Suraface3を半年使ってみたけど、ブルベのゴール受付向きのPCだった

自分はモバイル機器が大好きでございまして、これまでも色々と試してみているのですが見事な程にBlogの記事として残していないですね。近年だとVAIO PやらVAIO Xなどの軽量モバイル機、Let’s note J10のような10インチモバイル機を使っていました。

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AndroidとBTキーボードに期待はしたものの…

一時期、可能性を求めてAndroidのタブレットにBluetoothキーボードを組み合わせたり、ポメラでテキストだけ書こうと試行錯誤しましたが、結果から言うと全く根付きませんでした。

自分の場合、プライベートで長い文章を書くというのは殆どがBlogの更新のためであり、Blog更新にはインターネットで調べ物をしたり、撮影した写真を加工するというプロセスがセットじゃないとダメなんですわ。

文章だけネタ的に書いておいて、後から写真などを貼り込んで記事にするというの試しましたが、私の場合にはBlogの記事は写真ありきなのです。写真をまずちゃんと撮影して、その写真に合わせて文章を起こしていくので、全く上手くいきませんでした。

他にもAndroidとキーボードを使う度にペアリングしてセットするのが面倒くさいとか、漢字変換がPCより頭が悪いとか癖が違うとか、なんとも使っていて違和感を感じ続けて使っていて気持ちよくないのです。

ポメラはサッと使えて乾電池で動くという事を期待しましたが、ATOK搭載とはいえPCの最新版の漢字変換に比べると精度が落ちます。今時の電源事情ならば乾電池駆動にメリットは見いだせませんし、やっぱりテキストだけ書ける機械というのは自分には合わないです。ポメラを買うのは2台目なんで、買う前に気づけよ!って感じ。

周りを見回してもタブレットやポメラでテキストをバリバリ書いている人など皆無ですし、やっぱり実用度としては普通のパソコンOSを搭載したノートPCには敵わないと思います。インターネットなどではスマホで卒論を書いてしまうというような真偽の怪しい話も流布してますが、ホントなのかね?

やっぱりノートPCじゃないと自分は無理!

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Let’s note J10という重さ1kgを切って電池が長時間持つモバイルPCを昨年まで使っていましたが、この記事にも書かれている通りキーボードがダメ。特に仕事で普通サイズのキーボードのPCを使っていると、家に帰ってきてJ10の窮屈なキーボードはミスタイプの嵐でした。

J10しか使わないという環境ならばキーボードにも慣れることは出来るでしょうが、PCを使う仕事をしている以上、あまりにもサイズの違うキーボードを併用する器用さはもう持ち合わせていません。モバイルPCを買うなら、キーボードのサイズはもう妥協出来ないな~と思うようになりました。15年前ならシグマリオンのキーボードでもタイプ出来たのに…過去の栄光ですね。

で、昨年の6月に発表になったタイミングに飛びつくように買ったのがMicrosoftのSurface3でした。仕事でもSurface Proという上位のマシンを使っている人を何人か見かけたこともあり、まぁ、意外と使えるマシンなのじゃないかと。

結果から先に書いちゃいますと、ダメPCの烙印を押しかけたんだけど、最近になって意外と良いかも?って感じになってきました。特に長時間の待機のあるブルベのスタッフにピッタリですw

普通のWindowsが動いて、キーボードのサイズが普通で、USBで電源が供給できる1kgを切るマシンというところに惹かれました。一緒にSurfaceペンと専用のキーボードも購入しました。

スペックはもちろんメモリ2GBじゃなにも出来ないだろう、ということでメモリ4GBでSSDが128GBのものを選びました。最初はLTEモデルしかないのが不満で、どうせLTE通信なんか使わないよ、WiFiモデル売れ!と思っていたんですが、結果から言うとLTEで正解でした。

この機種が出たときにTwitterでLTEは要らないんだよなぁ~と呟いたら、オダックス近畿のKさんが「買うならLTE」的な返信を頂きました。まったくその通りだった訳ですが、当時から氏はブルベのゴール受付で使うPCとしてSurface3に目を付けていたようでした。

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Surface3のペンとキーボードについて

以前、記事に書いたとおり背面はカーボン調のシートを自分でカットして貼ってます。半年以上、このまま使っていますが全く剥がれてきたり破れたりするところもなく非常に丈夫です。

ペンを指しておくスリーブを追加で購入して本体とキーボードの両方に貼ってますが、結局ペンは挿してないです。ここにペンを指しておくと鞄の出し入れに引っかかってしまうんですよね。新型のSurfaceではペンはマグネットで側面にペタリと貼り付ける形式に改良されたのも頷けます。

ペンは買ったものの全然使ってないので、結果から言うと買わなくてもよかったな。この記事書いている最中に「二度とペンは挿さないな」と思ったので、このBlogを書き終わったらスリーブは剥がそうと思い立ちました。

私の場合、イマイチ出番のないペンですが、キーボードの方は常時使っています。これはとても良く出来たキーボードでして、タッチパッドも面積が狭いという弱点はありますが、普通のノートパソコンのキーボードと比べても遜色はありません。

ストロークは極小なんですが、10インチモバイル機よりもキーボードの配列は普通なので、買ってきていきなりあまりストレスを感じることなく使えているのには驚いてます。このキーボード、無線とかでPC側と繋がっているのでは無く、取り付けると有線で繋がるのもレスポンスのよい理由です。Bluetoothキーボードってサクサクと文字を打とうとすると、どーもたまに引っかかるようなレスポンスの悪さがあってストレスを感じる場合があるんですよね。

液晶は綺麗だし、スピーカーの音もそんなに悪くないし、3段階しか角度は変えられないとはいえキックスタンドはとても便利です。普通にモバイルPCとしてWindowsでいつものアプリが使えるPCはやっぱり良いですね。

ただ、ラップトップとして膝上においてキー入力するという使い方は構造上、不可能です。フットプリントの小さい場所には構造上安定して置けないので、新幹線とかでの使用もストレスになるでしょう。なので、電車とかで使うつもりなら他のマシンを探した方が良いです。

じゃじゃ馬な理由はWindows10のせい!?

購入して1ヶ月もすると、Windows10への無料アップデートの案内が始まるようになりました。購入時にはWindows8だったSurface3ですが、どうもWindows8は使いにくく、期待を持ってすぐにWindows10にアップデートしたのです。

そうするといきなりストレスの溜まるマシンになっちゃいました。無線LANは切れるし、LTE通信も不安定になったのがとにかく致命的。液晶が綺麗なんで、家で動画とか見ていると自宅の無線ルーターへの接続が突然切れてしまい、なかなか再接続してくれません。

使ってみたら想像以上に便利だったLTE通信も不安定になっちゃいました。電波帯的にはソフトバンクのものに最適化されているSurface3ですが、自分はドコモの電波帯を使うOCNモバイルONEのSIMを挿して問題無く使えていました。でも、Windows10になった途端に、電波の掴みが非常に悪くなって通信出来ないケースが増えました。

ネットで調べてみても無線LANが切れる、通信が不安定などレビューで酷評が増えてきました。やはり性能自体はメモリ4GBですし、CPUだって非力ですから、ブラウザで10枚以上タブ開きながらOfficeアプリを起動したり…とかは無理です。

うーん、Surface3の購入は失敗だったかな?と思っていたのですが、昨年末にWindows10の大規模アップデートがされてから通信関係のドライバーが一新されたのか、以前より安定するようになりました。特にLTEの電波の掴みが良くなったように思います。

その頃、自宅で使うメインのPCを新調したこともあり、Surface3は外出時に持ち出すモバイルPCに専念させることになりました。こうなるとSurface3ならではの良さが再認識出来る様になって、意外とやるじゃん!見直したぞ。というのが現在の感想です。

モバイルPCとしてのSurface3の良さは?

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何がいいって、こんなに薄くてコンパクトなのに普通にPCのOSとしてのWindowsが動いて、同じアプリが使えて697gっていう軽さですよ。モバイルルーターを別に持つ必要がないっていうのも大きいです。

やっぱり外出時にBlogの記事を書くにも、Windowsのアプリで写真を加工し、漢字変換やエディタ、ブラウザなども使い慣れた物がそのまま使えて、インターネットにも繋がるのは嬉しいです。

いやぁ、年齢を重ねてくると色々と使い分けするのが辛くなってきて、出来るだけ同じように使えないと辛いんですわ。

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キーボードのタイプカバーとを付けると966gになりました。キーボードが中にしっかりした板が入っているので、打鍵は良好なのですが重いのがネック。値段も安くないですし、Bluetoothキーボードを別に買った方が安上がりかもしれないですが、Surface3を使うならこのキーボードは外せないと思います。

逆に言うと、このキーボードがダメな人はSurface3は買わない方がよいです。Bluetoothキーボードだけだとマウス操作ができないですし、レスポンスが良くないです。タッチパネルを操作するからマウスは要らないのでは?と思って、手持ちのBluetoothキーボードとも合わせてみましたが、結局はこのキーボードに戻ってきちゃいます。

折角タッチパネルでタブレット的に使う事も出来るのに、操作系はPCと同じものを求めるならSurface3じゃなくてモバイルノートでいいじゃん!っていう意見もあるでしょう。

USBから電源が取れるWindowsPCはSurface3のみ!

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Surface3がモバイルPCとして他のノートPCにない優れた特徴が上の写真の通り、USBモバイルバッテリーから電源供給出来る!というところにあります。2016年2月現在、普通のWindowsOSが動いてPC的に使えるマシンでUSBから電源が取れるのはSurface3のみです。

別にACアダプタを持たなくても良いし、旅先にもUSBコンセントやモバイルバッテリーで使えるという安心感は素晴らしいです。ちなみにSurfaceの上位のマシンはUSBから給電は出来ないです。今のところSurface3だけの特徴です。

自転車で旅をする時、とにかく荷物は減らしたいんだけど明日のコースを検討したり調べものをしたり、出先でBlogを書きたいというときにSurface3はこの上なく便利なんですよ。USB電源は必ず持ち歩きますし、単体でインターネット通信が出来るのもありがたい。

出先でルートラボなどでコースを引いて、Garminにコースを転送したりするのもストレスなく出来ます。もちろんBlogの更新も余裕にこなします。なので自転車旅行でも、リュックの容量に余裕があるときにはSurface3は必ず持って行きます。

そして一番便利なのが、ブルベのゴール受付などの長時間のお供にとっても便利。ブルベのスタッフというと、コースを引いて試走してコースチェックをしたりという自転車で走る的な所に目が行きますが、想像以上に「PCでの事務作業」が多いんですよ。

メールでの応対、エントリーされた参加者のデータのチェック、ゴール受付の記録をExcelに記入したり、Webページで情報を公開したり…と、外から想像するより地味で時間の掛かる事務作業が一杯です。ゴール受付でもインターネットに接続されていて、Excelが普通に使えるPCは必須です。Surfaceは1年のoffice使用権が付いてくるのも地味にありがたい。

ランドヌ東京ではファミレスや会議室がゴールということが多いので電源に悩む事はありませんが、ゴール受付は長時間に及びます。モバイルバッテリーやUSBコンセントとSurface3だけ持って行けばいい、というお手軽さは他のものには代えがたいです。

という訳で、少しでも荷物を減らしたいけどPCは必要という自転車乗り(特にブルベスタッフ)にオススメです。いやぁ、ニッチですねぇ、ネタを狙いすぎかもしれませんw

かなり癖もあるので、万人にお勧め出来るモバイルPCではないですし、ある程度のPCリテラシーがないと使いこなせない両刃の剣でもあります。間違えっても家で常時使うPCにしようとか思っちゃダメですよ。

それから、Surface3はZwiftが起動します。ということはANT+ドングルを挿して、パワーメーターが繋がったPCとペアリングすれば実走Zwiftという面白い試みが出来る可能性が!

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