今年のGWは前半に新潟に帰省して、後半はBRM503神戸1000を走る予定だった。
実は正月のBRM102高松400を完走して出走資格が得られた勢いでエントリーした神戸1000であったが、5/3(土)の5時スタートという事は前日移動&前泊が必須なのである。
という事は5/2(金)はお休みを確保しなければならない。GW後半が始まって新幹線の混雑が予想されるので、仕事が終わってから新幹線で輪行して神戸入りは正直厳しい。
それにもし完走してたとしても、連休最終日に新幹線で帰京して翌日仕事っていうのもハードルが高い。まぁ、完走できる見込みはあまり高くないのだが…。
ギリギリまであがいてましたが、5/2の休みは確保できず、神戸1000はDNSとすることにしました。これでGWの予定は大幅に見直しです。
幸いな事に5/2の夜に近所に住んでいる小学校からの同級生が車で新潟に帰省するので、自転車を積んで乗せて行ってくれるというお誘いがありました。これに同乗させてもらうことで、GW後半は新潟で決定。
4連休を途中で切り上げて自転車で帰ってきてもいいし、最終日にまた同級生の車に乗せてもらって帰ってくるのも自由である。
これでGW後半の予定が決まったので、GW前半はどうしようかな~と。
まず初日はYUKI氏と碓氷峠まで行ってみよう!という事になり、柏と武蔵小山の中間ということで四つ木の荒川河川敷に6時半に待ち合わせ。
ここから荒川サイクリングロードを通って入間大橋に向かい、そこからは一般道で横川を目指す。釜飯を食べたら碓氷峠を登って、その先をどうするか?については到着時間を見て決める感じ。
今回はブルベ装備のテストとして、フロントバッグとクランクブラザーズのマレット2というペダル+SPDシューズを試してみることに。パールイズミのメガグローブもおろしたてである。
マレット2ですが、ダウンヒル用のペダルでとにかく踏み面が大きい。関東一周600で出た足の裏が痛くなる症状が掛かる力が分散されることで緩和されることを期待している。
フロントバッグは長距離を走ってみても問題ないかどうか?を見るためである。ここに輪行袋とかいろいろな装備を入れて走ってみてテストである。
実は自分は荒川サイクリングロードに来るのは初めてなのである。多摩川CRに比べると道幅も圧倒的に広くて、江戸川CRよりも走りやすい。
もっともYUKI氏曰く、早朝だから人が少なくて快適だけど昼間はとても人が多いそうだ。連休初日ということもあってロードバイクもたくさん見かけた。
名前だけはよく聞く岩淵水門が目の前に見えてきた。ここから北は自転車ぐらいしかいなくなるそうな。
戸田の彩湖のあたりは非常に雰囲気もよく、快適に走れた。いやぁ、止まらないから距離が延びる
武蔵小山に越してから、国道1号とか中原街道、第一京浜、山手通りみたいな幹線道路ばっかり走っている身としては、久々のサイクリングロードは信号がないだけで十分に快適だった。
カーレーサー本山選手の実家である秋ヶ瀬サーキットの脇を通って、北西に進んで入間大橋を目指す。
まだ菜の花一杯である。この辺でそろそろサイクリングロードは終わりで、入間から先は一般道で先に進む。
入間大橋から先は一般道で横川を目指すのですが、どうにも足の調子が悪い。あまり膝の痛みを感じない自分なんですが、左ひざが痛くなってきた。
自分のメインのペダルはSPEEDPLAYである。しかもかなり左右に遊びがある設定にして使っており、このおかげでひざ痛とは無縁だった。
同様にクランクブラザーズはクリートにはかなり遊びがあるペダルなので、シマノのSPDよりクランクブラザーズを愛用しているのである。
しかし、このマレット2というペダルはフラットペダル並みの踏み面があり、しかも靴をガッチリ食い込ませるイモネジが表面に露出している。
つまりクリートをペダルに嵌めると、SPDシューズの裏面にイモネジが食い込んでしまい、クランクブラザーズのペダルの良さである「左右の遊び」が全くなくなり、靴は完全にペダルに固定されるのだ。
この状態で70kmほど走ったら膝に違和感が出てきた。さらには踏み面の広さにより足の裏の痛みが出なくなることを期待していたのに、同じように足の裏の痛みが発生してきた。
サイクリングロード降りてすぐのコンビニでペダルのイモネジをまわして、全てペダル内に枕頭させる。しかし、これでもクリートを嵌めるとシューズは固定されてしまう。
交換用のペダルなんてないですから、まだまだ平坦基調のルートなので騙し騙し先に進む。いやぁ、これは大誤算だったな。
途中から昨年走った天城越え600のコースをたどって、碓氷峠に向かう事に。関東一周600でも通った「次はオマエダ」の電光表示で有名な小前田の駅前を通る。
あの木の下で寝ると悟りが開けるという噂が…特に何もない駅ではあるが、ここにくるとちょっとだけホッとするのだ。
児玉にあるガリガリ君の工場の前を通るのもブルベコースのお約束。今年はあと何回、この工場の前を通るのだろう?
工場の先にある川に全く水が無くて愕然とした。そーいえば、最近あまり雨降ってないですもんね。
富岡の市街を通ったが、いつになく町が賑やかな印象だった。後に号外を配っていて知ったのだが、富岡製紙工場が世界遺産の候補になったと発表された日だったようです。
結構な陽気で日焼け止め必須である。自分は半袖ジャージ+ウォーマーで出かけて、途中から日よけのアームカバーに変えた。この日の内陸はとても気温が高かったようだ。
徐々に登り基調になったこともあり、やや追い風だったにも関わらず足が痛くてたまらない。
いやぁ、機材テストしておいてよかった。このペダルは合わないなぁ。やっぱりクランクブラザースは踏み面が全くないエッグビーターや少ししか踏み面がないキャンディでないと特徴を生かせないね(ちなみにこれまではキャンディ1を使っていた)。
コンビニに寄るたびに靴を脱いで足のマッサージを繰り返す。冬場は分厚いウールの靴下を履くのでクッションになって足の痛みも軽減されるようだが、春先になって薄い靴下に履き替えた途端にこの痛みである。こりゃ、インソールの導入を検討しないとね。
YUKI氏は快調でサクサクと進んでいくが、私は本当にダメ。折角、釜飯を食べるんだから…と補給食を持ってこなかったのも厳しい。メタボは燃費が悪いのだ。
足の痛みをこらえつつ、ジリジリと登り基調を進んで横川に到着。この日の群馬県は気温が高めで、体がまだ暑さに慣れていないからしょっぱい汗が出まくる。
昨年の安曇野600もこの症状で熱中症になってDNFした記憶がよみがえる。やっぱり暑い日に積極的に走って体を慣らして置かないとダメだね。
ヘロヘロになって、何とか横川の「おぎのや」に到着である。ブルベではいつも素通りしてしまっていたのだが、ようやく釜飯にありつけた。
念願の釜飯。いつの間にか1個1000円である。トンカツ定食とかカツカレーの方が安いし、それらを食べている人も多いぐらいだ。
まぁ、ブルベでここに寄れるほどの脚力は無いんで、今日は釜飯を頂いておきましょう。
水をたっぷり飲んで、釜飯を堪能したら碓氷峠に向かいます。ただ、自分の今日の足の痛みだと全部上るのは無理かも。
そんな訳で自分はメガネ橋で待ってるから、上まで登って折り返してきて~とYUKI氏に伝えて先に行ってもらう。
碓氷峠の手間にある勾配の緩い区間。左側を綺麗な水が流れる側溝があって、良い水音のせせらぎが聞けたのにコンクリで覆われて暗渠化されている。
なんか残念だなぁ、と思っていたら上の方は水の流れが見える状態になってまして、一安心です。途中の自販機で休憩時に飲む缶コーヒーを買ってフロントバッグに入れていく。
そんな訳で碓氷峠を登り始める。YUKI氏はとっくに先に行っている。たぶん、今の俺より全然走れると思う。
千葉の平坦ブルベだけでなく、宇都宮の山岳ブルベとかにもチャレンジしてヒーコラ言ってみてほしいもんだ(笑)
碓氷峠を登り始めたら、いつも通り碓氷湖のところで記念撮影である。やはり碓氷峠は勾配が楽なので、これなら今日の調子でも登れそうだ。YUKI氏が降りてくるところまで登ろうか。
しかし、この先のメガネ橋の手前で自転車を押して降りてくる人がいる。挨拶すると「この辺に自転車屋とかってありませんか?」と聞かれる。どうやらパンクのようだ。
ここから高崎の市街まで30km。途中で自転車屋は見かけなかったなぁ。聞いてみると本日、群馬で開催されているブルベの参加者だそうだ。
どうも途中でDNFして高崎のスタート地点に置いてある車まで戻るために、碓氷峠を降りてきたらメガネ橋のあたりでパンクしたんだそうな。
あいにく自転車はマウンテンバイクなので自分が持っているチューブは合わない。しかもタイヤがクイックで外れないので、直すのも大変そうだ。更に言えば輪行もできない。
割とどうしようもないので、当初の予定通りメガネ橋のところでYUKI氏が下りてくるのを待つことにして、彼の自転車のパンクを直すことにした。
側道におりてお店を広げる。普通のMTBなのでタイヤのビードが硬い。愛用の携帯ツールのタイヤレバーが折れてしまったが、なんとかチューブは取り出せた。見てすぐ分かるような大穴があいていた。
化粧落しペーパーで脱脂をして、パナの簡易パッチを張り付ける。どうやら穴はふさがったようだ。後はチューブを噛まないようにタイヤを嵌めていく。
チューブレスタイヤやワイヤービードのゲータースキンなど、ビードが硬いタイヤを嵌めるのを繰り返したおかげで、私は素手で大体のタイヤを嵌める事が出来るという特技がある。今回も何とか素手でねじ込んだ。
後は注意しながら携帯ポンプで空気を入れて修理完了。タイヤがクイックじゃないから大変かと思ったが、フロントタイヤだったことが幸いして、あまり問題なく修理出来た。
ちょっと話してみたら、ブルベ初心者という訳ではなく昨年はSRも達成しているそうだ。結構、重そうなマウンテンバイクであったが、凄い脚力だなぁ。
という訳で、その人を見送って、メガネ橋でマッタリとコーヒーを飲んでYUKI氏が戻るのを待つ。マキノ号では初のメガネ橋か。
フロントバッグは収納量抜群で、登るときにキャリアが下をがっちり支えているからダンシングしてもブレない。やはり自分の目の前に大きなポケットがあるのは凄く便利だ。
YUKI氏が降りてきた。17時近いので気温も下がっていることもあり、ウインドブレーカーを来て下ってきたそうな。
パンクの事を話したら「最悪、横川まで歩いて、そこに自転車止めて自分だけ電車で高崎に戻って、車で自転車を回収しにくればいいんでない?」と言われて、それは全く思いつかなかった(笑)
YUKI氏と再合流したメガネ橋の前を出たのは17時半ぐらい。30kmの下り基調で高崎まで一気に走る。
これがかなり快適なダウンヒルで1時間半ぐらいで高崎に戻れそう。となれば、高崎でご飯を食べて輪行で一気に東京に帰ろう。
コンビニでGPSに落ちて乾いた汗が白い跡を残している。まだ体が暑さに慣れていないから塩分が出まくっている証拠である。
早く体を暑さに対応させないと、これから夏場に向けてのブルベは越えられない。
高崎までは快適なダウンヒル。30kmの道のりをあっという間に戻ってきたのであります。
折角、高崎まで来たのだから何かないかな~と記憶をたどると、地元で有名なパスタのお店でシャンゴというチェーンがあるそうな。
なんかWeb媒体で記事なっているのを昔読んだことがある。このお店があまりに強いんで、高崎では同じイタリアンのサイゼリアが出店できないとかいう話もあるそうな。
スマホですぐ場所を探して、高崎駅から数kmのところにあるのを発見。そこを目指して幹線道路を一気に走ります。
高崎駅の周辺は自転車進入禁止の高架が多くて、なかなか目的地にたどり着けないが19時ぐらいに何とか到着。2組待ちでサクっと入店できました。
二台の自転車を重ねておいて鍵でグルグル巻きにしときます。手持ちの鍵を全部つけて、もちろんアースロックもちゃんとしましょう。
シャンゴのメニュー。色々と試してみたいが、ここは名物とされる特製ミートソースに豚カツが乗った「シャンゴ風パスタ」のMをオーダーする。お値段890円とリーズナブルである。
今日はかなり走ったから、カロリーの事は気にしないヽ(´3`)ノ
自転車乗り的には冷水がポットで出てくると、それだけで嬉しくなる。これ重要ネ。
念願のシャンゴ風パスタ。ミートソースの味が結構変わっている。そういえば麺も結構変わった感じだったなぁ。
今日の俺は何を食べても美味しく感じる状態なので、絶品だった。このミートソースの味ならご飯も食べられそうだな(爆)
20時過ぎにシャンゴを後にして数kmを走って高崎駅に到着。ここから輪行するのは2回目かな?。
なんかダイヤが乱れていたのですが、快速アーバンにちょうど乗れたのでグリーン車を陣取る。コンビニで買ったビールを一本飲み干して、快適な輪行帰りである。
このビールのために輪行したくなっちゃうダメ自転車乗りになりつつある。
22時半ぐらいに無事上野に戻ってきて、柏方面のYUKI氏とお別れ。今日はどうもお疲れ様でした。
23時ぐらいに自宅について、たっぷりと風呂につかって足をマッサージして就寝。ペダルに課題が見つかった今日のロングライドでした。