過去のDNFの傾向から探る:足の痛みは浮腫から?

正直言って、かなり不完全燃焼な感じの2014年の安曇野600のDNFでした。

DNFした翌日である日曜日の午前中は、自転車で30kmほど大井埠頭周辺を飛ばして走ってからゴール受付のスタッフ作業に向かいました。かなり足は残っていたわけです。

月曜日も筋肉痛は殆どないです。200kmだけの走行でしたが、こんなに疲れていないのは珍しいので、出走当日の朝に感じた体調の良さは勘違いでは無かったようです。

さて、実は昨年もこの時期は連続DNFしちゃっています。この原因は潰しておかないといけないのですが、その原因と思われる理由に行き当たりました。

結論を先に書いちゃいましょう。

ハイドレーションによる水分の過剰摂取による足の浮腫により、夕方になると浮腫んだ足がシューズ内で圧迫されて耐えられない痛みになるのが原因ではないか?

と予想してます。

今回の安曇野600にはBRM322那珂川300でご一緒したマキノユーザー「パリの王子様」が出走しておりまして、流石の速さで明るいウチにゴールしてきました。

どうも走行中に私のDNFのBlogを読んだ頂いたのか「足の浮腫は夕方に酷くなるから靴キツイと痛いですよね」という趣旨の事をアドバイスして頂きました。

その場ではピンと来なかったのですが、1日経って色々と思い当たる事が多数あって、忘れないウチに推理をまとめて置こうと思います。

グレゴリーのテンポ3とハイドレーションパックは以前、記事にしましたが今回の安曇野600もこれを使いました。冷たい水がいつでもタップリ飲める快適アイテムです。

実は昨年の安曇野600でこの装備はデビューさせたのです。で、その次のアタック会津600もハイドレーションを使ってDNFです。

昨年の自分も無事完走出来た天城越え600の時に書いてます。

「便利でいいと想いつつも、ハイドレーションザックを使い始めてからDNFしてしまっているので、今回は何も背負わないことに」

そうなんですよ、ハイドレーションパックを使って快適快適~と走った600kmのBRMはDNFしてて、暑くて喉渇いて大変だったけど背負ってなかった600kmのBRMは完走してるんです

ちょっとこれまでDNFした時の理由と原因を深く考察してみましょう

2012年のBRM1006関東一周600kmは想定外の雨による低体温症なりかけで初DNFでした。これは雨具を持って行かずに雨の中を走って寒くて走れなくなったもの。今までのDNFで一番もう走るの無理!っていう感じだった。これは秋ですので今回の原因とは関係なし!

2013年のBRM518安曇野600kmは自分では熱中症で体調イマイチと感じてDNFしたんですが、よく記事を読み返してみましょう。

「そして足の裏の痛みを和らげるために、シューズを脱いで足をマッサージします。いやぁ、この足の痛みも何か久しぶりの経験です」

と書いてある。そうなんですよ、今年の安曇野600と同じ妙義山あたりで足の痛みに耐えかねてセブンイレブンで足の裏の痛みをマッサージしてるではないですか!

自転車を始めてから2012年まではシューズはずーっとSIDIのエルゴ2でした。かなり足形が合ってなくて横幅が狭くて、長時間走っていると足は痛くなるものと思ってました。ブルベでも後半は足のマッサージ休憩ばっかりでした。

2013年からはSIDI WIREに変更して、足形が自分にぴったりだったので、この足の痛みは殆ど発生しなくなったのです。で、ハイドレーションのデビューだった昨年の安曇野600で久々に感じた足の痛みを自分が訴えている。

記録は残しておくものだな (´ー`)フッ

連続DNFとなったBRM601埼玉600アタック会津ですが、装備は安曇野600と同じです。このときは最終的にはビブショーツに大穴があいたのがDNF理由でしたが、このトラブルが無くても走れていたか微妙でした。

で、やっぱり氷をガラガラとハイドレーションに入れてタップリ水分補給して「シューズの中の足の甲やら側面やら足の裏がとても痛くなるのです」と書いてる書いてる。

このBRMはよく覚えてます、鬼怒川温泉入り口のファミリーマートで「なんでこんなに足痛いのさ!」とマッサージしていた記憶が鮮明に残ってます。

当時の自分は「ペダリングがまずい」と分析してますが、3月末のBRM甲斐300でもっとキツイ柳沢峠では足の痛みもなく登り切れているのです(このときは真冬並みの低温)。

なお、今年のBRM201鎌倉300のDNFですが、これは完全に体調不良。エントリーを読んでも「足が痛い」とは一言も書いてないです。

ついでにハイドレーションを背負わずに無事完走した天城越え600の記録を読んでみると、足が痛いとか書いているのは伊豆の登り下りあたりにちょっと書いてあるだけ。この時は足の痛みに悩んだ自分でもあまりありません。

【足の形が変わるほど浮腫むもんか?】

ハイドレーションですが、一度使うと超便利です。何しろ止まらずに冷たい飲み物が飲み放題ともいえる状態になるのです。冷たい飲み物は必要以上に飲んじゃいます。

自分はハイドレーションを持っているとコンビニでは1kg入りの大きなロックアイスと2Lの水orスポーツドリンクを買います。んでもって、ロックアイスとハイドレーションにびっしり詰めて、そこに水分を1Lぐらい入れます。

残りの氷と水分は1本だけ入れているボトルに移して、残りは一気に飲んじゃう。1kgの氷を1Lの水分と考えると、PC間で3Lの水分を取ることもあります。

常にキンキンのスポーツドリンクを背中に背負うと必要以上に飲んじゃうのです。保冷効果がイマイチでぬるくなる上に飲みにくいボトルの水分とは雲泥の差です。

更に言うと自分はあまりトイレに行かなくても平気な人間です。デブは水タンクのように水を蓄えることが出来ます。デブは肉による断熱効果が高いので汗をどんどんかいて冷却しないとダメなのです(この辺は、名著「肥満自転車」にも述べられてます)

立ち仕事をしている普通の人でも午後~夕方になると足が浮腫みます。これは足を動かし続けて血液が足に集まっていると、心臓に循環できない老廃物と水分が足に溜まるからだそうです。夜通し走るブルベは足が浮腫みやすい状態になる条件が揃ってます。

登山やジョギングで靴を選ぶのは夕方が鉄則というのは有名な話ですが、これは浮腫が影響して足のサイズが変わることを考慮に入れてのことです。

うーん、自分の足がどう浮腫むか?は今度写真を撮って検証してみようかと思います。夕方に足を撮影すると「あれ、俺の足ってこんなに大きい?」と思うことが多いので。

ブルベで横になって休むと楽なのは眠気の解消だけでなく、この浮腫の解消もあるんじゃないかなぁ~と推測してます。

痛くなるのは決まって夕方以降で、これまで足が痛くてDNFしたブルベは全て夕方にこの足の痛みがピークになって耐えられないからです。浮腫んだ足には朝丁度よかった靴じゃ合わないので調整が必要でしょう。

あまり水分を取らない冬場のブルベでは足の痛みは出ないです。5月は真夏に比べると常時汗が出まくる訳ではないですから、ハイドレーションによる水分の過剰摂取が足の浮腫を助長している可能性が高いです。

【対策】

対策ですが、上記の推理があっているのだとすれば、靴のサイズはブルベにおいてはサイズは余裕を持って選ぶべきで、午後になったら痛みを感じる前にシューレースを緩めて足の痛みが出ないようにしましょう。

分かっていればハイドレーションは有用ですから今後も続けたいと思います。天城越え600はハイドレーション無しで完走は出来ていますが、炎天下の伊豆半島で喉が渇いて大変でした。

冷静に浮腫の事を調べてみると、重力に逆らい続けて足に血流が集まる状態が続くブルベは足が浮腫みやすい条件が揃っています。

冬場はシューカバーをしているのでシューレースの調整はしなくても走りきれるんですが、これは水分摂取が少なく、距離が短いBRMばかりなので何とかなっているのかと。

これまで同じように足の痛みが原因でリタイヤした3つの600kmブルベに共通する過剰な水分摂取、ほぼ同じ条件にも関わらず走り着れた天城越え600、この違いを考えると自分の中では、ほぼビンゴじゃないかな~と推測してます。

実は今持っている自転車シューズの中で履いていて一番快適なのはKEENのSPDサンダルですね。いつかこれでブルベを走って見たいです(夏場限定ですが)