ブルベ界隈では1月とか2月のクソ寒い時期から200kmとか300kmとか走っちゃうヘンタイさんが沢山いますが、厳冬期の工夫は色々とあるわけです。
まずは足元ですが、メリノウールの分厚い靴下に使い捨てカイロを貼ったり、シューズカバーを履かせたりするのはみんなやっているので割愛。個人的には、数年前から使い始めてとても冬が楽になった物があります。
それはペラペラで伸縮性のあるネックウォーマー。Wiggleのプライベートブランドの物を使ってましたが紛失してしまい、同じような品物を探してALTURAのネックウォーマーを愛用してます。国内じゃ手に入らないのでWiggleさんで一枚600円だった時にまとめ買いしてあります。
自分が被っている写真は恥ずかしいので、円柱型のストーブに被らせてみました。素材は伸縮性はありますが、ペラペラで単なる筒みたいな構造になってます。これを首に被って厳冬期は鼻まで覆って、更に耳まで覆うように着用する事で冬の夜間走行も少し楽になりました。
冬場の空気は乾燥しているので、普通に呼吸するだけで水分が失われて喉がガラガラになったりしますが、ネックウォーマーで覆っておく事で潤いが維持できます。もっとも口周りを覆っている部分は鼻水とか涎の水分なんですけどね…。
暑くなってきたらちょっとズリ下げたりの調整も乗車したまま可能ですし、もちろん喉を冷やさないようにするのが一番の目的です。乾燥した状態で口呼吸していると、冬場はあっという間に喉がやられて咳が出て来ます。土曜日は暑かったので、100km走ったあたりでネックウォーマーを外したら案の定、後半に喉がいがらっぽくなってきて痰が絡む咳が出始めました。
喉の潤いを守るだけでなく、口周りの防寒も出来ますし、耳元までカバー出来る非常に優秀な防寒具です。これを使うようになって冬場のロングライドは随分と楽になりました。もっと厚手のマスクもあるのですが、このくらいペラペラな物でも用途は果たしますし、薄いので呼吸も楽です。日本で入手しにくいのが難点ですが、お試しあれ。
そして先日レポートしたバーミッツを実戦投入してきました。気温は早朝の走り出しの頃こそ3度ぐらいだったので、「バーミッツ最高!暖かすぎる」と絶賛していたのですが、気温が5度を超えてくるとDefeetに手袋をしてバーミッツに手を突っ込んでいると暑すぎます。
念のため指切りグローブを持ってきて良かったゼ!と思ったのですが、日中になって10度近くなってくると指切りグローブでも暑すぎて、結局は素手で走ってました。
指切りグローブでもバーミッツに突っ込んでいると、気温が5度以上だとバーミッツの中は蒸れたコタツ状態になってしまい、甲の部分の生地が湿ってきます。なので結局は素手が一番でした。
真冬でも指切りグローブとか素手で走行出来ることのメリットとして、サイコンの操作や補給食の取扱などが楽ちんです。分厚い手袋だとタッチパネルの操作などはイライラしますからね。
それにしても、バーミッツは暖かいとは聞いていましたが、これほどの物とは思いませんでした。そして、とっさの時の手の出し入れのしにくさも先人達が語ってくれた通りです。
手を冷やすために上ハンドルを握ったりしていると、とっさの時にブレーキを掛けるのが遅くなります。手を正しく突っ込まないとブレーキが握れないので、市街地を走る時や、人の後ろについて走る時は、暑くてもバーミッツに手を入れてブレーキはいつでも掛けられるようにしておくべきですね。
こんな感じで手はホカホカになるので、たまに上ハンドルを握って手を冷やしてました。12月末だというのに暑い暑い言って走っているというおかしな状態でしたわ。バーミッツは氷点下でも十分使えるっていうか、むしろそのくらいの気温が適正だと思いました。