Kestrel 500Sciのヘッドパーツを交換する

普段使いのロードバイクとしてフラペを取り付けているKestrel 500sci。年初こそ200kmブルベを2本走ったりしましたが、最近は近所しか乗っていません。

ダンシングするとパキパキ音がするという問題があり、これがどうもヘッドパーツ周りから発生しているという所までは特定できていました。

入手時についていたヘッドパーツをセキヤさんに持ち込んで取り付けて貰ったのですが、どうも玉当たりが緩みやすい。更にベアリングがリテーナーのみで剥き出しという事もあり、雨にも弱いです。

さらにこのベアリングが片減りしてきて、ハンドルが勝手に直立方向に戻るような癖が出てくるようになりました。ステムなどを握って、自転車を押している時に顕著にそれが表れます。同時に自転車乗車時にもハンドルが取られるような違和感が発生してきました。

という事もありまして、新たにカートリッジベアリングのヘッドパーツに交換したかったんですが、面倒なので放置していました。工具を考えるとショップに持ち込まなければならないのが面倒だったと言うこともあります。

20151110_11とはいえ、このままでは乗っているのは怖いです。念のため、もう一度規格を調べつつ、工具とヘッドパーツを調達しました。

結局買ったのは写真はタンゲの3000円ぐらいのカートリッジベアリングのヘッドパーツです。規格はISO規格のものを選択です。

ノーマルのヘッドパーツの規格はJISとISOの二種類がありますが、このフレームはISO規格なので、ヘッドチューブ内径が30.2mm、クラウンレース外径が26.4mmです。

もう一つのJIS規格だとヘッドチューブ内径が0.2mm狭い30.0mm、クラウンレース外径が27.0mmとなります。で、入手時についていたヘッドパーツはISOではなく、JIS規格のモノだったのです。微妙な差なので、フォークに取り付ける下玉押しだけISO規格のモノを取り付けてもらって、乗っていたというのが現状でございました。

20151110_12今回取り付ける新しいヘッドパーツはISOなので、現在付けている下玉押しはそのまま流用できないかな~と思いましたが、微妙に形状が異なります。やっぱりちゃんと付属してきたヘッドパーツの下玉押しを圧入しましょう。

取り付けされている下玉押しをマイナスドライバーを差し入れて、こじるようにして外しました。後は新しい下玉押しを圧入工具(ヤフオクで800円ぐらいだった)でカンカンとハンマーで打ち込んで圧入終了である。

20151110_13お次は上下のヘッドパーツの圧入である。これまでつけていたものは0.2mm内径の狭いJIS規格のヘッドパーツだったので、上下ワンは手で引っ張るだけでスポンと外れました。

これが分かっていたのでヘッドパーツリムーバーはそろえてませんでした。グリスを塗り、新しい上下ワンをヘッドに差し入れて、ヘッドパーツ圧入工具を取り付けます。

この圧入工具もヤフオクで数千円で入手出来ました。まぁ、この先何度も使うことはないと思いますが、一生使えそうな立派な工具でございます。

もっとも、最近のカーボンフレームはインテグラルヘッドになっているので、圧入工具は要らないんですけどね。

20151110_14ヘッド圧入工具ですが、そんなに使うものでもないので、ホームセンターとかで調達したボルトやナットなどの自作部品でやってしまう事も可能です。ちゃんとした工具を使うとキッチリとセンターが出るので、ハンドルを回すだけで苦も無くまっすぐに上下ワンは圧入されていきます。

これで作業は完了。たっぷりとグリスを塗りつけて、フォークを取り付けて玉当たり調整を行ってバイクは元通りです。これでダンシングしてハンドルに加重を掛けても、異音は発生しなくなりましたし、ハンドルが取られるような症状も出なくなりました。

しっかりと直したんですが、結局のところ家の近所でしか乗ってないんですよね~(笑)

知り合いの方でヘッドパーツ圧入工具とか借りたいというのがございましたら、お声掛けください。ちなみにBB圧入工具もありますw