速報の時にはvivosmartHRのANT+ブロードキャスト機能が不安定というレポートを書きましたが、早速修正ファームウェアである2.60が数日前にリリースされていました。
Webの方にファームウェアの詳細な情報がないので、Garmin Expressの画面に表示された内容を貼り付けておきます。真っ先に「意図せず心拍のブロードキャストが出来なくなる問題を修正した」と記載されてます。これは期待出来ます。
それ以外だとスマートフォンの通知機能での表示周りの不具合の修正とか、腕から外した時の検出と記録のロジックを見直したとか、英語以外でのカレンダー表示が間違っていた(イタリア語だと曜日が間違って表示されるとかフォーラムで話題になってた)など、色々と細かく修正されています。
画面表示で言うと電池の残量表示が少し変わりました。それ以外の表示で大きく変わったところはありません。2.50から2.60のリリースまで数週間程度でこれだけ直してくるとは、まだまだ不安定で改善する余地がありますかね。
この機種のウリである、腕で測った心拍をANT+でGarmin Edgeなどに飛ばす機能をHRブロードキャスト(ANT+ブロードキャスト)と呼びますが、この目的でこの機種を買った人も多いでしょう。肝心のこの機能が以前のファームでは不安定だったので、これが直っているか早速テストしてみました。
実際には昨日書いたとおり、ローラー台で4時間半の間、ANT+ブロードキャストをONにして心拍を測ってみました。この間、ブロードキャストが勝手にOFFになることはなく、2.60でこの不具合はちゃんと修正されていました。
しかし、一点だけ気になる点がありました。今回、胸に巻くタイプの心拍センサーとvivosmartHRの両方を身につけて4時間半ローラーを回して、胸に巻く心拍センサーをZwiftと連携させてSTRAVAでログを記録し、vivosmartHRはEdge520Jと連携させてGarmin connectにログを記録しました。
上のパワーと心拍のグラフがSTRAVAのログになります。流石に胸に巻くタイプの心拍センサーは信頼度が高いようで、特におかしな数字を表示することはなかったです。
なお胸に巻くタイプの心拍計ですが、私はGarminの昔の無骨な心拍センサーを使っています。新型のプレミアムセンサーも持っているのですが、旧型は3年ほど使っていて全く不具合もなくキッチリと動作するので非常に信頼しています。プレミアムセンサーの初期型は出来が悪く、3ヶ月ぐらいで壊れたという印象が強くて、改良版が出た後もイマイチ使う気になれないのです。
問題はvivosmartHRの心拍ログです。所々ガクンと心拍数が落ちているところがあります。今回、休憩で数分ほどローラー台から降りましたが、その時も心拍はそんなには下がっていないのですが、vivosmartHRだといきなり平静時心拍に近い60~70bpmに降下してます。
これはローラーを回している時にもあれ?と思ったのですが、以前のファームからvivosmartHRはこういう事がありました。で、右腕に巻くと心拍は安定して測定できるようになったので、それでしばらく回していました。右腕ではこの現象はあまり起きないようです。
たまに左腕に取り付け直してテストしてみたり、取り付け位置をずらしてみたりしてもたま~にこの心拍を見失うような症状が出ました。正直、私は超メタボなので手首も太いですから、血管に光を当てて脈動を測るタイプの心拍計との相性はあまり良くないのかもしれません。
という訳でANT+のブロードキャストは安定するようになりましたが、ログがキッチリと取れるようになると心拍計測の精度がちょっと気になります。いや、ちゃんと計れている時は胸に巻くタイプの心拍計と同じ値を表示されるので、精度は問題ないと思います。これは私個人の相性なのだと推測してます。
気になる点がありますが、今回のファームウェアでとりあえずは目的通りの使い方は出来る様になったと思っています。あとはブロードキャストモード時に心拍表示が固定されてしまうという仕様が変わって、せめて時刻表示は出来るようになればと願っています。