本を読んで、焼売を自作する日々
相変わらず本は読み続けています。余暇時間は自転車と読書とYouTube動画鑑賞の3つで時間の奪い合いとなっております。
「新・貧乏はお金持ち」は知っている内容が多め
先週から今週にかけて読了した本は3冊でした。ちなみに平行して読み進めている本もあります。

橘玲「新:貧乏はお金持ち」を読了。お膳、図書館で借りたのですが、自分が知りたい情報はこれだ!と思ったので借りたものは読了せずに返却して新刊で購入しました。それをやっと読み終えましたのでした。
マイクロ法人を設立して節税しよう、というのがテーマの本です。もともとは2009年に出版された元本がありまして、その当時はかなりインパクトのある内容だったと思います。そこから16年が経過した現在、税制も世の中の働き方も大きく変わったため、それに合わせて内容が書き足されています。
自分がマイクロ法人を設立した2020年に読んでいたら、非常に参考になったと思います。しかし、設立から5年以上が経過していますので、書いてある内容は知っていることばかりでした。自分はそれらの知識のほとんどを、WebやYouTube動画から得ました。副業やマイクロ法人による節税が、それだけ世間に浸透したということなのでしょう。
この本を読んで漠然とやろうと思っていたことで実行に移すことにしたのが、会社で株式口座を開設することです。そういうモチベーションはこの本から得られました。元本を2009年に読んでいたとしたら、当時の自分は会社員だったので、もっと新鮮な印象で刺激を受けたでしょう。
この本を読んでいて、少し気になる読みにくさがありまして、税金やバランスシートなど金額にまつわる計算がたくさん出てきます。それらの数字が縦書きの本文中にズラっと書かれていて、なかなか頭に入ってきません。横書きの表形式で補足が合ったら分かりやすかったのにと思いましたが、脇でメモ帳に金額を抜き出して自分で計算しながら読めばよかった。
これは購入した本なので、たまに本棚から取り出してパラパラと見返して新たな気づきがないか?を再読してみようと思います。
「話が面白い人」は何をどう読んでいるのか、は人を選ぶ
これは出たばかりの新刊で、売れっ子の三宅香帆さんの「話が面白い人」は何をどうよんでいるのか、を先日のホテル泊中に読了しました。最近の三宅さんの新刊ラッシュはすごいし、本人も色々なメディアに出演しまくってますね。

しかし、タイトルと本の内容が一致しているか?というと微妙でして、エンタメ作品などの鑑賞の掘り下げ方を分類し、それを意識して評価している人の話は面白い、いうのがこの本の導入です。三宅さんは文芸評論家と自称しているだけあって、視点がとてもユニークでお話も面白いです。
本書の大半はnoteや連載で三宅さんが読んだ本、映画、ドラマなどのエンタメ作品について語っている内容を分類し、それを一冊にまとめたものでした。取り上げているのは、近年話題になったエンタメ作品が多く、たとえば映画「国宝」の様な最新作も含まれています。視点が面白いので、自分が接したエンタメ作品の三宅さんの分析は非常に面白く読めました。
ただ、これらのエンタメに全く接していない人は置き去りになってしまうのは仕方ないでしょう。例えば、宮島未奈の「成瀬シリーズ」が描く青春生活において、成瀬も含めて登場人物が全く悩んでいる様子はないのに楽しそう、と三宅さんは分析しています。とても面白い視点だな、と自分は感心しましたが、成瀬シリーズを読んでない人にはピンとこないでしょう。
まとにかく三宅さんがエンタメを楽しんでいるな、というのと、エンタメ作品の昇華のさせ方が興味深く楽しく読めました。自分は、この本で紹介されているエンタメ作品の半分ぐらいしか接していなかったので、流し読みが多かったのも事実です。ちょっと後追いで紹介されていた作品に接してみようかな。
自分は面白く読めたけど、純粋に「面白い話が出来るようになりたい!」という期待で本書を手に取ったとしたら、ちょっと違う!ということになると思います。三宅さんのエンタメ感想文をまとめた本としては、楽しく読めましたが。
「おまえレベルの話はしてない」は面白くてあっという間に読んだ
前述の2冊は、自分で購入して積んでいた本です。しかし、相変わらず図書館には魅力的な本が沢山並んでおりまして、先日、フラっと阿賀野市図書館で新刊コーナーに気になっていた新刊が並んでました。

芦沢央「おまえレベルの話はしてない」は夏に出たばかりの新刊です。私が借りた当日の新潟日報の書評コーナーでも取り上げられてました。これが阿賀野市図書館の新刊コーナーにピカピカの状態で並んでいたので、早速借ります。多分、自分が一番乗りだと思います。
将棋の棋士としてプロに昇格した芝、高校の時に奨励会で見切りをつけてプロ棋士を目指すことを止めた大島という若い二人の関わりの話で、それぞれの視点で同じ時間軸の話が描かれています。将棋の棋士を取り上げた作品は今は沢山ありますが、古くは能條純一の「月下の棋士」がとても衝撃的な漫画でして、プロ棋士になるには年齢制限があるという事実をこの作品で知ったのでした。
「月下の棋士」で語られた事態と比較して、この作品に出てくる現代の棋士達の研究はAIの登場で色々と様変わりしていました。伝統的な将棋の世界が、あんなにも変化しているのか!と芝の章で語られます。厳しい勝負の世界で生きている芝、高校で将棋を諦めて東大の在学中に弁護士試験に受かった大島、この二人の関わり方がそれぞれの視点から描かれていて、物語に引き込まれます。
タイトル名のキャッチーな台詞は、作品内では1回サラっと出てくるだけです。この台詞は棋士の芝が放つ台詞でなければ、ネットでの陳腐な煽り文句でしかありません。こんな芝に対して、大島の接し方が、うまく言語化できないのですが、作品内の言葉で語ると「大島ってイイ奴だな」っていうところに集約されているように思います。
というわけで、非常に面白い小説だったので、あっという間に読んで図書館に返却してきました。新刊はさっさと読んで返却するのがマナーだと思っているので。
焼売は簡単に自作できる
ここからは、ガラっと話は変わります。
筋トレ+自転車トレーニング後の回復として、プロテイン粉末をこまめに飲んでいます。しかし、自分の体重ではプロテイン粉末だけではタンパク質の摂取量が不足します。それ以外のタンパク源として、オイコスヨーグルトや鶏肉を食べてますが、ちょっと食傷気味です。なのでカロリーは高いですが、冷凍しておいた豚ひき肉がたくさんあったので、自作焼売にチャレンジします。

餃子は皮から作ったこともあるのですが、焼売は初めてです。実は焼売の方が餃子よりも作るのが簡単だ、というのを知識としては知っていました。なので、実際にやってみると確かに簡単です。焼売の皮をスーパーで買ってきて、帆立の貝柱の乾物を水で戻しておきます。
あとはタマネギのみじん切り、豚ひき肉、ほぐした貝柱に片栗粉や調味料を入れてよく捏ねて、市販の皮で包んだら、フライパンで蒸し焼きにすれば完成です。焼売は確かに餃子より簡単でしたし、味も美味しく仕上がりました。
ちょっと脂質が多めなのがネックですが、美味しい焼売は買ってくると高価です。帆立の貝柱の乾物は高価ですが、たまたま頂き物の備蓄があったので使いました。これが入ると味がグンと良くなって高級感が出ます。あとタマネギはちょっと多いかな?というぐらい入れた方がよいです。少ないと肉の硬さが気になります。アレンジとしてタケノコや椎茸のみじん切りを加えても美味しいかも。
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