Garmin Oregon600 その1

久しぶりのGPSネタ。2014年の夏に英語版のOregon600を購入しました。昨年からWiggleで英語版のGarmin GPSが購入出来なくなりました。そんな訳で購入したのはスペインのBikeinnです。お値段は4万円強ぐらいだったと記憶してます。

eTrex30英語版はいいよねっとの通販で安価に買えますが、Oregonについては日本語版の650しか売ってないのです。カメラなどのギミックは要りませんから600で十分です。

EdgeシリーズやeTrexシリーズと違ってOregon600の英語版はちょっといじると地図に日本語が表示出来ます。なお方法についてはここでは説明しませんので、各自で自己責任で検索するなりして探してください。間違っても日本の代理店などに問い合わせるような事はしないように。

届いたパッケージ。パッケージの中身は本体だけなので、自転車用のマウントは別途購入しなければなりません。マウント自体はeTrexと同じものです。

OregonはeTrexと同様に本来は山岳用のトレッキングナビなので、リュック等に取り付けるカラビナは付属してきます。

Oregon600を買ったのは、本体が大型で液晶が見やすく動作が軽快であること、心拍センサーやケイデンスセンサーと連動してEdgeシリーズと同様な走行ログが取れること、高度プロフィールが見やすいなどのメリットに惹かれたからだ。

自分は走行ログはEdgeシリーズに任せるつもりで、走行ログ機能がないeTrex20Jを買ったのであるが、30シリーズであれば記録可能で、高度プロフィールが表示できる。英語版の20と30の価格差であれば、30を買うほうがお得だ。わずかな金額の差で実現できる機能がかなり異なるからだ。

日本語版の20Jと30Jは機能差に見合うだけの価格差があるので、割り切って20Jを購入するのもアリだろう。

Garmin Edge810J、eTrex20J、Oregon600を並べたところ。リチウム電池内蔵のEdgeに比べると単三電池2本を使用するeTrexとOregonは大きいが防水性はバッチリ。

OregonはeTrexより一回り大きく、ずっしりとした感じである。なおOregon600には100円ショップで買ってきたiPhone用の液晶保護シールをカットして張ってある。保護シールがやや不恰好なのはそのせい。

eTrexとOregonにはストラップホールがあるので、ストラップを取り付けておいて、自転車のハンドルマウントで取り付ける場合には外しても紛失しないように、ハンドルにストラップを通しておいたほうがよいだろう。

マウントにしっかりと本体を固定していなくて、本体が吹っ飛んで紛失したという話をちらほら聞きますので。

単三電池を飲み込む上に防水バッチリということもあって、Edgeに比較するとeTrexとOregonは分厚い。ハンドルにEdgeと並べて設置すると、段差がちょっと気になるぐらいの厚さの違いがある。

重さを比較してみよう。Edge810Jは100gを切る97g。ハンドルマウントも軽いので、ロードバイクには最適だ。

交差点が近づいてきたときの拡大アラート表示など、eTrexやOregonにはない便利な機能もある。雨天時に走行したまま充電するときに端子がむき出しになるという弱点があるが、ブルべ以外の用途であれば値段もこなれた810Jは一押しである。

Eneloopの単三電池が2本セットされた状態でのeTrex20Jの重さは150g。スマホよりちょっと重いぐらいなのだが、スッポリと手に収まるサイズなので小さく感じる。

3機種の中で一番動作が緩慢であるが、タッチパネルではないので手袋をしたまま操作ができるのはありがたい。夏場はともかく分厚い手袋をする冬は特にだ。

ずっしりと重いOregon600は、Eneloopを2本セットした状態で215gもある。大きな本体と相まって重く感じる。

右側に電源ボタンとユーザーボタンがありカスタマイズ可能であるが、基本的にはタッチパネルで使うのである。

Edge810Jと同じでタッチパネルは静電容量+感圧のハイブリッド。ただし、分厚い手袋をしているとOregon600のタッチパネル操作はかなり難しい。地図の拡大縮小の操作にも支障があるぐらいだ。

以下にスクリーンショットを張っておく

メイン画面 各種機能アイコン
衛星のつかみはバッチリ 走行ログ管理画面
サイコン的に使える スワイプ操作で表項目を変更
高度プロフィール画面 上段はコース全体のプロフィール

液晶画面が広いこともあり、表示される情報はとにかく多い。特に高度プロフールが見やすくて使いやすい。地図表示については次回の記事で詳細に取り上げるが、これも広くて見やすい。

機能的にはeTrex30をさらにゴージャスにしたような感じである。これが単三電池駆動で防水バッチリで使えるのはブルべライダー的には1つの理想だろう。

ただし、デメリットもある。Edge並みにちゃんとログを取ろうとすると、温度センサー、スピード/ケイデンスセンサー、心拍センサーを別途購入しなければならない。

上の写真は温度センサーである。写真ではハブダイナモからリアライト給電用のケーブルの上につけているので有線っぽく見えるが、他のセンサーと同様にワイヤレスである。ブルべでは気温が見れるのは便利であり、ログとしても気温が残るのはうれしい。

もし、これらのセンサーをすべて購入し、自転車用のマウントも揃えてOregon600英語版を購入すると、金額的には日本語版のEdge810Jより高くなってしまう。

Edge810Jは温度センサー内蔵、心拍、スピード・ケイデンスセンサー、ハンドルマウント、日本語地図の一式揃っているので、やはり雨天で異常な長距離を走るブルべライダー以外はEdge810Jで十分すぎるはずだ。

購入してもう半年ほど経過しているので、Oregon600は既にブルべに実戦投入している。致命的ではないが、以下のような弱点もある

  1. 電池の持ちが悪い。eTrexの半分ぐらいの時間しか持たない。
  2. ぶ厚い手袋をしているとタッチパネルが操作できない。
  3. 雨や汗でタッチパネルが操作できなくなることがある。

電池の持ちが悪いのはストレスである。Eneloop Proなどの高容量のものをつかっても10時間しか持たないので200kmのブルべでも電池交換が必要となる。

対策として地図を見る必要がないときにサッと画面を消せるように、電源キーのワンプッシュに画面OFFを割り当てている。画面をOFFにしてもログはちゃんととっているので、地図が必要ないところはこれで画面をOFFにするのだ。

2と3はタッチパネルに起因する不便さであるが、今のところは広い画面とキーカスタマイズに助けられている。画面が広いのでスクロールとか縮尺変更を頻繁にしなくて済むからだ。

キーカスタマイズでユーザーキーに「メイン→地図→高度プロフィール→サイクルコンピューター」をトグル表示するようにしておいて、走行中はこのユーザーキーの物理ボタンしか触らないようにしている。

若干の不満点はあるがトータルでは画面が見やすくて便利なので、eTrex20Jの出番は激減してしまった。

次回はOregon600で使っている地図の話である。