片道4kmの通勤ウォーキングが1ヶ月以上続いているのは、ひとえに音楽の力が大きいです。好きな音楽を聴きながら、スタスタと小一時間歩くのは運動にも熱が入ります。
実はロードバイクを買った頃、スマホのスピーカーから音楽を掛けながら利根川サイクリングロードなどを走っていたんですが、なかなか自転車用にベストなスピーカーというのが無い状態です。
そんな中、ANKERのポケットサイズ ポータブルワイヤレススピーカーってのが比較的小さいサイズならが、ちゃんと音量も出るし、電池も10時間近く持つということで以前、衝動買いしました。
手のひらに載るサイズの小さなスピーカーながらBluetoothでペアリングしたスマートフォンから再生した音楽を無線で飛ばして再生することが出来ます。一度、スマホとペアリングしてあれば、後はスピーカーの電源を入れるだけで自動的に接続されて音楽が再生されます。
マクロスΔのサントラとワルキューレのボーカルアルバムは勿論、ハイレゾ音源サイトからダウンロード購入しました。発売日から楽しんでいます。
こんな感じでペアリングしたスピーカーから再生させると、小さなスピーカーながらしっかりと音が出ます。何とかこれを自転車にスマートに取りつける方法はないものか…。
このスピーカー、Amazonのセールだと2000円強で買えるので、改造してみるのも楽しいかもしれない。
さて、どう取りつけるのが一番スマートか?を考えたのですが、サイズが丁度よいのでGarmin Edgeのサイコンマウントに取りつけ出来るのが理想です。何せこのスピーカーはコンパクトなんだけど防水じゃないので、必要に応じてすぐに外せる事が望ましいです。
そこで思い出したのが、Edgeのマウントに取りつけるツメが折れた時に補修するとが出来るDOG EARSというパーツ。こいつをスピーカーの裏に取りつけ出来たら、そのままGarmin Edgeのマウントにスピーカーが取りつけられるはず。
ちなみにこのパーツ、アルミ製で1個約20ドル。送料込みだと1個2500円ぐらいですかね。そんな訳で試しに2個取り寄せてみました。オーダーから10日ほどで手元に届きました。2000円ちょっとのスピーカーを取りつけるのに2500円のパーツを取り寄せるってのは本末転倒かも?
ちなみに本来の使い方をする場合、ネットで検索するとそれなりに事例はありますので参考にしてください。自分はEdgeのツメを折った事は無いので、2個買ったけど1個は出番なさそう。
さっそく取りつけましょう。スピーカーの裏にゴムが貼ってあるので、メリメリっと剥がします。底板は4つのネジで固定されているので、この底板を外して、ここにDOG EARSのマウントを取りつければ目的は果たせそうだ。
この4隅を止めているネジ、小さいのにかなりのトルクで止まってまして、精密ドライバーで回すのは一苦労しました。何度も取りはずしたらネジの頭がバカになりそう。
底板を外すと、底板にリチウムイオン電池が両面テープで貼り付けてありました。これもメリメリっと剥がして、取りはずします。かなり単純な構造なので、これは加工しやすそうです。
底板はプラスティックであまり厚くないので、ちょっと強度が心配です。もし破損したらステンレス板でもカットして、四隅に穴あければ底板になりそうなので自作しちゃっても良かったな。
DOG EARSに付属のネジは木ネジなので、今回の固定の目的には向きません。そんな訳で東急ハンズに行って、M3の皿ネジを買ってきました。長さは10mmがベストでした。
このセットはネジ、ワッシャー、ボルトが6組セットで148円でした。今回の目的では2組しか使わないですが。
最終的には直径3mmの穴を空けましょう。DOG EARSを重ねて、当たりを付けて小さいドリルでとりあえずガイド穴を空けます。
後は徐々に大きいドリルで穴を広げて、3mmの穴を確保。これで買ってきたM3ネジでDOG EARSを底板に固定出来ます。
裏にワッシャーとボルトをあてて、DOG EARSを底板に固定します。ネジの長さが10mmだとギリギリでしたが、余計に出っ張っていると蓋を閉めたときに、電池と干渉して蓋が閉まらなくなるので10mmがベストでした。
しっかりとねじ込んで固定します。固定が甘くて外れてしまうと、色々と面倒な事になりますからネ。
電池の裏に両面テープを貼って、蓋を閉める準備をします。ナットの高さの分、電池スペースが狭くなってますが、問題なく蓋が閉まることを確認します。
ネジが明らかに緩みそうだったので、ロックタイトなどのネジ留め材を使おうと思ったんですが、どうせ外すことも無かろうということで強力な瞬間接着剤で固めてしまいました。
ついでにマウントと底板の間にも瞬間接着剤を流し込んで、接着しちゃいます。実際に自転車に取りつけるならば、この位ガッチリとした固定をしておかないと不安です。
接着剤が乾いたら、裏蓋を締めて完成です。Garmin EdgeのマウントがBluetoothスピーカーに綺麗に取りつけられました。
手前側に電源スイッチが来るようにして、背面にはUSB端子がありますから、モバイルバッテリーを接続してUSB給電しながら長時間使う事も可能です。
重さを計測してしてみたら98gで、ギリギリ100gを切りました。なかなか良い感じに工作出来たと、自分でも自画自賛です。
比較対象のEdge520Jの重さが61g。こうやって考えると98gのスピーカーってのはホント軽いです。防水じゃないのがちょっと残念ですが。
もっともお風呂で使う事を前提とした防水のBluetoothスピーカー製品も多数あるのですが、サイズが大ぶりになってしまうので、ハンドルの上とかに設置するのは厳しいサイズなんですよね。
Edge520Jと大きさの比較。やはりこうやって比べてると、何とかEdgeマウントに取りつけたい!と思った私の気持ちも理解してもらえるかと。
早速ハンドルの上のGarminマウントの上にスピーカーを取りつけます。うーん、これはマジでイイ工作だった。スマホから再生した音楽がバッチリと聞こえます。
これならば夜の峠でWalkure Attack!でゴリゴリっとヒルクライムしちゃるかんね!と盛り上がることでしょう(笑)
ステムの上のGarminマウントに取りつけた例。1枚目の写真のアングル違いです。うーん、ハンドル回りの集積度が凄いな(笑)
とりあえず改造しただけで、まだ実戦投入していないのですが、サイクリングで遠出するのが楽しみになる改造です。問題は、町中で再生していると他の人にも聞こえちゃうって事でしょうか。
サイクリング用にゴキゲンなプレイリストでも作成しておいた方が楽しめそうなので、実際に使ってみたらまた記事にしますね。