2018年に東京から遠征して出走して以来、4年ぶりとなる新潟シティライドに参加しました。以下は前回、参加したときの記事です。
2019年は開催日がマクロスのクロスオーバーライブと日程が重なったため、参加見送りでした。2020年はコロナ過の最中ということもあって中止で開催無しでした。2021年は新潟県内在住者限定ということでエントリーはしたのですが、どうも気分が乗らずにDNSでした。
という訳で2022年の新潟シティライドは実に4年ぶりの参加となったわけです。ちなみに来年は開催から10周年ということだそうですね。4月にエントリーが開始したタイミングでロングライド(120km)の7時スタートの第3組でエントリーしました。エントリー費用は5500円とほぼ据え置きです。
今年も残念ながら新潟県内在住者のみが参加出来るイベントとなりまして、スタートは時間になったら受付に集まって各自が時間をズラしてスタートしていくという形式で、参加人数もコロナ以前と比べるとかなりこじんまりとした開催になっておりました。
出走当日
以前は東京から遠征して出走していたのですが、今は新潟の家から車に自転車を積んで出かけて、車を駐めたら自転車を組み立ててスタート地点である新潟陸上競技場に向かいます。車は新潟駅前に駐めてスタート受付に向かったのですが、7時スタートに対して6時に家を出れば十分に間に合うというのは非常に楽ちんです。以前は新潟駅周辺にホテルを取って泊まっていました。
終了してからも自転車を車に積んで、サイクルジャージを着たまま車を運転して16時には自宅に到着というのも非常に楽ちんです。やはり地元のイベントというのは楽ですね。今年はブルベも出てないですが、AJ群馬さんのBRMは来年出走しようかな。何せスタート地点まで車で行って、終わったら車に乗って帰ってこれるというのはランドヌ東京でのBRMとは全く違います。
さて、新潟シティライドは例年であれば6月の1週目の週末に開催していたのですが、今年は6月の3週目です。数日前には雨予報が出ておりましたが、直前の予報では曇りという予報になりました。午後からは晴れて暑くなるようですが、涼しいうちに海岸線を抜けて岩室温泉に降りる登りをこなせれば大丈夫でしょう。
4年前はブルベを普通に走っていたので、新潟シティライドの120kmのロングコースは平坦基調ということもあり完走できないかも?という心配はなかったのですが、最近は自転車は乗っても50kmぐらいで、ちょっと足を伸ばして80kmという緩さなので、120kmを走りきることに少々の不安はありました。例年のように岩室のジェラートショップ「レガーロ」さんの開店待ちをしてジェラートを食べたりするような余裕はなさそうです。
スタート地点には6時半から15分ごとに20人ぐらいの単位で受付をやっていて、ここで事前に2週間分の検温を記録したアプリの画面と当日の体温を測定して、OKならば各自出走ということになります。自分は荷物をとにかく減らしたかったので、ジャージのポケットにジップロックにお金やらカード、エイドで引き換えるための食券などを入れて、後はスマホぐらいしか身につけていきません。
やはり暑いときは何も背負わないことが重要です。荷物預かりもしてもらえるのですが、車で現地入りしていることもあって本当に必要な物しか持ってきませんでした。この辺の割り切りはロングライドでは重要です。
今日は暑くなりそうですが、ドリンクボトルはサーモスの600mlの保冷ボトルを一本だけにしました。サドルバッグを付けると邪魔なので、ツール缶にトラブル時に必要な工具やチューブ類を入れておきます。タイヤはチューブレスなので、予備のチューブとCO2ボンベだけ入れてあります。
その他の装備としてGarminのVARIAレーダー、そして6/16に発売になったばかりのGARMINの最新のサイクルコンピューターのEdge1040 Solarを取り付けて出走します。あとはいつも通り、自転車用のスマホをPixel5aをステムの上に取り付けて骨伝導ワイヤレスヘッドフォンで音楽を聴きながら走ります。
そんなわけで7時ジャストにスタートしました。コロナ禍以前の賑やかな感じのスタートではないので、特に写真などはありません。7時スタートで120kmだから、エイド等の停止で1時間は掛かるとして1時間平均で20km進めば、走行6時間+休憩1時間で14時ぐらいにゴールかな?
スタートしたらいきなりの雨
例年なら岩室に向かう海岸線は自転車で一杯になるのですが、今年はスタート時間が分散しています。脚力のある人はスタート時間を遅めでも16時までにゴール出来るので、後ろから速いグループがたまに追い抜いていきます。
海岸線では4~5人ぐらいのグループのペースが同じような感じだったので少し付いていったのですが、ここで普通に雨が降ってきます。気温が高めだったので、雨自体で濡れて寒いということはありません。そもそも雨具とか持ってきてませんし、泥よけも付けてきていません。
グループについていくと前の自転車の跳ね上げた水や泥が私の顔や服に掛かってよごれるため、ここからは単独で岩室方面に向かうことに。幸い、雨はあまり強くなることはなく、越後七浦シーサイドラインを走るあたりでは雨も上がってきました。
悪魔おじさんの応援
あまり飛ばすわけでもなく25km/hでノンビリと走っていたら、岩室温泉方面に抜けるための登りが始まります。このイベント唯一の登りですが、標高100mの登りませんから練習不足な自分でもインナーローでゆっくり登れば問題ありませんでした。
登りの頂点のトンネルの手前には例年通り悪魔おじさんが応援にやってきてくれていました。このお方、長野在住という噂でして、新潟のサイクルイベントにも遠征しに来てくれるというありがたい存在です。
自分はここで停車して写真を撮影させて頂きました。そして自分が先に進もうと自転車に乗って、悪魔おじさんの脇を通る時に三つ叉でお尻を押して貰うという応援を受けました。やっぱりイベントは良いですね。
岩室のエイドに8時半すぎに到着。スタートから1時間半ほどですが、なかなか順調なペースです。コロナ以前は東京から一緒に参加していたYUKI氏や、新潟の自転車乗りとも一緒にイベントを楽しんでいたのですが、今回は残念ながら知り合いで参加していたのはイガランダーさんのみ。イガランダーさんは例年の日程なら地元のお祭りと日程が被っていて参加できなかったそうですが、今年は日程が変わったため初めて参加出来たとのこと。
イガランダーさんは7時半スタートかつ折りたたみ小径車での出走ということもあり、ロードバイクの自分が普通に走っていたら追いついてくることは無いでしょう。まぁ、ゴールでお会いしましょうってな感じです。
エイドでの補給食は温泉まんじゅうと和菓子。冷たい麦茶などを頂いていたら、また雨が落ちてきました。ここから30分ほどは本降りの雨でしたが、暑くて熱中症になるよりは雨の方がマシです。
まんじゅうは1つはジャージのポケットに入れて、あとは全て美味しく頂きました。知り合いがいないのでエイドでの滞在時間が短めで済みます。そういえばブルベも出走したばかりで知り合いが居ない頃の方が、PCのコンビニ等でダラダラと長居しないので、結果的に速く走れていました。
8時45分に岩室のエイドを出て雨が降っていたこともありますし、いつも立ち寄っていたジェラートショップのレガーロは10時開店なので1時間も待てません。雨ということもあり先を急ぐことにします。
雨もあがって、エイドでカレーを食らう
岩室のエイドを出て30分ほどは雨に降られましたが、この雨が上がってから急に気温が上がってきて真夏の空模様となります。次のエイドは折り返しである60km地点にある「うらこすど」の体育館です。
岩室のエイドを出てから1時間ちょっとで「うらこすど」の体育館に到着です。例年であれば、ここは人が居一杯で食べ物を受け取るにも行列、そして食べる場所の座席が空くのを待ったりするので30分ほどロスします。
ところが今年は人数が少ないのと出走時間をズラしているために、どこの会場でも密になることはなく、すぐに食べ物を受け取って座って食べる事が出来ました。座席の空きも沢山あります。
10時には到着して、5分ほどでエイド食を受け取って座席に座ります。ここはいつも定番のカレーライス、そして塩分補給の漬物、バナナなどが出ます。デザートに桃か梨のシャーベットもありましたよ。
初めて参加したときにはこのエイドでカツカレーやらサラダなど食べきれないぐらいの量が出てビックリしたのですが、最近は控えめな量が提供されるようになりました。ここのカレーが美味しいんですよね。
という訳で、このイベントの一番の楽しみでもある「うらこすど」のカレーライスを堪能します。普段は漬物とかはあまり食べないのですが、塩分補給のために漬物が美味しく感じます。
例年なら30分ほどここでお仲間と談笑してから先に進むのですが、15分ほどのストップ時間でエイドを後にすることにしました。ボッチ参加だとマイペースかつ休憩時間が短くて済むのはメリットでしょう(寂しいけどw)
このイベントでは何人も自分と前後して走っている人と遭遇しましたが、追い抜かれたグループにもエイドでの休憩時間の短さで逆転して、エイドを出た後にまた抜かれる、というのを繰り返しました。
お昼になって気温があがってきた
うらこすどのエイドを10時半に出発します。スタートから3時間半で折り返し地点を越えているわけですから、7時間で120km完走は堅いでしょう。ただ、雨が上がって一気に気温があがってきました。11時半ぐらいには30度を軽く超えてきて、まだ暑いのに順応できていない体には辛いです。
残り60kmをマッタリと走るだけなので、エイド以外でも停まって水分補給すればいいや、ということでコンビニで2回ぐらい休みました。暑いとどんどんと汗が出て行ってしまうので、水分補給はこまめにしないといけません。
今回はボトル1本体制だったので、コンビニで買ったペットボトルの水とかお茶と背中のジャージのポケットに挿して走っていました。トータルでいかに身軽で居るか?というのが楽に走行する秘訣ですね。Edge1040 Solarはソーラー電池内蔵ということもあって、電池が全然減りませんし、背中に入れたiPhone13 Pro Maxやステムに取り付けたPixel5aの電池の持ちも十分で、モバイルバッテリーとかを持ってくる必要はありませんでした。
最近、あまり距離を乗らないのでトップチューブバッグとか大きいサドルバッグを取り付けたりしない状態で走っています。段々と携行するアイテムが減ってきているのはいいことですわ。横越のスポーツセンターではゼッケンチェックだけだったので、自転車は止めずにそのまま先に進みます。とにかく止まる時間を減らす様に心がければ、あまり速く走れなくても早い時間にゴール出来るのです。
福島潟のエイド~ゴールへ
80km地点の福島潟のエイドには12時前に到着しました。残りは40kmだから、あと2時間で14時ゴールは大丈夫でしょう。気温が32度ぐらいと非常に高いですが、走っていれば走行風でなんとかなります。水を被りながら走ったりする必要は無かったです。
福島潟のエイドではニンジンジュースとお菓子を頂きました。ここも例年だと補給を受けるのに結構人が並んでいるのですが、今年は分散しているおかげで余裕でした。
このエイドの前後でブロンプトンで参加している40~50代のご夫婦がいたのですが、ブロンプトンとは思えないぐらいの速さに驚いたので「速いですね~」とお声がけ。旦那さんは「ロードで出走しておけばよかった」とのことでした。確かにロードは楽ですもんね。
小径で走っているイガランダーさんの状況をSNSで確認すると、スタート時間の差の30分そのままで進んできているようです。小径なのに凄いな。
自分は相変わらずロードバイクばっかりです。eTap HRDの電動シフト、パワーメーター、最新のサイクルコンピューター、スマホ、GARMINレーダーなどの電装品で一杯です。
チューブレスタイヤはフロント5気圧、リア5.5気圧ぐらいに設定していましたが、このくらいの空気圧だと超重量級の自分でもタイヤがショックを十分に吸収してくれて、しかもパンクのリスクもクリンチャーより低いです。運が悪いと修理が大変なチューブレスタイヤですが、自分にとってはメリットの方が上回っています。
最後のチェックポイントの東区のスポーツセンターの前でゼッケンチェックを受けたら、後は10kmぐらいでゴールです。海底トンネルのみなとトンネルを通ったら、新潟市街を通って信濃川沿いにゴールの陸上競技場を目指します。
Garmin Edge 1040 Solarは電池減らない
そんなわけで14時に予定通り120kmを走行して、新潟シティライドのロングコースを無事に完走しました。まだ帰ってきて居ない人の方が多数いるので、バイクラックに自転車を駐めます。
正直100km以上のロングライドは2022年でまだ2回しか経験してなかったので、足が萎えちゃって疲れましたが、心地よい疲労感でした。なんだかんだでちゃんと完走出来ると嬉しいものです。
イベント3日前に届いて、急遽設定してコースを入れてきて使ってたGarmin Edge 1040 Solarですが、画面にソーラー電池が仕込んであります。なので日中なら走行しながら充電できるので、電池が全然減りません。7時間サイコンを使いっぱなしで86%も電池が残っています。この調子なら600kmブルベの40時間とかも電池持つかもしれないですね。
1040Solarは最新型ということもありまして、これまで使っていた830よりも色々と進化を感じます。やっぱり画面が大きいのは老眼が始まっている年代にありがたいです。視認性は良いし、液晶タッチパネルの感度もよいです。お値段が約11万というのが痛いですが、Yahooショッピングのガーミン公式ストアで購入すると2万円のPayPay還元があったので、実質9万円です。自分は830を売却するつもりで45000円ぐらいでは売れるでしょうから、3年ぐらい使って実質45000円で最新機種に出来るというのはありがたいところです。
円安もあって海外製品が高いですが、Garminの製品については良心的な為替レートで売っています。ただ、直前で既存機種の値上がりの発表もありましたら、今は欲しいものは値上がり前に早めに買っておけ、という感じですね。自分も1040Solarを発売前に予約しておいてよかったです。
ゴール受付で完走証を頂き、イベント主催者から配られた300円の金券チケットでかき氷を食べます。っていうか、回りのサイクリストもみんなかき氷食べてましたよ。
ちょっとノンビリしていたら、イガランダーさんが無事にゴールしてきました。30分ほどかき氷を食べながら、イベントを振り返ります。なんだかんだで15時前に会場を離れて、車まで移動して自転車を積んだら運転して16時前に家ですよ。今までならゴール受付の後に着替えて、輪行で17時ぐらいの新幹線に乗って20時前に東京の家でやっと一息というイベントでしたからね。
イガランダーさんは輪行で帰るそうなので、新潟駅まで自転車でご一緒して解散です。なんともいえない充実感で、自分で運転して車のエアコンの涼しさを堪能しつつ16時には帰宅して、すぐにお風呂でマッタリです。やっぱり移住して良かったな、と思う瞬間でした。
来年は10周年記念大会らしいので、是非、県外の人も出走出来るイベントに戻ってくれることを祈りつつ、来年も走ってカレー喰うぞ!と決意を新たにしたところです。