さて、今までもGarminのGPSで使う地図については何度か述べてきましたが、ルートラボなどで引いたルートと辿るだけというような使い方であれば、英語版にローマ字表示の地図でも十分です。
ただ、やっぱり地名は漢字で表示された方がパッと見たときに分かりやすいのも事実。そんな訳で自分は「地図が日本語で表示出来る機種」に拘っています。漢字が表示出来る台湾版を買ってみたり、日本の代理店が販売している日本語版を買ったりしています。
Oregon600も日本語地図を表示させる目的で購入しました。ただ、今回入手したOregon600にシティーナビゲータのMicroSD版をセットしてみたり、Edge810Jに付属の地図が入ったMicroSDをセットしても認識されません。
もっとも最初からフリーの地図であるOSM地図を使う気だったので問題ありません。OSM地図は単体ではGarminデバイスでは使えませんが、これをGarmin用に加工するための生成ツールが色々と提供されています。
このツールですが英語のマニュアルかつコマンドラインで動作させることを前提としているので、かなりPCに精通していないと歯が立たないと思います。ただ、ありがたい事に定期的にOSM地図をGarmin用の地図として生成したものを配布してくれている方がおります。そこから入手すればMicroSDに地図をコピーするだけでGarminのGPSで地図が利用出来るわけです。
これらの地図ですが、地名などをローマ字に変換したローマ字の地図と、地名が日本語のままになっている地図の二種類があり、それぞれ別の方が配布しています。これらの方の努力には頭が下がります。
例えば、配布されている地名が日本語の地図をゴニョゴニョしたOregon600で表示させると以下のように表示されます。
由比ヶ浜あたり。紫色のブドウみたいなの |
3kmスケール。全般的に黄色い色が ベースになっている。 |
品川駅周辺。とても賑やか。 | 渋谷駅周辺。 戦車アイコンはなんだ? |
折角、日本語を表示出来るGarminのGPSを手に入れたのでローマ字地図ではなく、上記の日本語地図をしばらく使っていました。
で、ある程度理解してくると地図の背景とかアイコンなどはhtmlのcssと同じように設定ファイルで指定して、前述の生成ツールで地図を生成すると地図の見た目が変えられるということを知りました。
素晴らしいことにローマ字版の地図を配布している方が、この生成ツールを使ったスクリプトや設定ファイルも公開してくれています。配布している方は地名をローマ字に置き換える変換処理を実施して地図を生成していますが、その変換処理をスキップすれば地名が日本語の地図が出来るよな~と思ったわけです。
そんな訳で試行錯誤してOSM地図をダウンロードして、生成ツールでGarmin用に地名が日本語の地図を作ってみました。それをOregon600で表示したのが以下の画面です。
高松駅周辺 コンビニが一杯 |
縮尺を変更。 等高線入りで生成した。 |
Trackデータでルートを トレースしているところ。 |
標高入りTrackデータの場合、 最高点、最低点のアイコンが出る。 |
湘南国際村のあたり。 等高線があると地形が分かりやすい |
横浜周辺。コンビニが沢山。 |
渋谷周辺。 墓地の表示は今度削ろう |
神奈川県の秦野市。 等高線から山がちと分かる。 |
配布されている表示内容のスタイルシートっぽい設定ファイルを色々と変更して、試行錯誤して作った地図なので自分でも詳しい事はあまり分かってないのですが、とりあえず出来たってな感じ。
ブルベはルートラボで引いたTrackデータをトレースするだけなので、ナビゲーションはしてくれなくても十分に乗れる。画面が広いのでルート案内させながら4つのデータ項目が表示出来るのは便利である。eTrexは2つのデータ項目を表示するだけで手一杯だった。
そんな訳でOSM地図をGarmin向けに加工して配布してくださっている方々には本当に感謝したい。