実家建て替え2 間取りと家具選び、ローン手続きなど

前回の続きです。何とか着工した実家の建て替えですが、注文住宅として進めたので間取りは自由に決められます。ここは一番最初に打ち合わせをします。今回の建替は弟が紹介してくれた業者のNさんと建築士のSさんに殆どお任せでした。何せ私には予備知識が全然ありませんから、頼りっぱなしでした。

間取りについて

当初は「普段は両親が2人だけだし、老後は俺一人だから平屋でそんなに大きい家にしなくてもいいです」と建築士の人に相談したのですが、雪国である新潟独特の事情として周囲の建物よりも低い建物を建てると雪の吹きだまりになる可能性があるとのこと。壁と柱の必要な本数の関係で、平屋で必要な部屋数を満たすよりも二階建てにした方が安上がりということもあります。

とりあえず自転車合宿所としても使いたいと伝えて2Fを客間にしました。自転車乗りは平らな床と屋根があれば十分寝れる、というのがウチの周囲の自転車乗りですから、これで十分。二階の部屋は収納&客間であり、普段は住まないので水回りの装備は設置しません。

一階は趣味に走って、広いリビングと自転車用のガレージも兼ねるコンクリートの土間を作って貰い、父親の寝室と仏間を兼ねた和室、母親の寝室としての洋室を設けています。

この辺の間取りの打ち合わせは夏から秋にかけてやってまして、これが確定しないと見積が出ません。ローンを組むまでに金額に影響しそうな内容はある程度決めておく必要があります。

自転車の出し入れを考慮して、玄関スペースや土間の前のポーチなどを広く設計して貰いました。あと家の前側は商店街のアーケードに面しているので、最終的には塀で覆うのですが、その中にウッドデッキを設置する予定になってます。あと玄関脇の階段下にシャッターを設置して、そこを物置にしましょうと提案していただきました。

我が家の場合、母親が2台の自動販売機を設置してまして、それが家のアーケード側に面した右端に二台並ぶので、母親の部屋である4.5畳の洋室に自動販売機に補充するジュースの保管庫を作ってもらいました。
二階は単なる客間です。納戸を広く作って貰ったので、色々と段ボール箱とか使わない季節家電などを置いておきます。東京の賃貸に置ききれないスピーカーの箱とか自転車のフレームの箱は納戸行きです。押し入れにはお客用の布団を収納できるようにしてもらいました。実際に2Fが出来上がってみたら、なかなか見晴らしも良くていい感じになりました。

階段も手すりを付けてもらって、少し広く作ってあります。この辺は老後の事を考えて対応したのでした。

家具選びなど

前回の記事に工事の全体スケジュールを書きましたが、11月~4月までの間、実家の向かいに荷物置き場として倉庫みたいなスペースを借りていました。両親が住む家も近くにそのまま残っているので、両親は夕方になると家に戻って、朝、ここにやってきて、ここにストーブやら椅子とかをおいて寛げるようにしていました。

これがそのスペース。自販機を一時的にここの隣に移動してきたので、その補充用の在庫の」ジュースが置いてます。後は家が出来たら搬入する荷物に囲まれてますが、椅子とかテーブル、ストーブなんかも設置されているので、日中にここで茶飲み話をするには困りません。

ウチの両親は商売を止めた後も、取り壊す前のお店のスペースに日中はやってきて時間を潰すという暮らしをずーっとしていましたので、こういう生活の方がリズムに合うようです。

ちなみに真ん中の椅子、折角ガラクタを捨ててモノが減ったのに、ここを借りたときに使うと父親がリサイクルショップから買ってきました。大きくて邪魔です…

ウチの両親が寝泊まりしている家は、あんまり広くないし、基本床での暮らしになって膝が悪い母親にはしんどいみたいです。子供の頃は、兄弟三人もその家で文字通り川の字になって並んで寝てましたが、大人になってからは自分とか弟はそちらの家に泊まることはあんまり無かったですね。日中にネコと遊ぶときにちょっと顔を出すぐらいです。

という訳で家を建て替えているのに、別なところに寝泊まりしていて、更に昼間には別の場所で茶をしているという、普通の人に説明が難しい生活を両親はしております。全部、徒歩で1分以内の場所なんですよ、これが…

1~4月も打ち合わせや片付けで新潟に戻るのですが、毎回ホテル泊まりではお金も掛かって仕方ありません。なのでキャンプ道具を持っていって、この倉庫の床の上に3回ぐらい寝たかなぁ。真冬装備を持っていけば十分寝れます。我慢できないときは石油ストーブを付けてました。

家の内装などを選ぶののついでに家具も決めなければってな事で、新潟の家具のアウトレットショップに連れて行ってもらいました。自分はこのウォールナット無垢のダイニングテーブルセットがとても気に入ってしまい即決しました。

新潟の竹尾にあるビッグウッドさんという業者なのですが、リーズナブルでとてもよかったです。たまに覗きに行くと欲しい物が増えて困ります。

家一軒のオーダーカーテンのお値段

ずーっと賃貸で暮らしていると、一軒家にオーダーカーテンを入れるとそのお値段にビックリします。賃貸だと規格品のカーテンをホームセンターとかで適当に買ってきて取りつけるだけなのですが、それでも以前、2DKの家に住んだときは窓が多くて、近所のドンキホーテを二往復して買ってきて、結構なお金が掛かった記憶がありますわ。

建築士の方から新潟市にあるオーダーカーテンのお店を紹介して貰いまして、生地とカーテンの種類を選びます。普通の布のカーテンが一番高くて、次がブラインド、一番安いのはロールスクリーンだそうです。あまり開閉しない場所はロールスクリーンで費用を節約して、どうしてもここは譲れないという所のみをオーダーカーテンとします。

広いリビングのメインのサッシの所はこだわりまして、見た感じで一番好みだった生地を選びました。カーテンレールもスクエアなフォルムのものを取りつけて貰いまして、これは大変気に入ってます。実際にお店に2回足を運んで生地を見せていただいて決断したのですが、やっぱりこういうのは第一印象でズバっと決めるのがいいですね。

ちなみにカーテンも夫婦だと意見が割れがちでなかなか決まらないんだそうな。私は一人だから、あまり悩まずに決められました。オーダーカーテンだとちゃんと採寸して取りつけてくれるので、カーテンの丈も床とぴったりで気持ちいいです。

母親の部屋にも普通の布のカーテンにしました。こちらはドット絵調の青基調の花柄でとても綺麗です。もっともこのサッシの向こうには、この後、自販機と塀が設置されるんですけどね。

1Fの和室と2Fの部屋はロールスクリーンにすることにして、窓の数が少ないこともあって費用は20万ちょっとで収まりました。SNSで呟くと、一軒家で50万掛かった!という意見も結構あったので、20万ちょっとで済んだのは結果的に安かったです。賃貸をメインに住んでいる人、家を建てるならカーテン代はそれなりに見込んでおいた方が良いですよ。

実際にオーダーで出来上がったカーテンを見てみると、価格以上の満足感があります。なので、オーダーカーテンは最初から費用に見込んでおくことをオススメします。

3月に親父殿が緊急入院!

3月に入って、いきなり今回の建替を仕切ってくれているNさんから平日の昼間に電話があり、親父殿が倒れてヘリで運ばれて緊急入院したのとのこと。家を建てている大工さん経由で連絡があったそうです。Nさんはウチの家族と家族付き合いして頂いているので本当に助かりました。

新潟在住の弟が病院に行ってきたのですが、心臓の大動脈瘤破裂でICUに入っていて、今夜が山であるとのこと。もし何かあったらすぐに帰れるように準備していたのですが、折しもこの週末には私が主催するランドヌ東京の首都圏400が開催されます。カードの印刷なども全て終わっていたので、場合によっては開催そのものは誰かに代わって貰う必要があります。

親父殿が倒れたのが水曜日の昼間で、幸い一命は取り留めて木曜日には「すぐに死ぬということはなさそう」という状態になりました。よって土曜日の首都圏400のスタート受付が終わってから帰省することにしました。この時も横浜在住の同級生が帰省するというので、川崎の等々力アリーナに6時半に駆けつけて貰ってそこから新潟まで同乗させて頂きました。ほんと助かりましたよ。

流石にこの時は鹿児島に住んでいる妹も新潟にやってきて、兄弟が揃いました。まだ実家は内装工事が始まる前だったので、親父殿を見舞ってから、今度は壁紙について色々と打ち合わせ。お世話になった方面に菓子折を配って回ったりと、やること一杯です。親父殿はこの後、順調に回復して4月中旬に退院しました。

こんな事情もあって、主催した首都圏400のゴール受付には参加出来ませんでした。新潟からの参加者もいたのに残念です。日曜日に東京に戻ってきてリザルト処理を引き継いだのですが、この時にサポートしてくれたR東京のスタッフには頭があがりません。

ローンの本手続きで東京だよ、おっかさん

4月末に無事に家が完成して引き渡しできそう、ということが明確になってきました。今年のGWは改元の影響で10連休もありますから、その前にローンを執行してもらってGW前に各方面の支払いを完了させたいですね、と発注先のNさんと会話していました。

実は最初にローン審査のOKを貰ったネット系銀行の住宅ローンではなくて、もともと使っていた都市銀行の住宅ローンで組むことにしました。メインで使っていた銀行に住宅ローンを申し込まなかったのは、確かWebサイトでは自分が住む家でないと住宅ローンはNGと言うような記載があったように記憶しているのですが…

たまたま12月末ぐらいに住宅ローンの営業電話がメインバンクの支店の方からありまして、事情を話したら「ご両親が住む家であれば住宅ローン金利OKです」という回答が!。最初に審査OKが出たネット系銀行は同系列の信販会社の繋ぎ融資でNGが出てから連絡が殆ど無かったこともあって、ローンの利息などの数字を見て都市銀行に切り替えを決意します。繋ぎ融資NGだったことで、貯金からそれなりの額を充当することになった事情を説明して、ネット系銀行にはお断りを入れました。

この銀行ローンの手続きで2月、3月は銀行とのやり取りも結構ありました。電話とFAXがメインのネット銀行と異なり、こちらの都市銀行の担当者はメールでやり取りが出来たので助かりました。やっぱり電話、FAXは面倒なんですよね。メールならPDFを送るのも簡単ですし。銀行の窓口に足を運ばなければならないのは2回だけで、後はメールでのやり取りでほぼ話が進みました。

4月の中旬に建物登記が終わりそうということもあって、4月半ばに正式なローン契約手続きをすることになりました。ただ土地がまだ母親の持ち物ですので、担保提供人として母親に東京の銀行まで来て貰って手続きする必要があります。3月に緊急入院した親父殿は4月にはすっかり元気になり、退院したい退院したい!と五月蠅くなってきたのですが、目を離したスキに血管がまた破れたら…と考えると、母親が上京してくる日は病院に預かって欲しいです。

本来であれば母親も何十年ぶりかという上京なので東京の親戚巡りをしたかったようですが、親父殿の事情もあって日帰りでの上京となりました。幸い、親父殿の退院はこのローン手続きの数日後と無事に決まりましたので、母親は平日の午後に新幹線の上京してきました。

東京駅で合流してタクシーを拾って移動して、スタバでコーヒーを飲んで休んで時間を潰して、約束の時間に銀行の支店に伺います。特に書類とかに不備はなく、住宅ローンの手続きは1時間ほどで無事に完了し、その都市銀行のノベルティを一杯お土産に貰いましたので、それはそのまま母親の東京土産となりました。

全てが終わった後、新丸ビルのレストランで遅いお昼を食べて、夕方には新幹線ホームまで見送ってきました。東京駅は入場券の切符を買うと新幹線ホームまで見送り出来るのですね。


このローンの正式手続きが終わって、後はGWに建物の引き渡しと相成りました。ここまでこぎ着けるのは本当に大変でしたが、仕事があまり忙しくない時期でよかったです、マジで。

次は家電の購入と建物引き渡し後に住めるようになるまでの苦労についてを紹介して、家の建替関係の記事は終了の予定です。

以下、続き

実家建て替え3 完成~引き渡しから住めるようになるまで

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