アルプスあづみのセンチュリーライド(通称AACR)当日は写真多数のため、記事は2つに分けます。前半はスタートから折り返しの白馬エイド(85km地点)までとなります。
アルペンハイム山正旅館を5時に出て、会場に向かいます。途中、コンビニに寄ってハイドレーションパックに氷とスポーツドリンクを詰めます。第三駐車場にクルマを止めたら、自転車を組み立ててスタート地点に移動します。
出走は自分が6時半、YUKI氏が7時となっております。出走時間が違うのは単にエントリーした時の都合で特に意図はないです。待機列が違うので、ここでYUKI氏とは一時お別れ。
まぁ、昨日の調子からすると、私がゆっくりとエイドで休憩を取りながら走ったらYUKI氏が登りで追いついてくるでしょう。
6時スタート組は既に出発していますが、6時半スタート組も既に結構並んでいました。自分は後ろの方に並びます。佐渡ロングライドの時と比べるとスタート時間が遅いし、出走者も少ないので待機時間が短くて良かった。
スタートゲートでは4人づつが10秒おきにスタートしていきます。人数が多いので、6時半出走組が全て出発するころには、7時出走組の出走が始まります。
ブルベだと少ないときには2~30人、多いときでも100人ちょっとぐらいなので、スタートだけで一苦労ですね。コース上で自分の回りに参加者が居ないという事は皆無でした。
さて、いよいよスタートです。150kmで獲得標高1400mですから、銚子センチュリーライドなどと比べたら、それなりに登り下りはあります。17時までにゴールですから、約10~11時間で完走しないといけません。
自分はだいぶ後ろの方からスタートでしたから、ゲートを通ったのは6時50分ぐらいでございました。
自分の影がこんなにクッキリ写るぐらいの快晴でしたので、それなりに暑くなることが予想されます。アームカバーと日焼け止めはしっかり塗り込んでおきました。
一般道を走りますので、殆どクルマを見かけない佐渡ロングライドに比べるとそれなりに通ります。もっとも一時停止が必要な場所などには、必ず警備員の人がいて誘導してくれましたので、クルマが邪魔という事は皆無でした。
参加者が多いので、すぐ長いトレインが出来ちゃいます。一応、追い抜いていくクルマも居るので、いつものブルベと同じように前の自転車と距離を空けて走るようにします。
スタートしてすぐに軽い登りがあります。コース自体は常に勾配がある感じで、完全に平坦なところは少ないです。こういうコースの方がメリハリがあって走ってて楽しいんです。
完全平坦は何も考えずにボーっと走れるので、ブルベで距離を稼ぐ区間としては嬉しいのですが、イベントの場合はやっぱり積極的に走れるコースの方が良いですね。
同じジャージのチームと思われる人がいると、長いトレインが出来ます。この非日常感もイベントならでは、でしょう。
朝の空気の中で気持ちよく走っていると、あっという間に進んでしまい、最初の穂高エイドに到着してしまいました。
穂高エイドではまんじゅうと銘菓「あずさ」が振る舞われます。配っている所の写真を撮ろうとカメラを向けたら、自然にポーズを取ってくれました(笑)
この辺のフレンドリーな感じもイベントというかお祭りの楽しいところです。
あずさを頂きます。これは大変美味しいです。折角だから、スタート会場でお土産用に売ってくれればいいのに…。
最初のエイドなのでまだみんな疲れてはいないでしょうが、「あずさ」目当てで続々と寄っていきます。
2年前の佐渡ロングライドの時にはエイドに殆ど寄らずに完走するというバカをやったので、今回は全てのエイドに寄りたいですな。
さて、エイドを出て次の大町エイドを目指して北上していきます。途中、アスファルトを舗装したばかりの区間がありまして、路面が良いと本当に快適に走れます。
自転車の走る路肩寄りはグレーチングの段差があったり、荒れている場合が多いですからね。そういえば今回のコースの道路は、歩道があるところが少なかったです。
こういうイベントの場合、歩道があるとそっちを走る人や車道を走る人が入り交じって危険なので、コース的に歩道があるところを避けたのかもしれません。後半、歩道がある所が少しありましたが、そこは歩道走行が指定されていましたね。
雪解け水だからなのか分かりませんが、川の水が少し白く見えます。とにかく綺麗で冷たそう。結構暑かったので、イベントじゃなかったら河原に降りてのんびりしたかったというのが本音。
大町エイドではネギ味噌おにぎりがあるという事なので、ここは必ず立ち寄らねばなりません。ちょっとコース脇に逸れるような感じで大町エイドに向かいます…が、これがなかなかエイドに着かないのです。
なんか公園の中のトレッキングコースっぽいところをクネクネと走ります。しかも、結構登ってます(笑)
大町エイドに到着~。流石に賑わってます。GWにフレームをオーダーしに行ったマキノのばんざいさんが居られましたのでご挨拶。
わらび餅やら天然水を頂いて、まったりしましょう。
おにぎりに自分でネギ味噌を塗って頂きます。これは美味しい!。数的には2個ぐらい食べても大丈夫だとは思うんだけど、小心者なので一個だけ…。
各地のイベントに出没する悪魔オジサン&赤いママチャリ。お声がけしたらポーズを取ってくれました。
ここでスマホでFacebookやらTwitterなどに書き込みしてYUKI氏を待ちますが、なかなか来ません。ここまではあまり大きな登りも無かったですし、まだ追いつかないかなぁ~。Twitterで「先に行くよ」と連絡して走り出します。
お腹も落ち着いたし、下り基調だったのか気がついたらあっという間に60km地点の大町温泉エイドに到着しちゃいました。なお、ここまでのエイドも全て20kmおきにありました。少なくとも50km、多いときで100km間隔でPCが設置されるブルベはやっぱりおかしい(笑)?
大町温泉エイドでは長蛇の列。とりあえずボトルに水を入れて貰って、とりあえず列には並んでみますが、どうも漬け物のバイキングだったようです。
列に並んでいる途中で焼きドーナツを配りに来ました。これは美味しく頂いたところで、YUKI氏がやってきた。漬け物はあまり得意でないこともありましたので、列を離れる。
こういうイベントに初出走のYUKI氏は「いやぁ、みんな30km/h以上で速すぎる~」と言ってましたが、走力的には多分そんなに差はないはず。イベントってやっぱり回りのペースに流されて、ついついオーバーペースで走る人が多いんですよね(自分も経験あり)。
楽しんで完走すればいいんですから、ゆっくりすぎるぐらいのペースで丁度いいんです。さて、ここから次の中山高原エイドまでは、ダラダラと登りが続きますよ。
こんな感じでダラダラと登っていきますが、勾配は緩いところが多くてダンシング必須という所は無かったです。あっさりとインナーローに入れて、ノタノタのシッティングでナメクジの様に登っていきます。
自分の後ろには同じような体型のライダーが、同じようにノタノタと付いてきます。この「とりあえず何とか登りを越そう」というヘビー級ライダーのグルペットは、この後も数回形成されるのでありました(笑)
自転車に乗り始めて圧倒的な軽量化を成功させたYUKI氏は軽々と坂を登っていきます。ここは素直に先行してもらいましょう。ちょっと下りになったら「下り最高~!」と大きな声を出して、位置エネルギーを解放します。
登りの途中の下りのところにある中山高原エイドに立ち寄ります。先にいったYUKI氏の姿はありません。暑いんでボトルの水を補給して、小腹が空いたからバナナを頂きます。
このバナナがテキメンに効いたようです。そろそろハイドレーションパックに入れたスポーツドリンクもぬるくなってきたので、エイドで貰った水が美味しい。出来ればエイドで氷を配ってくれると、こういう天気の時にはありがたいですナ。
エイドを出ると少しばかり登りますが、ちょっと行くと一気に下ります。道幅が広くて走りやすいのですが、カーブの曲率が高いところも多く、そういった場所には主催者が事前に「急カーブあり、減速」という看板を置いておいてくれました。
下りの事故は大事故になりやすいですし、初心者のウチはロードは下りでスピードが出過ぎて怖いので、こういう配慮は実にありがたい。自分はそのヘビー級の体重を活かして、下りで一気に加速しています。
下りで先行していたYUKI氏に追いついたので、ここからは一緒に折り返しの白馬エイドを目指します。
とはいえ、下りが終わったら登りが待っています。特にこの辺の登りは少々勾配がありまして、ちょっと木陰で休憩などしてから登りましょう。
そういえば、この登り区間の手前の下りでマキノのばんざい氏を見かけましたが、下りが強烈に速い。自分も(その重い体重を武器に)下りは自信があるので付いていけるか試そうかと思いましたが、路面の段差を越えたときに自転車から何か脱落しました。
サドルに取り付けていたフィジークのサドルバッグ+ライトが脱落した音でございました。ハンドサインを出して停車して、拾いに行きましたがライトのカバーが外れて行方不明になってしまいました(泣)
なんとなく「こんな固定力で大丈夫か?」と不安がありましたが、やっぱり駄目でした。結構良い値段がするのに、サドルバッグの使い勝手もイマイチなので綺麗なウチにオークションで手放そうと思っていたのですが、キズだらけになってしまいましたよ。
とりあえず後続車にはサドルバッグを押している所を指さしして知らせて、無事回収してその後も走り続けました。
この辺の登りが一番斜度があったかな。押し歩きしている人もチラホラと居りました。自分はブルベ用のコンパクトクランク+28Tのギアなので、こういう所では楽です(笑)
まだまだ登るよ~ってな感じで、参加者が列をなして坂を登っていくのであります。
で、また下り。山も近くなってきて、景色が綺麗なダウンヒルは最高です。しかし、写真を撮っていて思ったのは、とにかく電柱と電線が邪魔だなぁと。
白馬までは割と下り&平坦基調です。この辺は景色を楽しみつつ走りますが、既に頭の中は白馬エイドでの豚汁の事で一杯です。坂を登るとお腹が減るんですよ。
そんな訳でやってきました、白馬のジャンプ台。折り返しとなる白馬エイドはジャンプ台の脇に設置されています。
YUKI氏と再合流して、さっそく豚汁と紫米のおにぎりを頂きます。いやぁ、これがうまいのなんの。暑いから塩分がとても多く感じるのでありました。しかし、エイドで食べたものの写真が全然残ってないのはどういう訳だ(泣)
ここから先は下り基調なので、ゴールの制限時間に間に合うのはほぼ間違いないのですが、帰りの渋滞のことを考えると少しでも早くゴールしたいという雰囲気がYUKI氏も俺もにじみ出ていた。
よろしい、ならば復路は飛ばそう!という事で白馬エイドを出たのでございました(続く)