-30を愛用してますが、今は防水というと水中で使えるようなゴツいモデルばかりなので、少しでも軽量で生活防水というのは登山にはピッタリなのでしょう。

TX-30は流石に基本スペックが古くさくなっていたので手放しましたが、自転車乗りや登山愛好家は「普通のデジカメで生活防水」が欲しいはずです。今の防水デジカメは水中で使ったり、落としても大丈夫という機種ばかりなんで重すぎますし、レンズが固定式なんで写りも悪いですし。

繰り出しレンズで生活防水というのは難しいのかと思いますが、せめてレンズ収納時は生活防水という機種は作れないもんですかねぇ…やや愚痴っぽくなってしまいましたので、本筋に戻りましょう。

GR IIですが、カメラ屋さんの店頭で他のメーカーの高級コンパクトデジカメと比較しましたが、レンズ収納時で一番薄いのがGR IIでした。評判のよいSonyのRXシリーズよりも、CanonのGシリーズよりもGR IIが一番薄いです。薄くないと、ジャージのポケットにしっくり来ないんですよ。

RXシリーズとか評判良いし値段もこなれているので魅力だったんですが、ちょっとレンズ収納部が厚くてジャージのポケットに入れるのはしんどそうだし、レンズ収納部の張り出しがポケットの出し入れで引っかかりそうだったので見送りました。

もっともRXも防水じゃないですから、裸でサイクルジャージのポケットに入れるような事を検討するのは間違ってますけどね。

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専用の革ケースも買いましたが、これに入れるとコンパクトさはスポイルされるので、自転車での移動では使いません。うーん、それなら専用品ではなく手元の汎用品のポーチでよかったかな。

新しいカメラを買ってしまうと、ついつい専用のケースが欲しくなるのは悪い癖です。物自体はそんなに悪くはないんですが、値段を考えると特筆するほど良くはないです。自転車で出かけないときには、これに入れて鞄に突っ込んでます。

撮影サンプル

GW明けからGR IIを使い始めて、このBlogでも屋外の写真の大半はGR IIで撮影しています。過去のBlog記事に使った写真もありますが、GR IIの撮影サンプルをアップしておきます。

殆どはプログラムオート、オートホワイトバランスでパシャパシャ撮影したものです。RAWも撮れますが、Jpegで撮影したものをリサイズしただけです。ポケットから取り出す時に電源を入れると、構えるまでにレンズが繰り出されてすぐ撮影出来るレスポンスの良さが気に入ってます。

電源のON/OFFも小気味よく使いやすいです。電池の持ちは普通かやや悪い印象で、一日パシャパシャと撮影するなら、予備電池を持ち歩きたいところです。自分はサードパーティー製の予備電池を買いました。

GR IIから付いたWi-Fiですが、専用アプリの使い勝手がイマイチで殆ど使ってません。撮影出来る画像サイズが大きい事もあって、Wi-Fiでのやりとりに時間掛かりすぎるんですよね。あとGR IIは光学手ぶれ補正がありませんが、センサーが大きい事からISOを上げてシャッター速度が稼げるので、ブレて困るということはありません。

暗所撮影での高感度性能、逆光時のような輝度差があるような被写体でも、実に良く粘って光の具合を写しとってくれます。やはりセンサーサイズの大きさは正義なんですよね。

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「これさえあれば」という感じが実にいい

GR IIですが、センサーがデカイだけあってホントよく映ります。背景をボカしたいとかいう欲求はないんですが、開放で寄って撮ると一眼レフのようなボケ味で撮影出来ます。

GR IIになってからオートホワイトバランスが改善された、と言われてますが、今までリコーのデジカメ(WG-3とか)のオートホワイトバランスがイマイチ好み出なかったのですが、GR IIは自分の感覚に合ってます。

あと28mmのレンズですが、ボタンで35mm、43mm相当にトリミングして撮影出来る機能があって、それを併用すると日常的に困ることはありません。風景撮影では28mmで問題ないですが、マクロ的に撮影するときにこの機能がとても便利ですね。

GR IIなら画質的に我慢することは全くありませんから、自転車でのお出かけにも普通に旅行するときでも、GR IIを持っていけばとりあえずOKってのが運用もシンプルで気に入ってます。

今までは自転車でのお出かけ時は画質は妥協したカメラ、普通のお出かけではよく写るカメラを使い分けていたんですが、そういう使い分けが不要です。オリンパスのTG-4は防水デジカメとしては良く写りますが、流石にGR IIとは比較できません。

心配があるとすれば、やはり非防水カメラを推奨されないラフな運用をしていることでしょうか。故障しちゃったら、残念無念…ということになりますので、GR IIを裸でジャージの背中のポケットに突っ込むのはマネしないように(笑)

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