自宅TV用録画サーバーの構築

たまには自転車に関係ない話題もというわけで、大変気に入ってる録画サーバーのご紹介。

昨年8月に武蔵小山に引っ越して半年が経過しました。道路添いでうるさかった横浜のマンションに比べると、ここは住宅街で大変静かです。

これまで50インチのプラズマTVにShuttleのキューブ型の超小型PCを繋いでいたのですが、周囲の環境と部屋のレイアウトの関係で、PCのファンの騒音が大変気になります。

スペック的にも古くなってきた事もあって、7,8年ぶりに再構築することにしました。それで調べているとズバリな記事を載せているWebページを発見

ひとりぶろぐ:リビングのAVラックに置けるPT3×2搭載録画サーバを組んでみた(2013年4月)

どうも最近はPCでTV録画させても、かなり安定しているそうだ。しかもスカパーe2も録画できるっぽい!

ツールドフランスなどの自転車ロードレースは放送時間が長いので、HDDレコーダーはいつも一杯でした。

これまで使っていたHDDレコーダーの容量は500GBなので、さっさと見ないとやりくりも大変だったのです。それが解決するかも?

しかし、10年以上に前にPCキャプチャカードが流行ったときにチャレンジしましたが、PCがフリーズして録画失敗などの苦い思い出があります。

さて、現代ではPCでの録画どのくらい使い物になるのかなぁ、上記を参考に8月末に録画サーバーを組みました。

結論からいうと、写真右下の録画サーバーはこの半年間、完璧に録画をし続けてくれました。素晴らしい安定度です。

なお、PCとTVはHDMIでモニタに接続してます。これでTVがモニタ代わりになります。

音声は光出力で左にあるマランツのネットワークCDプレイヤーに入力し、そこでアナログ信号にデコードしてアンプ経由でスピーカーから出力することも出来ます。


チューナーカードはアースソフトPT3を使います。上の記事では2枚刺ししていますが、自分は1枚で十分。

1枚で地上波デジタル2chとBSデジタル2chの合計4chを同時録画出来ます。これで十分すぎるぐらいです。


デジタルテレビの必需品、B-CASカードに対応させるため、ICカードリーダーをPCに接続してB-CASカードを挿します。

このICカードですが、自分はスカパーe2でJSPORTSを契約しているので、契約しているカードを挿せばPT3でもJSPORTSが見れました。

録画するとHDD上にMPEG2のファイルが出来ます。30分アニメで4GBほど、6時間など長時間になるサイクルロードレースは巨大なファイルになりますが、途切れずにキッチリ録画できます。

再生は録画で出来たMPEG2のファイルをダブルクリックするだけ。汎用の動画再生ソフトがあれば、特殊な再生ソフトは不要です。

BD-Rドライブを取り付けており、Blu-rayのソフトもちゃんと再生できます。これで我が家にあったBDレコーダーはYahooオクに旅立っていきました。

静音対策ですが、サイスのSAMUEL17というロープロファイルPCでも使える背の低いCPUクーラーに静音12cmファンを取り付けました。

CPUはIntel CPU Core i5の中で上位のものをつけました。かなりの処理速度ですので、長く使えるでしょう。

さらにはこのSilverStone Grandia SST-GD06Bというデスクトップケースが優秀でして、3個の12cmファンが側面に付いてます。

見た目もオーディオラックにピッタリですし、動作中にファンの音が気になることは全くなく、CPU負荷を掛けても殆ど無音です。

リアのUSB端子にはワイヤレスキーボードやらマウスのドングルを取り付けます。これでダイニングテーブルの上から操作できます。

我が家に来た人の殆どは、これがPCだとは思わないようです(笑)

このケースの素晴らしいところはホットスワップ可能な3.5インチHDDベイがあること。OSは別途128GBのSSDドライブに入れてますので、2台のHDDはデータドライブとして、何時でも取り外し可能です。

なんとOSの操作も不要で、抜きたいときにはスカっと抜いて、HDDを交換して蓋を閉じれば自動的にOSが認識して使える状態になります。

1台には録画用の3TBのHDDを常時挿しておいて、2台目として取り貯めた番組やら写真やらを入れたHDDをとっかえひっかえして使う感じです。

OSがSSDに入ってますから、起動も爆速でも10秒ぐらいで起動します。ちなみにOSはWindows 7を入れています。

 

ドライブ交換やDVDやBlu-rayを再生する時だけカバーを開けます。ここにUSB3.0の端子があります。

ちなみにラトックのUSB3.0のHDDケースも繋いでますから、2台のHDDベイ以外にもう一台のHDDを繋げられます。

とはいえ、ソフトの設定は一苦労しました。殆どがフリーソフトを組み合わせて使うので、設定は試行錯誤でございます。

このサーバーを組んだのは半年前の9月頭の夏休みでしたが、設定に夏休みの半分を費やしてしまいました(泣)

おかげで大変快適な録画マシンが完成しました。使い勝手も画質、音質も大変満足してます。

番組を予約するにもPCですから、番組表の表示領域も広いし操作性も良好です。容量が3TBありますから、気になった番組はどんどん出来ます。

番組名をキーワードにして自動予約しておけば、毎週予約や時間変更の追随もしてくれます。

ちなみに録画してない時は自動的にPCをスタンバイ状態に移行して、録画が始まる時に起動するように設定してますので省電力。

これまで使っていたPanasonicのBDレコーダーに劣るところはありません ヽ(`∀´)ノ ウヒョー


とはいえ、30分のアニメでで4GBも使っていると、いつの間にかHDDも一杯になります。

PCでTV番組が一発で呼び出せるのが便利なのに慣れると、BD-Rに焼いて保存するのも面倒でやらなくなります。

少々画質は落ちても、自動的にMPEG2からMP4などの圧縮フォーマットに変換してくれると、更に無限に保存できるなぁ。

という訳で年末にArcSoftのMediaConveterを導入してみました。無料お試しで2週間使ったら手放せなくなり、購入しました($25とお安いです)。

このソフトはフォルダを監視して、そこに出来た動画ファイルを自動的に圧縮してくれます。録画中にもバックラウンドで圧縮するには、それなりのCPUパワーが必要ですが、今回のマシンなら余裕です。

30分のアニメなら4GBが800MBぐらいと1/5ぐらいのサイズになります。スポーツなど動きがあるものでも1/4ぐらいのサイズに圧縮できます。

圧縮といっても、普通に見るだけなら十分過ぎる画質でして、意識してよく見れば違いが分かる程度です。これでより無限に録画できるだけでなく、そのままHDDで番組を保存してすることも可能になりました。

半年運用してみて、もう家電としてのHDDレコーダーとか要らないなぁ、と思うぐらいに安定してますね。

上のリンクで紹介した記事を書いた人のおかげですが、最強の録画マシンです (´ー`)フッ


 

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