2017/5/13 BRM513するっと浜名湖鰻600 無事完走でSR復帰なるか?

ブルベを走るランドヌールとして、やはり達成したいのはSRである。このBlogを見に来る人でSRって何?って人は居ないでしょうが、念のために説明すると1年のウチに200km、300km、400km、600kmのブルベを全て完走すると得られる称号である。

私は2011年からブルベを走り始めて、2013年に初めてSRを達成。2014年もSRを取得出来ました。2015年はなんかブルベ熱が冷めちゃって、600kmは走れたものの400kmが取れずにSRを逃します。2016年は仕事が忙しくて、年始の2本のブルベしか走れなかったので問題外ですね。

という訳で2017年は絶対にSRに返り咲くぞ!と年始からせっせとブルベを走っていたのです。200kmや300kmは問題なくクリア、400kmは宇都宮まで遠征して無事クリア。あとは関東一周で600kmをクリアしてSRだ!と思っていたのですが、まさかのDNF

暑くなってくると途端にパフォーマンスが落ちてしまう自分としては、やはり5月中に600kmを完走したい。という訳で、BRM513東京600するっと浜名湖鰻を走る事にしたのです。

コースはご覧の通り、川崎から浜名湖まで行って折り返すという単純なコースです。しかも峠は熱海峠ぐらいしかないので、平坦基調です。静岡県で信号を少ないエリアを通るので、関東一周よりも楽に完走出来るブルベだと思います。

準備は万全…しかし、天候が酷い

先週はフレッシュで24時間走り続けた。走っている時に「来週、600km走る準備を全くしてないんだけど」と思い出して、こりゃ無理かな?と最初は思いました。

24時間で400kmにも満たない走行距離でもこんなに辛いのに…と久々に600kmの長さに呆然とするのですが、600kmは300kmx2と考えて走らないと本当に辛いんですよね。

なんとか平日の夜に準備を進めてGPSデータを作り。キューシートをラミネートし、コース上にあるホテルを予約して、着替えや交換用の電池などをドロップバッグとして水曜日の夜に送付しました。

その後、天気予報により土曜日の雨がかなり酷そうだということが分かるんですが、もうホテルに荷物も送っているし、最近は雨の中を何度も走っているので、あまり悩む事なく出走することにした。

金曜日は準備で遅くなったので、4時間の睡眠でスタート地点である川崎の等々力アリーナに5時に到着。受付を済ませて5時半からブリーフィング。80人以上のエントリーがあったはずだが、DNSの人が半数を超えて出走者は30名ほど。

それでも30名集まるっていうのが凄い。みんな覚悟完了したヘンタイな自転車乗りばっかりである。ちなみに5時ぐらいまでは雨は降ってなかったが、スタート時間が近づくに従って雨が落ちてきてスタートから普通に雨である。

同時開催の300kmブルベの方は、もともと出走者が少ないこととDNS者多数で、なんと出走は3人である。しかもそのウチ1人はスタッフである きむけんさん なので実質2人かな?

写真は四国から雨雲を連れて遠征してきた えーじ紅さんです。お土産ありがとうございました!。自分が出走してなかったら、ゴールで出迎えたかったのですが残念無念。ちなみにメカトラにもかかわらず、ちゃんと完走したそうです(すげぇ!)

朝から雨具を着込んだ出走者達は車検を受けて走りだしていく。スタートは土曜日の朝6時で、制限時間は40時間なので日曜日の22時までに川崎まで戻ってこなければならない。

自分の作戦としては363km地点に予約したホテルがあるので、そこに3時間は滞在して2時間は寝るつもりである。ホテルに着替えとかを送ってあるので、汚れたジャージや日曜日には必要なさそうな雨具一式は再び箱に詰めて自宅に送り返す予定だ。少しでも身軽な状態で走る事は、体の負担の軽減としてとても有効なのである。

少々お金は掛かるが、この600kmの認定は絶対に取りたかったので、今回は打てる手は全部打つことにした。正直、関東一周600kmの事前認定走行の時には「何が何でも完走するぞ!」という意気込みが足りなかったんだと思う。

スタートして中原街道をマイペースで走っていると、最後尾から走ってきたシンさんにぶち抜かれる。なんと雨具を着てないが、運動強度が高いときは雨具を着ても蒸れて汗をかいて濡れてしまう。

なので、この辺は個人差もあると思いますが、雨が降っているから雨具をずーっと着ているのが正解とは限らない。この辺のスタイルは人それぞれである。

自分は雨具の脇の下のファスナーを開けて、前も大きく開けることで湿気が籠もらないようにして走っていた。小雨ならそれで十分なのである。

47km地点のいつのお馴染みのコンビニであるデイリーヤマザキ平塚北豊田店が最初の通過チェック。8時半に到着したので、貯金は30分ほどしか作れていない。

ここまで雨が降ったり止んだりが続いていて、雨具を着たり脱いだりをしていたので時間のロスが大きいし、そもそもこの区間は信号が多くてペースが上がらないのだ。

ランドネきたかんでの反省から食べ物はしっかり食べることにして、ここでは塩おにぎり、でっかいメンチカツパンを食べて、一緒に購入したチキンカツパンは走行しながら食べた。

今回から自転車のハンドル回りには、Guile親分から譲って貰ったSuewのシャリポケの旧型を2個つけていた。ここに補給食やモバイルバッテリーやスマホを入れていた。大きめのフロントポケットを2つもつけていると、収納力に余裕があってとても便利でした。

ただ、しっかり上蓋を閉じても雨は入ってくるようで、防水でない電子デバイスが浸水しないか心配である。

この後、小田原を超えて伊豆半島に入ったところで猛烈にトイレに行きたくなり、コンビニにピットインして軽量化をする。降り続く雨の影響で、トイレに寄ったりするのも時間がかかる。

今回はサドルバッグに汚れて捨ててもいいタオルを入れてきたのだが、これがいろいろな所で役に立った。ちなみにサドルバッグは撥水性があるだけで防水性はない生地なのだが、今回の雨での中の物が濡れて困るということはなかった。

このオーダーサドルバッグ、お値段は少々高かったのですが非常に使い勝手がよい。アタッチメントはオルトリーブのサドルバッグLのものを移植しているので、取りつけや固定も楽だ。

ボロボロになったら、もう少しだけサイズを大きめにして新造しようかな?と思う。最近のロール式の大型サドルバッグの収納力には敵わないが、使い勝手の良さがそれを上回っている。

伊豆半島を南下して熱海を目指しますが、ここもずーっと雨。伊豆の雨は何度も経験しているが、これまで走った中で一番酷い本降りの雨である。救いは道路が綺麗なので、水たまりがないのが助かります。

今回は足はシューズの上にビニールのシューズカバーを履いて、その上にパールイズミのシューズカバーを取りつけた。これにフロントの泥よけがあると、殆どシューズは浸水しない。ただ、蒸れるのて定期的にシューズカバーを外して、表面の水分を拭った方がよさそうだ。

それから今回はホイールとして、GW前に届いたMavicのコスミック プロ カーボン エグザリットを履いてきた。このエグザリットというヤスリ目のようなリムの構造のおかげで、雨でもブレーキがそれなりに効くのが良い。

エグザリットは高速からのブレーキングのコントロール性はいいが、低速域、特に停止直前になるとブレーキの利きが急に変わって急停止することがあった。後は専用シューを使っても、ブレーキ音がヒューと甲高い音が鳴るので最初は戸惑ったが、そのうち気にならなくなりました。

いつもなら熱海は海岸線をぬけるのですが、今回は熱海の駅前を通って、熱海峠を越えて三島側に降りるルートを通ります。この熱海峠が往路、復路で通り唯一の本格的な峠ですね。

伊豆半島に入ってから雨はずーっと降り続けまして、雨具を普通に着たまま進みます。ただ、寒くはないので指切りグローブwith化粧用のパフをクッションに入れたまま走っていたら、パフが水を吸ってグショグショになりましたw

途中から軍手にテムレスという透湿性のゴム手袋に切り替えました。今年は兼定さんから教えて貰った手とシューズの防水対策のおかげで、今のところ手足が濡れて不快という自体は避けられている。

熱海の駅前を過ぎて、いよいよ登りの始まりです。写真をよく見ると雨粒が写ってるように、この辺では普通に大粒の雨が落ちてきてました。

熱海峠(箱根峠)は10%近い勾配のところが多く、登りが苦手な自分としてはジリジリと登るしかありません。雨は普通にザーザー降っており、この辺が一番雨が強かったかな。

何とか登り切りましたが、この区間では随分多くの人に抜かれました。写真に写っている香港から参加したお二人も元気に走っておられましたが、残念ながら折り返しでDNFされたようです。

雨で川のようになった道を自転車で通って「俺たちゃシャケじゃねえんだ!」と叫ぼうと思っていたのですが、正直、そこまでの状況にはなりませんでしたw

108km地点であるPC1 函南のサークルKには12時半に到着。貯金は30分強とあまり増えていません。やはり雨&登りでペースがイマイチです。まぁ、ここまでは信号も多いですからね。

多分、自分あたりが最後尾でしょう。雨も強いですが、しっかりとご飯を食べないと走れなくなるので、雨の中、立ったままカレーライスを流し込みます。

で、上の写真ですが防水でないGRIIを持ってきたら、案の定、浸水&結露してごらんのような写真になってしまいました。いやー、流石にずーっと降り続く雨だと、シャリポケみたいな防水でない場所に入れておくとダメですわ。

防水ではないiPhone6も濡れていましたが、こちらはまだ動作していたので、モバイルバッテリーに繋いで充電しておきます。

雨は上がったものの…スマホの電源入らず

熱海峠の雨のダウンヒルですが、今回のために装備してきたエグザリットリムのブレーキの効果であまり怖い思いをすることなく下れました。ディスクブレーキが流行ってますが、とりあえずエグザリットリムがあれば、自分の場合は問題ないかな~。

下りきったら沼津の市街を越え、そのまま西進します。ここから折り返しまでに登りらしい登りは大崩海岸しかないので、眠る時間を確保するためにできる限り飛ばして貯金を作りましょう。

途中にあったラーメンショップの匂いが大変魅力的ではありましたが、沢山持ってきた補給食を食べつつ立ち寄りは我慢です。そして由比のあたりでようやく雨が上がってきました。

道ばたで雨具を片付けていた参加者が「雨はこの辺で終わりっぽいです」と教えてくれたのですが、雲行きからして完全に雨具をしまうのはリスクがありそう。雨具の上だけを脱いで、足元は防水装備したままで由比~興津あたりを越えてきます。

この区間は他の参加者の方と一緒に走ったりしておりました。孤独な事前認定走行に比べると、やっぱり実走は他の参加者との交流もあって楽しいですな。

清水の市街を越えたところにある、通過チェックのサークルKには16時に到着です。スタートから10時間で170km走ったので、貯金は1時間20分まで増えました。

ここで他の参加者の方と情報交換して、SNSで呟こうと思ったらiPhoneの電源が入りません。どうも電池が充電されてなかったようで、電池切れになっていました。持ってきたLightningケーブル、そういえば前も充電出来ないことがあったなぁ。

どこかでケーブルを購入して充電しないと、この先もスマホが使えません。自分は電話はガラケーを使っているので、何かあった場合でもガラケーが健在ならなんとかなるのですが、スマホがないと近隣にあるものを調べたり、この先の雨雲の情報も見れないので不便といえば不便。

それとGRIIの液晶面に浸水して、曇りが酷くなっていたのでこの区間は写真が全然撮影出来ませんでした。この後、しばらくして何とか撮影は出来る様になりましたが。

もう雨は上がってるんですが空模様が怪しかったので、雨具のズボンとシューズカバーは装着したまま走ります。さて、ここからは信号も減るはずなので、もっと貯金を作らないとね。

ここからの平坦区間はやや追い風ということもあって、自分の大得意なエリア。ガンガン飛ばして貯金を作りましょう。

大崩海岸はしばらく通行止めで、これまでは違う道を迂回していたんで、自分は初めて通ります。アップダウンが激しいですが、斜度も高度も大したことは無いので景色を楽しみながら楽しく走れました。

ここを越えると焼津市街ですが、流石にもう雨は大丈夫だろうということでコンビニに立ち寄って雨具を完全に脱ぎます。朝のスタートからビニールのシューズカバーをしていたシューズは結露で湿り始めていたので、開放感が素晴らしい。

やはり雨具を脱ぐとより快適に走れます。今回は薄手の長袖ジャージで走っていましたが、気温的には丁度良かったです。暑いよりも少し肌寒いほうが、体がオーバーヒートせずに走り続けられますね。

焼津の市街はほのかに魚の香ばしい匂いがしてきますね。しかし、全然グルメ出来ないな~。

ペースよく走れていると、この先の計画が立てやすくなります。今回のホテルは折り返した後、60km走って御前崎まで戻ってきたところにある「くれたけイン 御前崎店」です。

コース上にあること、全体の工程の中でも363km地点と丁度良いところにあること、自転車を部屋に持ち込めることなどもあって、多くの参加者が予約しているようです。

自分の理想としては深夜2時までにはチェックインして、装備の入れ替えと入浴で1時間、睡眠2時間の3時間滞在が理想です。ホテルには6時まで滞在すると貯金は0になるのですが、ちょっと余裕が欲しかったので5時過ぎにはチェックアウトするのがよさそうです。

となると貯金は4時間必要になります。170km地点の清水で1時間20分だった貯金を、363km地点までの200km走行で4時間まで増やせるかな?

ちなみにブルベは1時間で15km進むという計算で制限時間が設定されています。チェックポイントであるPCに設定された制限時間に間に合えばOKなので、走力があるならタップリと寝て借金を背負っても十分に返せるペースです。

とはいえ、パンクやメカトラなどのトラブルもありますから、若干余裕は持たせておきたいですよね。

静岡県をひたすら西に向かいますが、先はずーっとこんな感じの雲が出てます。でも、雨が本格的に降ってくることはなかったです。

iPhone用のLightningケーブルをコンビニとかで買うと1500円とかするので、家電量販店とかないかな~と思って走ってますが、全然見当たらず。

結局、コンビニで1500円もするLightningケーブルを購入したんですが、充電出来ず。あれ~、よくみるとAppleの認証品のケーブルではありませんでした。

この後、もう一度認証品のケーブルを買ってみるんですが、それもダメ。ひょっとしてダメなのはケーブルではなく、水没でiPhone自体が充電出来なくなっちゃったかも?

ホテルに入ったらドライヤーでもあてて、水没復旧を試してみるか…とこの時は思ったのですが、結局最後までiPhoneは復活せず、これを書いている現在も充電出来ない状態です(笑)

みなさん、やっぱり電子機器はちゃんと防水対策しないとダメっすよ!

今回の装備はこんな感じ。雨の時に軍手の上にテムレスというビニールの手袋をしていたので、テムレスを外してしばらくは軍手のまま走ってました。

今回はGPSデータはRide with GPSでキューシートの位置を全部作って、Edge1000にtcxデータで転送しました。キューシート地点の100m手前でアラートが出るように設定しておいたので、ミスコースの心配なく走れたのはよかったですね。

残念なのはiPhone水没で、早々にBluetoothスピーカーが使えなくなったこと。ちなみにこのスピーカーは防水ではないですが、コンビニ袋でも被せておけば雨でも大丈夫です。

御前崎への道は興津600で走ったこともあります。とにかく信号がないので時間当たりの移動距離が稼げます。快調なので、御前崎のPCでは何を食べようかな~というのを楽しみにペダルを回します。

しかし、するっと浜名湖鰻というブルベのペットネームながら、鰻の影も形もないのは皆様ご存じのとおりです(笑)

232km地点の御前崎の通過チェックには19時過ぎに到着。貯金は2時間半まで拡大しました。他の参加者の方に雨雲レーダーの情報を見せて貰いますが、この先の雨雲は全くありません。

結果的にスタートから9時間ほど雨が我慢できればその後はドライだったわけで、今となっては出走して良かった!と思うばかりです。

店員さんに聞いてみると、既に20名ほど通過していったそうです。流石に今日の参加者は速い人が多いなぁ。ここでの晩ご飯はカツカレーをチョイス。店員さんが電子レンジでよく暖めてくれたので、熱々のカレーを食べて生き返ります。

さて、ここからホテルで眠るまで130km走らないといけないですが、何とか目標通りの時間にホテルに到着は出来そうです。

夜の御前崎灯台。海岸沿いということで霧が凄かったです。たまに波しぶきが道に掛かるのが見えたので、その直撃を喰らわないように注意して走ります。

この海岸線区間は真っ暗で、強い波の音だけがザザーンと響いて怖いので、早く海沿いを逃れたい一心でペダルを回します。

277kmあたりで遠州大橋で天竜川を越えます。有料道路ですが、自転車は無料で通れます。近づくと係員の人がどうぞ通行ください、と手招きしてくれました。

この橋の後、先頭を走っている人とスライドしました。時間的には3時間ほど自分より先行しているということになりますかね。先頭の方は日曜日の昼過ぎにはゴールしていたようで、制限時間より10時間も早くゴールしたようです。

折り返しは浜松を越えて、浜名湖を横切った先の鷲津駅前なのですが、そこまでの道で目立つものがあるとしたら、写真のようなラブホテルだけですねぇ。

折り返しのPCの到着。残り半分!

304km地点である折り返しのPCにようやく到着!。時間は23時過ぎなので、ここで予定通り貯金が3時間となりました。あー、お腹減りました。

ちょうどグループで走っていた人達が出て行ったところらしいですが、ちゃんり娘の方が丁度折り返していくタイミングでした。ちょっと雑談して、中のイートインで食事します。

防水の携帯電話は元気だったので、御前崎のくれたけインにチェックインが2時過ぎになる旨を伝えます。一緒に食事していた2人組が空きがあれば泊まりたいということなので、空室を確認すると、まだ余裕はあるようです。という訳で、携帯を渡して、その場でお二人もホテルに予約入れてました。

さぁ、少しでも急いで走ればホテルでノンビリ出来る時間が増えますから、折り返しもハイテンションで飛ばしていきましょう。前日が4時間ほどしか寝れていない割には、ここではあまり眠気もなかったですね。

折り返してからの60kmで更に貯金を1時間増やして、予定通り4時間の貯金をつくって2時過ぎにホテルにチェックイン出来ました。

事前に送っていたドロップバッグのダンボール箱を受け取り、自転車はホテルの好意で部屋に持ち込ませて貰いました(下や壁に接するところには新聞紙を敷きます)。

まずはライト類やモバイルバッテリーをUSBアダプタで充電し、着替えを取り出し、不要となった汚れたジャージ、日曜は多分不要となる雨具を送り返します。ドロップバッグですが、ホテルに送るのであればホテルから送付出来るので、バッグよりダンボール箱の方が便利です。

水没したiPhoneをドライヤーで少し暖めてみますが、全く無駄な努力でしたw。GRIIの方は復活したので、Blog用の写真を撮るのには困らなそうです。

朝6時までノンビリと寝て、ホテルの無料の朝ご飯を食べて30分ほど借金をしての大丈夫だよなぁ、とは思ったんだけど、ちょっと心配性な自分としては5時に起きて5時半に出発することを決意します。

朝5時半にホテルから再スタート

あっと言う間に2時半の睡眠タイムはおしまい。綺麗なジャージを着て、5時半にホテルをチェックアウトして再スタートします。後で一緒になったグループは朝ご飯をゆっくり食べて、借金を抱えて再スタートしたそうですが、自分もそうすれば良かったなぁ。

というのも、昨日のペースで走れれば、ちょっと早く帰って今日中に宅急便の荷物が受け取れるなぁ…と欲が出て少し早めに再スタートしたのですね。でも、ブルベはそんなに甘くない!。もう1時間プラスして寝て、ご飯を食べるべきだったと反省します。

雨具は送り返したんですが、空はどんよりと鉛色。あれ~、雨とか大丈夫かな?と心配になりましたが、結果的には全く必要なかったです。

実際に走っていると、昨日みたいに長時間雨が降り続くということは稀なのです。まぁ、冬の雨は少しでも危険ですが、この時期の雨なら濡れてもあまり心配は要らないですね。

折り返しの御前崎の通過チェックであるサークルKには6時18分に到着。ほぼイーブンペース。今日は22時までに230kmを走ってゴールすれば無事認定です。

ここで他の参加者の方とお話しますが、お尻が擦れて血が出て来て痛みが限界なのでDNFするという方が居られました。雨だと湿気でお尻が擦れやすくなるので、お尻の擦れに悩む参加者は沢山居たみたいですね。

かくいう私も、ホテルでの休憩で少し落ち着きましたが、やはりお尻の擦れにこの後、悩まされることになります。

昨日の雨の影響でチェーンのオイルが完全に切れてしまっていたので、持ってきたオイルを注油します。これで走りが軽くなりました。

風向きが緩い向かい風基調となりますが、走っていて辛いほどではありません。むしろ雨上がりの晴天で気温が上がって、昨日との寒暖差で熱中症になるのが怖いです。

涼しいウチに大崩海岸を通過しちゃいましょう。右は焼津グランドホテルでして、包丁人味平っていう昔の漫画で、マグロに火薬を仕掛けてバラす「地雷包丁」という必殺技を使う敵キャラがいましたが、勝負したホテルの名前が同じだったなぁ。

いやぁ、このネタ、このBlog読んでいる人の何人が分かるか疑問なぐらい古いですね。

大崩海岸に新たに出来たトンネルはとても綺麗で走りやすかったです。今回もGarmin Varia レーダーはこういう時に大活躍してくれました。

朝8時台の爽やかな空気の中に通るには最高ですね。自転車乗りも沢山通っていました。

昨日は景色を堪能する余裕がなかった大崩海岸ですが、復路ではゆっくりと写真など撮りながら景色を堪能しました。いやぁ、やっぱり雨が降ってないって素晴らしいです。

海岸線は快晴で熱中症が怖い

往路では夕方だったのですが、復路では日が照っている状態で海岸線を東進します。考えることは朝ご飯に何を食べようかなぁ、ということばかり。

なんか妙にカップ焼きそばが食べたくなったので、次のコンビニにイートインがあると嬉しいなぁ…などと考えつつ、暑くなってきた気温に汗を拭いながら走ります。

429km地点である、サークルK 静岡いちご海岸通り店には9時24分に到着。やった、イートインがあるコンビニですよ!前後に3人ほど参加者の方がいたのでご挨拶。

なんかサークルKばっかり利用しているような気がします。さて、ここでしっかりと朝ご飯を食べましょう。そういえば今回は全てコンビニ飯でした。

一平ちゃん夜店の焼きそば大盛り、これは魅惑的すぎる焼きそばである。暑くなってきたので、水は2L買ってボトルに詰めて、残りは食事時にそのまま飲みます。少し余った分は熱中症対策用の霧吹きに詰めたり、アームカバーを濡らしたります。

一平ちゃんのからしマヨネーズは麺の表面を乳化させて、なんとも言えない味になる。F1レーサーの中嶋悟が現役時代にカーボローディングでカップ焼きそばを食べていた話は有名であるが、即効性があるので私にとってもここぞ!という時のカップ焼きそばなのである。

パンとおにぎりも一緒に食べるという炭水化物の過剰摂取で、エネルギーの補給は万端である。今のところ不安はお尻の擦れぐらいで、このコンビニ休憩の時にもメンタームをしっかり塗り込みます。

コンビニを出た後、隣にジェラートのお店があって、地元ローディーが美味しそうにジェラートを食べているのを発見。ああ、寄り道したかったなぁ。

完全に文鎮と化してしまったiPhone6と元気に動き続けるガラケーちゃん。やっぱりガラケーの安心度は半端ない。防水のスマホなら何の問題も無かったんだけどね。

正直、これだけ長時間雨の中を走るというのは、2015年、2016年には無かったので、ついその辺の認識が甘くなっていたなぁ、と反省しております。

帰宅して、すぐに防水のiPhone7を買いました。残念ながら水没したiPhone6は現在も充電するとリンゴループの状態で、全く起動しません。困ったのは家計簿のデータが数ヶ月分失われたことですな。

清水市の駅前を通っているあたりで妙に眠くなったり、足が痛くなってきたので停車して休むことに。なかなか予定通りには進めないのが600kmブルベの2日目です。

前日睡眠が4時間だと、流石にホテルでの睡眠とはいえ2時間では不足でしたね。もう1時間寝ても問題はなさそうだったので、やっぱり寝るべきだったな。

丁度良いベンチがあったので、そこに座って少しだけ目をつぶって仮眠します。ウトウトして寝たのは正味10分ぐらいだったでしょうか。一応、眠気は飛びました。

寝れるときにはしっかり寝る、食べられるときにはしっかり食べる、という基本を守るべきでした。という訳でここで30分ほどロスします。

清水を超えて、興津健康ランドの前を通ると何となく安心するのは、ここから先は自転車で何度も来たことがあるからですね。

大きなトラブルさえなければ無事に完走出来るとは思うけど、とにかく久しぶりのSRが掛かっているので何事も慎重にいこう。コンビニで2回もLightningケーブルを買ったりと、今回は出費が大きいから絶対に認定を取りたい。

旧東海道を薩埵峠の入り口の前まで戻ってきました。雨の心配はないんですが、日焼け止めをしっかり塗らないと日焼けしすぎそう。

この日はずーっと快晴が続くという訳では無く、時折、雲で太陽が陰るのが良かった。結果からいうと土曜日の雨は酷かったけど、ブルベを走る天気としては風向きも悪くなく、出走して良かった。

雨はモチベーションが下がると言う人が多くてDNSも多いんだけど、それなりの装備があって覚悟が出来てるなら真冬を除けば雨は結果的には走りやすいことが多い。600kmブルベとなると2日間ずーっと雨という事は稀ですし。

という訳で今回は「最初さえ我慢すれば、ブルベの走行としてはむしろ快適だろう」という読みが当たったわけである。

走っていて途中で何度か見かけて、なんじゃこりゃ?っていうポスターがこれ。旅先で普段見ない物を見かけるのもロングライドの楽しみである。

由比のバイパスを見下ろす高台でパチリと一枚。この前後の桜エビのお店はどこも行列していました。ほんと今回はグルメと縁の無いサイクリングですわ。

さて、残りは150kmぐらいなのですが、ちょっとお尻の擦れが真面目に痛くなってきました。最近の自分のテーマはこのお尻の擦れとの戦いですね。

ファミリーマートでフラッペを飲みたいなーという欲求もあったので、ファミリーマートがあったら止まろうと走っていたのですが、出てくるのはセブンイレブンとファミリーマートばかり。

サークルKはもう飽きたんじゃ~~~

コンビニを求めてノロノロと走っていたら眠くなってきてペースもあがらず、多くの参加者に抜かれました。ああ、こんなことならホテルでもっと寝ておけば…(略

という訳で富士川を渡って、しばらくは市街地を通ります。静岡は何度も何度も大きな川を渡るのが印象的ですな。

私と同じホテルに泊まっていたご一行様を連れて、シンさんのトレインがやってきました。6時の朝ご飯をしっかり食べて走ってきたそうな。

25km/hぐらいでゆっくり引いてるから付いてきたら?とシンさんにお誘い頂きましたが、お尻の痛みもあってペースがあがらないのでここは見送ります。

元気な若者が多いトレインを見送り、自分はひたすらファミリーマートがないかな~とお尻の痛みを堪えて走ります。

Garmin Variaのトラブルとロキソニン投入

この後、Garmin Variaレーダーの電源がいきなり切れてしまい、電源が入らなくなりました。うーん、原因は不明ですがブルベ中は復帰しませんでした。無くても走れますが、あれば便利なのは事実なのでちょっと残念。

帰宅後にも復活しなかったので、購入先のBike24にメールしたら「交換か修理するので送ってちょうだい」という返事が来た。現地の代理店に直してもらえ、というつれない返事が来なくて良かった。

ちなみにGarminのレーダーは2個持っているので、1個修理に出しても問題なしである。こっちはバッチリと防水対策していたし、晴れている中で使っていていきなり電源が入らなくなったので原因は不明である。

さて、先ほどからチョコミントのフラッペが飲みたくてファミリーマートを探していたのですが、あまりに見つからないのでセブンイレブンで妥協してピットイン。トイレでお尻を綺麗にしてメンタームを塗り込みますが、もうかなり擦れが進んじゃっていて痛みが治まりません

この認定は絶対に落としたくなかったので、ブルベ時に携行はしていただけど一度も利用したことの無かったロキソニンという痛み止めを初めて飲みました。飲んでしばらくすると、お尻の擦れから来る痛みが消えました。なんていうか効き過ぎて怖い。

そして眠気覚ましにガムとカフェインドーピングということでモンスターエネジーを一気飲みします。一気に眠気が覚めると同時に、カフェインの覚醒効果でパフォーマンスもアップします。やっと普通のペースで走れるようになりました。

とはいえ、この区間でのペースダウンの影響で静岡の海岸線区間で作った貯金を随分と減らしてしまいました。

復路の暑さ対策に持ってきていた霧吹き。これに水を入れて体に吹きかけて、気化熱で熱中症を防ぐということをやっておりました。地味ですが、少量の水で涼しいのでオススメです。

沼津ではイベントやってました。河川敷は気持ちよさそうだったなぁ。この後、熱海峠の登りが待っているもんですから、余計に現実逃避したくなりますね。

気温が上がってきて汗が滴り落ちる状況で熱海峠の登りにアタック。途中のドイツソーセージのレストランとか一度は寄って見たいもんだ。

斜度的には往路より復路の方が緩やかではありましたが、それでも10%に近い勾配のところは苦労しました。標高が400mぐらいしかないのが救いかな。

500km地点のPCである函南(かんなみ)のサークルKに15時前に到着。残りは100kmで貯金は30分まで減ってしまいました。やっぱり眠気による小休止、お尻の痛みによるストップなどで焼きそばを食べたPCを10時ぐらいに出発してからのペースダウンが効いてます。

シンさんが連れていたグループがまだ滞在してました。あと100km、頑張りましょう!

シンさんが見当たらないな~と思ったら、熱中症になりかけていたそうで、コンビニ内のイートインでしばらく休んでいたそうです。

残り100kmを油断することなく走るように、カロリーはキッチリと取りましょう。赤コーラとバームクーヘンを食べて、熱海峠の後半に挑みます。

いやぁ、15時と暑い時間だったこともあって、ゆっくりゆっくりと登っていきます。

景色が良くなると、道ばたに自転車を止めてカメラで写真を撮影していました。この前後の写真、ISOが6400とかに設定されていて、露出オーバーの写真が多数あって残念。

熱海峠の頂点、鷹ノ巣トンネルに到着。レーダーがお亡くなりだとトンネルはやっぱり怖いですね。

やっと下りです。エグザリッドリムのキューっというブレーキ音を響かせて下っていきますが、体重が多いもんでコーナリング時の遠心力が強く働くので、十分に減速して下っていきます。

緩斜面では体重のおかげで無敵の速さを誇る私ですが、急斜面のダウンヒルはタップリと安全マージンを取って下るので遅いんですよね。

熱海側に一気に下っていきます。道は悪くないので、もっと斜度が緩ければ気持ちの良いダウンヒルなのに…

熱海駅の近くまで降りてきました。日曜日は天気が回復したので観光客も一杯です。

熱海の駅前通りに出る交差点で止まっている時に左手を見ると蒲焼きの文字が。ああ、鰻食べたいなぁ…だけど、鰻なら家の近所の「にしむら」で食べるほうがきっと美味しいよなw

熱海の駅前を通って、いつも自転車に通る道に復帰しますが、熱海の駅前は賑やかで交通量が多くて走りにくい上に、アップダウンも酷いのであまり通りたくないですね。

普通に熱海をサイクリングで超えるときは駅の方は通らずに海岸線の方を走ってばかりなので、駅回りがこんなに賑やかだとは知りませんでした。

先ほどのグループと前後しつつ走って行きます。熱海から小田原まではそんなにアップダウンもないですし、何度も何度も通っているので飛ばしていきましょう。

ロキソニンのおかげでお尻の痛みは完全に治まってまして、これを関東一周の時にも使っていたら完走出来たなぁ、と思い返します。最近、走っていて足の痛みや膝の痛みは出なくなりましたね。

しっかり補給すること、お尻の痛み対策をすること、この2つをクリアすれば大体のブルベは走れそうな自信が付きました。

小田原から国道1号になると追い風になってきて、気温も下がってきたので飛ばしていきましょう。熱中症で休んでいたシンさんも復活して、凄いスピードでかっ飛んで行きます。

追いつこうと自分も飛ばしたのですが、全然追いつかず。しかし、この区間を頑張って飛ばしたおかげで30分まで減った貯金を増やすことが出来ました。

30分という貯金はパンクや何かのトラブルがあると消失してしまうので、もう少し余裕が欲しいのが本音です。

最後のレシート集めポイント、平塚のセブンイレブンに18時過ぎに到着。残りは45kmで、22時までの4時間弱で走ればよいので貯金は1時間近くにまで回復しました。

ここまできたらもう行ける!と思いましたが、お尻の痛みが少し復活してきたのでロキソニンをもう1錠飲みます。あとはモンスターエナジーと唐揚げ棒とシュークリームを食べます。

佐渡出身の自転車乗り&バンドマンであるSさんが、丁度ライブの合間の移動中に応援にやってきてくれました。顔見知りの応援は力になりますね。

スマホが使えない事情を話して、SNSに私が健在であるという情報を流して貰いました。タイムラインではちょっと心配されていたようで、やはりスマホが死ぬと色々と困るなぁ、という事を実感しました。

この後、渋滞もあるから油断しないでね~と、声をかけて最後の45kmを頑張って走りましょう!とグループより先にPCを後にします。

ここから武蔵中原まで戻るのは、何度も何度も走っています。1月のブルベに走った時に厚木で渋滞に出くわしてペースががた落ちしたので、今日は渋滞してないといいなぁ。

幸い1月の時のような渋滞はなく、ペースよく走れました。夕暮れということもあり、リアライトなどは全て点灯して走ります。都会では暗い尾灯は目立たないんですよね。

今回、水没で電子機器のトラブルが多かったですが、Oregon600とEdge1000Jは全くノントラブルです。電池が持たないOregon600はUSB給電をメインにして使うようにしてから、運用がグンと楽になりました。

心拍はvivoactive HRでとり続けますが、雨だと心拍転送モードが勝手にOFFになる場合がありました。ただ、これは画面ロック機能のことを私が知らなかったからでして、今後は心拍転送モードに設定したら画面はロックしちゃおう。

ちなみにvivoactiveHRは電池が大きいので600kmブルベでも電池がちゃんと持ちました。

瀬谷で都会の広域農道こと 中原街道を走ります。看板には丸子橋という表示があり、この道はゴール、そしてゴール後の我が家に繋がっているのだ、と思うと、もうすぐ終わりです。

都会の広域農道 中原街道

残り25kmでも油断する事なかれ。ここからの中原街道は参加者が口を揃えて「最後の中原街道が辛い」とコメントする。実は往路より復路の方が斜度も緩く、獲得標高は少しすくないのだ。

中原街道は交通量の多い幹線道路であるが、突如として斜度6%を越える登りが出て来たり、下りの谷には必ず信号が設定されていて、下りで勢いよく下ってきたスピードを殺さないと行けない事が多い。

もう幹線道路とは思わず、素直にフロントギアをインナーに入れて「これは田舎の広域農道と同じなんだ」という心がけで、のんびりと登ることを推奨します。また谷になる信号が赤の場合には、坂の上で止まって調整するなどのテクニックを駆使します。

あと10kmぐらいというところで、前後して走っていたグループも合流してきたので、しんがりに下がって無事のゴールを見届けます。ほんとお疲れ様です。最後まで油断なく行きましょう。

無事ゴール! お疲れ様でした。

21時24分、603km地点である川崎のセブンイレブンにゴールしました。のこり時間は30分ほどということですが、割とゆとりをもって走れました。これでSR復帰です。

ゴール時の定番にしている紀文の豆乳をギューっと飲んで、500m先の武蔵中原のジョナサンでゴール受付です。シンさんは21時ぐらいにゴールしていたようです。

待機していたスタッフに状況を聞いて、ゴール受付を済ませます。自分と前後して走っていた2人がまだゴールに来ていないということで心配しておりましたが、ギリギリで間に合ってゴールに現れて一安心です。

そんな訳で2017年は何とかSRに復帰出来ました。やっとこのBlogのプロフィールを修正することが出来ます。あー、良かった良かった。

一緒に走った皆様、楽しく走れたでしょうか? 本当にお疲れ様でした。


 

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