中華タブレット Chuwi Hi12 でZwiftを動かす ~Zwift冬眠から復活?~

今年の7月に中華タブレットのChuwi Hi12っていう機種を、中国系の通販サイトにて23,000円で衝動買いしたんですね。

目的は自転車トレーニング用のZwift専用の端末として利用するためですが、このタブレットが値段を考えるとかなりのハイスペックなんですよ。

このスペックで3万円以下です

  • CPU :Intel Cherry Trail Z8300(Atom-X5 Z8300) 64bit Quad Core 1.44GHz, up to 1.84GHz
  • RAM + ROM: 4GB + 64GB eMMC
  • ディスプレイ : 12.0インチ IPS 液晶
  • 解像度 : 2160 x 1440 IPS screen with 3 : 2 display ratio
  • OS: Windows10 Home / Win10+Android5.1のデュアルOS版
  • バッテリー : 11000mAh battery
  • カメラ: リア 5MP / フロント 2MP
  • microSD: 最大64GB
  • インターフェース : USB3.0 x1、USB2.0 x1、Micro USB x1,MicroHDMI x1,ヘッドホンジャック
  • WiFi /Bluetooth :WiFi802.11 b/g/n 、Bluetooth4.0
  • サイズ:  29.670 x 20.280 x 0.890 cm / 852g

CPUはSurface3と同世代ですし、ディスプレイの解像度も高い。手持ちのSurface3でもZwiftが何とか動くのを確認していたので、この性能ならZwiftは大丈夫なはず。

ですが、夏から秋にかけて仕事が非常に忙しくて、Zwiftは放置してました。毎月の課金は1300円ぐらいですが、全くトレーニングしないまま毎月の課金を払い続けるというスポーツクラブの幽霊会員状態です。

Zwiftはパワーメータ付けて真面目に走ると、かなりのトレーニングになります。今年の1月ぐらいは精力的にZwiftでトレーニングしていた事もありまして、1月の寒い時期から300kmのブルベを何とか走りきれたのです。

そんな訳でZwiftトレーニングを復活させると共に、このタブレットのレビューも書くことにしました。この1年でZwiftをプレイしている人増えましたね。SNSの知り合いをZwift内で見かける機会が増えました。

Chuwi Hi12はタブレットとしてはどうなのか?

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Chuwi Hi12は12インチサイズのタブレットです。比較のため、手持ちのタブレット関係を並べてみました。左下は7インチスクリーンのKindle、右下が9インチのNexus 9です。それと比較すると一回り大きい。

正直タブレットとして手に持って使うには「ちょっとデカイな」と明らかに感じます。12インチだと電子書籍とか動画とか迫力あるかな~と思ったんですが、画面が大きすぎて使いにくいというのが正直なところ。

OSがデュアルブートなのですが、タブレットとしての使い勝手はWindows10よりAndroid5.1の方がこなれているので、Androidで愛用の漫画ビューワーであるPerfect Viewerや動画アプリであるBS Playerを試してみたんですが操作性はイマイチ。

どうもタッチパネルの反応がNexsus 9とかに比べると感度がイマイチっぽいです。更に画面が大きすぎて、ジェスチャーを認識しにくいのですね。動画送りで指をスワイプさせても、画面内の移動距離が画面が小さなタブレットよりも少ないので、期待通りに動画送りとかが出来ないんです。

自分は家ではNexus 9をヘビーに使っておりまして、WiFiで繋いだPCのファイル領域に置いた動画をお風呂で見たり、電子書籍を読んだりしているのですが、Chuwi Hi12は大きすぎて常用タブレットと使う事は諦めました。当初の目論見通りZwift専用になりそう。

あとNexus 9は11acの無線LAN対応なのですが、Chuwi Hi12は干渉を受けやすい11gまでしか対応していないので接続がやや不安定かな。でもZwiftプレイ中に切れて困るということはないです。

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やっぱりタブレットとして使うには重いです。なにせ実測で900g近くあるので、両手でしっかり持たないと保持出来ません。片手で電子書籍をサクサクと読むのは無理ですね。

12インチという液晶サイズは他にあまり見かけませんが、やっぱりタブレットとしては12インチは大きすぎるんでしょうね。Nexus 9の9インチぐらいが落としどころかな。

自分は購入しませんでしたが、外付けの専用キーボードをつけるとノートPCっぽく使えるようです。まぁ、それをつけると1kgを越えてしまいます。まぁ、同じコンセプトのSurface3よりも圧倒的に安いですからね。

正直、このタブレットでWindows10でキーボードとマウスつけてOfficeを動かすとかあまり考えたくないかな~。それには4MBのメモリはちょっと非力です。同じようなスペックのSurface3だって家で常用するのキツかったですから。

Zwiftのプレイに問題はないのか?

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Zwiftを動かすにはUSBポートにドングルを指して、電力消費が大きくなるのでUSBケーブルで給電しておいたほうがよいでしょう。

結論からいうと普通に動きます。ただし、レース等で沢山のプレイヤーと一緒に走る場合には辛いかも?という感じですかね。単独でトレーニングで使うなら問題ないです。

上のスクリーンショットはChuwi Hi12で動作してるときのものですが、静止画だとかなり高精細にみえますが解像度を上げるととフレームレートは落ちます。やはりオンボードの3D機能だから貧弱ですな。

Zwiftはパソコンのスペックから選べる解像度が変わりますが、この機種の場合、High、Medium、Lowの3つが選べます。見た目とフレームレートのバランスがいいのはMediumかな、Lowは流石にちょっとジャギーが目立ちますし、Highはちょっと動きがカクカクします。

Zwiftは3Dアプリとしては、あまり重くないです。外部の3Dカードを積んだ3年前に組んだデスクトップPCなら一番解像度の高いUltraにしてもサクサク動きます。おかげでかなり非力なWindowsタブレットでもなんとか動作するんですけどね。

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実用的か?と言われたら十分実用的ですね。タブレットしては重いとはいえ、コンパクトで電源も取りやすくて設置の自由度が高いです。ちょっとZwiftが起動するまで遅いですが。

タッチパネルになっていますから、走行中のコースの切り替えも画面をタッチするだけですし、Zwiftをプレイするだけであればマウスもキーボードも要りません。12インチという画面サイズもちょうどいいですね。

以前はモバイル液晶モニタにデスクトップPCから引っ張ってきたHDMIケーブルとUSBケーブルを挿してZwiftをプレイしていたのですが、このタブレットだとケーブル類も電源だけとなりスッキリしました。

自分のように単独でトレーニング目的で使うならこれで十分です。 ただ、昨年走ったAJ Zwiftのように200km一気に走るから何時間も起動しっぱなしにしてても大丈夫か?というテストはしてません。2時間ぐらいは起動し続けてくれました。あとZwiftでレースとか自分は走ってませんので、プレイヤーが沢山表示されたときの動作は試してませんのであしからず。

そんなわけでタブレットとして使うにはイマイチでしたが、Zwift専用機としては十分に役目を果たしてくれてます。

我が家のZwift環境

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半年近くプレイしてなかったですが我が家の最近のZwift環境。常設ローラー台の前の鏡に吸盤で取りつけたフックにタブレットの乗せてプレイしています。後は冷却用の大型扇風機です。

ローラー台は何度も紹介しているタキザワのパワーマジック マグプラスです。無音ですが、Zwiftを真面目に遊ぶならペダル型パワーメーターが必須です。我が家ではGarmin Vectorを取りつけてます。

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タキザワのパワーマジックは実車では56サイズに乗っている自分には小さいので、ステムを伸ばしてハンドルを前にしてます。130mmのステムだけでは足りず、Twitterで教えて貰ったハンドルアジャスターを噛まして、更にハンドルを前に出しています。

ここにZwiftアプリ起動&音楽プレイヤーを兼ねているiPhoneをスマホマウントに乗せて、Garmin Edge520Jでパワーの出方を見ながら走ってます。Garmin Vectorもパイオニアのペダルモニターみたいにペダリング効率を表示する機能があるんですよね。

さて、こんな感じで徐々に足を慣らしていって、年明けからのAJ Zwift(ローラー台で200km、300km、400km、600kmを走るイベント)に参加したり、ブルベにも復帰せねば。


 

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