5時半ぐらいに起床して、宿の前で自転車の最終確認を行う。一応、着替えやら雨具(上着だけ)、輪行袋にダブルボトル、レッグウォーマーなどをサドルバッグとフレームバッグに装備する。
サドルバッグはマキノ号用に作ったオーダーのもの。上にバンジーコードがあるので、タオルとかちょっとした物をくくりつけられる。サイドのポケットにもウェットティッシュなどすぐ取り出すものを入れられる。
容量的にもオルトリーブのLサイズに見劣りしないし、それなりの防水性もある。フレームバッグも2014年シーズンのブルベで実績ありだ。
フロントバッグ派だったが、今回はフロントバッグは無し。おかげでライトをつり下げで取り付けられるので、ハンドル回りに余裕がある。ライトはVolt1200と300の二灯体制である。
隣では、北海道1200で周りを驚愕させた根室1番乗りのTさんが準備をしていた。氏のblogの走行計画などを見ると異次元の早さである。色々とお話させてもらったが、エアロスーツで完全にTTスタイルである。
今回は向かい風っぽいので無理はしません、と言ってましたが、なんか話によると翌朝には600km走りきって帰ってきたとか…恐るべし
ゆんさんとスタート地点である道の駅たきがわに向かい、途中のローソンで朝ご飯。ここでAJ北海道のスタッフの人と少しお話。
スタート地点ではTTバーがついたファットバイクという、もの凄い重装備のブルベライダーが!。地元北海道のkaba3さんである。この後、何度となくご一緒するのだが、凄い迫力だった。
昨年の北海道1200でも見かけた顔がチラホラと。R東京の伊勢1000に出走していた人にも前夜祭でご一緒したし、R東京ジャージを着ていたので「チャーリさんの所のクラブだね」と声を掛けてくれる方も。
他にもTwitterでやりとりしていたコニシさんにも初めてお会いしてご挨拶。昨日の前夜祭でもご一緒した写真撮影を楽しみにしておられるIshimaさんとも、この後、何度かお会いします。
車検を受けて8時スタート。8時スタートっていうのはブルベでは珍しい。交通量の少ない北海道ならでは。首都圏じゃ道が混んじゃって危ないからね。
とりあえずなんとなく流れで、グルメしすぎてギリギリ隊のPIPIちゃん、ゆんさん、ユメさん、hitomiさんのグループで走る事に。とりあえず前に出て頑張って牽きますヨ!
70名ほど出走しているので、それなりにブルベライダーとは前後します。とはいえ路肩が広いこともあって、走っていて怖いとか言うことはないです。全体的に道はかなり良かった。
キューシートも分かりやすくて600kmで52行しかありません。ミスコースの心配は殆どなし。気温も20度ちょっとでカラっとしていて快適だった。
途中で見かけた謎の建物。快調に足が回るので走っていて楽しかった。今日は何か調子いいぞ!と自分でも実感出来ます。
なにせ信号が全然ないので、25km/hで巡航したらそのまま25kmを1時間で走れてしまいます。
そういえばAJのPBPベスト着ている人多かったなぁ。
非常に気持ちの良い天気で、朝の曇りから低温が心配されたけど問題はなさそう。この辺は少し追い風だったこともあり、とても快調だった。
いやぁー、北海道 最高
ヽ( ´¬`)ノ ワ~イ
途中、ゴゴゴとタイヤの唸り音が聞こえたらkaba3さんです。ニャンコホイールさんファットバイクよりもタイヤが太いよ。
kaba3曰く、タイヤの中にハムスターが入っていて頑張ってタイヤを回してくれているんだそうなヽ(`∀´)ノ
PC1までは95kmあるので、途中のセブンイレブンで休憩。この区間、平均速度が27.5km/hとかGARMINが表示してて、マジかよ!と一同驚く。
ひたすら平坦が続くPC1までの道。海沿いを北上しだすと、風は東からで横風となる。ぬりかべを自称する風よけランドヌールとしては先頭で頑張って牽く。
苫前のとままえベアーのモニュメントの先には
PC1 95km地点 セイコーマートむらい苫前店があります。時間はちょうど12時ぐらいなので、4時間で約100kmを走ったことになる。貯金はたっぷり2時間半ほど。
平坦区間はとにかく頑張って回してさっさと先に進む計画であったが、PIPIちゃんがこの先に美味しい物を食べさせてくれる店を案内してくれるという。
まぁ、かなり調子もいいし貯金もあるし、どうせ昼飯は食うわけだから旅は道連れと行こうじゃないか!
PIPIちゃんの案内でお昼ご飯ポイントのまで移動する。この後もご飯ポイントの前になると、PIPIちゃんに先頭を替わってもらった。
鮮魚の直売所のご飯コーナーで海鮮丼を頂くとのこと。他のブルベライダーも吸い込まれるように、ここでご飯を食べていた。
食券を買うPIPIちゃんグルメ隊。既に頭は何を食べようか?という事で一杯だ。
メニューはこんな感じ。イクラ食べたいけど、ウニも食べたいし…よし、俺は三色丼にするゾ。
飯屋で落ち着くなり、SNSで飯テロ行為に勤しむ各員。
俺も三色海鮮丼の写真をドーンと載せる。今日はR東京ではNaokiさん主催のブルベを開催しているのですが、それを手伝わずに北海道で走って美味い物食べているとは、酷い奴だ>俺
ヒラメが肉厚で大変美味しかったです ψ(`∇´)ψ
こんな北の地の漁協でも萌えキャラですよ (´ー`)フッ
ここからPC2までは70kmなのだが、丘のようなアップダウンが連続する。しかも風は向かい風である。風にだけは強い俺は、ここぞとばかりに風よけとして頑張ることに。
25km/hで巡航するとグループが崩壊するので、ここは22km/hぐらいに押さえる。この区間で体力を温存出来たのが結果的には良かった。自分一人なら、こういう向かい風区間で踏みまくって自滅しかねない。
やや押さえぎみに走っていると、足の裏が痛くならない。グループで走っていると、色々と気も紛れる。
それでもやはり向かい風の疲労でみんな消耗してるっぽいので、途中の道の駅で休憩。ここで一時はぐれて先行していたhitomiさんに追いつく。
道の駅で甘い物を補給するユメさんとPIPIちゃん。俺はコロッケ食べたかったんだけど、売り切れていて食えなかった。
この後もずーっとまっすぐ。向かい風は相変わらずだし、気温も13時前後からはちょっと高めで暑かった。GARMINで見る気温は24℃ぐらいなんだけど、日差しは体感的には30℃はあるような。
PC2 165km地点 セイコーマートあかつか天塩店には16時過ぎに到着。貯金は3時間ぐらいであり、やはりこの区間は向かい風とちょっとしたアップダウンのおかげでペースはあまり上がらず。
70kmのPCの間に2回も休んだけど、それでも貯金がちょっと増えるのが北海道の信号の少なさのおかげ。
自分達が着いたとき、ちょうどIshimaさんが出て行くところだった。時間的には急がないと夕暮れの綺麗な時間帯なので、写真を撮影するなら先を急ぎたいところだろう。
増量中のフライドチキンを食べる。ブルベ中ですが、食べまくっているので私も増量中です。
このPC2から次のPC3までの70kmは補給ポイントがない。持ってきた補給食を取り出しやすいトップチューブバッグに移す。これは走行中に食べる予定である。美味しいものはPC3の稚内についてからだ。
天塩からは利尻富士のある利尻島を脇に見つつ北上する。風は強い東風であり、思いっきり横風となる。この横風のせいでペースが上がらない。
風に強い自分は25km/hで走れなくもないが、グループとしては20km/hがいいところだ。とくにユメさんとゆんさんが辛そう。横風だと自分のデカイ体でもあまり風よけにはならないようだ。
何もない区間でであるが、ちょっと休めそうなところでは停止して休む。この区間はちょっとグループがバラけつつあったが、休憩ポイントで写真など撮影しながら出来るだけまとまって走るようにする。
とにかく綺麗な場所だった。時間的には17時を過ぎていたので夕暮れ時であったが、何もないひたすらまっすぐに続いていく道だ。
NHKワールドTVで放送していたCYCLE AROUND JAPANでここを走っている映像があり、とても気持ちよさそうだった。いつかは来てみたいと思っていた。
ここは大きな風力発電の風車が沢山並んでおり、常時強い風が吹いているということが伺える。この日も道路を横切る東風がビュンビュンと吹いていた。
グループとしてはここが一番しんどい区間だったように思う。これから夜にかけてはどんどん心細くなるので、やはりグループで走ることにした。
結果的にはこれが正解。昨日考えていた一人でドンドン先に進む作戦ならば、初めから飛ばしてなきゃ夜が心細くなる。調子は自分でも気持ち悪いぐらい良かったが、復帰戦ということもあってワイワイと進むのが楽しかった。
夕暮れ、ひたすらまっすぐな道をノシャップ岬に向かって走るランドヌール達。
徐々にゆっくりゆっくりと日は暮れていく。この辺りからちょっと横風が弱くなってきて、走行は楽になってきた。横風で辛そうだったゆんさんも復活したが、ユメさんはいつの間にか千切れていた…(スミマセン)
なかなか休憩ポイントもなく淡々と進む。やっと稚内市の看板が見えてきた。
途中、止まれそうな場所で記念撮影。利尻富士は雲が懸かってしまっていて綺麗に見えない。前のPCで買ったスニッカーズを食べて元気も回復。今回はひたすら補給を切らさないように飴やスナックを摂取していた。
もうすぐで抜海の集落の手前にある「こうほねの家」というトイレ施設で休憩。走行距離は200kmを超えて、時刻は19時だったのでスタートから11時間経過していた。
自販機には8月なのにホットの飲み物が入っている。確かに寒いもんなぁ。
休憩していたらファットバイクのkaba3さんが通過していった。ユメさんは追いついてこない…うーん、大丈夫かな?
とりあえずノシャップ岬に立ち寄ったら、すぐ次のPCがある。そこまでは淡々と頑張って走ることに。何しろそこまではコンビニもない。
途中、道を横切る大きなシカ2頭に遭遇。いやぁ、ちょっと驚いた。
20時にノシャップ岬にようやく到達した。ほんの400mほどコースから外れて寄り道である。自分一人ならきっと立ち寄らなかっただろう。グループ走行で良かった良かったw
記念撮影を終えたら、さっさとPC3に向かって晩ご飯ですヨ!
PC3 235km地点 セイコーマートえびす店 には20時20分に到着。貯金は3時間20分あるから、このペースなら3時間は仮眠出来るだろう。
晩ご飯はPIPIちゃんがお店を調べてあるので、ここでは飲み物だけを補給する。カツゲンはドリンクボトルに入れて、ガラナは一気飲みである。
気温が下がってきたので、ここでレッグウォーマーを投入。人によっては雨具やウインドブレーカーを防寒で装備する。
そろそろPCを出ようとしている時にユメさんが到着。あまり遅れてなくてよかった。かなり眠い(-_-)zzzそうで、ここからはマイペースで進むという。
稚内の市街でご飯を食べることに。中心街を通るのであるが、そういえば前述のCYCLE AROUND JAPANで紹介していたロシア料理のペチカもあるんだよな。コニシさんはここでご飯を食べるために予約したそうな。
PIPIちゃんの案内で行ったのが、海鮮炉端うろこ亭。21時ラストオーダーで、20時半に滑り込んだ。
座ってゆっくりと食べられるご飯は嬉しい。私はホッキカレー大盛り、PIPIちゃん、ゆんさん、hitomiさんは宗谷牛ハンバーク定食である。
このホッキカレー大盛り(980円)がかなりのボリュームで、カレーの中にはホッキ貝、上に乗っているカツは豚じゃなくてホッキ貝のようだ。これは関東じゃなかなか食えないぞ。
何とかペロリと完食し、このあと130km先のPC4の仮眠所まで走るパワーを貰う。宗谷牛も美味しそうだったなぁ。
稚内から宗谷岬までも東風のために思いっきり向かい風となる。腹ごなしでノンビリ20km/hぐらいで前を牽く。カレーにおかげか体調はよいし、21時を回っていたが眠気はゼロである。
ちょっと走るとまたもやユメさんに遭遇。ここからはまた5人のグループで走る事に。向かい風区間だったので、風よけとして役に立てるのはモチベーションにもなる。
宗谷岬に向かう途中に日本最北端のコンビニがある。営業が23時までだが、何とか間に合いそうである。そこまで行ったら休憩だ。
260km地点ぐらいにある日本最北端のコンビニ セイコーマートとみいそ店。多くのランドヌールが休んでいた。
ここから100kmは補給は出来ない。ここで食べ物や眠気覚ましのガムを買っていく。気がついたらちょっとパラリと小雨が来た。気温も低いので防寒も兼ねて雨具を着る。
あと10kmでいよいよ宗谷岬である。深夜でもライトアップされているのでよく目立つ。
そんな訳で23時過ぎに宗谷岬で記念撮影。0時になるとライトアップが消えるとかいう話もあったので、間に合ってよかった。たまたま居た人にお願いして5人グループの写真も撮影してもらった。
ここから100kmはひたすら海岸線を南下し、横風に耐えて進むのみである。あまり印象らしい印象はなく、道の駅とかに立ち寄って休んでいた。雨は宗谷岬周辺でパラリと降っただけだが、防寒で雨具は着たまま走る。
猿払の手前ぐらいでユメさんが眠気の限界に達したようで、離脱していった。寝れるところを探して寝る時間の貯金はたっぷりある。
深夜2時に道の駅さるふつで休憩する。PIPIちゃんは元気、ゆんさんも問題なし、hitomiさんも何とかついてくる(女性なのにスゴイ!)。この道の駅では眠っているランドヌールを何人か見かけた。
我々はなんとか仮眠所までたどり着く計画である。このペースだと4時すぎぐらいにはなりそうだが、PC4でチェックインした後ならギリギリまで寝てもタイムアウトの心配はいらない。
この深夜の区間はあんまり記憶が無く、適当に休みながら貯金を減らさないようにダラダラと進んでいた。北海道は朝が早く4時ぐらいには明るくなってくる。
朝4時半ぐらいにPC4 365km そうや自然学校に到着。昨年の北海道1200の北見のPCにあったのと同じフラッグである。ああ、やっと到着した。
ここは8時20分が関門なので、これから7時半まで寝て、8時に出発するという事をグループで話し合い、2日目も一緒に走る事に。3時間はたっぷり寝れる。シャワーなどが使えないのは残念だが、寝れるだけでもありがたい。
ブルベカードに時間を記入して貰って、寝るための耳栓を配っていたし、カップ麺やパンなどの補給食もあった。ちょっと食べたら仮眠所でグッスリ…
という訳で1日目は終了。自分でも気持ち悪いぐらい快調で余裕があった。