Kestrel 500sciのヘッドパーツですが、現代のロードバイクに多いインテグラルではなく、ノーマルタイプです。
幸い、入手したものには新品と思われるパーツがついてました。交換となると、フレーム側についている上下ワンの取り外しと取り付けにそれぞれ専用工具が必要になります。
滅多に使わない上に高価な工具なので、流石に持ってないです。新品が付いてて良かったなぁ、と思っていたのですが、よく見てみるとちょっとヘン。
ん? なんかスレッドが見えてるし、上から押さえつけるボルトもこれ以上は下がりません。
真横から見てみましょう。フレームに填っている上ワンにリテーナーベアリングを乗せて、玉押しとなる部品をねじ込みます。
この上にスペーサーを乗せてボルトを締めるのですが、ボルトは写真の位置より下がりません。これでは玉押しを押さえつける事が出来ません。
それからフォーク側に取り付ける下玉押しですが、手で簡単に取れちゃいます。これはハンマーで叩いて圧入して取り付ける部品なので手で外せるのは、おそらくサイズ違いです。
そんな訳で、これはプロに見て貰った方が良さそうですが、根っからの自作派のため、ショップにこういう作業をお願いしたことはないし…
Twitterで呟いていたら「セキヤに持って行けばすぐやってくれますよ」という情報を頂きました。ありがとうございます。
セキヤとは何度かblogにも登場してますが、武蔵小山にあるサイクルプロショップセキヤのこと。自分も何度も買い物でお世話になってます。
2/8(土)の東京は記録的な大雪ですが、セキヤなら自宅から徒歩で行けるし、空いているだろうから丁度いいや、ということでお店に電話します。
店員さんから規格はJISかイタリアンか?を聞かれましたが、ノーマルヘッドにも規格があることを知らなかった私としてはよく分からず。とりあえず在庫を調べてくれるとのこと。
結果としてはイタリアンのパーツならあるそうです。今ついているヘッドパーツの話をしたら、とりあえず一式持ってきてくれたら、それを見て判断しますよ、とのことです。
これはありがたい、と雪の中、フレームとフォーク、ヘッドパーツを緩衝材にくるんで、手に抱えて歩いて行きます。この日の雪は本当にすさまじく、東京で地吹雪が見れるとは思いませんでした。
セキヤまで徒歩で15分ほど。雪を落としてお店に持ち込むと、店員さんが早速見てくれました。流石に今日はお客さんも少ないとのこと。まぁ、記録的な大雪ですからね~。
早速、ヘッドの寸法を測ってみると規格はイタリアンとのこと。ちなみにBBはJIS規格だったりするので、統一性は無いのかな?
まずはフォークですが、上の写真の左側にある銀色の下玉押しが付属していた多分サイズ違いな下玉押し。どうもこのフォーク、下玉押しを固定する根本の周囲を削った跡があるそうです。
店員さんがササッとイタリアンの下玉押しを持ってきて合わせてみて「これならイケそうです」とのことで、専用工具とハンマーでカンカンと打ち込みます。
それが上の写真で取り付けてある黒い下玉押しです。これで下玉押しの問題は解決です。
上玉押しの状態を見て、やっぱりスペーサーとかの部品が足りないですね、ということで手持ちの部品からスレッドステム用のスペーサーを探してきてくれました。
インテグラルヘッド用のコラムスペーサーなら手持ちはありますが、ノーマルヘッド用のスペーサーとか持ってないので助かりました。
丁度良い厚みのスペーサーを2枚を挟むと、上のボルトを締める事で上玉押しを調整出来る状態になりました。
これでヘッドパーツの問題は解決です。いやぁ、流石はプロでございますな~。持ち込みのヘッドパーツが使えたので、部品代&工賃もビックリするぐらい格安で対応して頂いて感謝です。
雪で店内も空いてますので、ここぞとばかりに店内を物色させて貰って、このフレームに巻く黄色のバーテープやら小物を買って帰宅です。
やはり自分がよく分からないところは素直にプロに頼った方がいいですね。サイクルプロショップセキヤさん、ありがとうございます。
さて、Kestrelのフォークはスレッドステム用になっていますが、スレッドステムでは最近主流となっている口径31.8mmのハンドルを付けられません。
探せば部品はあるかもしれないのですが、ステムやハンドルを現代のロードバイクと共用するには、アヘッド化した方がよいでしょう。
そんなわけでスレッドステムにアヘッドのステムを取り付ける為の部品として、スレッドコンバーターがあります。
写真のはノーマルサイズのスレッドに現在主流のオーバーサイズのステムを取り付けるコンバーターで、ちなみにお値段は1300円程度でございます。
手持ちの仮のステムを取り付けます。玉押しの必要はないですからコラムスペーサーは不要です。見た目もなかなか悪くないです。
現在、リッチーのクラシックシリーズという銀色のステムを取り寄せ中です。露出する金属パーツはシルバーで統一する予定です。