落合さんの日本縦断ギネス記録チャレンジのお手伝い 前編

参加したきっかけ

事の始まりは6月。以前、所属していたブルベ団体のランドヌ東京でお世話になっていた ぶるFさんからのメールでした。

ブルベ界隈では大変有名な落合佑介さんをRAAM(Race Across America)という自転車レースに送り出す活動にぶるFさんは参加しているとのこと。詳細は以下のURL見て貰った方が早いですね。

RANDONNEUR PLUS PROJECT

この活動の一環として、8月に日本縦断(佐多岬→宗谷岬)のギネスレコード挑戦を計画しているそうな。

そこでご相談なのですが、8月のお盆の前あたりにもし新潟におられて、上記のような活動に共感いただける部分がありましたら、無理なお願いですが、なんらかの形でのサポートをお願いすることは可能でしょうか?

昨年の9月に完全に新潟に引っ越しをして、1月から原則在宅勤務になり、今の仕事場はお盆の夏期休暇が長いです。なので問題はなかろうということで、請け負うことにしました。

ただ、自分は落合さんに面識は全くないし、プロジェクトリーダーの森脇さんを初めとしたオダックス近畿の面々はあまり知らないです。北陸から日本海側でブルベ団体のスタッフは非常に少ないこともあって、お誘いが掛かったのでしょう。

色々とお世話になった方からの依頼なので、断るという選択肢はないです。何をやるのか?があまり分かってなかった事もあって少し悩みましたが、すぐにメールでOKの返事をしました。あまり時間を置かずにFacebookのグループにお誘いがあって、この活動に参加することになりました。

準備段階

参加してしばらくしてメンバーの顔合わせ的なテレビ会議が開催されました。日本全国だけでなく海外からも有志のメンバーが集まっていた。実際に面識のある人、名前だけは知っている人、全く面識のない人などなど。

個人的に驚いたのは驚いたのが、ばっきーというハンドルネームとこのBlogの存在を知っているかたが居られたことですねw

テレビ会議で詳細を詰める

まずはコースを精査して、自転車が通行できて走りやすく短いルートになるようにチェックをする、というタスクが最初に割り振られます。特に福井から秋田まではコース全長および走りやすさを考慮すると、日本海側の海岸線を通るルートになります。

新潟県内は自分もBRMの開催をしたこともあるので大体分かるのですが、石川、富山、山形、秋田のルートについては詳しくありません。新潟でBRM開催といえば、AJ群馬の副代表をしているWさんなら自分も面識があり、ルートにも詳しいのでメンバーに勧誘して貰うようにお願いして快諾いただきました。ルートチェックはこれで解決です。

ご存じの通り、本来であればギネス記録チャレンジは8月の中旬に決行予定でしたが、コロナウイルス流行下での緊急事態宣言により挑戦は10月に延期となりました。

その後、鹿児島の佐多岬をスタートするのが10/15(金)の深夜1時に決まりまして、そこから数回のリモート打ち合わせで実際にサポートする際の心得や工程表などが共有されました。ほぼリモートの打ち合わせのみで、こういうプロジェクトが進んでいくというのはリモートワークの普及のおかげですね。

大まかな工程について

計画では10/15(金) 深夜1時に鹿児島の佐多岬をスタートで、そこから6日後の10/20(水)の日中に北海道の宗谷岬にゴールする予定になっています。このスタートからゴールまで、メインカーとして森脇さんをはじめとする主要スタッフがハイエースで落合さんに随伴します。

メインカーは動画の配信などの作業もありますし、長期の移動なので休憩も必要となります。それを補助するために、各地でサブのサポートカー(以下、サブカー)を参加メンバーから出していただき、リレーして日本縦断に随伴していきます。

サブカーは九州担当、瀬戸内担当、近畿担当、北陸担当、東北担当、北海道担当で6台をリレーしますが、自分は北陸担当で金沢から秋田県の入り口ぐらいまでの丸二日間を担当します。落合さんが順調に進めば17日(日)の未明から、18日(月)の夜ぐらいまで随伴することになります。

サブカーは主に落合さんの補給食の調達やルート確認、ライダーの要求に応じてウェア類を渡したりするのがタスクになります。流石に1人では運転し続けられませんし、サポート内容を考えると絶対に2人以上がサブカーに必要になります。今回は前述のAJ群馬のWさんに同行いただくことになりました。

10/16(土) サポート前日

ここからは完全に私主観の内容になりますので、あくまで私の個人的な日記という事でご理解ください。

既に落合さんがスタートして1日経過していますが、ここまでの工程は向かい風ではあるものの天候には恵まれたおかげで計画通りに進んでいるようです。計画通りであれば、明日の17日(日)の昼前に石川県の道の駅めぐみ白山で近畿担当のミケさんからサブカーのバトン(実際にはGPS発信器と荷物)を自分が受け取ることになっています。

新潟から石川県までは殆ど高速道路なので、ETC深夜割を使うために日曜日の3時に家を出てWさんをピックアップして、4時前に高速道路に乗るという計画にしました。少々、早く着きますが個人的に寄りたいところもありましたので。

持って行った物

まず道中はゆっくりご飯を食べている余裕はないと思われるので、近隣のスーパーでおにぎりとかパンとか弁当を念のため沢山買っていきました。余るかな?と思ったのですが、キレイサッパイ無くなりました。予想通りでしたがサポート中は、ほぼ車中での飲食となりました。

今回は連絡やルート確認用にスマホやらタブレット、ノートPCなどを念のため持って行きます。充電も大事なミッションなのでシガーライターから100Vに変換するインバーター、USBコンセントやケーブル類を沢山持って行きました。

2日間あるので、途中どこかで余裕があったらお風呂でも入れるかな?と思って着替えも積んでいったのですが、そんな時間的な余裕は無くて出番はありませんでした。寒いぐらいの天候だったので2日ぐらいなら、お風呂や着替えはなくても大丈夫でしたが、暑い時期だったら大変だったと思います。

今回のメカニック担当のベックオンの野村さんからの依頼もあって、まずは自転車の簡易スタンドとフロアポンプを積んででいきます。メインカーに積んであるのですが、いざ何かトラブルがあったときの対応を考えると、どちらにも積んであった方が良いです。

私とWさんが担当する区間は雨天予報が出ていたこともありまして、バスタオルやら汚れてもいいタオルなどを沢山積んでいきました。最終的には半分ぐらい持って帰ってきたのですが、半分はメインカーに託して使ってもらいました。

あと季節外れの低温の予報が18日(月)に出ていたので、念のため汚れてもいい敷き毛布と体を冷やさないようにする掛け毛布も積んでいきました。これら2枚も最終的にはメインカーに託しました。その後、出番があったのであれば幸いです。

あとは念のためにニトリルグローブやペーパータオル、工具、アイラップ、テムレス、アルコール除菌ジェル、プロテクトJ1、工具、懐中電灯、LEDランタン、軍手、新聞紙などを持って行きました。

ただし、実際に役に立ったのは、除菌ジェル、LEDランタン、新聞紙ぐらいでした。備えあれば憂いなし、やや過剰と思える準備をしていけるのが自動車の良いところですが、実際にサポートをやってみると多すぎる荷物だと何がどこにあるか分からなくなります。やはりもう少し持って行く物は減らせばよかったかな、と反省しきり。

ドリンクの準備は完全に失敗

もともと8月の暑い時期に走る想定でしたが、今回は2日目以降は寒い日が続いたため、自分が持っていったドリンク類は完全に過剰でした。2Lのミネラルウォーター6本、1.5Lのポカリスエットを3本、2つのクーラーボックスに半分凍らせて入れて持って行ったのですが、全く出番は出番はなかったです。結局、サポートカーのリレーで受け取った残りのドリンクで足りてしまいました。

クーラーボックスを1つだけにすれば、もっと荷室も広々と使えたのに残念です。おかげで荷室は常に満杯な状態で物を探すのが大変でした。しかし、新潟土産の笹団子と安田ヨーグルトの飲むヨーグルトを無事にスタッフに渡せたので、クーラーボックスを持って行った甲斐はありましたけどね。

サブカーについて

今回、メインカーのハイエースはほぼ日本一周を走るという超長距離を走っておられましたが、私たちの担当も1000km近い距離を走ることになります。雨天も走行することから、きっちり洗車しておきましょう。

そんな訳で撥水コートを掛けて洗車しておきました。このアクセラは1500ccのディーゼルターボエンジンで燃費が20km/Lぐらいと非常に優秀です。Wさんもマツダのディーゼルエンジンの車に乗っているので、運転交代に不安はありません。

今回は合流地点まで高速道路で340km走行し、そこから一般道を約550km走行して落合さんに随伴して、その後175kmを走って新潟まで帰ってきたので、トータルの走行距離は1065kmほどでした。

最初の高速区間は燃費20km/Lで17Lを消費し、一般道の区間550kmは流石に燃費は18km/Lを切りまして、サポートを終えて帰るタイミングで32Lの軽油を給油しました。そこからの帰宅の燃費は20km/Lに戻して軽油9Lの消費でした。

トータルでの燃料は軽油58Lで代金は7350円で済みました。ガソリン高騰のタイミングでしたので、こういう時はディーゼルで本当に良かったです。

準備は整いましたが、明日は2時半には起きないといけないので早寝しなくては…というプレッシャーがあって、結局4時間半ぐらいしか寝れず。

10/17(日) サポート1日目

起床~移動

予定通り2時半に起床して、出かける準備です。昨晩、近所のスーパーで買っておいた見切れ品を朝食に食べて深夜3時に家を出ます。Wさんの家までは車で20分ほどなので、ピックアップして4時までに高速道路には余裕で乗れるでしょう。これでETC深夜割が適用されるので、新潟から金沢まで5000円以内です。ほぼ東京に行くときと同じ距離感です。

日曜日の新潟の朝は台風の様な風雨でして、もしこれが一日遅くて落合さんの新潟通過にバッティングしていたら、非常に辛いことになったでしょう。実際の落合さんの新潟通過時にも雨が降りましたが、この朝の雨よりは全然小降りだったのです。

Wさんをピックアップして、高速道路で一気に金沢を目指します。330kmほどありますが、高速道路ならあっという間です。途中で休憩を取りながらでも8時ぐらいには金沢に到着出来るでしょう。

あまり早く着いても困るので、途中のPAやSAに立ち寄りつつ、ここでゆっくりと朝ご飯です。運転をWさんと変わって車に慣れてもらったりして、西に向かいます。

個人的な趣味としてのコストコ給油

今回、合流するポイントである金沢の道の駅めぐみ白山の近くにはコストコ野々市倉庫店があります。ガソリンスタンド併設のコストコなので、今回はここに立ち寄って給油することも個人的な目的な一つでした。

初めてきたコストコ野々市倉庫店。金沢の郊外にありますが、お店の作りは屋内駐車場のあるオーソドックスなタイプです。開店している時間だったら、ここのフードコートで食べ物でも買って行こうと思いましたが、あいにく時間はまだ朝の8時です。

併設されているガソリンスタンドは8時開店なので、開店直後に軽油を満タンに給油します。コストコのスタンドは周りの相場よりも10円近く安いので、軽油はリッター120円でした。ここで満タンにすれば、家に帰るまで無給油で走れます。

道の駅めぐみ白山に到着して、パンを調達しに行く

金沢の道の駅めぐみ白山には朝8時半ぐらいに到着しました。あいにくの空模様ですが、雨は時折、パラパラと降ってくる感じ。予定していた合流時間よりまだ数時間早いですが、落合さんは昨晩からの雨にも負けずにほぼ予定通り走ってきています。

ボーっと待っていても仕方ないので、まずは補給食として落合さんのリクエストの「美味しいパン」を調達しに行きましょう。GoogleMapで検索して「パンのトントン」という所が数km圏内にあったので、車で先にパンを買いに行きましょう。

行ってみたらアルビス寺井店というスーパーマーケットの中に併設されたべーカリーでした。Googleによると評判はいいみたい。とりあえず落合さんがどんなパンを食べるのか?がよく分からないので、色々と買っていきます。

そんなわけで適当にパンを買っていきます。個包装になっているのは補給で落合さんに渡す時にありがたいですね。

今回、補給用の食料品を入れておくためにユニクロのお買い物用のトートバッグを持って行き、ここにパンとかおにぎりを入れておいて、落合さんの補給時にバッと広げて見せて選んで貰う、というスタイルにしました。

後で落合さんからコメントいただいたのですが、選ぶ楽しみがあるのは良かったということでした。こちらも今、落合さんが何を食べたいか?というのが分からないので、大量に色々と買っておきました。

そうえいば落合さんの好物として事前にリクエストしてたメントスを、グレープ味2本、コーラ味2本を途中のスーパーで買ったんですが、途中でどこいったか全く分からなくなりました。最終的にメインカーで見つかって、補給に活用出来たなら幸いです。

メインカーとサブカーで交代しながら落合さんについていくため、補給食を入れた上記のトートバッグを積み替えて移動していたので、○○はどっちの車にあるっけ?という状況は頻繁に発生しました。整理整頓は大事ですね。

サブカーのバトンを受け取る

パンを調達して道の駅に戻ってくると、サブカーがメインカーと落合さんに先行して、道の駅にやってきて引き継ぎをするという連絡がきました。

11時すぎに予定通り、ミケさんのサブカーが到着です。ミケさん、お疲れ様でした!。

同乗していたメカニックの野村さんは引き続き、私たちのサブカーに同乗してもらう計画通りです。ここまで九州担当、瀬戸内担当、近畿担当と3台のサブカーが担当してきましたが、私達が4番手となります。

ミケさんに新潟のお土産を渡して、引き継いだ飲み物や食料、サポートの為の機材などをウチの車に積み替えます。また、ここでサブカーの発信器となるGPSも受け取ります。今回は落合さん、メインカー、サブカーの位置がWebサイトで分かるようになっていたのですが、サブカーはGPS本体をリレーしていたのです。

初のサポート体験

この近くのコンビニ前で丁度お昼ということで、落合さんへの補給とYoutube配信のタイミングです。我々とミケさんの車で、そのコンビニに移動してメインカーの面々と落合さんと初遭遇です。

メカニックの野村さんは颯爽とフロアポンプでタイヤの空気圧を調整します。ここまで落合さんは既に1200kmも走っていますし、昨晩からここまでは雨も多かったためにバイクも痛みます。

フレームの水抜き穴から水を抜いています。驚くほどの水がフレームからダバダバと出てきます。チェーン清掃なども、落合さんが着替えやプロテクトJ1などを塗り直している間に手際よく片付けるメカニックの野村さんは流石でした。

このmacchi cyclesさんのフレーム、大変凝った塗装になっておりまして、見ていると物欲が刺激されますね。

丁度、Youtubeの生配信の時間も重なって、バタバタの森脇さん。鹿児島を出発して3日目ということで疲れも見えます。

自分は落合さんに食べ物を選ぶように袋を広げて見せて、そこからパンを2つほど持って行って貰いました。

Youtubeの生配信中に作業が完了して出発する落合さん。ここまでの区間は雨が多かったために靴を交換しています。濡れた靴はメインカーの車内で乾かします。なんとこのために靴乾燥機が使える大型の100V出力可能なバッテリーを積んでいたらしい。

ここでここまでサブカーで近畿エリアを担当してくれたミケさんとお別れ、ここからはメインカーと我々のサブカーで落合さんをサポートします。まずはメインカーのメンバーの疲労が極まっている感があり、メインカーは大きく先行して洗濯と風呂と仮眠をするということなので、ここからは我々のサブカーで着いていきます。

石川県内から富山県内へ

この区間はバイパスなどの交通量が多めのところを通ります。幸い、ロードサイドにはコンビニなども多数あります。少し先行してコンビニ等で待ち構えて、何か欲しいものがあれば落合さんは車に寄ってくるし、問題なければ素通りしていきます。

この区間は雨が降ったりやんだり、風が吹いたりと言うことでこまめにウェアの調整が必要になります。

先ほどのコンビニで出て1時間後の13時ぐらいに、落合さんが着替えに車に寄ってきます。

ここで起毛の長袖ジャージとかに着替えて、食料をポケットに入れるという短時間のピットインです。

着替えを済ませて颯爽と出発していく落合さん、。背中のポケットには渡したパンが入っています。

実は落合さんを送り出した後に車を走らせていたら、路上にほぼ手つかずのパンが落ちているのを目撃。食べようとした時に落としてしまったみたいで、美味しそうなパンだったので残念だった、と落合さんから後で伺いました。

落合さんが出発して、しばらくしたら落合さんが使っているGOKISOホイールの近藤機械製作所の社員の方がWebサイトのGPS情報を見て応援に来てくれました。女性の方がホイールを組んでいる方だそうです。

この次の補給ポイントは大体決まっていたので、そちらに先回りして落合さんを応援するとのことでした。

富山県入り 道の駅メルヘンおやべ

次の補給ポイントは約1250km地点である、富山県の道の駅メルヘンおやべになります。メインカーはこの近くで洗濯とお風呂と仮眠をしているのですが、まだ世界の森脇さんが寝ているという事なので、ここはゆっくり休養して貰いましょう。

われわれサブカーの3人とここからメインカーの同乗する頓所さんの4人でサポートの準備をしていたら、先ほどお会いした近藤機械製作所の2人もここに応援に駆けつけてくれました。

落合さんをサポート場所に誘導するウォーリーに扮するメカニックの野村さん。野村さんの明るさには色々と助けられました。このウォーリーの衣装は配信のたびにいろいろな人が着て、落合さんを応援するという役割を果たします。

まだ日中で14時にもかかわらず、曇っているために気温はひんやりしています。敷き毛布と掛け毛布を持ってきておいてよかったです。落合さんには少しでも寛いでもらったほうが、体力や精神力が回復しますからね。

落合さんと自分ではレベルは月とスッポンぐらい違いますが、休憩に関しては自分がブルベを走っていた時の経験も少しだけ役にたったと思います。

近藤機械製作所のお二人から差し入れのお菓子を頂いたり、せっかくなんでということで落合さんにポーズを撮って貰って写真撮影したりなどしつつ、落合さんの表情も明るくて良い雰囲気でした。

今回はハイトの高いホイールを機材として選択していたのですが、風の影響はどうか?などの話を落合さんに確認しておられました。わざわざ応援に駆けつけてくれたお二人には感謝しかありません。

ここまで少しペース的には遅れていたのですが、工程表ではここで3時間近い大休止を見込んでいました。1時間強の遅れで14時過ぎに落合さんはやってきたのですが、まだまだ元気ということで20分ぐらいの休憩で出発していきました。

休憩時間を大幅に短縮したことで、遅れはここで大きくリードに変わります。あとの不安要素は雨と低温です。

リスタートする落合さんを見送るウォーリー。世界の森脇さんはまだ寝ているということなので、ここはメインカーのメンバーにもしっかり休んで貰って、サブカーの我々は落合さんを追います。

なかなか雨止まず

16時ぐらいになって、だんだんと暗くなってきましたが、時折パラパラと雨が降ってきます。

先行しつつ、停車できるところで待って…というのを繰り返していましたら、レインウェアが欲しいということで停車しているサポートカーに落合さんが寄ってきたので、野村さんが探してサッと渡すという一幕です。

17時ぐらいに富山県の魚津港あたりを通過していく落合さん。雨は断続的に降ったり止んだりが続きます

親不知を超える前にチェーン交換

18時にファミリーマート 黒部生地漁港前店 で補給タイムです。富山県境と新潟県境の難所である親不知を超える前に、チェーンを新品に交換する作業を行います。

買物をする際にお店にはお断りを入れて、チェーン交換の作業と、補給と着替えも行います。着替えるときにはプロテクトJ1をしっかりと塗り込みます。

野村メカニックがチェーンを交換している間に、落合さんは乾いた靴に再度交換です。やはり雨が降った場合のキーポイントは靴ですね。

あと落合さんは状況が変わるとこまめに着替えするところが非常に冷静です。自分とかは、つい止まるのがおっくうで最適でないウェアで走ってしまう事が多いので反省しきりです。

メインカーのメンバーは休憩のおかげで体力と気力も少し回復してきていたので、ここからの落合さんのサポートは少しお願いして、サブカーの我々は着替えの洗濯というミッションをこなしに行きます。

流石に眠くなってきていたので、Wさんに運転の交代をお願いして、交互に仮眠しようと思っても1時間ぐらいの間隔で何かしらのイベントが起きるので、正直寝れないというのが本音です。

コインランドリーってありがたいね

ブルベライダーならコインランドリーには、お世話になったこともきっといるでしょう。コインランドリーは暖かく椅子もあり、清潔で最高の場所ですね。

雨の時や暑い時期などは、綺麗な乾燥したウェアに着替えるというのは非常にリフレッシュ出来ます。今回の我々のサポートでは実施しませんでしたが、ゴアのレインウェアなどを乾燥機で乾燥させるだけで撥水力が回復します。

コインランドリーで落合さんのジャージなどの着替えを洗うのですが、洗濯が大体30分、乾燥が20分ぐらいです。我々のサポート時には利用しませんでしたが、靴も乾かせるので雨の時はありがたいです。

ここで少しでも仮眠しようと思いましたが、なんか妙に目が冴えてしまって寝れません。これはどっかで限界突破の眠気が来そうです。

親不知を超えて新潟県入りでまたコインランドリー

富山県の黒部のコインランドリーで洗濯をした後、19時すぎにメインカーと落合さんを追いかけます。落合さんは既に親不知に入っていて、こちらが追いつくのは親不知のトンネル区間が終わってからになりそうです。

この区間は全体の中でもかなりの難所になりますので、ここを事故なく超えてくれることを祈ります。幸い、日曜日の20時すぎということもあって交通量は少なめだったのが幸いでした。

メインカーと落合さんに追いついてから、路肩に車を停めて様子をうかがったり、サポートしながらついていきます。この区間は雨がずーっと降り続いているため、どんどんと着替えていかないと体が冷えるようです。

そんな訳で新潟県の能生にあるコインランドリーに先行して、また洗濯をしてきます。時間は21時ぐらいですが、コインランドリーの営業は22時までということなので、間に合って良かったです。

コインランドリーの隣にはナルス能生町店がありましたので、洗濯している間に買い出しに行ってきます。

サブカーの3人の食事ですが、落合さんが選ばなかったパンやおにぎり、スーパーで事前に買ってきた弁当などを、移動中の車内食べていました。残りも少なくなってきたので、ここで少し食料を買い足します。ピスタチオ風味のクッキーが美味しそうだったので、車内の夜食用に購入しました。あと貼るタイプのカイロをここで沢山購入しました。

直江津 深夜23時の夜食ラーメン

メインカーが少し休憩に入るということで、洗濯物から戻った後は我々のサブカーが落合さんに着いていきます。自分としては、新潟県でも直江津から富山県側は行ったことがないので、ここはWさんの知識に頼りっぱなしです。

かなり気温が下がってきて、気温が一桁になっていました。落合さんから暖かいラーメンが食べたい!というリクエストがあったので、直江津市街のセブンイレブンに先回りしてカップ麺を買ってお湯を入れて、すぐに渡せるようにしておきます。

ここでラーメンが食べたいというリクエストに対して、どのカップ麺を選ぶか?というのはこちらに任されています。こういう時は悩んだら日清のカップラーメンの醤油味にしよう!というのはすぐに決まったのですが、普通サイズとBIGサイズのどちらがいいか?で少し悩みます。

結局、食べきれなかったら残して貰えばいいや、ということでBIGサイズにしました。

落合さんが入ってくるなり、バイクはメカニックの野村さんに渡して、お湯を入れて1分ぐらいの日清のカップラーメンの醤油味BIGサイズを手渡します。落合さんは麺は堅めが好きということなので、すぐに開けて食べていました。

一緒に暖かいほうじ茶と電子レンジで暖めて貰ったおにぎりを渡して、BIGサイズにカップ麺も綺麗に平らげてられました。深夜23時ということもあって、直江津市街のコンビニではありますが人影はまばらです。

Wさんがこの先のルートの注意ポイントなどを落合さんに説明します。ちなみに、こういう時はワンボックスタイプの車の方が、落合さんも車内で落ち着けると思います。

野村さんがチェーンを清掃します。この区間はほぼ雨だったため、チェーン清掃をするかしないかで、走行抵抗がかなり変わってきます。

雨と向かい風、低温などもあり落合さんのペースも下がってきて、着替え等の停止時間が増えたこともあり、徐々にリードした貯金を使っている状態になっています。ここから夜明けまでは雨が断続的に降る予報ですので、朝まではしんどい時間が続きそうです。

メインカーは休憩と充電をするために、この手前から先行してもらっていました。GPSでどこで休憩するのかな?とチェックしていたら、メインカーは柏崎の田中角栄記念館の公衆トイレにしばらく止まっていました。

直江津から先は大体の道であればWさんはもちろん自分も把握しているので、この区間のサポートは我々でも問題は無いでしょう。メインカーにはここでゆっくりと休んでもらいます。

そんな訳で直江津から国道8号を通って柏崎に向かっていく落合さんを追っていくところで、長かった日曜日が終わります。

次回予告

大休止を切り上げて築いたリードは、直江津まででほぼ失われた。
襲い来る低温と向かい風はライダーの体力を確実に奪っていく。
サブカーの我々の眠気も限界に達しようとしている中で、
田中角栄記念館で止まったままのメインカー、世界の森脇の復活はまだか?
寝ない男 落合は新潟の朝日を無事に迎えられるのか?

というわけで後編も近日公開です。

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